牙狼ライブ! 〜9人の女神と光の騎士〜   作:ナック・G

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大変長らくお待たせしました!第67話です!

まさか、ここまで1ヶ月以上間隔が空いてしまうとは(>_<)

6月は色々と忙しく、なかなか小説執筆に時間を割けませんでした。

こんな感じで、最近はかなり更新が遅くなると思いますが、完結まで自分のペースで頑張っていくのでよろしくお願いします!

さて、今回の話は久しぶりの牙狼メインの話となります。

奏夜たちに待ち受けるものとは?

それでは、第67話をどうぞ!




第67話 「眷属」

ラブライブ最終予選に駒を進めることになった奏夜たちであったが、にこは家庭の事情にて練習を休まざるを得ない状況となってしまった。

 

それだけではなく、にこは妹たちにμ'sのことをバックダンサーと話していたのだ。

 

それも、奏夜の起点によって解決され、μ'sは再び動き始めた。

 

それから何日も経たないうちに、秋葉原某所にある今は使われていないビルでは……。

 

「……もう1つの魔竜の眼はなかなか見つからないもんだな……」

 

ニーズヘッグ復活を企んでいるジンガは、ワインを飲みながらこのように呟いていた。

 

「申し訳ありません、ジンガ様。何のお役にも立てず……」

 

「構わんさ。お前は手に入れた力を定着させるためにもう少し時間が必要になってくるからな」

 

ジンガが今まで表立った動きをしなかったのは、力を与えたアミリの力が馴染むのを待っていたからである。

 

「それからは、お前には働いてもらうさ。嫌というほどにな」

 

「はっ!かしこまりました!」

 

「……それにしても、最近は妙な魔戒法師がうろうろしてるだけじゃなく、あの小僧と行動をしてるみたいだな。なかなか尻尾を見せようとはしないが」

 

ジンガは、ララが最近奏夜と行動してることは突き止めていたものの、ララのいた里のことや、魔竜の眼についてはわからないみたいだった。

 

「……ジンガ様、いかがいたしますか?その魔戒法師が何かしらの秘密を握っているのは間違いないみたいでしょうが」

 

「まあ、慌てるな。俺は策を用意してるんだからな」

 

ジンガは、ララの正体を突き止めるために、何かを行おうとしていた。

 

「なあ、アミリ、知ってるか?ニーズヘッグの力は強大なものだが、そんな奴に従う、奴の眷属ともいえるホラーが存在することを」

 

「いえ、初めて知りましたが……」

 

「ククク……。その眷属の力を上手く利用して、例の魔戒法師の秘密、探ってやろうじゃないか!」

 

ジンガは、何かしらの方法でニーズヘッグの眷属と呼ばれているホラーを呼び出し、ララの秘密を探ろうと画策していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

ジンガがそのような策を講じているとは知る由もなく、奏夜、剣斗、ララの3人は、番犬所からの呼び出しがあったため、番犬所を訪れていた。

 

「……来ましたね。奏夜、剣斗、ララ」

 

「はい、ロデル様」

 

奏夜、剣斗、ララの3人は、ロデルに一礼をし、挨拶をしていた。

 

「もしかして、指令ですか?」

 

「はい。あなたたち3人はもうじき修学旅行で忙しいとは思いますが、その前にこの仕事を片付けて欲しいのです」

 

ロデルの言う通り、奏夜とララはもうじき修学旅行に行く事になっており、剣斗は教師として同じく修学旅行に行く事になっているのだ。

 

ロデルは奏夜たちの修学旅行行きを許可しており、その間、統夜にフォロー役をお願いしていた。

 

「わかりました!修学旅行行きを許可して頂けただけでもありがたいことです。なので、目の前の仕事を全力で挑みます」

 

「いえ、いいんですよ。あなた方には、普通の人間の生活も味わって欲しいですしね。それに、フォロー役の統夜は凄く張り切っていましてね」

 

奏夜の先輩騎士である統夜は、高校時代、学校行事や部活のイベントがある度に、番犬所から許可をもらい、それらを行う事が出来た。

 

そのため、今高校に通っている奏夜にも、自分のように楽しんでもらいたい気持ちが強いため、奏夜たちのフォロー役を快く引き受けたのだ。

 

「おっと、話がそれてしまいましたね。それで、今回の指令ですが……」

 

ロデルは、今回は奏夜たちに指令書を渡さず、口頭で指令を伝えるみたいだった。

 

「最近、秋葉原の外れにある今は使われていない廃ビルに、複数の陰我で満ちているとの報告を受けました」

 

「複数の陰我……。まさか、ジンガの本拠地……?」

 

「そこまではわかりません。もし、その場所が本当にジンガのアジトであるならば迂闊に攻め込みはせず、こちらへ報告を。もし、それが異なり、ただのホラーの巣窟であれば、ただちにその陰我を断ち切って下さい」

