牙狼VLが終わり、神ノ牙のテレビ版が放映されるかと思いきや、情報も出てないし、まだ放映されてないみたいです。
もしかして、放映されるのは夏頃になるのかな?
こちらは首を長くして待ちたいと思います。
さて、今回から2期の3話に突入します。
ラブライブ予選に向けて動き出す奏夜たちですが、彼らを待ち受けるものとは?
それでは、第63話をどうぞ!
ラブライブ予選出場へ向けて新曲を用意しなければならない奏夜たちは、新曲を作るために剣斗の別荘で合宿を行うことになった。
しかし、今までとは違うプレッシャーが、真姫、海未、ことりの3人を襲い、3人はスランプに陥ってしまう。
そんな中、三班に分かれて行動する奏夜たち。
それぞれの時間を過ごし、そのことで何かを掴んだ真姫、海未、ことりは無事に曲を完成させるのであった。
合宿から帰ってきた奏夜は、すぐに番犬所へ向かい、ロデルに曲が出来たことを報告する。
そのことに喜ぶロデルであったが、すぐにホラー討滅の指令を奏夜に与え、奏夜はホラー討滅に動き始めた。
そして現在……。
「……はぁ、はぁ、はぁ……。あのガキ、本当にしつこいぜ!」
「逃すかよ……!ホラー!」
1人の男が奏夜から逃げていたのだが、その男こそ、指令の対象であるホラーであり、その正体を見抜くと、男は逃走。
奏夜は現在進行形で追いかけていたのであった。
あと一歩のところで追い詰められる状況になったその時であった。
「……きゃっ!」
ホラーである男は、たまたま飛び出してきてしまった少女とぶつかってしまい、その少女を突き飛ばしてしまうのであった。
そんな少女を見つけた男は何かを思いついたのか、ニヤリと笑みを浮かべるのであった。
そして、奏夜が追いついたその時であった。
「……動くな!魔戒騎士の小僧!」
男は先ほど突き飛ばしてしまった少女を捕まえると、ナイフを手にして少女に突きつけるのであった。
「グヘヘ……!動くんじゃねぇぞ……。一歩でも動いたら、この女を殺してやるからな」
「くっ……!卑怯な手をつかいやがって……」
魔戒騎士は人を守る存在であるため、守るべき人が人質に取られていては、迂闊な動きは出来ないのである。
そのため、奏夜は男の言う通り、動く事が出来ないのであった。
しかし、周囲を見渡して、何か男の注意をそらせるものがないか探してはいた。
「まさか盾として使える餌まで手に入るとはな……。魔戒騎士をまいたらさっさとこの女を食らうとするか」
男は、少女を人質にしたまま逃走を図ろうとしており、その後、この少女を喰らおうと画策していた。
「じゃあな!愚かな魔戒騎士のガキ!」
男は奏夜が動けないのをいいことに、そのまま逃げ出そうとしていた。
その時である。
バン!
どこからか銃声が聞こえてくると、男の体に1発の銃弾らしきものが着弾するのであった。
その衝撃で、男は手に持っていたナイフを落とす。
「ぐぁっ!!ちくしょう!今のはどこから来やがった!」
男は撃たれたことにより、周りをキョロキョロと見渡すのだが、それにより大きな隙が出来てしまった。
「……今だ!」
奏夜はその隙を突いて男に接近すると、男に蹴りを叩き込み、男を吹き飛ばすのであった。
「……君、大丈夫か?早くここから逃げるんだ!」
奏夜は少女のことを気遣いながらも、逃げるよう促していた。
不思議なことに、少女は恐怖に怯えた様子はなく、逆に不敵な笑みを浮かべるのであった。
「……ありがと、ナイトさん♪」
少女は微笑みながら奏夜に礼を言うと、駆け足でその場から立ち去るのであった。
「くそっ!逃げられたか!……誰だ!俺の邪魔をしたやつは!」
奏夜に蹴られた男はゆっくりと立ち上がると、周囲を見渡しながらこう叫ぶのであった。
すると……。
「それはな、俺だよ。俺」
こう言いながら現れたのは、銃らしきものを持った魔戒法師であった。
「アキトさん!」
その魔戒法師は、布道レオの1番弟子であり、魔戒騎士の天宮リンドウの弟であるアキトであった。
「おう、奏夜!久しぶりだな!」
アキトは久しぶりにこの秋葉原を訪れていたため、奏夜との久しぶりの再会を喜んでいた。
