牙狼ライブ! 〜9人の女神と光の騎士〜   作:ナック・G

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お待たせしました!第16話になります!

2月上旬から投稿を始めたこの牙狼ライブ!ですが、早くもUAが5000を越えることが出来ました!

前作の「白銀の刃」は、ちょうど最初の章が終わるあたりでUA5000を越えたので、予想以上の早さに驚いています。

これからも牙狼ライブ!をよろしくお願いします!

さて、今回からラブライブ!の第5話に突入します。

そうです。あの人が襲来してきます。

その人物とは一体誰なのか?

それでは、第16話をどうぞ!




第16話 「襲来」

音ノ木坂学院に誕生したスクールアイドルグループ、「μ's」のメンバーが3人から6人になっておよそ2週間が経過した。

 

1年生である花陽、凛、真姫の3人がメンバーとして加わり、それから間もなく、ホラーとの戦いに巻き込まれてしまった。

 

凛と真姫は初めてホラーと魔戒騎士を目撃したのだが、2人とも怖がることはなく、奏夜を受け入れている。

 

その後は、奏夜から魔戒騎士やホラーについて詳しい話を聞きながら、何かあった時は奏夜を支えようと花陽たちは決意していた。

 

奏夜もまた、守るべき存在が増えて、今まで以上に気を引き締めていこうと考えていた。

 

そんな中、この日も神田明神で朝の練習があったのだが、いつもより早く朝のエレメントの浄化のノルマを達成した奏夜は、誰よりも早く神田明神を訪れていた。

 

そして、穂乃果たちが到着するまでの間、まるで座禅を組むかのように座り込み、精神を集中させていた。

 

これは実際に座禅を組んでいる訳ではないのだが、魔戒騎士として精神力を鍛えるために瞑想を行っているのである。

 

しばらくの間、奏夜は目を閉じて精神を集中させていたのだが……。

 

「……!」

 

何かを感じ取った奏夜は、カッと目を見開いて、急に立ち上がった。

 

《……奏夜、どうしたんだ?》

 

キルバは、誰かに聞かれることを考慮したのか、テレパシーで奏夜に問いかけをしていた。

 

すると……。

 

「……隠れてないで出てこい!!そこにいるのはわかっているんだ!」

 

奏夜は鋭い目付きで建物の角の方を睨みつけると、誰かに対してこのように告げていた。

 

それから間もなくして現れたのは、小柄だが音ノ木坂学院の制服を着ており、ツインテールが特徴の少女であった。

 

さらに変装してるつもりなのか、サングラスとマスクをしており、怪しさは全開だった。

 

この少女……矢澤にこは、μ'sの結成当時から、μ'sのことが気に入らなかったようだ。

 

「……なんだ。いつぞやの先輩じゃないですか。何の用ですか?」

 

にこのことを何度か目撃したことのある奏夜は、穏やかな表情で笑みを浮かべながらこう問いかけをしていた。

 

「何の用ですか?じゃないわよ!!何なのよ、いきなり睨みつけてきて、びっくりしたじゃない!!」

 

「それは先輩が悪いですよ。コソコソとこっちのことを覗いてるんですから」

 

にこは、奏夜が鋭い目付きでこちらを睨みつけてきたことにクレームを言っていたのだが、それはにこが悪いと、悪びれる様子はなかった。

 

「……あ、もしかしてμ'sの練習風景を見に来たとか?」

 

「だ、誰がそんなもの見るのよ!!にこはね、あんたたちを認めてなんていないんだからね!」

 

「やれやれ……。生徒会長と同じようなことを言わないでくださいよ……」

 

にこの発言はまるで絵里の発言と重なるところがあったため、奏夜は苦笑いをしていた。

 

その時だった。

 

「あっ、そーくーん!!」

 

穂乃果とことりの2人が奏夜の姿を見つけたので、こちらに駆け寄ってきた。

 

「あれ?この人は?」

 

「あぁ、この人は……」

 

穂乃果はすぐににこの存在に気付いており、誰なのかと首を傾げていた。

 

そして、奏夜が説明しようとしたのだが……。

 

「あんたたち!」

 

「「はっ、はい!」」

 

「さっさと解散しなさい!!」

 

(……なるほど、これが言うためにあそこで待ち伏せをしてたって訳か)

 

《やれやれ。面倒な奴だな》

 

にこの要件がはっきりわかったのだが、わざわざこのことを言うだけのために待ち伏せをしていたことに、奏夜とキルバは呆れていた。

 

そして、にこは言いたい事を言って満足したのか、さっさとその場から去っていった。

 

「そーくん……。今の人、誰?」

 

「不審者……。と言いたいところだけど、一応先輩だってことしか俺もわからん」

 

奏夜の言葉に穂乃果とことりは首を傾げていた。

 

このやり取りの後、全員が揃ったので、このまま階段ダッシュを始めとした体力トレーニングを始めた。

 

