「パトリオットサーブ!」ブン!
「パトリオットサーブ!」ブン!
ある日リゼさんが庭でバトミントンの素振りをしていた。
「おぅまた練習か? 精が出るね 」
「真樹!お前もどうだ?」
「いや自分は遠慮しときますわ」
「そうか!」
「パトリオットサーブ!! うぉあ!!」
「あっ」
リゼさんの持ってたラケットが勢いで手からすり抜けた
そしてそのまま天々座さんの部屋に・・・
ガシャーーン! ゴロゴロ・・・ガチャン!!!
「ああっ!やらかした!!」
「しまった!」
割れた窓を覗くと
「あちゃー! 酒が!リゼさん!なんか酒が割れてるよ!」
「なんてこった・・親父のワインを割ってしまった・・・」
その後天々座さんには
「怪我が無くて良かった、ワインについては気にしなくて良い」
と言われたが、リゼさんは余程気にしていた様だった・・・
◇◆◇◆◇◆
「なぁ真樹、お前は父の日はどうするんだ?」
「自分は・・・そうだね、いつもお世話になってるし感謝の印に戦車のプラモデルでも作ってプレゼントするかね」
「そうか、私はあのワインを送ることにするよ」
「・・・あのワイン、高くない?」
「あぁ、だから短期だが別の店でもバイトをする事にする!」
◆◇◆◇◆◇
「と、言うわけで来ました」
「真樹くん いらっしゃーい」
「リゼさん、どうだい甘兎庵は?」
「順調だ、問題ない」
「そいつは良かった、じゃあ何を頼もう・・・」
お品書きを見るが・・・
「しかし、これはいつ見ても個性的なメニュー名だな・・しかもなんか新メニューとかもあるし」
壁に貼ってある(ジレンマ構成型あんみつ)や(つぶあんとねりあんの非対称性)なんてのもあった
「・・・こしあん派独立戦争・・なんてのはどうだろうか・・」
「・・・!! それ!いいわね!」
「! そう?!嬉しみ! そんじゃあ
みたらしの乱、最中の政変、金鍔事変 なんてのは?!」
「凄いわ真樹君! アイデアがいっぱいよ!」
「おーい、注文はいいのか?」
「えっ、あっじゃあ 取り敢えずトワイライトオーシャンをお願いします」
◆◇◆◇◆◇◆
「リゼちゃんが来てるから、ミリタリー月間にしようと思うの」
「しなくていい」
「真樹君はどう思う?」
「どうせならモデルガンでも飾ろうや」
「成る程!ミリタリーは男の子の方が詳しいから参考になるわぁ!」
「それと抹茶の迷彩ラテアートを作ってみたの!」
「悪くないが気持ち悪い!」
「ケーキなんかにあんことチョコクリーム、抹茶クリームを使えば戦車の迷彩っぽくなるんじゃね!?」
(ソミュアs35の迷彩みたいなの)
「うわぁー!!ボケが二人もいて手に負えないーー!!」
◆◇◆◇◆
どうやらリゼさんはフルール・ド・ラパンでも働き始めたそうだから見に行くことにした
「いらっしゃいまs、っ! 真樹!」
リゼさんがラパンの制服を着てラパン式の挨拶をしていた
「・・・ヒェ・・」
「なんだその反応は!」
いや、いつもそんな服着ないやつが
あんな感じに接客してくると逆に怖くならない?
◆◇◆数週間後◇◆◇
ワイン店
リゼさんとシャロと自分でワインを見に来たが、そのお目当のワインがべらぼうに高かった
「お金が足りない!」
「14万8000?!
はぁ〜!たっか!」
「予想以上だ・・・」
「それなら・・・ワイングラスはどうですか? こんなに頑張ったんですからどんな物でも喜んでくれますよ、しかしこのグラスの透明感たまりませんよね! ハァハァ」
「器なら何でも興奮するのか」
「今ならセットがお得みたいです」
「親父とペアグラスだと?!
流石にキツイだろ!」
「両親用とか考えないんですか?」
そんな中、真樹がワイングラスを手のひらに包む様に持ち、ワインを混ぜるような動きをしながら
「逢いたかったよヤマトの諸君」
と某顔色の悪い総統の真似をした
「そんな持ち方をするとワインが温まって香りが逃げるから NGなのよ?」
「・・・なんと!」
◇◆◇◆◇◆◇
コンコン
「天々座さん、よろしいですか?」
「おぉ真樹君か、どうした?」
「今日は父の日ですし、日頃お世話になっているという事で・・・これを・・・」
そういうと、手に持ってた包装された箱を渡した
「開けていいかい?」
「どうぞ どうぞ」
「おお、パンター戦車かよく出来てるじゃないか、作ってくれたのかい?」
「はい、それは自分が作ったんです、どうですかね・・?」
「いいじゃないか、とても嬉しいよ
ありがとう」
真樹のプレゼントを受け取った
天々座さんの顔はとても嬉しそうな顔をしていた
仕事、人間関係、あべし。人間的な、あまりに人間的な、そんな響きはそぐわない。コーヒーの匂いに導かれ、春の太陽に照らされて、木組みの家と石畳の街の一角で出会った、60億年目のアダムとイブ。これは単なる偶然か。
次回、『おう、青山仕事しろや』。閃きの、丁度良い次回予告をトレスする。