「ったく……。女の子を人質にするだなんて、お前、不粋すぎるぜ」
アキトは魔戒銃をクルクルと回しながら、人質を使うホラーの男に呆れるのであった。
「うるさい!うるさいうるさい!こうなったら、貴様らまとめて殺してやる!」
人質を取って逃れる作戦が失敗したことで激昂した男は、ホラー態へと姿を変えるのであった。
「おいでなすったか……。奏夜!援護するぜ!一気に決めるぞ!」
「はい!」
奏夜は魔戒剣を構えて臨戦体勢に入ると、アキトは魔戒銃を発砲し、ホラーの動きを止めるのであった。
それと同時に奏夜は魔戒剣を前方に突きつけ、円を描くと、自らその円の中に入っていった。
奏夜が円から出てくるのと同時に円は消滅し、その時には奏夜は黄金の輝きを放つ輝狼の鎧を身に纏うのであった。
そして、アキトが作った隙を見逃さなかった奏夜は、ホラーに接近すると、陽光剣を一閃するのであった。
その一撃によって、ホラーの体は真っ二つに切り裂かれると、ホラーは断末魔をあげながら消滅するのであった。
ホラーが消滅したことを確認した奏夜は、鎧を解除すると、魔戒剣を緑の鞘に納める。
そして、奏夜は何か気になることがあるからか、先ほど助けた少女が逃げた方向を見つめるのであった。
『……おい、奏夜。いったいどうしたんだ?』
「いや、さっき助けた女の子なんだけどな。どっかで見たことがある気がするんだよ」
先ほど助けた少女は顔見知りではないが、どこかで見かけたことがあるため、奏夜はそれが気になっていた。
「お?奏夜、お前って奴は色んな女の子に声をかけまくってんのか?このこの、にくいねぇ♪」
「ちょ!?そんなことはないですって!」
「ふふん♪どうだかな♪」
アキトはニヤニヤしながら奏夜のことをからかっており、奏夜はすぐにアキトの言葉を否定するのであった。
「それはそうと、アキトさんはどうして秋葉原に?」
「ああ。俺は兄貴に用事があってな。したらたまたまお前がホラーと戦ってるのに出くわした訳で、助太刀したって訳よ」
「そうだったんですね……」
アキトがここへ来た目的を聞いた奏夜は素直に納得するのであった。
「それじゃあ、俺は兄貴のところに行くな」
「ありがとうございます、アキトさん。助かりました」
奏夜は助太刀してくれたアキトに礼を言うのであった。
「あ、そうだ、奏夜!」
アキトはこの場を離れる前に奏夜に伝えることがあるみたいだった。
「ラブライブ、また出るんだろ?頑張れよ、応援してるぜ!」
どこからか奏夜たちが再びラブライブに出ることを聞いたアキトは、奏夜にエールを送るのであった。
「はい!アキトさん、ありがとうございます!」
「おう。それじゃあな!」
奏夜にエールを送ったアキトは、その場を離れ、兄であるリンドウを探すのであった。
『……とりあえず俺たちも帰るぞ』
「そうだな……」
ホラー討滅を終えた奏夜は、そのまま帰路につくのであった。
※※※
翌日、この日はいつも通り練習を行うのだが、1つだけ問題を抱えていた。
ラブライブは予選会場以外の場所にてライブ中継を行うことも可能であり、奏夜たちもそうしようとしていたのだが、どこでライブをするのかを決めかねていたのである。
学校ということも考えたが、ほとんどの場所をライブで使用しており、目新しさはなくなっているのである。
そのため、どこでライブを行うのかを決める必要があった。
穂乃果たちはその話し合いをする中、奏夜は別行動を取っており、校内にある某教室で作業を行っていた。
奏夜はμ'sの練習が始まる前に生徒会の仕事をしており、ある程度仕事を進めると、穂乃果たちを練習に向かわせるのであった。
その後、キリの良いところまで仕事を終わらせた奏夜は穂乃果たちと合流しようとしていたが、タイミングが悪く担任である山田先生に捕まってしまい、仕事を押し付けられてしまったのである。
「ったく……。山田先生め、面倒な仕事を押し付けやがって……」
奏夜は某教室で作業をしながらブツクサと文句を呟くのであった。
『文句を言ってても仕方ないだろ。さっさと終わらせて穂乃果たちと合流しないと後でうるさく言われるぞ』
「わかってるって」
奏夜はジト目になりながらもテキパキと作業を行っていたその時であった。
