英雄王と七つの大罪(仮)   作:シャイニングピッグEX

1 / 4
Fate go のギルガメッシュ最終再臨終了記念and七つの大罪の小説がハーメルンに少ないことを嘆いて。七つの大罪の王国追放前から始まるのでご注意を。

作者の文才と初回の都合で内容薄いです。


プロローグ

それは未だ、人と人為らざるものが別れてはいなかった時代---七つの大罪という極悪人で構成された王国最強の騎士団が活躍していた時代の物語。だがそれより遥かな時を遡れば必ず、どのような小さな国であれ『ギルガメッシュ叙述詩』という最古の英雄の歴史に立ち戻る。

伝承に曰く、そこに記された王は人間としても、また神としてもなにより正しかったし、なにより間違っていた。

彼は、生まれながらにして完成していた--否、完成しすぎて(・ ・ ・ ・)いた。

初めは賢王だった。それはまさしく、誰の目にも完全に映っていた。---しかし、彼も、その周りの者達も、早くから『完全』と『完璧』の違いに気付くべきだったのである。(もっとも、本人が気づいていたとしても不思議は無いが)

強いて欠点を伝えるならば、彼は無意味に疑問を抱くことが多かった、と伝えられる。---人はこれでいいのか?と。または、■■族は間違ってはいないのか?と。

誰がその問いに答えようとかの王は返事をしなかった---あるいは、返事はしたが意味のない言葉だったのか、それとも分かりきった嘘をついていたのか、隠蔽されたのか・・・深いことは誰にもわからない。いずれにせよ、彼は生涯その答えを言葉で誰かに示すことはなかった。

だが、彼には突如として転機が訪れる。

何処からともなく現れた、友人であり宿敵である彼/彼女が、彼に大きな変化をもたらしたらしい。彼/彼女はその賢王と共にとても多くの物を見たと言われ、とても多くの音を耳にしたようで、とても多くの事を学習したと誰かが言った。

ここで伝聞が多いのは、王は決して唯一無二の友人との会話や体験を他人には聞かせようとはしないうえ、他人以外にも滅多に聞かせず、聞いた者も王のことを気遣い、決して語ろうとはしなかったからだ。

その為、その『転機』があれど、その詳しい内容は分からない。だが、その後、彼は賢王たる自分を捨てた。

彼は暴君へと方針を変えた。かつてのような多い質問は少くなり、目的の為には手段を選ばなかった---と、いうよりは少々危ない手段でさえも受け入れた、と言うべきであろうか。それは兎も角、国民への容赦はなくなり、人間を憎み、人間と■■族を分かち、■■族を排除する道を選んだ。

その決断を愚行である、と切って捨てるような評論家は決して少ないとは言い切れない。だが、叙述詩を見るに、彼がおよそ考えられないほどの葛藤と、国民に対する形容しようのない愛情があったことは間違いなく、彼の全盛期は、確かに理不尽な英雄であったかもしれない。だが、何よりも、そして誰よりも人を導く英雄に---英雄王ギルガメッシュと後世に讃えられるに違わぬ実力を持っていた。そう。彼が---

--彼の中身が転生者(カオス)であることを除けば、まさに彼は英雄王だったのである。そして、時代は叙述詩に記されたものとは遥かな未来、物語のキーである七つの大罪が王国を追放される以前へと戻る。

-???side-

「さてさてさーて、バルトラの言うところによれば、この地下の、というより広大な墓場に、あの英雄王ギルガメッシュの財宝が眠ってるいるんだっけか」

 

薄暗い、洞窟を連想させる広い地下遺跡の中、ガシャリガシャリと音をたてつつ歩いている、パット見では普通の騎士団、しかしその体格は大小様々であり、風貌だけでなく、その立ち振舞いからも異常さを醸し出している。

