学校
「ねぇ、真樹くんちょっといいかい?」
「うん?どした?」
今日も昼休みに一人で本を読んでいる時にクラスメイトが話しかけてきた
「ちょっと悩みがあって、聞きたいことがあるんだ」
「ほう悩みとな、なんでも話してみい!」
「・・・僕にはさ、妹がいるんだよ
中二の」
「ふんふん」
「妹の性格はさ、基本的に乱暴なんだ 親からはまるで僕が姉ちゃんで
妹が弟みたいだってよく言われる」
「まぁお前はクラスの中でも大人しいやつだよな」
「それでさ 休みの日に下宿先から帰っても、全然話ししてくれないんだ、それどころかさ・・・パシられるんだよ・・・」
「お前中二の妹にパシられるって
大丈夫か!兄の威厳はどうした!」
「うん、だから僕も怒って喧嘩になっちゃうんだけど、CQCだーって言ってねじ伏せてくるんだよ・・・
ねぇ、真樹君 CQCってなんだい?」
「・・・そこ? CQC?
知らないな、QCサークルは知ってるんだが」
QCサークル(キューシーサークル)は、同じ職場内で品質管理活動を自発的に小グループで行う活動である。 全社的品質管理活動の一環として自己啓発、相互啓発を行い、QC手法を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うものである(TQC用語辞典に基づく解説)
「よくわかんないけど 戦いの方法なんだろ? まぁ元気出せよ、帰りにお前の下宿先のパン屋に寄ってってやっからよ」
「ありがとう、相談に乗ってもらって悪かったね」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ありがとうございましたー」
そのクラスメイトが働いている
パン屋でフランスパンを5本奮発して買ったが、こんなの全部食ったら
口の中がズタズタになるな
「やれどうすっかな・・・」
悩みながら歩いていると、道端で震えている千夜に出会った
「おーい、千夜!ちょっといいかい?」
「あっ!真樹くん、大変なの!
チノちゃんが、暑さのせいで
暑さのせいで!」
「おい?どうした?!」
千夜はそう叫ぶなりあらぬ方向へと走り去ってしまった
「何があったんだ・・・」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「 フランスパンとはいえ五本は
持ってるのつらいな、少しここで休むか」
「あんたそんなにパン持ってどうしたのよ」
休んでいると通りかかったシャロに声をかけられる
「いやね、幸の薄いクラスメイトの為に一肌脱いだわけですよ、
でもね、こんなにフランスパンを食べられない、・・・せっかくだから
三本ほどシャロにやるよ」
「ええっ!いいの?!」
「こんなに食いきれないし、
多かったら他の人に分けなよ!
それじゃ!」
せっかくのなのでシャロに
何本か押し付けた、華麗な不要物の始末方法である
◇◆◇◆◇◆◇◆
その後・・・
シャロから口の中が痛くなったと苦情が来たのであった