『あー、皆さん、こんにちは!』
「ん?なんだ?」
いきなり穂乃果の声が聞こえてきたため、奏夜は作業の手を止め、スピーカーの方を見るのであった。
『私、生徒会長の……。じゃないや、μ'sのリーダーをやってます、高坂穂乃果です!……それはもう、みんな知ってるよね?』
「穂乃果のやつ、いったい何やってんだよ……」
『おそらく、校内放送でμ'sの宣伝をするつもりなんじゃないのか?』
「まぁ、それは俺も考えてはいたけど、まさか本当にやるとはな……」
ラブライブ出場が決まり、奏夜は校内の生徒に応援してもらえるように校内放送を使って宣伝することを考えていた。
しかし、自分が提案する前に先に行動に移されており、少しだけ驚いていた。
『実は私たち、またライブをやるんです!今度こそラブライブに出場して、優勝を目指します!』
「ふっ……。まさか、全校生徒に向かってこんな発言をするとはな」
奏夜は穂乃果のあまりに強気な発言を聞き、不敵な笑みを浮かべるのであった。
『みんなの力が私たちには必要なんです!ライブ、ぜひ見てください!一生懸命頑張りますので!』
全校生徒に応援をお願いする発言を聞きながら、奏夜は残った仕事を片付けるのであった。
『あっ、それと、そーくん!これを聞いてたら速やかに放送室に来てよね!みんな待ってるんだから!』
「わかってるけど、宣伝ついでに業務連絡をするなよな……」
奏夜としても早く仕事を終わらせて穂乃果たちと合流するつもりだったが、予定よりも遅くなっていた。
そのため穂乃果は宣伝ついでに奏夜を呼び出しており、そんな穂乃果に奏夜は呆れるのであった。
『と、とりあえず以上!高坂穂乃果でした!』
穂乃果によるライブの宣伝と、奏夜の呼び出しは終わり、ここで放送は終わるかと思われたのだが……。
『続いて、他のメンバーを紹介したいと思います!……って、あれ?』
穂乃果以外のメンバーにも挨拶をさせるつもりみたいなのだが、ここで放送が途切れてしまった。
「……まさかとは思うが……」
『……おい、奏夜』
「キルバ、皆まで言うな。状況は大体察することは出来るからな」
奏夜は放送室で起こってるであろう状況を察していたため、苦笑いをしていた。
そして、仕事はもう少しで終わるため、放送が途切れている隙に仕事のペースを上げて、どうにか仕事を終わらせるのであった。
仕事を終わらせ、奏夜が某教室を出たのと同時に放送は再開されたのだが……。
『あ、あの……。そ、園田海未役をしております……。園田……海未と申します』
海未がいきなりとんでもないことを言いだすため、奏夜はその場でズッコケそうになった。
「おいおい……。緊張してるのはわかるが、それが変な方へ行ってるじゃねぇか……」
海未は緊張のあまり、自分で本人役を自称しているため、その発言のおかしさに奏夜はジト目になっていた。
そしてここで海未の挨拶は終わり、次の人物へ移ることになった。
その人物は……。
『……あ、あの……。μ'sのメンバーの……。小泉……花陽です……。えっと……好きな食べ物は、ご飯です……』
続いて挨拶をしたのは花陽なのだが、まるでクラスの自己紹介のようなものになっていた。
「それにしても、クラスの自己紹介じゃないんだから……」
《好きなものをご飯と豪語するところは花陽らしいがな》
(確かに……)
今の自己紹介自体が花陽らしいことを理解しており、奏夜は苦笑いをしていた。
その後も花陽の挨拶は聞こえるのだが……。
(……全然聞こえないな……)
花陽の声が明らかに小さいからか、全然聞き取ることが出来なかった。
花陽も相当緊張しているからか、自然と声が小さくなっていた。
すぐさま誰かがマイクのボリュームを上げたのか、なんとか聞こえるようにはなった。
そのことに奏夜が安堵したその時だった。
『イェーイ!!そんな訳で皆さん、μ'sをよろしく!!』
ボリュームが上がったままの状態で、いきなり穂乃果が大きな声を出したため、あちこちでハウリングが響き渡るのであった。
「あ、あの馬鹿……」
奏夜はあまりの騒音に耳を塞ぎながら、穂乃果の行動に呆れるのであった。