「財宝が眠っている、という表現は正確ではないぞ、団長殿。財宝の入った宝物庫の鍵を開ける鍵剣がどこかに隠されている、というのが正しい。」

そう空を浮遊し、体の周囲を衛星のように回るマジックアイテムとおぼしきものをもつ魔術師であろう人物が指摘する。

「そうは言ってもよー、どっちにしても、財宝があることには変わりねえんじゃねえの~?ま、危険も無さそうだしさっさと終わらせて、祝杯でもあげようぜ♪」

特に変鉄のない・・・前言撤回、かなり大柄で、かつ柄の悪い声をした男がそう返す。かなり面倒くさそうに捜索を続けている。

「危険がない、という意見には承諾しかねる。史実より、英雄王ギルガメッシュはかなり用心深い男であり、さらに財宝を大切にしていた俗に言うと『これくたー』というものであると見受けられる。そのような男が無防備な鍵を何もなく放置しているはずがないし、我々が任務を受ける必要になった時点で国王陛下にも何らかの危惧するところがあったのだと考えられる。」

抑揚がなく、感情を感じさせない無気力、中性的な声で人間が着るには明らかに巨大すぎる鎧を着た青年が淡々と語る。しかし、妙な発音から察するにこれくたー、という言葉をしらない世間知らずではありそうだ。

「そんなことにオイラ達が巻き込まれて、妙なことが起きなければいいんだけどね・・・」

その鎧姿から見るにただ太っている人間、といえば間違いないであろう男が心配そうな声色で話す。問題は、その男もまた空を飛んでいるということであり、やはりまともな人間はこの騎士団にはいないのかもしれない。

「そ、そんな心配になることは言わないで・・・あああ、皆!僕が死んでも、マーリンさんだけは守ってください!」

小柄で、逆にこの騎士団には似つかわしくない人間-・・人間だよね?が騒ぐがいつもの調子なのか、他六人は何処吹く風だ。

「まあまあ、これが本当ならボク達にきっとたくさんお金が貰えるよ!もちろんボクは団長の為につかうけどね!」

一番大きく、人間離れした(事実人間ではない)体躯の騎士がその体格には似つかわしくない、とても可愛らしい少女の声を出す。やはり、この騎士団は異常というほか無いだろう。

「っと、無駄話はそこまでだ、お前ら。本命が来たぞ・・・」

ふと前を見ると、真正面に祭壇がある。

「入り口から真っ直ぐ突き進んで来たと言うのに、随分と親切な配置をさてあるものだ。そしてあれが伝承に伝わる『王律鍵バヴ=イル』・・・さて、余程の罠が仕掛けられているの、か----?」

魔術師が解析を仕掛けるが、何の反応もない。団長が試しに攻撃を行おうと、物理的な物でも魔力によっても変かは見られない。そう、何もない。文字通り、何も---

『---成る程な、魔神よ。聖戦を止めたいか。我の力を望むなら、最低限その程度に身に余る願いを持たねば興が冷めるというものよ。貴様の魂は、比べようがなく純粋に美しく、どうしようもなく根本から腐っている。・・・貴様がそれでも剣を取る意思があるならば---我は貴様の剣となろう。』

その声を聞くと、メリオダスは躊躇うことなく手を伸ばす。こいつは危険だ。が、悪いやつではない、と一瞬で直感した。ならば、自分はこの世全ての悪を背負ってでも構わない。その契約を受けよう。そう思った。そうすると、言葉は自然と頭に浮かぶ。

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

「---団長殿?」

魔術師が訝しげに、もしくは興味深そうに少年騎士に呼び掛ける。だが、呼び掛けた方も掛けられたほうも止める気などない。少しずつ魔力が膨れ上がり、強大なナニカを呼ぶ。

 

閉じよ(み た せ)閉じよ(み た せ )閉じよ(み た せ)閉じよ(み た せ)閉じよ(み た せ)。 繰り返すつどに五度。

  ただ、満たされる刻を破却する」

 

少しずつ、イメージが大きくなる。どこかの、王---だろうか?

 

「――――――告げる」

 

「――――告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

黄金の王。全てを手に入れた王。この者ならば、きっと、聖戦を---

「誓いを此処に。

 我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

「ふ、はははは!我を呼ぶとは運を使い果たしたな、雑種。だが我は寛大ゆえ、現世とマスターに飽きるまでは精々手を貸してやろうではないか--面白いことも起きそうだしなぁ、---応えよう、メリオダス。貴様が我のマスターか?」

そう---思えばこの時から、英雄王は俺達の運命(Fate)を狂わせ始めていたのだろう。




感想・評価くれると励みになります、それではこの作品をこれからよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。