前回、ホラーに襲われていた穂乃果たち3人を救った奏夜ですが、今回は3人がホラーや魔戒騎士の秘密を知ることになります。
奏夜の秘密を知り、穂乃果たちは何を思うのか?
それでは、第5話をどうぞ!
穂乃果たち3人はスクールアイドルとして本格的に活動し始めることになり、奏夜はそんな3人を支えることを決めていた。
そう決めた翌日、奏夜たちは初ライブを行うために講堂を借りることに成功し、その後も色々と決めることがあるため話し合いを行っていた。
しかし、奏夜は番犬所から呼び出されてしまい、途中で帰ってしまい、海未はそんな奏夜のことを怪しんでいた。
そんな中、奏夜が魔戒騎士であることを知っている穂乃果は、海未に詰め寄られたことで、ホラーという怪物と戦っていることを話してしまう。
奏夜が危険なことをしていると知った海未は、それを辞めさせるために穂乃果やことりと共に奏夜を探すものの、見つけ出すことは出来なかった。
この日の捜索を諦めて帰ろうとした時に、ホラー、デウルと遭遇してしまった。
穂乃果たちはどうにか逃げようとしたのだが、デウルに追い詰められてしまう。
デウルは、穂乃果とことりを守るために果敢に向かっていった海未ではなく、先に穂乃果とことりを捕食しようとしていた。
その時、奏夜が現れると、穂乃果たちの危機を救ったのであった。
奏夜はそのままデウルと対峙すると、その戦いの最中、鎧を召還したのだが、この時、海未とことりは初めて魔戒騎士の戦いを目の当たりにしたのである。
奏夜はこのままデウルを討滅したのだが、海未は魔戒騎士という危険なことに首を突っ込んでいる奏夜を非難するように厳しい言葉を投げかけるのだが、奏夜はそれを真摯に受け止めていた。
そして、奏夜は騎士の仕事は自分にとってはかけがけのない使命であると告げたのだが、そう言われると、海未は納得せざるを得なかった。
それならばと海未は騎士の秘密を聞こうとするのだが、1度は奏夜に断られてしまう。
しかし、穂乃果たちの熱い説得を聞いたことによって奏夜は渋々ではあるが騎士やホラーの秘密を話すことを決断したのである。
こうしてこの日は穂乃果たちを家に送って自分も家に帰宅した。
翌日、奏夜はいつものようにエレメントの浄化を行ってから登校したのだが、穂乃果たちは昨日のことなどなかったかのようにいつも通りであった。
しかし、海未は今日の放課後、練習場所を決めたらきちんと話を聞かせろと念押しをしていた。
そんな海未の言葉通り、奏夜たちはまず練習場所を決めることにしたのである。
しかし、部活として認められていない現状を鑑みると、空き教室も含め、教室を使うということは絶望的であった。
だが、ダメ元でも空き教室が使えないか聞いて見るために、奏夜たちは職員室に向かった。
自分たちの担任である山田先生に空き教室が使えないか交渉するためである。
「……空き教室を?いったい何に使うんだ?」
こう聞かれることは予想していたものの、奏夜たちはどう答えるか迷っていた。
「えっと…スクールアイドルの練習に…」
「お前らが…?アイドル…?…ふっ」
穂乃果がどうにか答えるのだが、アイドルという予想外の言葉を聞いて、山田先生は鼻で笑っていた。
アイドルなど柄ではないと思ってしまったからである。
(先生……。鼻で笑うのはやめて差し上げろよ…)
奏夜は心の中でこんなことを思いながら苦笑いをしていた。
このように笑われてしまったことが恥ずかしかったのか、奏夜を除く3人は顔を真っ赤にしていた。
「おい、如月。まさかとは思うけどお前もアイドルに……?プッ!プククク……!」
「そんな訳ないでしょう。俺はこの3人のお手伝いです。それに爆笑するのはやめてくださいよ…」
奏夜はすぐに弁解するのだが、山田先生は笑いを堪えることは出来なかった。
結果的に、空き教室でも借りることは不可能であった。
そうだろうと予想はしていたのだが、ダメとわかると多少なりとも落胆の色は隠せなかった。
空き教室も駄目とわかり、次に訪れたのは……。
……屋上だった。
日陰がないから夏は暑く、雨が降ったら練習は無理だが、もうここ以外使えそうな場所はなかった。
こうして選択の余地がないまま奏夜たちの練習場所が屋上に決まったのである。
「ここなら音を気にしないで良さそうだよね」
「まぁ、雨が降ったら練習は出来ないけど、贅沢は言えないからな」
「よしっ!頑張って練習しなくちゃ!」
これで練習場所も確保出来た。
だが、まだ決めるべきことはあった。
「なぁ、穂乃果。ライブでやる曲はどうするつもりだ?曲が決まってなきゃ歌や踊りの練習は出来ないだろ?」
「「「……あっ!」」」
肝心な曲のことをすっかりと忘れていた穂乃果たち3人は、重要なことを思い出したからか、顔を真っ青にしていた。
《やれやれ……。こんなんで本当に大丈夫なのか?》
(まぁまぁ。そう言うなよ、キルバ。これでもやるしかないんだから……)
キルバは1番大事なことを忘れていた穂乃果たちに呆れていたのだが、奏夜はそんな3人のフォローをしっかりと入れていた。
曲については奏夜の話を聞いてから決めることになり、奏夜たちは帰り支度を整えて、学校を後にすることにした。
海未はこの日も弓道部の練習日だったのだが、今日は休むことを事前に告げていたため、奏夜たちと一緒に行動することが出来るのである。
こうして、帰り支度を整えた奏夜たちは学校を後にした。
~花陽 side~
こんにちは、私の名前は小泉花陽(こいずみはなよ)。音ノ木坂学院に入ったばかりの高校生1年生です。
私は小さい頃からアイドルが好きで、アイドルに憧れています。
だけど……。花陽は人見知りだし、声も小さいからアイドルには向いてないんですけどね……。
最近は色々なスクールアイドルの曲を聴くんですが、最近はやっぱりA-RISEが凄いです!