奏夜は耳を塞ぎながら急ぎ放送室へ向かうのであった。
そして、奏夜は放送室へと到着するのであった。
「……お前ら……」
奏夜は呆れた表情が隠しきれない感じで放送室に顔を出すと、そこにいる全員が奏夜に注目するのであった。
そこにはμ'sの9人と剣斗、ララの他、協力してくれている放送部員らしき生徒の姿もあった。
「あっ、そーくん!」
「あっ、そーくん!じゃないっての!放送を使うのはいいけど、もっとちゃんと考えてやれよ!μ'sの評判が悪くなるだろうが!」
放送による宣伝は効果的とは言っても、あまりに行き当たりばったりなため、奏夜はそこを注意するのであった。
「えぇ?だって……」
「だってもへったくれもあるか!ったく、お前らは……」
奏夜は呆れながら、少しの間穂乃果たちに小言を繰り返すのであった。
それが終わったタイミングで校内放送を使った宣伝は終了し、奏夜たちは1度部室へ戻るのであった。
その後、改めてラブライブ予選のライブをどこでやるのか話し合いが行われるのであった。
奏夜が1人別行動をして仕事をする中、穂乃果たちは回るべき場所を回ったらしく、校内でのライブは新鮮味に欠けるという結論に至ってしまうのであった。
そこで、奏夜たちはどこでライブを行うのかを決めるために、校内を離れ、ライブに相応しい場所を探すことになり、まずは秋葉原の街中へたどり着く。
「ま、やっぱりアキバのどっかでライブってのは真っ先に頭に浮かぶよな……」
「うむ!人の多そうな場所を選べば尚のことイイと思うぞ!」
奏夜と剣斗は、人通りの多いところをライブ場所にすることを提案する。
「2人とも!その考えは浅はかよ!」
「そうだよね。やっぱりアキバはA- RISEのお膝元だし……」
「下手に使うと、喧嘩売ってるように思われるわよ」
2人の意見に、にこと花陽は待ったをかけるのであった。
「それの何が悪いんだ?A- RISEはこれからぶつかるライバルなんだ。戦線布告みたいな感じも悪くないと思うけどな」
「私は、にこや花陽が反対するのもわかるけどね」
奏夜はにこや花陽が反対する理由が理解出来なかったが、ララは2人の意見に賛同するのであった。
「まったく……。奏夜!あんたは何もわかってないわ!」
「にこちゃんの言う通りです!前回のラブライブを制したA- RISEに喧嘩を売るのがどういうことなのかわかってるんですか?」
「私たちみたいな弱小グループは、叩かれてあっという間に潰されちゃうわよ!」
「ふむ……。そういうものなのだろうか?」
「小津先生も奏夜も!ネットの怖さをわかってないからそんなことが言えるのよ!」
「まぁまぁ、にこ、落ち着いて」
花陽とにこは興奮冷めやらぬ感じであるのだが、それを見かねた絵里がなだめていく。
「2人の言うこともわかるわ。だからこそ、そう思われないためにもライブの場所は慎重に決めなきゃいけないわ」
「ふむ……」
絵里になだめられた奏夜は、真剣な表情で考え事をするのであった。
すると、何かを思い出したのか、奏夜はハッとしていた。
「なぁ、アキバはアキバでも、A-RISEと関係なさそうなところなら問題はないよな?」
「それはもちろんだけど、奏夜、何か心当たりがあるの?」
にこがこのように問いかけると、奏夜は無言て頷く。
「俺、魔戒騎士になったばかりの時に統夜さんと初めて出会ったんだけど、その時にとあるビルの屋上で修行をさせてもらったんだ」
「!?奏夜、それってもしかして……」
奏夜の話を聞いて海未は何かを思い出したのか、ハッとするのであった。
「ああ、紬さんの親父さんが所有しているビルだ」
奏夜の先輩騎士である統夜と同じ軽音部にいた琴吹紬の父親は、桜ヶ丘随一の富豪であり、桜ヶ丘だけではなく、東京にもいくつかビルを所有している。
秋葉原にあるビルはその一部であり、奏夜は初めて統夜と出会った時にそのビルの屋上を使わせてもらって修行をしていたのであった。
「そういえば、私たちが軽音部の皆さんが初めて出会った時にそーくんは統夜さんと初めて出会ったって言ってたもんね」
