光が消えて闇は笑う   作:ゆん

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今回は短めです。すみません……。



EP03 覚醒しにいこっか♪

〜優子SIDE〜

 

翌日、私は先生に頼んで特別に1時間自習にしてもらった。

 

皆が何事かとざわめく中、私は立ち上がって前に出た。そして視線が私に集中する。

 

「この時間、私が先生に頼んで自習にしてもらったの。どうしてそんなことをしたのか、それは皆に聞いてほしいことがあったからよ」

 

「……優子、それって授業よりも大切なことなの?」

 

「少なくとも私はそう思っているわ、代表」

 

「ふ〜ん? 聞かせてみてよ?」

 

「ええ、今から話すわ。話した後に1人1人質問するから、ちゃんと聞いてね」

 

私はそう前置きして、愚弟から聞いたことを嘘偽りなく全て話した。

 

真剣な顔や驚いた顔、そして若干青ざめている顔の人などがいたが、皆きちんと聞いてくれた。

 

私が全て話し終えると、辺りが静寂に包まれた。

 

その静寂を壊すように、私は皆に1つ目の質問をした。

 

「まず最初……皆はこれを聞いて、どう思った? 率直に述べてちょうだい」

 

私がそう言うと、皆「Fクラスなんて最低!」とか「マジあり得ないわー」とか「さっさとこの学園から去れよ!」などと、Fクラスへの軽蔑、そして罵倒を言い続けた。

 

それに満足した私は右手を上げて皆を制し、次の質問をした。

 

「それじゃあ次の質問ね。私は吉井君側について彼を支えるつもりなんだけど……皆はどうする? これは1人ずつ教えてちょうだい」

 

私がそう言うと、きちんと1人ずつ吉井君を支えるか否かを教えてくれた。

 

だけどこの問いは「絶対に支える!」や「ちょっと恐いから支えるのは……」などと色々だったが、Fクラスを支えるという人はいなかった。ま、当たり前よね。

 

そして最後、問題の代表になった途端に辺りが静まりかえった。

 

その空気に負けないように、私は代表に問いかけた。

 

「………代表が、坂本君を愛しているのは知っているわ。だけど、念のために教えてちょうだい。代表は、吉井君を支えるの? それとも、愛している坂本君を支えるの?」

 

「………………」

 

代表はしばらくの間無言だった。

 

だけど決心がついたのか、俯かせていた顔を上げて言った。

 

「……確かに私は雄二が好き、愛してる。だけどその雄二が人を、吉井を不幸にしようとしているなら……――私は全力で雄二を止める」

 

「代表、それは……」

 

「……私も、皆と一緒に吉井を支える」

 

『『『やったぁぁぁぁっ!!』』』

 

代表がそう言うと、皆が一斉に歓声をあげた。

 

その後代表の周りに集まったり私に握手を求めたりと色々だった。

 

そんな時、突然私の手の甲を何かがかすった。

 

「いっ…!」

 

『木下さん!? 大丈夫!?』

 

『お、おい! 飛んできたのって、このカッターじゃないか!?』

 

私が痛みに耐えていると、誰かが床を指しながら言った。

 

そこを見てみると、カッターが深く床に突き刺さっていた。

 

そんな中で私を心配してくれる人がいるけど、私は自分の手の甲から流れている血に釘付けだった。

 

(赤い、液体………鮮やかな赤い血が、私から……)

 

気がつくと、私は血をペロリと舐めていた。

 

『え……木下さん?』

 

「っ……!? あっ、いやっ、ただ床に垂れそうだったから…っ!」

 

『あっ、そういうことね。びっくりしちゃった』

 

そう言って私は微笑みかけた。

 

 

でも、心のどこかで理解していたのかもしれない。

 

 

 

さっきの私は、血を求めていた(・・・・・・・)ということに――――。

 

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「ふふっ、どうやら彼女も仲間みたいだねぇ♪」

 

「うんっ♪ やっぱり嬉しいねっ♪」

 

 

 

「それじゃあ――彼女の心を覚醒(こわ)しにいこっか♪」

 

 

 

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