この前もわざわざUTX高校まで行ってA-RISEのパフォーマンスを見たんですけど、やっぱり最高でした♪
そんなある日のことです。
「……スクール……アイドル……」
どうやらこの音ノ木坂学院にもスクールアイドルが出来たみたいです。
まだ出来たばかりなのかグループの名前も決まってないみたいですけど……。
私は今そのスクールアイドルの初ライブのお知らせと書かれたポスターを見ています。
……ちょっと気になるし、聞きに行きたいな……。
そんな時でした。
「か~よちんっ、どうしたの?」
私の親友である星空凛(ほしぞらりん)ちゃんが声をかけてきました。
「あ、いや……。何でもないよ!」
「ふーん……。それじゃあかよちん、一緒に帰ろ?」
「あっ、うん。そうだね」
私は凛ちゃんと一緒に帰ることになりました。
……この学校のスクールアイドル……。
どうなるか本当に楽しみだな……♪
〜三人称 side〜
スクールアイドルとして活動を始めた穂乃果たちは、練習場所を屋上に決めた。
屋上だと天候によっては使えないこともあるが、今はここしか使えそうな場所がなかったからである。
練習場所が決まったのはいいのだが、まだライブで行う曲など、決めなければいけないことは多かった。
しかし、その話し合いは、奏夜の話を聞いてから決めることになったため、穂乃果たちは、現在奏夜の家に来ていた。
奏夜の家は、穂乃果の家である「穂むら」から歩いて数分のところにあり、奏夜1人が住むには広過ぎる一軒屋であった。
ここは元々奏夜の家族が所有していたとかそういう訳ではなく、魔戒騎士となり、ロデルから提供された家が偶然にもこの家だったのである。
穂乃果たち3人は、奏夜とは中3の夏からの付き合いであるため、何度か奏夜の家には遊びに行ったことはあった。
しかし、奏夜は魔戒騎士としての物を見えるところには極力置かないようにしていたため、穂乃果たちが不審に思うことはなかったのである。
奏夜はとりあえず穂乃果たちをそれなりの広さがあるリビングに案内すると、穂乃果たちはリビングにあるソファに腰を下ろしていた。
穂乃果たちが遊びに来た時はいつもここに通しており、この場所が穂乃果たちの特等席なのである。
奏夜は大型テレビのテレビ台に置かれた長さのある箱に手を伸ばすと、その箱からキルバ専用のスタンドを取り出し、そのスタンドをテーブルに置いた。
そして、指にはめられたキルバを外すと、キルバをスタンドにセットしたのである。
「……あれ?その指輪って、確かそーくんがいつも付けてる指輪だよねぇ?」
「確かにそうですね……。何故このようにセットしているのですか?」
キルバの存在は穂乃果たちは認識していたのだが、ただのドクロの形をした指輪だと思い込んでいた。
そのため、このようにスタンドにセットするという光景が不可解であった。
「あぁ、これか?これはな……」
魔戒騎士やホラーのことは話すつもりだったので、奏夜はキルバのことを離そうとしたのだが……。
『……それは俺自ら話すことにしよう』
キルバもそのことは理解していたため、自分のことは自分で説明するために口を開いた。
急にキルバが口を開いたため……。
「「「ゆ、指輪が喋った!?」」」
まさか指輪が喋るなど夢にも思っていなかったからか、穂乃果たちは驚きのあまり目を大きく見開いていた。
『おいおい。お前らはホラーを見たというのに何故俺に驚くんだ?』
「だって……」
「不可解過ぎます!!指輪が喋るなどとは……」
「ま、普通の指輪だったら確かにそうだよな……」
キルバが魔導輪ではなく、ただの指輪であれば海未の言葉は正論であり、それを聞いた奏夜は苦笑いをしていた。
『俺が喋ってる時点でただの指輪ではないことはわかるだろう?』
「た……確かにそうだね……」
『……まぁ、いい。改めて自己紹介をするが、俺の名はキルバ。奏夜の相棒である魔導輪だ』
「「「魔導輪?」」」
キルバは簡潔に自己紹介をするのだが、聞きなれない言葉が再び出てきたため、穂乃果たちは首を傾げていた。
『俺のような魔導輪はホラーを探知する能力がある。奏夜のような魔戒騎士は、それを元にホラーを捜索して殲滅するという訳だ』
「なるほど……。昨日、私たちの危機を救ってくれたのも、キルバ……でしたっけ?あなたがそのホラーとかいう怪物の気配を探知したからなんですね」
『ほう……。鋭いじゃないか。お嬢ちゃん。その通りだぜ』
キルバの説明を聞いて、海未は昨日奏夜が助けに来てくれた背景を理解しており、理解の早さにキルバは感心していた。