穂乃果が思い出した通り、奏夜が統夜に出会う前、穂乃果、海未、ことりの3人はひょんなことで出会った統夜と再会し、その時一緒にいた軽音部のメンバーと出会ったのである。
それからは互いに親交を深めていき、今に至る。
「うむ!その話は奏夜から聞いていた。それに、琴吹財閥のビルを使わせてもらえるのは大きなアピールにもなる。とてもイイと思うぞ!」
父親が財閥の長である剣斗は、紬の家のことも理解しており、それ故、奏夜の提案を強く支持するのであった。
「まあ、そのためにはまず紬さんに連絡を取って、使わせてもらえるように掛け合わなきゃだけどな」
「ま、ダメならまた考えればいいんだし、今はそれでいいんじゃない?」
「凛もそう思うにゃ!」
「ウチもそれに賛成!」
「ええ、私も賛成よ!」
奏夜の提案はそこまで不都合がないとわかると、真姫、凛、希、絵里の4人は賛成する。
「私も賛成だよ!」
「私も♪」
「ええ!とてもいいと思います!」
「私も反対する理由はないし、いいと思うわ」
穂乃果、ことり、海未、ララからも賛成の意見が出るのであった。
「……そこが大きなアピールに繋がるなら……」
「反対する理由はないわね」
花陽とにこも賛成してくれたため、紬の協力が得られれば、ライブの場所はほぼ決まったようなものであった。
「わかった。それじゃあ、さっそく紬さんに連絡するな」
奏夜は携帯を取り出し、紬に連絡を取ろうとするのだが……。
「あ、そーくん!ちょっと待って!」
「?どうした、穂乃果?」
紬への連絡を穂乃果に制止され、奏夜は首を傾げるのであった。
「その前にさ、行きたいところがあるんだ」
「まあ、連絡ばすぐ出来るし、構わないけど」
「本当?それじゃあ、行こう!」
奏夜の言葉を聞いた穂乃果はどこかへと向かっていき、奏夜たちはそれを追いかける。
そんな感じで奏夜たちが向かった場所とは……。
※※※
『UTX高校へようこそ!』
スクールアイドルグループ「A- RISE」が通っているUTX高校であった。
「穂乃果、行きたいところってこのUTXなのか?」
「エヘヘ……。なんとなく行きたい気分になっちゃって……」
「うむ!これは敵情視察というやつだな?それはなかなかイイではないか!」
「そんな大げさな感じじゃないんだけど……」
穂乃果は敵情視察でここへ行きたいと話した訳ではなく、本当に理由もなく、立ち寄りたいと思っていたのだ。
奏夜たちはA- RISEの3人が映る大型スクリーンを見ていると……。
『ついに新曲が出来ました!今度の曲は、今までで1番盛り上がる曲だと思います!ぜひ、聞いてくださいね!』
A-RISEのリーダーである綺羅ツバサが新曲が完成したと宣言すると、それを聞いていたギャラリーたちが大きな歓声を上げるのであった。
その盛り上がりぶりに、奏夜たちは驚くのであった。
この盛り上がりこそが、A-RISEがスクールアイドルの頂点であることを証明しているようなものであるのだ。
今回のラブライブの地区予選は、各地区の4組が決勝へと駒へ進めるのである。
この盛り上がりと、知名度、人気から、その1枠にA-RISEが入ってくるのは決まったようなものであった。
「これがA-RISE……。話は花陽から聞いてたし、動画も見たけど、本当に凄いね……」
「うむ!あの堂々とした姿は、絶対王者と言っても過言ではないだろうな」
奏夜やμ'sのメンバーと比べて、スクールアイドルの知識が乏しいララと剣斗は、A-RISEの人気を目の当たりにして、驚きを隠せずにいた。
「本当に凄いね……」
「はい。堂々としています……」
ことりと海未もまた、A-RISEの画面上でもわかるほどの王者たる堂々とした風格に、気圧されていた。
この関東地区でもスクールアイドルとしてラブライブを目指すグループは多いが、絶対王者であるA-RISEの存在があるため、敵うわけがないという理由でラブライブを諦めるグループも少なくはなかった。
そんな中、穂乃果は……。
「……負けないぞ……」
相手が誰であろうと、一歩も引かない姿勢を見せるのであった。
そんな穂乃果を見た奏夜は、穏やかな表情で笑みを浮かべるのであった。
「……そうだな。諦めない心さえあれば、俺たちは負けないさ」