そのトレーニングが終わると、午前の練習は終了し、穂乃果たちの着替えが終わったところで、奏夜たちは一緒に登校した。

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

そして放課後になり、全員が集まったところで放課後の練習が始まろうとしていた。

 

「それでは!メンバーを新たに加えた新生スクールアイドル「μ's」の練習を始めたいと思います!」

 

「いつまで言ってるんですか?それはもう2週間も前ですよ?」

 

そう、穂乃果は花陽たちが加入してから毎日のようにこう言って練習を始めていた。

 

同じフレーズを何度も聞いている海未は、このように穂乃果をなだめるのだが……。

 

「だって!嬉しいんだもん!」

 

「……まぁ、気持ちはわかるけどさ……」

 

奏夜はこう呟きながら苦笑いをしていたのだが、どうやら海未も同じ事を思っていたようであり、クスリと笑みを浮かべていた。

 

「なのでいつも恒例の……」

 

「1!」

 

「2!」

 

「3!」

 

「4!」

 

「5!」

 

「6!」

 

「……」

 

穂乃果、海未、ことり、真姫、凛、花陽の順番で番号を言うが、奏夜は続けて7とは言わなかった。

 

「もぉ!そーくんも番号ちゃんと言ってよぉ~!」

 

「だから毎度言ってるだろ?俺はマネージャーなんだし、番号言う必要ないって」

 

「そんな事ないよ!だってそーくんだってμ'sの一員だもん!」

 

「そう言ってくれるのは嬉しいけど、俺はやっぱり言わないぞ」

 

「むぅー!そーくんってば強情だね」

 

奏夜が頑なに番号を言おうとしないことが気に入らないのか、穂乃果はぷぅっと頬を膨らませていた。

 

「……ことりちゃん」

 

「うん♪任せて♪」

 

(……何故だろう、嫌な予感がする……)

 

穂乃果が何を企んでいるのか察した奏夜の表情は引きつっていた。

 

そして……。

 

「そーくん、おねがぁい♪」

 

「!!」

 

奏夜の予想通り、ことりの脳トロボイスによるお願い攻撃が飛んできて、効果があるからか顔がピクピクと動いていた。

 

(……うぐっ!やっぱり強力だな……。ことりのお願いは……)

 

『……やれやれ……』

 

ことりのお願い攻撃を受けて明らかに動揺している奏夜に、キルバは心底呆れていた。

 

(だ、だが、いつもそれが効くとは思うなよ!)

 

奏夜はことりのお願い攻撃を受けると大概のことは断れなかったので、たまには断わろうと頑張ろうとしていた。

 

「い、いくらことりのお願いでも、や、やっぱり言わないぞ!」

 

「ええ!?ことりちゃんのお願いでもダメなの?」

 

「ただ強がってるだけに見えますけどね……。すごく体が震えてますし」

 

「な、ナンノコトカナ?」

 

奏夜が強がっていることをあっさりと海未に見透かされてしまうのだが、奏夜は表情が強張りながらもすっとぼけていた。

 

(やばい……。今回はどうにかこらえることが出来たけど、次耐えられるか……)

 

1度耐えるだけでも精一杯なため、ここで畳み掛けられたら、どうなるかはわからなかった。

 

そんな中……。

 

「ねぇ、そーくん……。ダメ?」

 

「……!(ぴゃあああああああ!!)」

 

ことりは、頬を赤らめ、涙目になり、上目遣いと男が食いつきそうな三拍子を使いこなして再びお願い攻撃をしていた。

 

これは先ほど以上に効果は抜群のようであり、奏夜は心の中で奇声をあげていた。

 

(だ、ダメだ……!これ以上は……!)

 

さすがにこのお願い攻撃を断ることは出来なかったのか……。

 

「くそっ……!何度でも言ってやるよ!……7!7!ななぁ!!」

 

「「やったぁ♪」」

 

奏夜はあまりに過剰に7を連呼しており、やっと番号を言ってもらえた穂乃果は、ことりとハイタッチしていた。

 

奏夜のあまりのキャラ崩壊に、海未と1年生組。さらに、キルバがドン引きしていた。

 

「……そ、奏夜……。あなたという人は……」

 

海未は、ここまで奏夜がキャラ崩壊するのを初めて見たため、可哀想なものを見る目で奏夜のことを見ていた。

 

『ったく……。ど阿呆が……』

 

奏夜の相棒であるキルバも、呆れてど阿呆としか言うことが出来なかった。

 

「アハハ……。奏夜先輩って面白いところがあるんだね……」

 

「凛はこっちのそーや先輩も良いって思うけどにゃ♪」

 

花陽は内心引いていたものの、奏夜に気を遣って苦笑いをしており、凛はそんな奏夜が面白いと思ったのか、あっさりと受け入れていた。

 

「……さすがに引くわ……」

 

そして真姫は、ジト目で奏夜を見ながら髪の先端をクルクルとさせていた。

 

「こらそこ!引くとか言うな!地味に傷つくわ!」

 

「知らない」

 

「お前なぁ……」

 

「まぁまぁ、奏夜。その辺にしておきましょう」

 