「お嬢ちゃんはやめて下さい!私には園田海未という立派な名前があるのですから!」
『フン、俺から言わせればお前らはお嬢ちゃんだ。ま、気が向いたら名前で呼んでやるよ』
海未はキルバにお嬢ちゃんと言われるのが気に入らなかったのだが、キルバはすぐに呼び方を改めるつもりはなかった。
「……まぁ、それはともかくとして、お前らは知りたいんだろう?魔戒騎士のことと、ホラーのことを……」
「もちろんそうだよ!」
「ねぇ、そーくん……。教えてくれる?ホラーと魔戒騎士って何なのかを……」
「わかったよ」
穂乃果たちの気持ちは昨日確認したため、ことりに教えてくれる?と言われなくても話すつもりだった。
「……まずはホラーについて話をさせてもらうよ。ホラーっていうのは、太古の時代から存在する魔獣のことで、「陰我」あるところをゲートとして人間界に現れる怪物……ってところかな」
奏夜はホラーという存在を簡潔に説明したのだが、それを完璧に理解するには理解しなければならない単語が1つだけあった。
それは……。
「……ねぇ、そーくん。ずっと気になってたんだけど、その陰我っていうのは何なの?そーくん、私を助けた時も、昨日も言ってたよね?」
穂乃果は昨日だけではなく、前回もホラーと遭遇しており、その時にも、陰我という単語を聞いており、ずっとその意味が気になっていた。
『陰我というのはな、森羅万象あらゆるものに存在する闇のことだ』
「あらゆるものの闇……ですか……」
「なんか、そう言われると怖いね……」
陰我という言葉はとてもスケールの大きな言葉であることを知り、そのことにことりは恐怖心を抱いていた。
「闇とかいうとスケールが大きくてわなりにくいと思うけど、例えば人間は誰しも嫉妬や憎しみとかそういう感情を抱いたりすることがあるだろ?それもまた陰我になりかねないし、物に執着し過ぎたり欲深いのも陰我になりかねないんだ」
「「「……」」」
奏夜は陰我という言葉をわかりやすく伝えるために補足説明をするのだが、人間の負の感情が陰我に繋がりかねないと知って、穂乃果たちは言葉を失っていた。
『ホラーは、その陰我の溜まったゲートを通って魔界から人間界に現れ、人間に憑依し、人間を喰らう』
「あの、ホラーが何故現れるのかはわかりました。ですが、何故ホラーは人間を喰らうのですか?」
『簡単なことだ。奴らは人間を餌と考えているんだ。お前らが腹が減って何かを食うのと同じ要領でな』
「……そんな……!人間が餌だなんて……!」
海未は人間を餌と考えているホラーを非情と考えるが、自分もまた肉や魚など生あるものを食べているからか、何も言うことは出来なかった。
「……確かにそうだけど、やっぱり人間が餌だなんて、許されないよ!」
海未は何も言うことが出来ない中、穂乃果は人間を喰らうホラーの思考に納得出来なかった。
『……ま、お前の言ってることは色々矛盾しているが、今はそのことを問答してる場合じゃないから辞めておこう』
キルバは穂乃果の発言がおかしいと思ったものの、それを言ったところで無駄な水掛論になると思ったため、余計なことは言わないことにした。
「……その話はともかくとして、ホラーは人間の負の感情や深い欲望につけ込んで人間に憑依するんだ」
「……!!ということは、あの男性も、その陰我があるからホラーに憑依されたって訳ですか!?」
『あぁ。そういうことだ』
「それで、そのホラーを狩るのが俺のような魔戒騎士という訳だ」
ホラーについての説明はおおよそ終わったため、奏夜は続けて魔戒騎士について説明することにした。
「ねぇ、そーくん。その魔戒騎士っていうのは、もしかして、ことりたちが見たあんな鎧を着て戦う人のことなの?」
「ま、そんな感じかな」
「……奏夜。あなたは私たちに魔戒騎士やホラーのことを秘密にしようとしてましたよね?それはいったい何故ですか?」
「……魔戒騎士やホラーの存在を一般の人たちに知られる訳にはいかないからだ」
奏夜は、何故騎士やホラーの話が秘密なのか。理由を簡潔に答えていた。
「何で知られたらまずいの?色んな人の協力があった方が、ホラーも狩りやすいんじゃないのかなぁ?」
穂乃果の抱いていた疑問はもっともであった。
しかし……。
「……穂乃果。もしホラーの存在が世間に広まったらどうなると思う?」
「え?どうって……」
「こうは考えられないか?もしかしたら隣人や親しい人はホラーかもしれない。そんな疑心暗鬼な気持ちがさらなる陰我を生み出してしまう。そうなったら世界は混乱と混沌が支配して、ホラーにとっては住みやすい世界になってしまうと」
「……っ!?」
