人間だけど私は魔化魍を育て、魔化魍の王になる。   作:創夜叉

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おまたせしました。
新投稿です。
今回新しく登場する魔化魍はラストに出てきます。


援軍は戦闘員

SIDEマシンガンスネーク

 コイツら(従者戦闘員)の訓練を見ている。

 既に数時間も経過して疲れて倒れそうになる戦闘員に喝をいれる。

 

「いいか貴様らは1人1人だと弱い!! だが貴様らにはその弱さを埋める連携がある!! 

 いいか窮鼠猫を噛む。どんなに相手と力量が違ってもお前達はそれを連携で打開する事ができる」

 

 俺の声を聞いて倒れそうになった身体を起き上がらせて訓練に戻る戦闘員達。

 

「やってるみたいですね」

 

「インセクトか?」

 

 俺は声に反応して振り向いた先にいるのはインセクトだった。

 

「ええ。ちょうど暇していまして」

 

「そうか」

 

 マシンガンスネークとインセクト眼魔はどちらも組織によって生み出されたもの同士の為かよく話をしている。

 

「そろそろ次の段階に上げようと思うがどう思う」

 

「うーん。まだ少し早いと思うわね。特に私の同郷の眼魔コマンドが………」

 

 といっても、世間話や甘い恋愛の話とかではなく従者戦闘員の訓練のレベルを次に上げさせるべきかという話題である。

 そろそろ上げるべきかと考えているマシンガンスネークはまだ少し足りないというインセクト眼魔の言葉に悩んでいた。

 

「何かあいつらを鍛えさせるのにピッタリなことでも起きねえか」

 

「そんなのが直ぐに起きるわけないでしょ」

 

 確かにと思うが、それでも考えてしまう。そう思ってると–––

 

飛火

【ねえ!! これから人間(エサ)の駆除と狩りをやるんだけど………】

 

 遠くから聞こえた飛火の声に俺とインセクトはニヤリと笑いあった。

 

「シャシャ、おい飛火その話、詳しく聞かせろ」

 

 丁度ピッタリな話題を聞いた蛇と蜂はそれは見事な笑みを浮かべていた。

 

SIDEOUT

 

 

SIDE◯◯

 飛火と葉隠が食事した店の前に2つの影が男達に話をしていた。

 

「本当に行くのか?」

 

【ああ。世話になったおっちゃん達の為だ】

 

【それにアイツらいい加減ウザいから】

 

「そうか。じゃあお前らが戻ってくる頃に出来るように焼き鳥と」

 

「ピザを作って待っているから」

 

【分かったぜおっちゃん】

 

【早く終わらせて帰って来るよ】

 

 そう言った2つの影は店の前から消えた。

 残ったのは2つの影と話をしていた2人の男だった。

 

「それにしてもあのお客さんとあの子達は同じだったんですね」

 

「ああ。だがそれがどうしたオイラ達だって似たような(・・・・・)もんだ気にする事じゃねえだろ」

 

「そうですね」

 

「取り敢えず、アイツらとお客さんの為に準備をするぞ」

 

「分かりました。おやっさん」

 

 影を見送った2人は店に入り、無事に帰ってくるのを祈りながら、準備を始めた。

 

SIDEOUT

 

 飛火と葉隠が術で戻ってきた。何も予定がなく着いてきたのは、従者戦闘員達とマシンガンスネークとインセクト眼魔だった。

 

「シャシャシャシャ、王様。今日は頼みがあるんだがいいか?」

 

「どんなお願いですか?」

 

「いやな。コイツらもそろそろ次の訓練に移すべきかどうかのテストとしてコイツらを使ってもらいたいだが」

 

 そう言って、綺麗な隊列を組む従者戦闘員達が立っていた。

 妖世館に来て既に1週間が経過した。マシンガンスネーク達に扱かれて傷んだ装飾品や武器が目立つ。

 

「飛火、葉隠。貴方達は従者戦闘員のサポートをしなさい」

 

飛火・葉隠

【【分かりました】】

 

「聞いたかテメエら。恥ずかしい所を王様に見せるなよ」

 

「「「「「「ハッ!!!」」」」」」

 

【待たせたな】

 

【王が居るのは此処ですか飛火、葉隠?】

 

 従者戦闘員の声の後に聞こえた2つの声が聞こえ。後ろを振り向くとそこに居たのは。

 

 鬼火を灯した尻尾にケルベロスの様な3つの首、巨大な鎌を咥える3つの頭、その内の左右の顔半分は白骨化している魔化魍 カマイタチ。

 

 宙に浮かぶ渦巻く形状をした青い火の玉の中央に狼の頭がある魔化魍 マビ。

 

 件の店に住まう2体の魔化魍は今世の魔化魍の王の前に現れた。




如何でしたでしょうか?
今回登場した魔化魍は原作の響鬼にも登場した魔化魍 カマイタチとオリジナル魔化魍 マビでした。


質問コーナー回答の欄
暴炎
【質問コーナー、今回は俺と】

蛇姫
【私が質問に答えるわ】

暴炎
【今回は、悪維持の朧が被ってる三度笠は母親から貰った大事なものかというものだ】

蛇姫
【この質問は本人に答えてもらった方がいいでしょうね】


【あいた! ……もう何かようなんですか蛇姫】

蛇姫
【今回の質問は貴女のその三度笠の事が質問でしたので】


【ん!! これか…………これねお父さんが作ってくれたものなの】

暴炎
【イヌガミ様ではないのか?】


【お母さん。こういうのは少し苦手でね。お母さんの三度笠もお父さんが作ってくれたもの】

蛇姫
【へえ。そうなんだ】


【質問の答えはこうなんだけど、そろそろ戻っていいかな】

蛇姫
【ええ。大丈夫よ】


【じゃあ】 

暴炎
【…………速いな】

蛇姫
【ええ…………それでは今回はこれでお終い】

暴炎
【気になる質問、活動報告の質問コーナー、書け】

蛇姫
【では、また次回に】

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