 

「うむ!なかなか厄介な仕事になりそうだな。だが、私たち3人ならば、問題はあるまい!」

 

剣斗は、ロデルから指令を出す聞くと、その内容に怯むことなく高揚感を抱いていた。

 

「そうね。今の私たちなら、問題はないわ!」

 

「ああ、相手が誰であろうと、やってやろうじゃないか!」

 

奏夜、剣斗、ララの3人は、共にμ'sを支えるという役割をこなしており、それにより、ホラーとの実戦は少なくともチームワークを高めていた。

 

この3人の強気な発言は、ここから来ていたのである。

 

「ふふ、それは頼もしいですね。頼みましたよ」

 

「「「はい!!」」」

 

こうして、奏夜たちは番犬所を後にすると、キルバのナビゲーションを頼りに、ロデルの話していた廃ビルへと向かった。

 

「……キルバ、ここか?」

 

『ああ、このビルから、とんでもない陰我を感じるぞ』

 

「まさか、ジンガがこのビルに?」

 

『いや、奴はここにはいないようだ。奴の巨大な陰我は感じ取れないからな』

 

キルバはビルの中にいるであろうホラーの気配を探知していたのだが、ジンガらしきホラーの気配は探知出来なかった。

 

「どうやら、ここはジンガの本拠地ではないみたいね」

 

「うむ。だがしかし、これだけ陰我に満ちた場所を捨て置くわけにはいかないだろうな」

 

このビルは、ジンガの本拠地ではないにしても、どれだけのホラーが潜んでいるかはわからないため、奏夜たちはこの中に入って調査をする必要があった。

 

「とりあえず、中に入ってみよう」

 

『お前たち、この中はどうなってるのかはまだわかってない。気を抜くんじゃないぞ』

 

「うむ!心得た!」

 

「ええ、わかってるわ!」

 

こうして奏夜、剣斗、ララの3人は、廃ビルの中へ入っていった。

 

ビルに入るなり、奏夜と剣斗は魔戒剣を構え、ララは魔導筆を用意し、どこからホラーの襲撃があっても対応できる形を整えていた。

 

さらに周囲を警戒しているからかゆっくりと進んでいた。

 

奏夜たちはしばらく歩き、広めのスペースにたどり着いたその時であった。

 

『……!奏夜!来るぞ!!』

 

キルバはホラーの気配を探知したのか、このように警戒をすると、奏夜は周囲を見渡す。

 

すると、どこからか6体の素体ホラーが奏夜たちの前に現れるのであった。

 

「……っ!いきなり6体も出やがったか!」

 

複数のホラーと遭遇することは覚悟していたものの、いきなり6体もホラーが現れるのは、奏夜も予想外だったため、驚いている。

 

「他のホラーがどっから出て来るか予想も出来ないからな……。一気に蹴散らさせてもらう!」

 

6体のホラーが迫り来る中、奏夜は魔戒剣を前方に突き付け、円を描いた。

 

奏夜はその円の中に入ると、黄金の輝きを放つ輝狼の鎧を身に纏う。

 

6体のホラーは鎧を纏った奏夜を取り囲むのだが、奏夜は魔戒剣が変化した陽光剣を構え、回転しながらそれを振るうのであった?

 

陽光剣の回転斬りにより、6体のホラーは一斉に切り裂かれ、全て消滅する。

 

奏夜は6体のホラーが消滅したのを確認すると、鎧を解除した。

 

しかし、奏夜は元に戻った魔戒剣を構えたまま、まだ気を抜いてはいない。

 

まだホラーが現れる可能性があるからだ。

 

そんな中、再び素体ホラーが現れると、奏夜に向かっていった。

 

奏夜は魔戒剣を構えて迎撃しようとするが、それより早く剣斗が素体ホラーに接近し、魔戒剣による一閃で素体ホラーを切り裂く。

 

「悪いな、剣斗」

 

「気にするな。お前ばかりに仕事をさせるわけにはいかないと判断したまでさ」

 

奏夜の力であれば先ほどの奇襲は対応出来たのだが、剣斗は奏夜にばかり負担をかけさせるわけにはいかないと判断したため、助太刀をしたのだ。

 

すると……。

 

『……奏夜!どうやら事態は思った以上に深刻みたいだぞ』

 

「?キルバ、どういうことなんだ?」

 

『どうやら、このビル自体が陰我のあるオブジェとなっているみたいだ。放っておいたら巨大なゲートが出来てしまうぞ』

 

「!?そいつは厄介だな……」

 

キルバから聞かされた話は由々しき事態となり得る話であるため、奏夜は驚きを隠せなかった。

 

「1度ビルを出よう。こいつは作戦を立てる必要がありそうだ」

 