このままだと話が進まないと思った海未は、奏夜のことをなだめていた。

 

「それにしても6人だよ6人!アイドルグループみたいだよね!」

 

「……みたいって、お前らはアイドルだろ?まぁ、アイドルって言ってもスクールアイドルだけどさ」

 

メンバーが6人になって興奮している穂乃果に、奏夜は冷静な言葉を返していた。

 

「いつかこの6人が神シックスとか仏シックスだって言われるのかなぁ♪」

 

「穂乃果、ちょっとは落ち着け。それに、仏だと死んでるみたいだぞ」

 

奏夜が穂乃果にツッコミを入れると穂乃果以外のメンバーが苦笑いをしていた。

 

「毎日同じ事で感動できるなんて羨ましいにゃ♪」

 

『羨ましいというか単純というか……』

 

「むー!!意地悪言わないでよ!キー君!」

 

『だからそのキー君はやめろ!!』

 

どうやらキルバはキー君と呼ばれるのが気に入らないのか、穂乃果に撤回するように求めていた。

 

「……まぁ、それはともかくとして、私は賑やかなのが好きでしょ。それに、たくさんいたら歌が下手でも目立たないでしょ。あと、ダンスを失敗しても」

 

「「穂乃果」」

 

本音がだだ漏れな穂乃果に物申そうと奏夜はツッコミを入れるが、海未も同時にツッコミをいれていた。

 

「アハハ……。冗談冗談」

 

「まぁ、ちゃんとやらないとな。今朝だって、解散しろって言われちゃっただろ?」

 

「うっ……」

 

「だけど、それだけ有名になったってことだよね!」

 

『まぁ、ファンが増えればアンチも増えるってのは必然だけどな』

 

「確かにそうだよな……。だからこそ、ここからが正念場だよな」

 

ファンとアンチが出てきたということは、それだけμ'sが注目されている証拠であり、奏夜は今まで以上に厳しいレッスンを行おうと考えていた。

 

「それよりも練習。どんどん時間なくなるわよ」

 

「お、真姫ちゃん。やる気満々にゃ♪」

 

「べっ、別に!私はとっととやってさっさと帰りたいだけ!」

 

「またまたぁ♪」

 

「そうだぞ。素直になれよ、真姫。昼休みだってこっそり練習してたんだろ?」

 

「あっ!それ凛が言おうと思ってたのに!」

 

奏夜は数日前に凛から聞いたことをそのまま話すのだが、知られたくないことをバラされた真姫はギョッとし、凛は少し膨れていた。

 

「あっ、あれはただ。この前やったステップがちょっと格好悪かったから、変えようとしてたのよ。あまりにも酷すぎるから」

 

「そうですか……。あれ考えたの私なんですが……」

 

「ヴェェ!?」

 

(アハハ……。海未のやつショック受けてるな……)

 

真姫はいつもの感じで照れ隠しをしていたのだが、そこでつい本音をもらしてしまい、それを聞いた海未がショックを受けてしまった。

 

真姫はそのことに驚き、奏夜は苦笑いをしていた。

 

「……まぁまぁ、海未。元気出せよ。俺はあのステップは悪くないと思ったぜ」

 

「……」

 

奏夜は海未を元気づけようとフォローを入れようとしたのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

ブォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「あべし!!」

 

海未は無言で奏夜に腹パンを繰り出すと、奏夜はその場にしゃがみ込んでしまった。

 

「……な、何で俺が殴られなきゃいけないんだよ……」

 

「すいません。あまりに腹が立ったので殴らせてもらいました」

 

「そ……それってただの八つ当たりじゃねぇか……」

 

「……もう一発殴ってもよろしいでしょうか?」

 

奏夜はゆっくりと立ち上がりながら、海未の理不尽をなだめようとしたのだが、海未は再び奏夜を殴ろうとしていた。

 

「……申し訳ございません。もう何も言いませんから勘弁してください」

 

奏夜は顔を真っ青にしながら怯えており、必死に謝罪をしていた。

 

「まぁ、それはともかくとして、気にすることないにゃ♪真姫ちゃんは照れくさいだけだよね?」

 

奏夜たちはこのようなやり取りをしながら屋上に続く階段を上がっていくのだが、ザーッと雨の音が聞こえてきた。

 

「……うわぁ、すごく降ってきたな……」

 

「土砂降りだよぉ……」

 

「梅雨入りしたって言ってたもんね」

 

奏夜たちがμ'sを結成したのが4月であり、それから時間が経って、現在は6月。

 

ことりの言う通り梅雨入りしており、しばらく雨が続くみたいである。

 

「それにしても降りすぎだよぉ!降水確率60%って言ってたのに…」

 

「いやいや、60%なら十分すぎるだろ」

 

「そうよ、降ってもおかしくないじゃない」

 

「でも、昨日も一昨日も60%だったのに降らなかったよ」

 

「まぁ、確率なんてそんなもんだろ」

 

