「おお、ついに手に入れたか。」
「はい、これで聖杯戦争に勝ったも同然です。」
「なんせ、主神たる神霊と人類の始祖だ。負けるはずがなかろう。」
「しかし、本当に願いがかなうのでしょうか。極東での儀式は五回とも失敗しておりますし。」
「大丈夫だ。極東の地で儀式を行った奴らは力を取り合って失敗したが、お前は儂に逆らったりはしないだろう?」
「当たり前です。魔術師としての力では師匠には到底及びませんし。そもそも私は師匠の忠実なるしもべです。」
「ふん、お前の言うことなど到底信用できんがな。まあ、お前にも分け前はやるから安心せい。」
「ほんとですかぁ?それではそろそろ召喚の準備に取り掛かりましょうか。」
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
魔力が一気に抜け、思わず倒れそうになる。
だが、そんな感覚があるということは召喚に成功したということだろう。
「問おう、汝が余を召喚したマスターか?」
「ああ、俺はイーサン・ガルシア。お前と共に聖杯を目指すものだ。」
「余はセイバーだ。」
その身から溢れる魔力。自分とは比べ物にならない屈強な肉体。これがサーヴァントというものか。
「お前の真名はコンスタンティヌスであっているのか。」
「いかにも。余こそが亜使徒聖大帝コンスタンティヌスだ。」
とりあえず目的通りのサーヴァントが召喚に応じてくれて安堵する。
「ではこれからよろしく頼む。」
「ふむ、よろしく頼むぞ。余が来たということは勝ったも同然だ。喜ぶがいい、魔術師。貴様は神から祝福を受けている。」
「あー、また取れなかった!おい、魔術師、金をもってこい!」
今さっきまでの威厳に満ちた姿はどこに行ったのか。セイバーはクレーンゲームに熱中している。
街を偵察中にゲームセンターが目に入ったらしく偵察をほっぽり出してゲームにかまけ始めた
「だからマスターと呼べと言っているだろう。セイバー。もし人に聞かれたらどうする。」
「ふん、何がマスターだ。何故余が魔術師風情に頭を下げねばならんのだ。それより金を持って来い。」
「なっ、お前。サーヴァントの分際でよくもそんなことが言えたな!」
「ならばその令呪とやらを使えばよいではないか。」
「ちっ、足元見やがって。まあ、いい。だが魔術師ではなくイーサンと呼べ。わかったな。」
「ふむ、まあそれならいいだろう。」
こんなサーヴァントで大丈夫なんだろうか。セイバーにお金を渡しながら考える。
「おい、イーサン。」
「今度は何だ。」
「おそらく、近くでサーヴァントが召喚された。」
「!それは本当かセイバー!」
「ああ、どうする?イーサン。」
「確認しに行くぞ。セイバー。」
急いでゲームセンターを出る。
日本の地方都市、七星市で聖杯戦争が行われようとしている。
いま魔術師たちの殺し合いが始まろうとしていた。
初投稿です。読みにくく誤字脱字も多いかもしれませんがよろしくお願いします。
読んでくださってありがとうございます。