奏夜の例え話を聞いた瞬間、ホラーの存在を広める訳にはいかないということはすぐに理解し、穂乃果は顔を真っ青にしていた。
『それだけじゃない。人間というのは、力を持つ者を恐れて排除しようとする愚かな存在だからな。魔戒騎士の存在が知れ渡れば、世間が魔戒騎士を抹消しようとするだろう』
「それこそ、ホラーの思う壺だからな」
『それに、奏夜は魔戒騎士を守りし者と言っていたと思うが、魔戒騎士が斬れるのはホラーだけで、普通の人間を斬ることは許されないんだ』
「もし、人間が実力で魔戒騎士を排除しようとしたら、魔戒騎士に抵抗することは許されない。だから、黙って殺されるか逃げ回るしかないって訳だよ」
「……なるほど。あなたがそこまで魔戒騎士やホラーのことを秘密にしようとしていた理由がよくわかりました」
「……だから、今日話したことは、家族にはもちろん、大事な友達にも言わないで欲しい。それが守れないなら、今からでもお前らのホラーや魔戒騎士に対する記憶を消させてもらう」
奏夜は、本来こんなことはしたくないのだが、穂乃果たち3人がホラーや魔戒騎士のことを広めようとしたならば、それもやむなしと考えていた。
「私たちはこの話を広めるつもりはありませんよ!」
「そうだよ!それをすると大変なことになるっていうのは、穂乃果でもわかるもん!」
「ねぇ、そーくん。さっき言ってた、記憶を消すって……?」
穂乃果たちは今日聞いたことを誰かに話そうとは考えていなかったが、ことりは奏夜の言っていた記憶を消すという言葉が気になっていた。
『……本来であれば、魔戒騎士はホラーに襲われた人間を助けた後、その人間の魔戒騎士とホラーに関する記憶を消さなければいけないんだ』
「そうしなきゃいけない理由は……わかるだろ?」
キルバが魔戒騎士が本来行わなければいけないことを説明したのだが、穂乃果たちは何故そうしなきゃいけないかは、よく理解していた。
「ということは、本来であれば、私たちにこのことを話すのは許されないってことですよね?」
『……まぁ、そういうことになるな』
「え?ここまで聞いといてこんなことを聞くのはあれだけど、大丈夫なの?怒られたりしない?」
「さぁな。このことがバレたら怒られるかもしれないし、ちょっとした罰を受けるかもしれない」
「「「……」」」
奏夜の所属している翡翠の番犬所の神官であるロデルならば許してくれるだろうと予想はしたものの、どうなるかは予想出来なかった。
ちなみに、白銀騎士奏狼の称号を持つ月影統夜が軽音部の仲間に騎士やホラーの秘密を話した時には、彼の所属する紅の番犬所の神官であるイレスは、咎めることはしなかった。
しかし、後日、全ての番犬所を総括している元老院にはこれ以上騎士の秘密を広めないようにと厳重注意を受けていたのである。
自分も恐らくはそうなるだろうと思っていても、本当にそうなるかどうかはわからなかった。
もしかしたら罰として何日分かの寿命を没収されるかもしれないが、それを話すと穂乃果たちが心配して気を遣ってきそうだったので、そこは黙っておくことにした。
「……俺の本音を言わせてもらえば、みんなにこのことを秘密にし続けることに疲れたんだよ……。みんなに隠し事はしたくないって思ってたからな……」
「奏夜……」
「「そーくん……」」
奏夜とは仲の良い友達ではあるが、何を考えてるのかわからない部分も少なからずあった。
だからこそ、本音を聞き出すことが出来たことが、穂乃果たちには嬉しかった。
魔戒騎士やホラーについての説明はほぼ終わったのだが、海未は1つだけ気になったことがあった。
それは……。
「……奏夜。ホラーは陰我あるゲートを通って人間に憑依すると言ってましたね?そんな人を救う方法はないのですか?」
「……!!」
海未の抱いていた疑問は、魔戒騎士の現実にも直結する部分なので、出来れば触れて欲しくない部分であった。
しかし、聞かれたからには、答えない訳にはいかず……。
「……ない。ホラーに憑依された時点で、その人間の魂はホラーに喰われちまってるからな……。その人間ごとホラーを斬るしかないんだ」
「……!?そ、それじゃあ……!!」
『……ホラーを斬るということは、憑依した人間ごと斬るしかない。だからこそ、魔戒騎士というのは、人殺しも同然な仕事なんだよ』
「「「……」」」
キルバは魔戒騎士の真実を語ったのだが、殺伐とした世界とは無縁だった穂乃果たちにはあまりにも重い話であり、言葉を失っていた。
「……そこの部分は本当は知られたくなかったんだよ……。俺が人殺し同然のことをしてると知ったら、みんなは幻滅すると思ってたからな……」