「うむ!闇雲にホラーを蹴散らしていくのはイイとは言えないからな」

 

「そうだね……」

 

まだまだホラーの気配は残っており、このまま闇雲に戦い続けるのは得策ではないと、全員が同じ事を思っていた。

 

そのため、奏夜たちは1度ビルを出る事にしたのだ。

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

「さて……これからどうするか……」

 

再びビルの入り口に戻ってきたのだが、奏夜はあまりに巨大なオブジェをどのように浄化するのか考えていた。

 

魔戒騎士の日課であるエレメントの浄化は欠かせてはいないが、ビル1つ分というここまで巨大なオブジェの対処はやった事がないからである。

 

「このビルが巨大なゲートになろうとしているのなら、このビルを破壊するしかないが、町外れとはいえ、騒ぎになるのは必至だろうな」

 

「そうだね……。ビル自体を闇雲に壊したって、オブジェの邪気を消し去ることにはならないでしょうし……」

 

ララの指摘通り、騒ぎなどを気にせずにビルを壊したところで、それがオブジェの邪気を消し去ることにはならず、むしろ邪気が広がる危険性もあるため、勧められる方法ではないのである。

 

「……!だったら……!あのビルごと魔界に送り返せれば、確実に邪気は消し去されるはず!」

 

「そんなこと、可能なのか?」

 

「私1人の力じゃ難しいかもだけど、やるしかないでしょ?」

 

ララは、自分の力量で、この巨大なビルを魔界に送り返すということが出来るかわからないが、それでも魔戒法師の役割を果たそうとしていた。

 

すると……。

 

「……よう、どうやら苦戦してるみたいだな」

 

奏夜の先輩騎士である統夜と、翡翠の番犬所に所属している天宮リンドウの弟である魔戒法師のアキトが3人の前に現れたのであった。

 

「!?統夜さん、アキトさん、どうして……?」

 

統夜とアキトが現れるとは思わず、奏夜は驚きを隠せなかった。

 

「話はロデル様から聞いた。それで、たまたまこっちに来てたアキトと一緒に応援に来たって訳さ」

「そうだったんですね……」

 

統夜から事情を聞いた奏夜は、納得はしたものの、まだ驚いていた。

 

「なぁ、やっぱりあのビル自体が巨大なオブジェになってたのか?」

 

「はい。それで、これからどうするかを話し合っていたのです」

 

「私は、魔戒法師の力で、ビルごと魔界に送り返すのがいいと思ったのだけと……」

 

「……それが1番得策だと思うぜ」

 

ララが行おうとしている行動を、アキトはおおいに絶賛していた。

 

「あれだけのビルを1人の力で魔界に送り返すのは難しいと思うが、俺の力があれば、なんとかなるさ」

 

アキトは、「ふんす!」とドヤ顔をしながら、自分の存在をアピールしていた。

 

「うむ!アキトとララの力が合わされば確かになんとかなりそうだな」

 

「へへっ、まず最初に……」

 

アキトは魔導筆を取り出すと、とある法術を放つのであった。

 

アキトの魔導筆から6つの光の玉が出現したのだが、その光はビルの中へと入っていった。

 

「さてと、次は奏夜たちに動いてもらうぜ」

 

そう言いながら、アキトは黒い札のようなものを奏夜、統夜、剣斗の3人に2枚ずつ手渡す。

 

「この札を、光ってるところに貼ってきてくれ」

 

「ああ、わかったよ」

 

「わかりました!」

 

「うむ!心得た!」

 

アキトからの指示を聞いた統夜、奏夜、剣斗の3人は、札を手にした状態で、再びビルの中へと入っていった。

 

「……俺は真ん中の方へ行く。左右はお前たちに任せたぞ」

 

「はい!わかりました!」

 

「統夜、気を付けろよ。このビルはホラーがうようよ湧いてるのでな」

 

「お前たちも気を付けてな。それじゃあ、行くぜ!」

 

「はい!」

 

「心得た!」

 

こうして奏夜たちは行動を開始した。

 

統夜は、宣言通り真ん中の方角へ向かっていき、奏夜と剣斗はアイコンタクトをしただけで、奏夜は左、剣斗は右の方へと向かっていった。

 

奏夜たちの行く手には、多数の素体ホラーが待ち構えており、奏夜たちは素体ホラーを蹴散らしながら目的のポイントへと向かっていった。

 

1番最初に目的のポイントへ向かっていった統夜が目的のポイントへ1番で到着し、壁の上の方に設置された光の玉に、アキトから預かっていた札を貼っていく。

 

もう1つのポイントもすぐ近くだったため、統夜は早々に自分の仕事を終わらせて、アキトとララの2人と合流するため、出口へと向かっていった。

 