どうやら連日降水確率が60%の日が続いていたのだが、今日は降ってしまったようである。

 

奏夜は今日に限って土砂降りなことに文句を言っている穂乃果をなだめ、真姫は、やれやれと肩をすくめていた。

 

すると……。

 

「あっ、雨が少し弱くなったみたいだよ」

 

「……おっ、確かに雨が弱くなったな」

 

どうやら先ほどまでの土砂降りから一転して、雨は弱くなっていた。

 

「うん!やっぱり確率だよ!良かった!」

 

「これくらいなら練習出来るよ♪」

 

雨が弱くなったのが嬉しいのか、穂乃果と凛が扉を開けて屋上の中に入った。

 

「ですが、下が濡れていて滑りやすいのでは」

 

「海未の言う通りだ。流石に危ないと思うがな」

 

「それに、またいつ降り出すか……」

 

奏夜や海未の心配通り、こんな天気であるため、また急に降り始めてもおかしくはない。

 

「「大丈夫だよ♪」」

 

穂乃果と凛はこちらの心配をよそに屋上を走り回ったり跳ねたりしている。

 

これを見て奏夜とキルバは確信していた。凛も穂乃果と同類なのだと。

 

《やれやれ……。穂乃果も凛も随分と単純だな……》

 

(まぁまぁ、そう言うなって)

 

奏夜もキルバの言葉に賛同していたのだが、このようになだめていた。

 

「ほらほらみんな、これくらいなら練習出来るよ♪」

 

「うーっ、テンションあがるにゃあ!」

 

凛が前方宙返りを決め、楽しそうにターンを決めていた。

 

「へぇ……」

 

『凛のやつ、思ったよりも運動神経が良いみたいだな』

 

「あぁ。これには俺も驚きだよ」

 

奏夜とキルバは、凛の予想以上の運動能力に驚いていた。

 

運動が好きということは知っていたが、ここまでの動きが出来るとは思わなかったからである。

 

奏夜たちは驚きながらも凛を見ていると凛は綺麗にポーズを決めるが、それを嘲笑うかのように雨が急に降ってきた。

 

「おぉ!PVみたいで格好いい!」

 

「穂乃果よ、こんな状況でそんな事言ってる場合かよ……」

 

穂乃果は目を輝かせながら雨で濡れる凛を見ていたのだが、奏夜はそんな穂乃果に呆れていた。

 

「私帰る」

 

「わっ、私も今日は……」

 

「そうね、また明日にしよっか」

 

この雨だと屋上では練習は出来ないため、この日の練習は中止せざるを得なかった。

 

「ええっ、帰っちゃうの!?」

 

「それじゃ凛たちが馬鹿みたいじゃん!」

 

「「馬鹿だろ(なんです)」」

 

奏夜と海未のツッコミが綺麗に決まった。

 

ここまで綺麗にツッコミが決まったことに、奏夜は苦笑いをしていた。

 

「ほら、風邪ひくからタオル使いなよ」

 

奏夜はすぐ我に返ると、少し大きめなタオルを穂乃果と凛に渡した。

 

「そーくんありがとう♪」

 

「ありがとうだにゃ♪そーや先輩ってまるでマネージャーみたいにゃ♪」

 

「いや、マネージャーだから……」

 

マネージャーじゃなければ自分はなんだと言うのか。

 

そんなことを思っていた奏夜は苦笑いをしていた。

 

「それよりも、これからずっと雨が続くとなると練習場所をなんとかしないといけませんね……」

 

「そうだな……。屋上で練習してる手前、代わりの場所をなんとかしないといけないよな……」

 

「体育館とか駄目なんですか?」

 

「講堂も体育館も他の部活が使っているので……」

 

「そうなんだよな……。空いてる教室でも使えればいいんだけど……」

 

1人で考えてても仕方ない。そう考えていた奏夜は、穂乃果たちと共に学校を後にしたのであった。

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

この日の練習は中止になり、奏夜たちは某ファストフード店に来ていた。

 

練習出来ないのであれば、今後のことを話し合おうという海未の提案からである。

 

奏夜は自分の注文を済ませ、すでに待っている穂乃果たちのもとへ向かおうとするのだが……。

 

「……?」

 

何かに気付いた奏夜は、足を止めて、その方向を見ていた。

 

《おい、奏夜。いったいどうしたんだ?》

 

(……なぁ、キルバ。そこに立ってる頭にソフトクリームのような何かを被ってる奴なんて幻覚だよな?)

 

奏夜が見かけたのは、サングラスをかけており、頭にソフトクリームのような帽子を被っている人物だった。

 

(……しかも、それを見た子供が食べ物屋で言うには相応しくない言葉を使ってるけど、それも気のせいだよな?)