奏夜は、魔戒騎士やホラーの秘密を話したくなかったのは、そういう掟があるからだけではなく、このような現実を知った結果、穂乃果たちが離れていくことを恐れていたからであった。
驚きのあまり言葉を失っていた穂乃果たちであったが……。
「……やれやれ……。奏夜、あなたは本当に馬鹿ですね……。確かにその真実はショックですが、それを知ったからって、私たちがあなたのことを嫌うと本気で思ったんですか?」
「そうだよ、そーくん!あなたが何者で、何をしようと、そーくんはそーくんだよ!ことりたちにとって、大事なお友達だよ!」
「海未ちゃんやことりちゃんの言う通りだよ!私たちはあなたに出会えて本当に良かったって思ってるんだもん!」
「……みんな……」
奏夜は、せっかく仲良くなった穂乃果たちが離れていくことを心から恐れていたのだが、魔戒騎士の真実を知った上で自分のことを受け入れてくれたことは何よりも嬉しかった。
それと同時に、何があってもこの3人は絶対に守ってみせる。
言葉には出さなかったが、こう決意させるには十分だった。
『……さて、魔戒騎士やホラーについての話は以上だ。このことをベラベラと喋るのは問題だが、俺も自由に話せて気が楽だしな』
キルバは学校にいる間は言葉を発することは出来ず、奏夜とコミュニケーションを取るときは、テレパシーを用いるしかなかった。
しかし、穂乃果たちだけの時は自由に喋ることが出来るようになったため、キルバにとっては多少は楽な環境になっていったのである。
「……うん!これからもよろしくね!キー君!!」
キルバという新たな仲間が出来て、穂乃果は満面の笑みで挨拶をしていた。
『……おい、そのキー君っていうのは何なんだ?』
「え?だってあなたはキルバっていうんでしょ?だから、キー君だよ!!」
「可愛い♪これからはことりもキー君って呼ぼうかなぁ♪」
どうやらことりは、穂乃果が勝手につけたキー君というあだ名が気に入ったようであり、自分もキルバのことをこう呼ぼうと考えていた。
『俺をそんな変なあだ名で呼ぶのはやめろ!!』
どうやらキルバはこのあだ名が気に入らないようであり、すぐさま異議を唱えていた。
(アハハ……。このやり取り……。まるで唯さんとイルバのやり取りそっくりだな……)
奏夜は、あだ名に対するこのやり取りを他にも見たことがあるため、それを思い出して苦笑いをしていた。
それは、月影統夜と同じ軽音部だった平沢唯(ひらさわゆい)と、統夜の魔導輪であるイルバのやり取りであった。
唯は統夜の秘密を知った時から、イルバのことをイルイルと呼んでおり、そう呼ばれる度にイルバは異議を唱えていた。
唯は現在某女子大に通う大学2年生であり、他の軽音部員も同じ大学に通っているようであった。
現在も統夜は唯たちと頻繁に会っているのだが、そこでもこのやり取りは続いているようだった。
『それに、俺が可愛いだと?俺様は数ある魔導輪の中でも最高に格好いいからな。可愛いと呼ぶな!!』
「キルバ……。あなたってかなりのナルシストなんですね……」
キルバのような魔導輪がここまでナルシストだとは思っておらず、海未は苦笑いをしていた。
『……それよりも、次はライブの曲を決めるんだろう?』
キルバは、変なあだ名で呼ばれるのが嫌だったからか、今日話すべきもう1つの本題を切り出していた。
「あー!!キー君!話を逸らしたぁ!!」
『えぇい!やかましい!!だから変なあだ名で呼ぶな!!』
「「ぶーぶー!!いいじゃん別に!」」
あだ名で呼ばれることを良しとしないキルバが面白くないのか、穂乃果とことりの2人はぷぅっと頬を膨らませていた。
「やれやれ……。始めますよ!!」
海未はそんな2人とキルバとのやり取りに呆れながらも話を進めることにした。
「……あっ、俺、お茶を淹れてくるよ。その間にちょっとは話し合っててくれよ」
奏夜は穂乃果たちに何のおもてなしもしてないことに気付くと、キッチンへと急いでお茶の準備を始めた。
それだけではなく、お菓子の用意も始めたのだが、買い置きのものしかなかったため、仕方なくそのお菓子をお皿に用意し、淹れたお茶と共に持っていった。
奏夜がお茶の用意を始めた時には作曲については何とかなりそうという話をしていた。
「……ねぇねぇ、そーくん。この前音楽室でピアノ弾いてた娘、覚えてない?」
「あー、あの子か……」
『あのツンデレのお嬢ちゃんに作曲をお願いしようとしているらしい。まぁ、上手くいくとは思えないんだがな』
音楽室でピアノを弾いていた赤髪の少女に作曲をお願いしたいと考えていたのだが、キルバは断られる可能性が高いと思ってた。