そして、奏夜と剣斗はほぼ同時のタイミングで1つめのポイントにたどり着き、それぞれが光の玉に札を貼っていく。

 

剣斗は次のポイントが近く、すぐに札を貼れたのだが、奏夜は次のポイントが遠かったため、移動に手間取っていた。

 

休む間もなく襲ってくる素体ホラーを蹴散らしながらも、奏夜はどうにか目的のポイントへたどり着き、光の玉に札を貼るのだった。

 

奏夜がビルの出口を目指そうとしていたその時だった。

 

 

 

 

 

__グスッ……ヒック……

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

どこからか、女の子の泣き声のような声が聞こえてきたため、奏夜は足を止める。

 

『おい、奏夜。何をしている。早くこのビルを出るぞ!』

 

「それはわかってるんだけど、今、女の子の泣き声が聞こえたような気がして……」

 

奏夜は女の子の泣き声らしき声の正体が気になっており、そこへ向かいたいと思っていたのだが……。

 

『ここはホラーの巣窟だ。普通の人間がこんなところに迷い込むなどあり得ない。急ぐぞ!事態は一刻を争うんだ』

 

「……わかったよ……」

 

奏夜は心にモヤモヤを残したまま、ビルから脱出し、先に戻っていた統夜と剣斗、そしてアキトとララと合流する。

 

「……奏夜、遅かったな」

 

「すいません、統夜さん。目的のポイントが思ったよりも遠くて」

 

「あらら、どうやら、奏夜は1番大変な場所を引き当てちまったみたいだな」

 

アキトの放った光の玉はランダムに散らばったものの、奏夜の割り振られた部分が大変だったとわかり、アキトは苦笑いをしていた。

 

「とりあえず、これでこのビルを魔界に送る。ララ、手伝ってくれよな!」

 

「ええ!わかったわ!」

 

巨大なゲートとなろうとしているこのビルを魔界に送るため、アキトとララは同時に魔導筆を構え、同時に同じ術を放つのであった。

 

このまま2人の力によってこのビルを魔界に送れれば、今日の仕事は終了する。

 

そう思っていたその時だった。

 

「……!?まさか、あれって……!人の影か!?」

 

奏夜はビルの窓から、人影のようなものを見つけたため、驚きを隠せなかった。

 

「おいおい!それが本当だったら、やばいぞ、これは!」

 

「くそっ!あの時、俺がちゃんと確認を行っていれば……!」

 

奏夜はビルから離れる前に女の子の泣き声のようなものを聞いており、確認をしないでビルを離れたことを後悔し、舌打ちをする。

 

そのため、奏夜は再びビルの中へと入ろうとするのだが……。

 

「奏夜!待て!ホラーの罠って可能性もあり得るんだ。だから無茶はやめてるんだ」

 

「確かにそうかもしれません……。だけど!罠だろうと、女の子1人救えないようじゃ、守りし者は名乗れません!」

 

統夜は冷静な判断で奏夜を制止するものの、奏夜はそれを聞かず、ビルの中へと入っていた。

 

「うむ!よく言った!それでこそ私が認めた友だ!援護するぞ!」

 

奏夜の言葉に感銘を受けた剣斗は、奏夜を援護するために、同じくビルの中へと入っていった。

 

「ったく……」

 

『あいつら、まだまだ子供だな。あまりにも直情過ぎるぜ』

 

統夜の相棒である、魔導輪イルバは、奏夜の無鉄砲とも言える行動に呆れていた。

 

「ま、それがあいつのいいところでもあるんだけどな。これが若さって奴かな?」

 

『おいおい、お前も十分若いだろうが……』

 

「……アキト、ララ!このビル、どれくらいまで抑え込められる?」

 

「今からララと2人で協力してこのビルを抑え込む。とは言っても10分くらいが限界だと思うぞ」

 

「そんだけありゃ、十分だ!」

 

アキトたちが術を抑え込める制限時間を聞いた統夜は、先にビルに入った奏夜と剣斗のフォローを行うためにビルの中へと入っていった。

 

奏夜たちがビルの中に入っていくのを見たアキトとララは、同時に魔導筆から法術を放つと、魔導筆から光の線のようなものが伸びていき、それは大きなビルを包み込んで枷のようなものになっていった。

 

「ララ、出来るだけ長く持たせるぞ!」

 

「そうね。本当に人が取り残されたのなら大変だから」

 

アキトとララは、奏夜の直感を信じていたため、大変な術を放っている途中ではあったものの、ビルに枷を付ける法術を放つのであった。

 

さらに自分たちへ負担をかけることはわかってはいたが、それを嫌がることはなかったのである。

 

(……お前ら……急げよ……!)