 

その人物の格好はあまりに目立つのか、子供に指を指され、食べ物やで言うことは相応しくない言葉を浴びせられて慌てていた。

 

《……確かに認めたくはないよな。お前は最近疲れてるみたいだからな……》

 

(……あぁ、そういうことにしておくよ)

 

とりあえずその人物をスルーすることに決めた奏夜は、そのまま穂乃果の隣に座ると穂乃果はジト目でポテトを頬張っていた。

 

「穂乃果、ストレスを食欲にぶつけると大変なことになりますよ?」

 

(まぁ、要するに太るぞってことだよな)

 

《奏夜。間違ってもそれは言うなよ》

 

(わかってるって。じゃないと海未の拳が飛んできそうだからな)

 

奏夜は余計な被害に遭いたくないという気持ちがあったからか、思ったことを言わずに黙っていた。

 

「……雨、何でやまないの?」

 

「わっ、私に言われても……」

 

「それに、天気なんて人の力でどうこうできるものじゃないだろ」

 

「むぅ……。それはわかってるけどさ、練習する気満々だったのに、天気ももう少し空気呼んでくれてもいいよね」

 

「穂乃果の気持ちはわかるけど、無茶言うなよ……」

 

天気に対して無茶ぶりをしている穂乃果に、奏夜は呆れていた。

 

「穂乃果ちゃん。今予報を見たら明日も雨だって」

 

ことりがこう言いながら花陽とこちらにやって来て、2人は空いている席に腰をおろした。

 

「えぇっ?」

 

穂乃果ががっかりしており、奏夜はそんな穂乃果の方を見ようとしたのだが……。

 

「……?」

 

奏夜は違和感を感じたからか、壁を隔てた隣の席の方を見ていた。

 

《……おい、奏夜》

 

(キルバも感じたか。今、そこの隙間から手が伸びて穂乃果のポテトを掻っ攫っていったよな?)

 

《やれやれ……。白昼堂々何をしてるんだか……》

 

奏夜とキルバは、空いている隙間から何者かが穂乃果のポテトを盗み食いする様を見逃さなかった。

 

(今回は見逃してやるが、次はないぞ)

 

このような事例は現行犯でなければ意味がないため、奏夜はひとまず様子を見ることにした。

 

そんなこととはつゆ知らず、穂乃果は少なくなったポテトを頬張り、さらにポテトを取ろうとしたところで異変に気付いたようだ。

 

「あれ?無くなってる…。海未ちゃん!食べたでしょ?」

 

「おいおい、向かいの奴が堂々とそれやってもバレるだけだろ」

 

「奏夜の言う通りです。自分で食べた分も忘れたんですか?」

 

穂乃果に変な言いがかりをされてしまい、海未は少しだけむすっとしているようだった。

 

そんな中、再び隙間から何者かの手が伸びると、今度は海未のポテトの中身をかっさらっていった。

 

奏夜その様子を現行犯で捕まえようとしたが、予想以上に相手の動きが早く、間に合わなかった。

 

《……やれやれ……。本当に大胆な奴だな……》

 

(まったくだ。今度は逃さないからな)

 

先ほどは現行犯を抑えられなかったため、今度こそは捕まえようと奏夜は考えていた。

 

そして、海未もすぐにポテトの中身の異変に気付いたようである。

 

「あれ?穂乃果こそ!」

 

「わ、私は食べてないよ!」

 

このままでは食べた食べてないという不毛な言い争いが続きそうだったので……。

 

「ほら、喧嘩しないでこれを2人で分けろ。それでいいだろ?」

 

奏夜はまだほとんど口をつけていないLサイズのポテトを穂乃果と海未に差し出した。

 

「そーくん、ありがとう♪」

 

「すいません、奏夜」

 

奏夜は時々穂乃果たちとこのファストフード店に来るが、穂乃果はその度によく奏夜のポテトを勝手に持っていったりしていた。

 

今回もそうだろうと思って頼んだポテトをLサイズにしたのが、不幸中の幸いとなってしまった。

 

「それよりも練習場所でしょ?教室とか借りられないの?」

 

穂乃果と海未が落ち着いたところで真姫が本題を切り出した。

 

「うん、先生に聞いてみたんだけど、ちゃんとした部活じゃないと許可出来ないって」

 

「そうなんだよね…。部員が5人ちゃんと部の申請をして部活に出来るんだけど…」

 

「そうなんだよな……。5人集めないと……」

 

奏夜は深刻な表情で、新入部員をどう集めるべきか考えていたのだが……。

 

《……おい、奏夜》

 

(?どうした、キルバ?)