「そうかもしれないけど、ダメ元でも聞いてみないと!」
「そうだな……。作曲出来る人間を探すのは苦労しそうだしな……」
「ねぇ、どうしても作曲出来そうな人が見つからなかったら、紬さんに相談してみない?」
「紬さんですか……!確かに紬さんなら協力してくれそうですよね!」
穂乃果のアイディアに海未は賛同していた。
2人の言っていた紬さんこと、琴吹紬(ことぶきつむぎ)は、統夜と同じ軽音部にいて、キーボードを担当しており、作曲も担当していた。
そのため、どうしても作曲出来る人が見つからない場合はそこに頼ることも考えていた。
しかし……。
「だけど、自分たちで出来ることは自分たちで解決させたいよな……」
奏夜は、統夜たち軽音部の力に頼るのはどうかと思っていたため、このように的を得た発言をしていた。
「そーくんの言う通りだよ!どうしてもダメなら仕方ないけど、やれることは自分たちでやりたいもんね!」
どうやら、ことりも奏夜と同じ気持ちのようであった。
「……そうですね……。まずは作曲出来る人を探してみましょうか」
「とりあえず明日、その子に会って、お願いしてみるね!」
こうして、作曲についてはこのような感じで話がまとまっていた。
もう1つの問題は作詞の方であった。
これから作詞の話をしようとしていたのだが、穂乃果とことりは何故か結託したかのように怪しい笑みを浮かべていた。
そして……。
「……海未ちゃん……。中学の時、ポエムとか書いてたよねぇ……」
「うぇぇ!?」
「読ませてもらったことも……あったよねぇ……」
穂乃果とことりが怪しい笑みを浮かべる中、よほど思い出したくなかったのか、海未の顔は真っ青になっていた。
「……そうなのか?俺は知らなかったな……」
奏夜は穂乃果たちとは中学3年生の夏に知り合ったのだが、海未がポエムを書いていたというのは初めて聞いたので、少しだけ驚いていた。
奏夜は知らなかったということは、たった今知ったということであり、今度は海未の顔がまるで茹で蛸のように赤くなっていた。
そして……。
「あっ!逃げた!」
「やれやれ……」
海未はいたたまれない気持ちになったのかその場から逃げようとしたのだが、すぐに奏夜に捕まってしまった。
「はっ、離してください!!私は帰ります!!」
「いいから、落ち着けって!」
奏夜はジタバタと暴れる海未をどうにかなだめようとしていた。
2人はリビング近くの玄関におり、奏夜はどうにか海未をリビングに戻そうとするのだが……。
「うぉっ!?」 「きゃっ!?」
変なところに足を引っ掛けてしまい、奏夜と海未は転んでしまった。
「痛てて…海未…大丈夫か…?」
奏夜は海未の無事を確かめるためにゆっくりと起き上がろうとしたんだが……。
「……!?」
端から見るとまるで奏夜が海未を押し倒しているかの体制になっており、それを気付いた海未も顔を真っ赤にしていた。
しかもタイミングが最悪で、それを穂乃果とことりが見てしまっていた。
「そーくんくん……?何をしているのかな……?」
「あっ、いや……。これは、その……」
この状況は明らかにまずいと判断した奏夜は、どうにか言い訳をしようとしていた。
「海未ちゃんを捕まえてとは言ったけど、押し倒せとは言ってないよねぇ?」
穂乃果とことりは何故か黒いオーラを出しており、奏夜はそのオーラに恐怖を感じてブルブルと震えていた。
「ご、ごめんな海未。大丈夫か?」
奏夜は海未を気遣う言葉を送るのだが、結果的に奏夜に押し倒される形になったことが恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてワナワナとしていた。
奏夜は急いでこの体勢を直そうとしたのだが……。
パシン!!!
「ふげっ!?」
海未の強烈なビンタを喰らい、奏夜は吹っ飛んだ衝撃で海未から離れた。
「は……破廉恥です!!何をしているのですか!?」
「痛てて……。さっきのは謝るけどさ、あれは事故だろう?」
奏夜はビンタされた痕を優しく摩りながら弁解をした。
弁解の後、ゆっくりと立ち上がると、穂乃果とことりが奏夜の肩を掴んでいた。
(な、何でこんなに2人の笑顔が怖いんだよ……)
穂乃果とことりは何故か満面の笑みなのだが、逆にその笑顔が怖く、奏夜の表情は引きつっていた。
「さっ、そーくん♪説明してもらおうかな?」
「説明も何もあれは事故であって…」
「言い訳しちゃって……。そんなそーくんはことりのおやつにしちゃいます♪」
(おいおい……おやつって何だよ!マジで怖えよ!)