 

アキトは奏夜たちのことを信じていたが、心の中で、なるべく急ぐように呟いていた。

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

自分が聞いた女の子の泣き声らしき声の正体を確かめるために奏夜がビルの中へ入った頃、そのビルのとある部屋に、小学校6年生くらいの女の子がいたのであった。

 

そう、奏夜の予想は当たっていたのである。

 

「ぐすっ……ひっく……。ここ、どこなの?怖いよぉ……!」

 

女の子のいる部屋だけではなく、このビル全体が電気はついていないので薄暗く、恐怖を感じるのには十分であった。

 

この女の子は、ピアノを習っており、作曲をやったりもしているのだが、曲のイメージを膨らませるために探検をしており、偶然にもこのビルに来てしまったのだ。

 

このビルを歩き回っている間に、この部屋にたどり着き、疲れてうたた寝をしてしまい、今に至る。

 

目を覚ましたのは先ほどであり、昼間とは明らかに雰囲気が変わっていたため、女の子は恐怖で泣いていたのであった。

 

「ぐすっ……。お母さん……!」

 

女の子は泣きながら母親を呼ぶのだが、このビルはホラーを除けば誰もいないビルであるため、反応がないのは当然であった。

 

こんな所にいても家には帰れない。

 

そう考えた女の子は、ゆっくりとした足取りで立ち上がり、このビルを出るために部屋を出ようとするのだが……。

 

「キシャアアアアアア!!」

 

部屋の近くにはたまたま1匹の素体ホラーが徘徊しており、女の子の姿を見つけてしまったホラーは、咆哮をあげ、女の子に近づくとのであった。

 

「!?きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

女の子はこの世のものとは思えない怪物を見たせいか、悲鳴をあげてしまい、その場に座り込んでしまった。

 

どうやら、腰を抜かしてしまったみたいである。

 

素体ホラーは女の子を餌にしようと考えているからか、ゆっくりと女の子に近付いていく。

 

「いや……!来ないで……!来ないでよ!」

 

女の子は徐々に迫ってくる素体ホラーに、恐怖を感じてしまい、目に涙を浮かべていた。

 

そして、心の中で助けを求めるが、このようなところで助けが来るとは思えず、絶望感が女の子を支配していた。

 

目の前の女の子を捕食しようと、素体ホラーが女の子の近くにたどり着こうとしたその時であった。

 

「……!!グゥゥ!!」

 

何者かが素体ホラーの背後に現れると、ホラーを蹴り飛ばしており、それにより吹き飛ばされたホラーは、部屋の壁に叩きつけられた。

 

「ふぇ……?」

 

女の子は、ふと、顔を見上げると、茶色のロングコートを羽織り、手には剣のようなものを持つ少年……奏夜が立っていた。

 

「ぎ、ギィィ……!グゥっ!!」

 

素体ホラーは、ゆっくりと体勢を立て直そうとするのだが、それよりも速く奏夜が接近し、魔戒剣を突き刺すのであった。

 

それによって急所を貫かれた素体ホラーは消滅するのであった。

 

「……大丈夫か?」

 

「ひうっ!あっ、あの……」

 

「心配すんな。必ずここから出してやるからな!」

 

この世のものとは思えない怪物を倒してしまった奏夜を、女の子は恐れてしまうのだが、奏夜は優しい表情を浮かべて女の子を安心させようとしていた。

 

そんな奏夜の優しい表情に、女の子が安堵したその時であった。

 

「奏夜!無事か?」

 

奏夜より少し遅れてビルの中へ入ってきた剣斗が、奏夜と合流するのであった。

 

そして、奏夜の側にいる女の子を見た剣斗は……。

 

「……うむ。奏夜が感じたのは間違いなかったみたいだな。良かった、あのままこのビルを魔界に送ってたらと思うとゾッとするぞ」

 

このビルに本当に人がいたことに剣斗は驚いており、あのままビルを魔界に送り込んでだらと想像した剣斗は、顔を真っ青にしていた。

 

「そうだよな。間に合って本当に良かったよ……」

そんな剣斗の想像に同意した奏夜は、無事にこの女の子を助けられたことに安堵していた。

 

「とりあえずここから脱出しよう。えっと……」

 

「……梨子。桜内……梨子、です……」

 

「梨子ちゃんね。俺は如月奏夜。よろしくな」

 

「私は小津剣斗だ!よろしく頼む」

 

「は、はい……」

 

この女の子の名前は、桜内梨子という名前であり、梨子の名前を聞いた奏夜と剣斗は簡単に自己紹介を行った。

 

「とりあえず脱出する!梨子ちゃん、俺の側を離れるなよ!」

 

「は、はい……!」

 

梨子の顔からは恐怖は抜けていなかったが、奏夜と剣斗が本気で自分のことを救おうとしていることは理解したため、この2人を信じて付いて行くことにした。

 