 

《部員が5人必要と言っていたな?だったら、花陽が加入した時点でそれはクリアされてるんじゃないのか?》

 

「!!」

 

奏夜はキルバに言われるまでこの事実に気付かなかったようであり、キルバはそんな奏夜に呆れていた。

 

「なぁ、5人だったらもう集まってるよな?」

 

今のμ`sは奏夜を入れて7人いるため、部活申請に必要な人数はクリアしていたのである。

 

《……おいおい、この2週間。散々番号を言いまくってたのに、何で番号言った時点で気付かなかったんだ?》

 

キルバの指摘はもっともであり、この問題はもっと早く気付いていてもおかしくはない問題であった。

 

(しまったな……。俺としたことが迂闊だったよ……)

 

奏夜は今までこの事実に気付くことが出来なかったため、苦笑いをして誤魔化していた。

 

そして、穂乃果たちもまた、今いる人数を数えてようやく5人以上いることに気付いたようである。

 

「そうだ!忘れてた!部活申請すればいいんじゃん!」

 

「忘れてたんかーい!」

 

(……ん?今俺らじゃない誰かがツッコミを入れたような……)

 

《はぁ……。最早ツッコミを入れるのも馬鹿馬鹿しくなってきたぞ……》

 

キルバは、ツッコミを入れた人物がわかっていたのだが、最早それを言うことすら馬鹿馬鹿しいと思っていた。

 

穂乃果たちは、ツッコミを入れた人物が誰なのか気になったのか、隣を覗こうとしている。

 

しかし、その人物を特定することは出来なかった。

 

「忘れてたってどういうことなの?」

 

「いやぁ、メンバー集まったら安心しちゃって……」

 

「はぁ……。この人たち駄目かも……」

 

真姫は、こんな重要なことをすっかり忘れていた穂乃果たちに呆れ果てていた。

 

「まぁまぁ、そう言うなって」

 

「あんたも入ってるの!」

 

「なんと!」

 

真姫は、奏夜も頭数に入れており、奏夜はそのことを驚いていた。

 

しかし、奏夜もマネージャーのくせに人数把握が出来てない時点で何も言うことは出来ないのである。

 

「よし、早速部活申請しよう!そしたら部室がもらえるよ!」

 

奏夜は、そこまで事が思い通りに進まないような気がしていたのだが、それを言ってしまうとキリがないため、やめておいた。

 

「はぁ、ホッとしたらなんだかお腹が空いてきちゃった♪」

 

穂乃果はハンバーガーに手を伸ばそうとしたその時、隣から伸びた手が穂乃果のハンバーガーを掴んでいた。

 

今度は決定的瞬間だし、誰の目からも明らかな光景であった。

 

あまりにわかりやすい光景に、奏夜が犯人を捕まえようとしていたのだが、その前にハンバーガーに手を離していた。

 

そしてその人物らこっそり逃げようとしてるが、それを奏夜が許すはずはなかった。

 

「おい、ちょっと待てよ」

 

奏夜は相手の退路を塞いで逃げられないようにしたのだが……。

 

「……先輩……。いくら上級生だからってやっていいことと悪い事がありますよ」

 

奏夜が捕まえたのは穂乃果たちに解散しろと言ったりして、何かとμ'sに因縁を付けてくる矢澤にこだった。

 

「ちょっとあなた!」

 

奏夜がにこを抑えているうちに、穂乃果も反対方向からにこを捕まえた。

 

「あんた!解散しろって言ったでしょ?」

 

「か、解散!?」

 

そう言われたのは話していたのだが、何故か花陽は驚いていた。

 

「そんなことより食べたポテト返して!」

 

「「そっち!?」」

 

今はそんな話をしている時ではないため、奏夜と花陽が同時にツッコミを入れていた。

 

「あーん」

 

ポテトを返せと言われたにこはあーんと口を開けた。

 

すでに食べた後だったため、返せと言われても出来ない相談となってしまった。

 

「買って返してよ!」

 

「穂乃果、後でポテト買ってやるからちょっと黙っててくれ」

 

奏夜は話が進まないのでとりあえず穂乃果を黙らせた。

 

「あんたたち、ダンスも歌も全然なってない!プロ意識が足りないわ!」

 

「プロ意識ねぇ……。確かに歌もダンスもまだまだだけど、先輩が言うことですかね?」

 

奏夜はダンスのコーチとして、穂乃果たちの練習を見てきたのだが、未だに穂乃果たちの実力を認めていなかった。

 

今の穂乃果たちのレベルに合わせたレッスンを行っているため、にこのハッキリとした物言いが、奏夜は気に入らなかった。

 

「あんたたちがやってるのはアイドルへの冒涜、恥よ。とっとと辞めることね」

 

「へぇ……。言ってくれるじゃんか……。だけどな、そこまで言われて、俺が黙ってるとは思うなよ!」

 

奏夜はにこの言葉が許せないと思ったのか、まるでホラーを睨みつけるかのような鋭い目付きで、にこを睨みつけていた。

 

「うっ……!!」

 

μ'sに対して強気の態度を取っていたにこも、奏夜の怒りに満ちた表情に少しばかり怯えていた。

 

「……そーくん」

 

こんなところでこんな怖い顔をするのはいただけないと思った穂乃果は、奏夜の肩に手を置くと、首を横に振っていた。

 

「わかったよ……」

 

奏夜はにこの発言は許せなかったが、渋々怒るのを辞めていた。

 

それに安堵したにこは、まるで逃げるようにファストフード店を後にした。

 

「奏夜。私たちのために怒ってくれるのは嬉しいですが、場所はわきまえてください。他のお客さんが怖がっています」

 