おやつという言葉がとても不可解ではあったのだが、決して良い意味ではないことを奏夜は理解していた。
「とりあえず……。部屋に戻ってそーくんにお仕置きだね♪」
「賛成♪」
こうして奏夜は穂乃果とことりに引きずられる形でリビングに戻ることになった。
「……お、おい!キルバ!黙ってないで助けろよ!!」
奏夜はリビングのテーブルに置き去りにされているキルバに助けを求めようとしたのだが……。
『知らん!自分でなんとかしろ。つか、ここにいる時点で俺は何も出来んがな!』
キルバは奏夜を見放す発言をしており、その後の言葉は正論だったのか、奏夜の表情は引きつっていた。
「ちょっ、おまっ……。ダレカタスケテー!」
奏夜はこう叫ぶことしか出来ず、リビングに戻ると、2人からお仕置きを受けたのであった。
それはどんな内容なのか……。
それは、これを読んでくれた人の想像に任せることにする(笑)
その頃……。
「……ハッ!?」
秋葉原で友人の星空凛と遊んでいた小泉花陽は、何かを感じ取ったのか、ハッとして立ち止まっていた。
「……?かよちん?どうしたかにゃ?」
「う、うん……。どこかで誰かが私の専売特許の台詞を言ってる気がして、つい……」
「にゃ?……変なかよちん」
「アハハ……そうかもね……」
「ほら、かよちん!早く行くにゃ!!」
「り、凛ちゃん!ちょっと待ってぇ!!」
立ち止まっていた2人であったが、凛が花陽の手を取り、どこかへと移動を開始したのであった。
※※※
「……解せぬ……」
奏夜はただ、逃げようとした海未を捕まえようとしただけなのに、こうなってしまった。
そのため、ボロボロになりながらもこう呟くことしか出来なかった。
「それも奏夜の自業自得じゃないですか……」
(おい、海未!お前がそれを言うのか!そもそもお前が逃げるから俺はこんなことに!!)
奏夜は口にするのが怖かったからか、心の中で自分の気持ちを叫んでいた。
『おいおい。今は作詞の話をしていたんだろう?』
「おっと、そうだった!それで海未。作詞のことなんだけど…」
「お断りします」
奏夜が海未に歌詞を書いてとお願いしようとするのだが、海未は奏夜が最後まで言い切る前にその話を断っていた。
(早っ!!即答しないでくれよ……)
あまりに海未が即答していたため、奏夜は呆然としていた。
「えぇっ!?何で何で?」
「絶対嫌です!中学の時のだって、思い出したくないくらい恥ずかしいんですよ」
《まぁ、誰にでもそういうのってあるよな。俗に言う黒歴史ってやつがな》
(キルバ。それ、海未には絶対言うなよ。また酷い目に遭いそうだから)
《俺としては言った方が面白いものが見れそうだが、ここは黙っててやるよ》
(お前なぁ……)
キルバが今の状況を楽しんでいるのを知って、奏夜は呆れていた。
「アイドルの恥はかき捨てって言うし」
「それを言うなら旅の恥はかき捨てだろ?」
「ほえ?そうだっけ?」
『おいおい。どちらにせよ意味は違うだろうが……』
穂乃果の言っていた的外れな言葉にキルバは呆れていた。
「でも私…。衣装作りもしなきゃいけないし…」
ことりは、これから衣装作りを始めていかなければいかないため、歌詞作りを並行して行うというのは、不可能であった。
「穂乃果がいるじゃないですか。言い出したのは穂乃果なんだし」
「まぁ、確かにここで穂乃果の名前が出てくるのは当然か……」
「いやぁ、私は…」
どうやら穂乃果は作詞どころか作文が苦手なようである。
穂乃果が小学生の頃、こんな作文を発表したことがある。
『お饅頭、ウグイス団子、もう飽きた』
「……ぷっ!ぷくく……!」
穂乃果のあまりに独創的な作文の話を聞き、奏夜は思わず笑ってしまっていた。
「あぁ!そーくん!笑いすぎだよぉ!」
奏夜が爆笑してるのを見た穂乃果は頬をぷぅっと膨らませていた。
「そういうそーくんはどうなのさぁ!」
「うっ…!お、俺か?」
まさか、自分に飛び火がくるとは思っていなかったのか、奏夜は驚いていた。
「正直なところ俺もけっこう厳しいと思うぞ。俺はみんなのダンスコーチやマネージャーをしながら魔戒騎士の仕事もしなきゃいけないからな」
奏夜は穂乃果たちのダンスコーチやマネージャーの仕事と合わせて、魔戒騎士の仕事をしなければいけないため、とても作詞に取り組む時間はなかった。
「それに、こういうのはやっぱり女の子の方がいいと思うんだ」
奏夜自体は作詞が出来ないわけではなかったが、アイドルらしい曲を作る自信はなく、こういう歌詞は女の子の方が書けるのでは?と意見を出していた。
「……はっ!そ、そうだ!作詞でしたら、澪さんにお願いしてみたらどうでしょう?あの人なら、アイドルらしい曲の歌詞を書けるはずです!」