奏夜たちは今いる部屋を抜け出すのだが……。

 

『キシャアアア!!』

 

既に多数の素体ホラーが待ち構えており、奏夜たちを包囲していた。

 

それだけではなく、近くの壁からゲートのようなものが複数出現すると、素体ホラーがそこから現れるのであった。

 

「きゃあっ!」

 

この世のものとは思えない怪物の群れに恐怖した梨子は、奏夜に身を寄せるのであった。

 

奏夜は片手で魔戒剣を構えて、片手で梨子を抱え、守る体勢に入っていた。

 

「くそっ!ホラーはこうやって増えてるって訳か……!」

 

このビルの素体ホラーの数が減らない原因がわかり、奏夜は舌打ちをする。

 

『奏夜!今このビルは魔界に入ろうとしている。だから、下から脱出するのは不可能だ!』

 

キルバの指摘通り、奏夜が梨子を保護した時には既にこのビルは魔界へと入ろうとしていた。

 

アキトとララが術によって枷を付けたことにより、その進行を押さえ込んではいるものの、完全に押さえることは不可能だったため、このビルはゆっくりと魔界に入ろうとしていたのだ。

 

「?この声、どこから……?」

 

梨子は、どこから声が聞こえてきたのかわからず、首を傾げていた。

 

「ま、アキトさんやララに無理を言って抑え込んでもらってるからな……」

 

奏夜はアキトとララにかけてる負担を理解しており、梨子を救うという目的があったにせよ、申し訳ない気持ちになっていた。

 

「奏夜!お前たちの後ろは私が守る!お前は振り返らずに屋上へ向かってくれ!そこから脱出を図ろうではないか!」

 

「ああ!わかった!」

 

奏夜は剣斗のことを心から信用しているため、そんな剣斗に背中を預け、素体ホラーの群れに向かっていった。

 

「はぁっ!」

 

奏夜は魔戒剣を振るって素体ホラーを切り裂きながら、屋上へ向かって強行突破をしていった。

 

「きゃあっ!!」

 

梨子は戦いの様子に恐怖しており、目をぎゅっと瞑りながら、奏夜にしがみついていた。

 

そして、剣斗は、奏夜たちの進路上の素体ホラーを蹴散らしながらも、背後から迫り来るホラーの対処もしており、確実に奏夜の背中を守っていた。

 

(くっ……!こんな感じで戦うのはなかなか戦いづらいな……)

 

普段であれば、全身を活用し、思う存分戦っているのだが、今回は梨子を文字通り守っている。

 

そのため、普段よりも戦いづらい状況になっているのである。

 

しかし、奏夜は守りし者としての本分を果たすため、梨子を守りながら素体ホラーを切り裂き、屋上へと向かっていった。

 

奏夜たちが屋上に到着した時、ビルは法術によって開かれたゲートの中に入ろうとしており、ビルの半分はゲートの中に入ってしまっていた。

 

その分ビルは低くなったのだが、アキトとララが必死に抑えていても、これが精一杯なのである。

 

奏夜は梨子を守りながら屋上の1番奥へと移動し、すぐさま剣斗も合流した。

 

それだけではなく、多数の素体ホラーも、奏夜たちを追ってここまで来ていたのである。

 

「っ……!まだこんなにいやがるのか……」

 

奏夜は、目の前にいる多数の素体ホラーを見て、苛立ちを募らせていた。

 

倒しても倒してもきりがなく、このままでは梨子を守るどころではないからである。

 

「……こっから、飛び降りるしかないか……」

 

奏夜は、梨子を抱えてこのまま下まで飛び降りることを考えていた。

 

さらにビルが魔界へと入っていっているからか、ビルは低くなっていた。

 

そうでなくても奏夜の身体能力であれば、飛び降りることは問題ないのだが、梨子にはかなりの恐怖を強いることになる。

 

それが良いのかと奏夜は迷っていたのだが、その迷いが隙を作ってしまった。

 

1体の素体ホラーが、奏夜めがけて襲いかかってきたのだ。

 

「……!?くっ……!」

 

素体ホラーの勢いはかなりのものであり、迎撃自体は可能だが、このままこのホラーを斬り捨てては、梨子にホラーの返り血がついてしまう可能性がある。

 

そのため、どうにか攻撃を受け止めようと奏夜が魔戒剣を構えたその時であった。

 

「……!ぎ、ギィィ……!」

 

素体ホラーは、奏夜に接近する前に剣のようなもので体を貫かれてしまったのだ。

 

その一撃は的確に急所を突いており、その一撃で、素体ホラーは消滅する。

 

「……奏夜。まさか、本当にビルに取り残された人がいたとはな……」

 

奏夜の代わりに素体ホラーを倒したのは、遅れてビルの中に入った統夜であった。

 

「統夜さん!どうして……!」

 