海未がこのように奏夜をなだめるように、にこを睨みつけていた時の奏夜の顔はかなり怖かったからか、周囲の客が怯えた表情で奏夜のことを見ていた。

 

「ごめんごめん、色々言われてつい……」

 

奏夜は戯けた表情で笑うと穂乃果たちだけではなく、周囲の客もホッとしたようだ。

 

とりあえず明日生徒会室に行き、改めてアイドル部の申請用紙を提出しようとの話になったところで、この日は解散となった。

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後、奏夜たちは生徒会室に行き、アイドル部の申請に来たのだが……。

 

「アイドル研究部?」

 

「そう。既にこの学校にはアイドル研究部というアイドルに関する部活が存在します」

 

どうやら、この音ノ木坂学院には、奏夜たちが設立しようとしているアイドル部と似ている部活があるみたいだった。

 

(なんてこった……。まさか嫌な予感はしてたけど、それがマジになるとは……)

 

奏夜はアイドル部と似ている部活があるかもしれないと嫌な予感を抱いていたのだが、その予感があたり、頭を抱えていた。

 

「まぁ、部員は1人やけど」

 

「えっ?でも部員は5人以上必要だってこの前……」

 

「設立する時は5人必要やけど、その後は何人になってもいいって決まりなんや」

 

(なるほど……。そしたら設立した時は5人いて、4人が辞めてしまっても部活として維持することは可能って訳か)

 

《たった1人で部活を行うとか、どうやらその部活は問題がありそうだな》

 

(そうかもしれないけど、そう言うなって)

 

「生徒の数が限られてる中、いたずらに部を増やすことはしたくないんです。アイドル研究部がある以上、あなたたちの申請を受ける訳にはいきません」

 

(まぁ、そうだよなぁ……)

 

今回ばかりは絵里の言葉が正論であり、奏夜はその言葉を認めざるを得なかった。

 

《……おい、奏夜。諦めるのは早いんじゃないのか?》

 

(確かにそうだよな。向こうは1人だって言っていたし、だとしたら……)

 

奏夜は部活設立を諦めかけた直後に1つ妙案を思いついたため、奏夜は笑みを浮かべていた。

 

「……これでこの話は終わり」

 

「……にしなくないので、そのアイドル部に直接話をつけさえすれば問題はないですよね?」

 

「その通りや。如月君は鋭いなぁ♪」

 

「ちょっと希!」

 

新しくアイドル部を作ることは認められないが、既にあるアイドル研究部と合併という形を取ることが出来れば、生徒会としても部として認めざるを得ないのである。

 

(したら向こうの部活を説得さえすりゃいいんだから、何とかなりそうだな……)

 

《まぁ、そう上手くいくとは思えないがな》

 

キルバは、たった1人のアイドル研究部の部員を説得するのは、並大抵ではないと予想していた。

 

「2つの部が1つになることは別に問題はないですもんね?」

 

「そうやね。せやから、部室に行ってみれば?」

 

「……わかりました。みんな、さっそくアイドル研究部の部室に行ってみるぞ」

 

奏夜たちは希にも薦められたこともあったからか、生徒会室を後にして、アイドル研究部の部室に行ってみた。

 

すると……。

 

「……あ、あんたたち……」

 

アイドル研究部の部室の前にいたのは、何かと奏夜たちを目の敵にしている矢澤にこだった。

 

にこは、思いもよらない訪問者に驚き、顔がピクピクと引きつっていた。

 

「……やっぱりあなたでしたか。アイドル研究部唯一の部員ってのは」

 

あそこまでμ'sのことを嫌ってたから、もしやと思っていたのだが、まさか本当にアイドル研究部の部員がにこだとは思わず、奏夜は苦笑いをしていた。

 

にこは奏夜たちの姿を見て固まっていたのだが、すぐに我に返っていた。

 

にこはまるで猫のようにこちらを威嚇したと思ったら部室に入ってしまい、鍵も掛けられた。

 

「へぇ、やってくれるじゃないか……」

 

どうやらにこは、こちらの話を聞かずに逃げようとしているみたいだった。

 

「凛、外から行って先輩を捕まえるぞ」

 

「了解にゃ♪」

 

奏夜は運動神経抜群の凛とともに外からにこを捕まえるために回り込むことにした。

 

「奏夜!あまり派手に動き回ってはいけませんよ!」

 

魔戒騎士である奏夜は、常人じゃない動きをしてしまっては目立ってしまうため、海未はこのように奏夜に警告をしていた。

 

「わかってるって!」

 

奏夜は海未の話をしっかりと聞いたうえで、凛と共に移動を開始した。

 

中庭に出た2人は、アイドル研究部の部室の窓を目指していた。

 

窓から入ろうと考えているからである。

 

そんな中、2人はアイドル研究部の部室の窓を見つけたのだが、にこは窓際にいた。

 

「待つにゃあ!!」

 

奏夜と凛が迫ってきたことに慌てたのかにこは窓から外に飛び出して逃げ出した。

 