海未は、ここで統夜と同じ軽音部のメンバーであり、作詞を担当していた秋山澪(あきやまみお)の名前を出していた。
彼女の書く詩はとてもファンシーなものが多く、アイドルの歌詞を書くのは適役だと思われた。
しかし……。
「確かに、澪さんなら良い歌詞を書いてくれそうだけど、さっきも言ったろ?やれることは自分たちの力でやるって」
ここで澪に作詞を頼むのはいいのだが、それを良しとしてしまっては、作曲を紬に頼らないという先ほどの言葉の意味がなくなってしまう。
そんな奏夜の厳しい言葉に、海未は何も言い返すことは出来なかった。
「お願い!もう、海未ちゃんしかいないの!」
「もちろん俺たちも手伝うからさ、どうにか元になるものだけでもお願い出来ないか?」
奏夜やことりの説得に海未は少し困った表情をしていた。
そんな中、ことりが胸に手を当てて何かしようとしていた。
「海未ちゃん…」
海未の名前を呼んでワンクッション置いたことりが取った行動とは……。
「おねがぁい!」
「「んな!!?」」
ことり特有の脳トロボイスでお願いと言っていたのだが、どうやらこのお願い攻撃は海未にとっては効果はバツグンのようであった。
海未はことりのお願い攻撃に頬を赤らめていたのだが、奏夜もつられて頬を赤らめていた。
(……凄い破壊力だな……。ことりのお願いは。あれを断われるやつっているんだろうか……)
《おいおい……。何を言ってるんだか……》
「……むぅぅ……!何でそーくん、鼻の下が伸びてるの……?」
キルバはことりのお願い攻撃に過剰に反応した奏夜に呆れており、穂乃果はそれが気に入らなかったのか、ぷぅっと頬を膨らませていた。
「…もぉ、ずるいですよ。ことり」
さすがの海未でもことりのお願いには耐えられなかったみたいだ。
「やったぁ!海未ちゃんならそう言ってくれると思ってたんだ!」
「ただし…」
「「「?」」」
「ライブまでの練習メニューは私が作ります」
「「練習メニュー?」」
「なるほどな」
ダンスってのは体力使うし、体力上げたりするのも含まれてるんだろう。
ダンス経験のある奏夜は、そのことを理解していた。
「アイドルって楽しく歌ってるように見えるだろ?だけど、笑顔を保ちながら踊り続けるってのはかなり大変なことなんだよ。そうだよな、海未?」
「えぇ。奏夜の言う通りです。絶えず動き続けながらも息を切らさず笑顔でいる。かなりの体力が必要になってきます」
「……穂乃果。ことり。2人とも、笑顔のまま腕立て伏せをしてみてくれないか?」
「え?何でそんなこと……」
『いいからやってみろ。2人の言いたいことが理解出来るハズだ』
「「う、うん……」」
こうして、穂乃果とことりは、渋々ではあるが、笑顔を保ったまま腕立て伏せを行ってみることにした。
しかし、普段から鍛えていない穂乃果とことりは腕立て伏せを続けて笑顔を保てる訳がなく、すぐにその場に倒れ込んでしまった。
「ほら、そういうことなんです。弓道部で鍛えている私はともかく穂乃果とことりは楽しく歌えるだけの体力をつけなくてはなりません」
「まぁ、曲が出来るまではそれが一番の急務だよな」
踊りながらバテバテなアイドルなんて誰も見たくはないだろう。こう感じた奏夜は、アイドルに対する印象が少しばかり変化していた。
こうして、曲作りの他にアイドルとして必要な体力をつけることが急務であるとしった穂乃果たちは、明日から体力をつけるためのトレーニングを行うことになった。
明日からトレーニングを行うと話した奏夜たちは、明日の集合時間と集合場所を決めた後、解散となった。
明日からはスクールアイドルとして忙しい毎日が始まる。
魔戒騎士の仕事もこなさなければいけない奏夜は、どれだけ忙しい毎日を送ることになったとしても、穂乃果たちを支えていこう。
こう決意を固めたのであった……。
……続く。
__次回予告__
『スクールアイドルとして動き始めたあいつらだが、最初は上手くいかないよな……。次回、「名前」。あいつらの名前。それは……!!』
こうして、穂乃果たちは奏夜の秘密を知りました。
穂乃果たちは奏夜にとって守るべき存在であり、3人の存在が奏夜を強くしていくと思っています。
そして、今回からけいおん!キャラの名前がチラホラと出てきました。
まだまだ先になるとは思いますが、けいおんのキャラも登場させたいと思っています。
それだけではなく、「牙狼×けいおん 白銀の刃」で登場したオリキャラも登場予定となっています。
さて、次回はいよいよ穂乃果たちのグループ名が決まります。
3人のグループ名……いったいどのようなものになるのか?
それでは、次回をお楽しみに!