「俺はただ、無茶なことをするお前のフォローに来ただけさ」

 

『ま、そこは似ちまったんだろうな。高校時代のお前さんに』

 

「……イルバ、格好よく決めようとしてる時に茶々を入れないでくれよ……」

 

イルバの言葉が的を得ているものだったからか、統夜はジト目で苦笑いをするしかなかった。

 

統夜もまた、高校時代は、魔戒騎士としてかなり無茶をしており、その度に仲間たちをヒヤヒヤさせていたのである。

 

「それはともかく、もう時間がない。お前はその子を連れてさっさと脱出しろ。殿は俺が務めてやる」

 

「うむ!奏夜、急ぐのだ!私も統夜を手伝い、お前の道を切り開く!」

 

「……すいません、統夜さん!剣斗、あとは頼んだぞ!」

 

「ああ!」

 

「うむ!任されたぞ!」

 

統夜と剣斗は、奏夜を一刻も早く脱出させるために、自ら一歩前へ出るのであった。

 

そんな2人の姿勢を見て、奏夜の迷いは消え去っていた。

 

「……梨子ちゃん!ここから飛び降りるぞ!」

 

「え?飛び降りるって……」

 

奏夜の唐突な言葉に、梨子は戸惑いを見せていた。

 

しかし、奏夜はそんなことなどお構いなしで……。

 

「いいから!しっかり俺に捕まってろ!」

 

「は、はい!」

 

梨子は戸惑いながらも、言われるがままに奏夜にギュッと捕まるのであった。

 

それを確認した奏夜は、梨子をお姫様抱っこのような形で抱き抱えると、そのままビルから飛び降りるのであった。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

このビルが通常よりも低くなっているとはいえ、飛び降りる恐怖はかなりのものであり、梨子は目をギュッと瞑りながら悲鳴をあげていた。

 

奏夜はビルを飛び降りたことで、そのまま下に着地し、アキトやララと合流した。

 

多数の素体ホラーたちは、そんな奏夜を追いかけようとするが……。

 

「……おっと!ちょっと待ってもらおうか!」

 

「その通りだ!ここから先へは行かせないぜ!」

 

剣斗と統夜が素体ホラーたちの前へと立ちはだかり、2人は魔戒剣を構えるのであった。

 

そして、素体ホラーたちは、一斉に2人に襲いかかるのであった。

 

「……剣斗!」

 

「応っ!」

 

統夜と剣斗はアイコンタクトをしただけで、これから何をやろうとするのかを理解していた。

 

統夜は魔戒剣を高く突き上げ、剣斗は、魔戒剣を両手でガシッと掴んだ後に魔戒剣を高く突き上げていた。

 

2人は同時に円を描くと、円を描いた空間が変化し、2人はそれぞれが描いた円から放たれる光に包まれた。

 

光に包まれた統夜は、白銀の輝きを放つ鎧を身に纏い、剣斗は、銅の輝きを放つ鎧を身に纏っていた。

 

統夜の手にしていた魔戒剣は、皇輝剣に変化し、剣斗の手にしていた魔戒剣は、青銅剣へと変化していた。

 

こうして、統夜は白銀騎士奏狼の鎧を身に纏い、剣斗は青銅騎士剣武の鎧を身に纏うのであった。

 

剣斗は、鎧を召還するなり、剣と共に装備していた盾をホラー目掛けて投げつけていた。

 

剣斗の盾は、ブーメランのような動きをしており、弧を描きながら、多数のホラーの動きを撹乱していた。

 

その隙を突き、統夜は赤の魔導火を全身に纏い、烈火炎装の状態となった。

 

「……統夜!今だ!」

 

「了解!」

 

戻ってきた盾を剣斗が回収するのと同時に、剣斗は統夜に号令をかけ、統夜はそれを聞いて多数のホラーへと向かっていった。

 

統夜は2度3度と皇輝剣を振るうと、皇輝剣の切っ先から赤い炎の刃を放つのであった。

 

統夜の放った炎の刃は、全ての素体ホラーを捉えており、その場にいるホラーたちは、統夜の一撃によって全滅する。

 

「剣斗!俺たちも脱出するぞ!」

 

「うむ!心得た!」

 

ホラーの姿が消えた今が好機と考えた統夜と剣斗は、そのままビルを飛び降り、下で待っている奏夜たちと合流した。

 

統夜と剣斗は、地面に着地をするのと同時に鎧を解除するのであった。

 

「……アキト!ララ!今だ!!」

 

「おぉ!待ってたぜ!」

 

「そうね……!もう、限界だったわ……!」

 

全員の脱出を確認した統夜が号令をかけると、ビルを抑えていたアキトとララは歓喜の声をあげるのであった。

 

「さて、行くぜ!ララ!」

 

