俺が妹の友達と仲良くなるなんて間違っている?!   作:いろはすりんご味

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小町ちゃんはやはり優しい

水無瀬side

「梨花ー。起きなさーい!遅刻しちゃうよー!」

 

お母さんに起こされたが、寝不足のためあまり体調がよろしくない。背伸びをすると欠伸が出てしまった。

 

私はすぐにリビングに行き、朝ご飯を食べた。

 

「顔色悪そうだけど、大丈夫?」

 

お母さんに心配された。

 

「だ、大丈夫だよ?ただちょっと寝不足なだけだよ!」

 

「もしかして、昨日のこと考えてたら眠れなくなったんでしょ?」

 

お母さんは私をからかうように聞いてきた。

 

「そ、そんなんじゃないもん!ただ昨日、帰ってすぐ寝ちゃったから、眠れなくなっちゃっただけだもん!」

 

顔を赤くしながらお母さんにそう言った。

 

「梨花は可愛いんだから♪」

 

何故かお母さんがうきうきしていた。

 

「もう、茶化さないでよ!」

 

私はご飯を食べ終わり、身支度を済ませた。昨日八幡さんに貰ったヘアピンをみるとなんだか嬉しくなってくる。そのヘアピンをつけて、私は学校に行った。

 

「おっはよー!梨花ちゃーん!」

 

「おはよ〜!小町ちゃん!」

 

「あれ、なんか雰囲気が違う気がするけどなにかあったの?」

 

「多分このヘアピンじゃないかな?」

 

「なるほどね〜。雰囲気違うなぁって思ってたけど、ヘアピンだったか〜。でも、梨花ちゃんヘアピン持ってなかったよね?」

 

「昨日八幡さんから貰ったのヘアピンだったんだよね!このヘアピン、一生大切にするんだ〜」

 

えへへと笑って答えた。

 

「梨花ちゃん可愛いすぎ!」

 

「そ、そんなことないよ!小町ちゃんの方が可愛いよ!」

 

「それはないよ〜。でもあのお兄ちゃんがこんないいもの選べるなんてね〜。小町的にポイント高い!」

 

なにか小町ちゃんがぶつぶつ言っていたが何を言っているのか私は分からなかった。

 

「そういえば、梨花ちゃんはどうしてお礼をしたいとか言い出したの?」

 

いきなり小町ちゃんにそんなことを聞かれた私は、とてもびっくりした。

 

「八幡さんには、私がナンパされてる時に助けてくれたの。他の人も気づいてたのにみんな知らん顔してたけど、八幡さんだけは違ったんだよね」

 

「そうだったんだね。やーっと納得したよ!」

 

そんな話をしていると、担任の先生がきた。なので私たちは話すのをやめて、小町ちゃんは自分の席に戻っていった。午前中の授業も何事もなく終わり、今は昼休みだ。

 

昼休み、いつものように小町ちゃんとご飯を食べていた。

 

「梨花ちゃん。お兄ちゃんの連絡先欲しい?」

 

急にそう言われた私は同様したと同時に、嬉しさも込み上げてきた。

 

「い、いいの?八幡さんに迷惑かけちゃうんじゃ」

 

「大丈夫だよ。私がなんとか言っとくからさ!」

 

「でも、それだと八幡さんが可哀想だよ。八幡さんに聞いてみて、ダメって言われたら諦める」

 

「はぁー、梨花ちゃんはもう少し我儘言ってもいいんだよ?ていうかお兄ちゃんの連絡先なんて、家族を抜かせばほとんど知らないんだしさ。人助けだと思って」

 

「それでも、八幡さんには迷惑かけたくないの。だから無理矢理とか、ダメってなったら諦めるよ」

 

「なら、今日お兄ちゃんに聞いてみるね!」

 

「う、うん!」

 

八幡さんには迷惑しかかけてないから嫌われてると思うし、連絡先教えてもらえるわけないよね。でも、もらえたら嬉しいなぁ〜。八幡さんと通話なんかしちゃったりして。楽しみだなぁ〜。

 

「おーい、梨花ちゃーん?どうしたの?いきなり落ち込んだと思ったら嬉しそうにしちゃって」

 

「う、ううん。なんでもないよ!」

 

「ほんとに〜?」

 

「ほんとだよ!」

 

「なら、そういうことにしとく。今日、夜に連絡するね!その時にお兄ちゃんの連絡先教えてもいいって言われたら教えるから!」

 

「うん!よろしくね!」

 

そんな話をしていると昼休みが終わりを迎えた。周りで食べていた男子たちがそわそわしてるけどどうしたんだろ?

 

もし八幡さんの連絡先もらえたらどうしようかなぁ〜。嬉しすぎて布団の中でばたばたしちゃうかも。そんなことを考えてたら午後の授業が終わっていた。

 

「小町ちゃん、またね〜!」

 

「梨花ちゃん、夜連絡するね〜!」

 

「うん!」

 

家に帰るなり、うきうきしながら自分の部屋に戻った。パジャマに着替え、小町ちゃんからの連絡を待っていた。

 

携帯が鳴り、開いてみると小町ちゃんからだった。

 

「お兄ちゃんに聞いたらさ、ダメだってさ」

 

そのメールを見た時、私は携帯を落とし、その場で泣きそうになっていた。あれ、なんで涙出てるんだろ?

 

「そっか」

 

そう短く返し、私は布団にくるまって泣いた。するとまた携帯が鳴り、開いてみると小町ちゃんだった。

 

「さっきのは冗談だよ。なんとあのお兄ちゃんが連絡先教えていいってさ!びっくりだよね。あのお兄ちゃんが素直に教えるなんて。これ、お兄ちゃんのね!」

 

その文面を見た瞬間、さっきまで泣いていたはずなのに、めちゃくちゃ嬉しくなって、ガッツポーズしてしまっていた。

 

「ほんとにほんとに?嬉しすぎるよ!」

 

私は早速八幡さんに連絡することにした。

 

「うーん、なんて送ろうかな?長すぎると迷惑だよね?でも短すぎてもダメだよね?悩んじゃうよ」

 

そんな事をぶつぶつ喋っていた。

 

「八幡さん、こんばんは!これからよろしくお願いします!それとこの前は逃げるように帰ってごめんなさい!」

 

あれこれ文面を考えるのに1時間くらいかかっちゃったが、なんとか送ることに成功した。

 

いつ返信来るかなぁなんて楽しみにしていたが、寝る時間になっても返信がこなかった。やっぱり嫌われてるのかな?ほんとは断られてたのに、無理に小町ちゃんが教えたのかな?などと考えてしまう。その夜、私はあまり眠る事ができなかった。

 

 




今回も水無瀬sideだけになってしまいました笑笑
また、八幡が一度もでてこない話になっちゃいました笑笑
読んでくれてありがとうございました!
感想やご指導してくださると嬉しいです!
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