あれから数百年という時が流れた。
その間もウルは、強くなり続けた。
今のウルは、
だが、ウルはここ最近、どこか違うというような表情をしていた。
「········ウル?どうかしたにゃ?」
「·········いや、なんでもない·······チェックだ」
「にゃ!?またにゃ!!?」
「はやくしろ」
「ちょっ、ちょっとまつにゃ!!·····これでどうにゃ!!」
「··········アズ、本当にこれでいいんだな?」
「もう騙されないにゃ!!!いっつもそうやって悪手を出させるにゃ、今日こそ私が勝つにゃ!!」
「·········そうか·····················チェックメイトだ」
「にゃぁぁぁぁ!!!!なんで勝てないにゃ!!!!」
「素直に聞いていればよかっただろ」
「そうじゃないにゃ!!!なんで、
「お前が弱すぎるだけだ」
「にゃぁぁぁ!!!もう一回にゃ!!!!」
「悪いな、修行の時間だ」
「なら、終わったらもう一回にゃ!!!!」
「ハァ····わかったわかった、帰って来たらな」
「··········ウル」
「なんだ?」
「気をつけろ·······嫌な予感がする」
「·········お前がその口調になるなら、本当になんかあるんだろうな」
「··········死ぬなよ」
「安心しろ······
そう言いウルは修行をしに向かった。
ウルが修行をしていると突然、焔が迫ってきた。
「ッッッ!!!?」
「ほう、今のを避けるか、流石は
「お前は····」
「私か?私は炎の神アラズ、そういう貴様はウリエルだな?」
(おいおい、アズの言った通りになったな)
「·······あぁ、そうだが·········その炎神が俺になんのようだ?」
「ふむ、なに、このままほっておくと、危険な存在になりそうなのでな」
「········それで?」
「今のうちに殺しておこうと思ってな!!!!」
そう言いながらアラズは焔を纏い、向かってきた。
二人の戦いは互角に見えた。
しかし
「はぁはぁ·····」
「どうした、もう終わりか?」
ウルは全身に火傷を負っているのに対し、アラズはほぼ無傷だった。
「1つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「神はどうやって生まれてくる」
「なぜそんなことを?·····まぁいい、神は概念から生まれる」
「概念だと?」
「そうだ、故に神は死なぬのだ」
「···············そうか·······良かった·······俺は
――――
「なんだと?」
「―――体は剣で出来ている。
血潮は鉄で 心は硝子。
幾たびの戦場を越えて不敗。
ただの一度も敗走はなく、
ただの一度も理解されない。
彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う。
故に、生涯に意味はなく。
その体は、きっと剣で出来ていた。」
ウルが詠唱した瞬間、世界が無限に続く剣の世界へと変わった。
「
「なっ!?世界の構築だと!?それは最早
「お前は神は概念だと言った、だから死なないと、なら
―――――――
「っ!?」
「さぁ、続けようぜ
「ウ、ウル!?どうしたにゃ!?なんでそんなにボロボロに!?」
「あぁ、アズか······悪い、アルトシュを呼んできてくれ········」
「わ、わかったにゃ!!すぐに戻ってくるにゃ!?」
「それで、ウル、何があった?」
「······炎神と戦った······」
「·······アラズか·····」
「な!?炎神!!?」
「それで、どうやって倒したんだ?」
「············倒したんじゃない、殺したんだ·······」
「なっ!?どうやって!?」
「神の権能を使って」
「なんだと!?·······だが、それだけでは神は殺せぬぞ?」
「···········概念を奪った」
「概念···だと!?」
「どういうことにゃ?」
「文字通り、炎の神としての全てを奪ったんだ」
「全てを·····奪う」
「····················そうか」
「あぁ」
「その力はどこまで使えるんだ?」
「全然だ、小さい火をだす位しか、まだつかえない」
「ほぉ、
「あぁ、使えるものは使わないとな、お前に勝つにはまだ遠い」
「ふ、そうか·········そういえば神の権能と言っていたな、もう1つはなんだ?」
「剣神の力だ」
「剣神だと?それはどこまで使えるんだ?」
「5割ほどだ、今の所世界の構築ができる」
「···········そうか」
「世界の構築なら、魔法でできるんじゃないのかにゃ?」
「·······いくら魔法が優れていようとも限界はある
·············アズリール、お前は魔法でどのぐらいの広さの空間を創れる?」
「え?ええと、この星とおんなじ位の大きさにゃ」
「そうか、なら··················
「にゃ!?そんなの無理に決まってるにゃ!?」
「そうだろうな、私ですら難しい···················そしてこのバカは、それをやったのだ····」
「え!?」
「ハァァァァァァァァ」
「···················すまない」
「··············ハァ·······まぁいい、それより、その力を使いこなせるようになれよ?」
「分かってる、せっかく手に入れたんだ、完璧に使いこなす!!」
「にゃぁぁぁぁ!!?」
「どうしたんだ、アズ?」
「ウル、そんなことよりチェスにゃ!?」
「はぁ!?」
「ほら早くいくにゃ!?次こそ私が勝つにゃ!!」
「わかった!!わかったから引っ張るな!?」
こうして、この世で最初の神殺しが生まれた。
あと少し、あと少しで原作突入できる、此処まで地味に長かった