「ええ!わかったわ!」

 

アキトとララは、同時に魔導筆を振り下ろすと、ビルを抑え込むために放った、法術による枷を外した。

 

枷が外されたことにより、ビルは一気にゲートを通過していき、巨大なゲートとなろうとしていたビルは、魔界へと強制送還されるのであった。

 

「ふぅ……」

 

「なかなか……きついね、これ……」

 

2人は法術でかなりの力を使ったからか、息が上がっている様子だった。

 

「アキト、お疲れさん」

 

「ララも、ありがとな」

 

統夜はアキトに労いの言葉を送り、奏夜はララに労いの言葉を送っていた。

 

「おう、サンキュー♪」

 

「奏夜も、ありがとね♪」

 

そんな労いの言葉に、アキトとララは笑顔で返していた。

 

「さて、あとはこの子を安全なところへと送り届けないとな……」

 

どうにか大きな仕事は終わったため、奏夜は梨子を安全な場所へと移動させようと考えていたのだが……。

 

『……!奏夜!どうやらそれはもう少し後の話になりそうだぞ!』

 

『統夜!ホラーの気配だ!それもかなり大きな邪気がこっちに向かってるぞ!』

 

キルバとイルバがホラーの気配を探知し、その気配がこちらへ向かっているため、交戦は避けられない状況であった。

 

「それは厄介だな……。梨子ちゃん。安全なところまで下がっててくれ」

 

「は、はい!」

 

状況をいまいち飲み込めていない梨子であったが、また先ほどのような化け物が来ることは察したため、奏夜の言う通り、少し離れた安全な場所へと避難したのであった。

 

『来るぞ!気を付けろ!!』

 

キルバがこう警告をすると、奏夜たちの目の前に竜の姿をしたホラーが出現するのであった。

 

竜の姿をしたホラーは、漆黒の竜であり、その巨体で、奏夜たちを見下ろしていた。

 

『こいつは厄介なホラーが来やがったぞ……!』

 

『統夜!こいつはダークスケイル。魔竜ホラー、ニーズヘッグの眷属と呼ばれているホラーだ!』

 

イルバは、目の前に現れたホラー、ダークスケイルがどのようなホラーかを説明すると、奏夜たちは驚きを隠せずにいた。

 

『強大な邪気を感じてきてみれば、まさかこのような収穫があるとはな……』

 

このダークスケイルは以前より何かしらの陰我をゲートに出現したみたいであり、ビルに溜まった邪気を感じ取ってここへ来たみたいだった。

 

すると、ダークスケイルは、ララをジッと睨みつける。

 

『感じる……感じるぞ!そこの小娘から、我が父祖たるニーズヘッグの気配を!』

 

どうやらダークスケイルはララがニーズヘッグの眼を隠し持っていることを見抜いていたのであった。

 

「!?」

 

そのことにララは驚きを隠せず、咄嗟に一歩下がり、魔竜の眼を守ろうする体勢に入る。

 

ダークスケイルはララが魔竜の眼を隠し持っているのはわかっていたが、これだと、ララが魔竜の眼を持っているということは、誰が見ても明らかであった。

 

ここは、奏夜たちと安全なところに下がった梨子しかいなかったが、奏夜たちは知らなかった。

 

この戦いを見守っている、1匹の蝶がいたことに……。

 

 

 

 

 

……続く。

 

 

 

 

 

 

 

__次回予告__

 

『ニーズヘッグの眷属、ダークスケイル……。眷属とはいえ、奴の力は強大なものだぞ。奏夜たちは奴に勝てるのか?次回、「漆黒」。邪龍に仕えしホラーの陰我、斬り裂いてやれ!』

 

 




本当ならこのダークスケイルとのバトルまで行きたかったですが、そこまで行ったら文字数が凄いことになりそうなので、ここで話を区切らせてもらいました。

ちなみに、今回登場したダークスケイルは、実際にFF14に登場するモンスターで、ニーズヘッグの眷属だというのも実際の設定なのです。

そして、今回は巨大なビルを魔界に送り込むという、「GOLD STOME翔」4話の話と酷似した内容となりました。

ビルの中にいたのはキンコメの今野ではなく、まさかの梨子でしたが。

梨子は、内浦に来るまでは東京にいたということなので、このまさかの登場は実現出来ました。

ここで梨子を登場させるのは予想外だったと思います。

これは、この作品の次回作と考えている「牙狼ライブ!サンシャイン!!」の伏線と考えています。

次回作はいつになるかわかりませんが(笑)

さて、次回は奏夜たちとダークスケイルとの直接対決になります。

奏夜たちはダークスケイルを撃退することが出来るのか?

次回も投稿は遅くなるかもしれませんが、可能な限り早めに投稿したいと思っています。

それでは、次回をお楽しみに!

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