それは突然だった。
ふと腹が減ったのでコンビニで何か買おうと思ったのだ。
そしたら後ろが何か騒がしいので、何かと見ようと思ったら見知らぬ男性にぶつかられ直後に腹に違和感があったんだ。
腹を見ると包丁が刺さっていた。
どうやら通り魔であるこの男に刺されたようだ。
俺がこの時抱いた思いは「ふざけるな」だった。
どうやら俺は理不尽な理由で死ぬらしい。
俺はどうすることもできず、目の前が真っ暗になり、死んでしまった。
しかし、しばらくすると、また違和感が出てきたのだ。
真っ暗なのにどこか温かいのだ。
さらにしばらくすると、何か聞こえて来た。
何とか目を開けるとそこには知らない男性と女性がいた。
なんとか聞こえてきた話をまとめると、俺はこの男性と女性の赤ん坊らしい。
どうやら俺は転生したようだ。
始めは困惑していたが、しばらくするとさすがに慣れて来た。
初めのうちは以前の名前とは違うせいで違和感があったが、この両親は俺のことをとても大切にしてくれ、愛してくれた。
だから俺は、なんとか以前の自分を捨て、この夫婦の子どもとして生きて行こうって思えた。
だが、幸せは長く続かなかった。
何年かたったある日のことだった。俺の両親がひき逃げにあってしまい、亡くなってしまったのだ。
なんて理不尽なのだろう。どうやら神様は俺のことが嫌いらしい。
俺の親に今まで会いもしなかった親戚どもが集まって、親の残した遺産を奪おうとしやがった。
なんとかあらがって見せたが、所詮俺は子どもだ。
なんとか手元に残せたのはわずかな金と、両親が研究していたらしい大量の鉱石とその鉱石から作った指輪、そしてバックルのようなものだけだった。
どうやらバックルと鉱石はあまり金にならないから興味がなかったらしい。
それから俺は孤児院へと渡された。
怒りと悲しみがごちゃごちゃになり、どうしようもなかったけど、孤児院の皆は俺を仲間として受け入れてくれた。
だが、どうやら俺はとても…いや、かなり神様から嫌われているらしく、またもや幸せは長く続かなかった。
ある日の下校中、俺は誘拐にあってしまった。
始めは身代金目当てかと思ったが、どうやら違うようで、俺をさらった連中は何やら怪しい宗教の集まりだった。
集められた子ども何人かを中心に、怪しい儀式を始めた。
すると集められた人達に変化が現れた。
体にヒビのようなものが入り始めたのだ。
そしてそれは俺の体にも入り始めた。
それだけでなく、なにか不安感や絶望感のようなものが心の中にあふれてきたのだ。
なんとか自我を保って周りを見ると、他の人達はみんな化物になっていた。
どうやらあのヒビが体全体にまわると化物が生まれるらしい。
ああ、また俺は理不尽に死ぬのだろうか…
そう思うと絶望よりも怒りがわいてきた。
ふざけるな!
何度も理不尽に死んでたまるか!
俺の心が理不尽を怒りで塗り替えた時、体のヒビが引いていき、完全になくなった。
ああ…俺の両親が残した鉱石、指輪、バックル。どこかで見たことがあるはずだ。
俺はポケットに入れていた指輪をバックルにかざす
『Driver On』
出てきたドライバーのレバーを動かす
『シャバドゥビタッチヘンシン』
昔親からもらったネックレスにかけてある指輪を指にはめ、ドライバーにかざす
「俺は…もう…理不尽に負けたくない!」
『Change Now』