先輩は必死に逃げるが、体力に自信のある奏夜と凛から逃げられる訳もなく、あっさりと凛に捕まった。

 

しかし……。

 

一瞬の隙をついて再び先輩は逃げ出してしまった。

 

「あっ!また逃げたにゃ!」

 

「へっ、逃がすかよ!」

 

奏夜たちは再びにこの追跡を開始した。

 

「……凛!俺は先回りをして先輩を待ち伏せするから、挟み撃ちにするぞ!」

 

「了解にゃ!」

 

奏夜は人が見ていないことを確認すると、大きくジャンプをしながら移動して、にこの進路を塞ごうと考えていた。

 

魔戒騎士である奏夜は、ホラーを追跡することはよくあるため、逃げる相手を追いかけるのは慣れていたのである。

 

にこは奏夜の姿が見えなくなったことに首を傾げながら、未だに追いかけてくる凛から逃げていた。

 

すると……。

 

「……先輩、逃がしませんよ」

 

前方から奏夜が現れて、にこの進路を塞いでいた。

 

しかし、奏夜はいきなり現れたため……。

 

「……!ちょっと!どいてどいて!!」

 

にこは急に止まることが出来ず、奏夜に突撃していった。

 

「……!!」

 

奏夜はにこを避けようと思えば避けられたのだが、ここで避けてしまっては再び逃げられると判断したため、避けられなかったのである。

 

こうして、にこは奏夜と衝突してしまい、ドスーン!と鈍い音が響き渡っていた。

 

「いてて……」

 

奏夜はすぐに我に返ると、そのまま起き上がろうとするのだが……。

 

「……!?////」

 

ぶつかった衝撃で、にこは奏夜に覆い被さる形でのしかかっており、こんな状態に奏夜は顔を真っ赤にしていた。

 

「……う、うん……」

 

少しの間気を失っていたにこは目を覚まし、起き上がるのだが……。

 

「……なっ!?」

 

何故か自分が奏夜に馬乗りになっており、にこは驚きを隠せずにいた。

 

この状態が恥ずかしくなってきたのか、にこの顔が徐々に赤くなっていき……。

 

「嫌ぁ!」

 

にこは奏夜に乗っかった状態で、奏夜の鳩尾に見事な正拳突きをお見舞いした。

 

「うわらばっ!!」

 

にこの正拳突きの効果は抜群であり、奏夜は妙な悲鳴をあげていた。

 

「……な、何やってるのよ!この変態!!」

 

にこは顔を真っ赤にしながら起き上がり、奏夜にこのような言葉を放っていた。

 

「痛たた……。そっちからぶつかってきたくせに……。しかも事故だろう?」

 

奏夜はにこに殴られた部分を優しくさすりながらゆっくりと立ち上がった。

 

奏夜と共ににこを追いかけていた凛は、先ほどのやり取りを見ていたようであり……。

 

「……これは、穂乃果先輩たちに報告しなきゃいけないにゃ」

 

凛はニヤニヤしながら、先ほどのやり取りを穂乃果たちに報告しようと考えていた。

 

「凛!頼むからやめてくれ!!」

 

奏夜は顔を真っ青にしながらこのように凛に懇願していた。

 

「黙っててもいいけど、今度ラーメンを奢ってほしいにゃ!」

 

「ラーメンでも何でも奢ってやるから!」

 

「交渉成立にゃ♪」

 

凛は、奏夜にラーメンを奢ってもらうことを条件に、先ほどのやり取りは見なかったことにした。

 

(やれやれ……。またまた始まったか……。奏夜のラッキースケベが……)

 

どうやら奏夜は、ラブコメの主人公のような属性を持っているようであり、キルバはそんな奏夜に呆れていた。

 

こうして、にこをどうにか捕まえた奏夜と凛は、にこを連れてアイドル研究部の部室に向かい、そのまま中に入ることを許されたのであった。

 

中に入れたのは良かったのだが、本当の戦いはこれからである……!

 

 

 

 

 

 

……続く。

 

 

 

 

 

 

 

__次回予告__

 

『やれやれ。人間とは本音を隠さなきゃいけない生き物なんだな。そんな面倒なこと、俺は絶対に無理だがな。次回、「本音 前編」。ぶつかり合う言葉と言葉!!』

 

 




奏夜キャラ崩壊(笑)

今までもそんな描写があったとは思いますが、ここまでのキャラ崩壊は初めてだったと思います(笑)

そして、さらに発動した奏夜のラッキースケベ。これはまたどこかで発動するのか?

さりげなく奏夜と取り引きをして、ラーメンを奢ってもらう約束を取り付けた凛のちゃっかりさ(笑)

凛も奏夜の扱いがわかってきたんだと思います。

さて、次回はまた前後編の話となっております。

本来であれば1話でまとめたかったのですが、文字数が凄いことになりそうだったので、前後編にさせてもらいました。

今回、どうにかアイドル研究部の部室に入る許可を得た奏夜たちですが、にことの交渉は上手くいくのか?

それでは、次回をお楽しみに!

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