奏夜は今のμ'sであれば、A-RISEと遜色のないパフォーマンスが出来ると確信しているため、負けたくない気持ちが強ければ勝てる可能性はあると信じていた。
奏夜と穂乃果はジッと画面を見つめていると、2人の目の前に1人の少女が現れるのであった。
その少女は、今2人が見ているA-RISEのリーダーである綺羅ツバサと似ていたのであった。
「……高坂さん、如月くん♪」
その少女は穂乃果と奏夜のことを知っており、そのことに2人は驚きを隠せなかった。
そのため、2人は少女のことを凝視するのだが、よく見てみると、その正体はすぐにわかり、2人は驚きを隠せずにいた。
何故なら……。
《……おい、奏夜。こいつは確か……》
(ああ……。A-RISEのリーダー、綺羅ツバサだよ……)
2人の目の前に現れたのは、ラブライブを制した絶対王者であるA-RISEのリーダー、綺羅ツバサだったからである。
「……!あ、あら……」
穂乃果もそのことに驚き、名前を言おうとするのだが、その前にツバサは穂乃果の手を取るのであった。
「しっ!来て!」
ツバサはそのまま穂乃果の手を引っ張り、走り出していった。
「お、おい!ちょっと!」
それを見た奏夜は慌てて追いかけて、海未やことり。それに、近くにいた剣斗とララもそれに続くのであった。
他のメンバーは奏夜たちとは離れたところで大型スクリーンの画面を見ていたのだが、奏夜たちが走ってUTX高校の中に入ろうとしているのを見つけ、慌てて後を追うのであった。
アイドルが好きなにこと花陽は、穂乃果の手を引いて走っている少女が綺羅ツバサであることをすぐに見抜いていた。
こうして、綺羅ツバサに導かれるように奏夜たちはUTX高校の中に入るのであった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
いきなり校内まで走ることになり、穂乃果は息を上げるのであった。
「……初めまして♪」
そんな中、ツバサは息ひとつ切らすことなく、笑顔で奏夜たちに挨拶をするのであった。
「は、初めまして……」
穂乃果は今の状況が飲み込めず、訳の分からないと言いたげな感じで挨拶をするのであった。
「一度、挨拶をしておきたいと思ったのよね。μ'sの高坂穂乃果さん」
「え?」
「それに……」
ツバサは穂乃果たちμ'sに挨拶をしたいという目的で奏夜たちをここへ導くのであった。
さらに、ツバサは奏夜の顔をジッと見ると、ニコっと笑みを浮かべるのである。
それと同時に全員が合流するのだが、この後ツバサの放った一言に、奏夜たちは驚愕することになる。
「……昨日は助けてくれてありがとね♪ナイトさん♪」
「……え?」
奏夜はその言葉の意味をすぐには理解出来なかったのだが……。
『えぇぇぇぇぇぇぇ!?』
奏夜が思い出して驚きを隠せずにいるのと、穂乃果たちが驚きの声をあげるのは同時であった。
ツバサの言っているナイトというのが魔戒騎士のことを指しているのを理解したからである。
「もしかして、お前は、昨日の……!」
奏夜が事情を察してくれたのが嬉しかったのか、ツバサは再びニコっと笑みを浮かべるのであった。
μ'sとA-RISE。
同じ関東地区で活動するスクールアイドルグループは今ここに邂逅するのであった。
……続く。
__次回予告__
『まさか、あのA-RISEと出くわすことになるとはな……。それにこんな提案を出してくるとは、どうなることやら……。次回、「夢扉」。その扉、こじ開けるぞ!お前たち!』
久しぶりのアキト登場!
そして、A-RISEのメンバーも初登場しました!
それだけではなく、奏夜がホラーから助けた少女は、ツバサだったのです。
A-RISEのメンバーも奏夜の秘密を知るという展開は考えていました。
ここからA-RISEのメンバーたちは奏夜たちとどう絡んでいくのか?
次回はA-RISEのメンバーとの交流と、予選の様子が描かれます。
次回のタイトルも漢字ですが、読み方は「ユメノトビラ」となっています。
今回も投稿は遅くなってしまいましたが、できるだけ早めに投稿したいとは思っていますので、次回をお楽しみに!