幻想郷探偵記録 〜その事件最速で解決致します!〜 作:掛算 九九
お手柔らかに
「はぁー、今さら学校なんて行ってもついてけないって...」
そんな言い訳をぼそぼそ言いながら、僕は二ヶ月サボっていた学校に重い足取りで向かっていた
「そもそも今までサボってもなんも言わなかったのに、なんでいまになって行けだなんて言い出したんだ? 母さんは。」
そう、サボっていたのだ。今の今まで、ずっと
何にもできないくせに調子に乗っていた自分が嫌になって
なのに
「...ん?あれは...」
今歩いている道の先にどこかの高校の女子が歩いていた。
「なんか足元がおぼつかないな、大丈夫か?」
と少し心配していたその時
「!?...くそ、だから心配だったんだ!」
トラックが猛スピードで信号ギリギリを通ろうとしていた。
女子は気づかないまま、もう既に渡ろうとしていた。
「間に合うか、いや、絶対に間に合わせる!」
走る、無我夢中で、まるでそれが自分の使命であるかのように。
「うおおおおおおおあああああああ!元陸上部を舐めんなぁぁ!」
そのままその女子を追い越し、振り返り、突き飛ばした。
「よかった、間にあっ...」
た、とそう言おうとした瞬間、とてつもない衝撃とともに俺の意識は途切れた...
「・・しもし、もしもし?気が付きましたか?」
知らない女の子の声が聞こえてくる。
誰だろう、ていうか僕は一体どうなったんだ?
確か誰かを助けようと走って、それで...
「大丈夫ですか?気が付いたと思ったのですが、やはりもう頭がダメなのでしょうか。」
「頭がダメってどういうことだおい!」
「やっぱり気づいているのではないですか!反応してくれないとこちらもわかりません。」
思わずツッコんでしまった。でもようやく意識がはっきりした。
「ああ、ごめん。ちょっと気が動転してて。
それでここはどこ?病院?だとすると変わった感じだね。」
目の前にいた女の子に聞いてみると
「病院?まだ寝ぼけているのですか?
それに口の利き方に気をつけなさい、私はあなたが思っているような者ではありません。」
なんて子供っぽくない口調で訳の分からないことを言ってきた。
「?よくわかんないけど、そんな子供っぽくない口調はあんまりよくないよ。
君、親御さんは?もしかして迷子?」
「はぁ、どうやら本当に混乱しているようですね。ここに来る前、何をしていたか
はっきり覚えていますか?」
「ここに来る前?そんなの学校に向かっていて、その途中で誰かを助けようと...
あああああああああああ!
そうだ...
俺は...
死んだんだ....