明久が狂ってます、キャラ崩壊してます。ご注意ください。
※2013.05.29 サブダイトル変更
「あっははははははははははっ!!」
教室内に響き渡る壊れた笑い声。
その声を発しているのは、バカで鈍感でお人好しな観察処分者――吉井明久。
彼の変貌ぶりを見たFクラス生徒は、ただ呆然と見ていることしかできなかった。
それを見て、明久はさらに顔を楽しげに歪めた。
「あーあ、可笑しい……可笑しすぎるよ。皆が暴力してきたのって、僕をこんな風に壊すためじゃなかったのぉ?」
「違っ……! 俺達は、そんなつもりじゃ……!」
明久の言ったことに反応したのは、彼の
そう、彼の言った通り、明久をこんな風に壊すつもりで暴力をしてきたわけではない。
でも、その行動は、彼を壊すには十分なことだった。
明久は「ふぅん……?」と言ってニンマリと笑った。その代わり、他の人は顔を恐怖に歪ませる。
すると明久は懐からカッターを取り出し、そのまま自分の左腕を切り裂いた。
左腕から血が大量に出てくるのを合図にし、女子生徒2人――姫路瑞希と島田美波が悲鳴を上げる。
それを見た明久は無邪気な子供のように目を丸くして首を傾げた。
「どうして2人は悲鳴を上げるの? 今まで似たようなことをしてきたじゃん」
「な、そんなわけ……!」
「そっ、そうです! ここまでするつもりは……!」
「でも『つもり』でしょ? 時にはね、つもりで済まない時もあるんだよ?」
明久は2人に向かってそう言うと、今度は残りの生徒を見た。
「君達は僕を殺すためにあんなことしたんだよね? だったらほら、よく見てよ。殺したい人物が傷ついてるよ? 嬉しいでしょ?」
「なっ……そんなわけねーだろ!?」
「…………いいから早く止血しろ!」
「そうじゃ! このままじゃ、明久が…!」
「あははっ、面白いこと言うねぇ、雄二達も♪」
明久はニパッと愛らしい笑顔でそう言うと、一瞬にして人を見下すような顔になった。
「どんな口でそんなこと言えるの? 雄二達が僕を殺す気で攻撃してきたのは事実でしょ? 秀吉だって僕を助けなかった。どうせ僕が死んでもかまわないって、心のどこかで思ってたんでしょ? 思ってないんなら、僕を助けるはずだもん」
「っ! そ、れは…!」
「…………俺達は明久を本当に殺そうとなんて思ってない!」
「そうだ! ほんの冗談で…!」
「へぇ~? 君達は冗談で人を殺せるんだぁ? それってすごいや♪」
明久はそう言ってカッターの刃を左手で掴んだ。そこからも血が流れる。
そのまま雄二の目の前まで行き、カッターを雄二の胸に押しつけた。
「ほら、だったら僕を殺してみてよ? 雄二達は冗談で人を殺せるんでしょ?」
「っ……」
「ほらほら、殺してみてよ? できるでしょ? もったいぶってるだけでしょ?」
「お、れは……」
「さっさと殺してみろって言ってんだよ!」
雄二が言葉を濁していることに我慢ができなくなったのか、明久は笑顔を消して叫んだ。
「どーした? 冗談で殺せるんだろ? だったら試しに僕を殺してみろよ…! 憎んでた相手が死ぬんだぞ? 幸せ以外の何物でもないだろ? 遠慮すんなよ。カッターで思いきりグサッて殺してみろよ? きっと楽しいぞ? 気分爽快だぞ?」
「ぁ、うぁ……」
「雄二じゃ無理か? あっ、ムッツリーニなら殺せるんじゃね!? いつも僕にカッターとか投げてたもんな! ほぉらムッツリーニ、殺してみたら?」
「…………っ!!(ブンブンッ)」
「はぁ? いざとなると無理なのかよ? たく、だらしねーなFクラスはよー……」
明久はそう言ってカッターを右手に持ち替え、そのまま左手にカッターをぶっ刺した。
しかしカッターは刺さるだけでは終わらず、そのまま左手を貫通した。
明久はそれを見て、再び壊れた人形のように笑い始めた。
「あはははははははっ!! きぃーめた! これからは毎日これしよーっと! そーすればいつか本当に僕を殺す人物が現れるよね! あはっ、楽しみだなぁ♪」
そんな明久を見た1人の生徒が小さく「何で……」と呟いた。
それが聞こえた明久は皆の方を振り向き、不気味に笑いながら言った。
「さぁて、問題です。どうして僕は壊れたのでしょーかっ☆ 正解はぁ……」
き み た ち の せ い だ よ
どうしてこんな
それは、誰にもわからない。