ご注文はぴょんぴょんな日常です!   作:イブ_ib

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4ヶ月か。
一年ぐらい書いてないと思ってた。


街は宝箱。

今日は休み

 

天気は快晴

 

午前8時24分

 

 

真樹は布団に潜っていた。

テレビをつけてもくだらない番組ばかり。

 

 

『きょうの料理はニンジンの・・・』

 

『本日お台場において・・』

 

『本日のハレトーーークは・・・』

 

 

やめだ、昼まで寝ることにする。

 

 

すると勢いよくドアが開かれた。

 

「真樹!休みをダラダラ過ごすな!!!」

 

 

紫髪の少女が入って来た。

 

 

あぁヤダヤダ、プライバシーってもんが無いのは。

 

 

「なんです?」

 

 

「こんな天気のいい日なのにまだ寝ているお前を起こしに来た!」

 

 

「そう」

 

 

「なんだその腑抜けた返事は!起きろ!

軍隊式のレッスンでその性根を叩き直してやる!」

 

「嫌」

 

「いいから起きろーーー!!」

 

そう叫ぶと布団を引き剥がしにかかる。

 

「わかった起きる起きる。」

 

ベットから半分ズレ落ちた自分は気怠そうに言いながら起きた。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

やぁいい天気だ。

 

しかしこうして1分間ぼんやりしている間にもアフリカでは60秒経っているのである。

 

そんなくだらない事を考えている時でも紫髮の少女は話しかけてくる。

 

「折角だから昼まで近くを歩いてみるか!」

 

 

そういうとズンズン先へ歩いていく。

 

そういう自分はのったらのったら歩いているから見る見るうちに距離が開く。

 

 

「おっ?!おい!何のんびり歩いてるんだ!いくぞ!」

 

そう言われ、手を引かれながら街の中を歩く。

 

 

ビビ割れ、穴が空いたレンガ塀。

 

川に係留されている小舟。

 

屋根の上で羽休めをする小鳥達。

 

 

のんびりと歩いていると、突如リゼが此方を振り向いた。

 

 

「そう言えば真樹って、シストをした事あるか?」

 

 

「しすと?さぁ、なんだいそれは?」

 

 

「シストっていうのはな!宝探しだ!」

 

シストというのは、Aが街中に小物を入れた宝箱を隠し、その場所を地図に記す。その地図を頼りにBが宝箱を見つけたら、その中身をBの持っているものに交換するというものらしい・・・

 

「ふーむ、面白そうだ、それは」

 

 

「だろ!だろ!、そして偶然にも古本屋の本に挟まってるのを見つけたんだ!」

 

そう言いながらリゼは折りたたまれた紙を見せてきた。

 

 

「よくまぁ見つけたもんだ。んじゃ昼飯でも食ったら探してみようか」

 

◇◆◇◆

 

シストの地図を開いてみると、ヒントを表す図形が描かれていた。

 

赤と青の星が瞬く地で巨人兵が作られる。

と書かれている。

 

「なぁ真樹、わかるか?」

 

「これねぇ・・・」

 

うん、どう見ても星はタミ○だ。

そしてこの巨人兵というのはガン○ムの類だろう。

 

「うんうん、解った」

 

「本当か?何処だ?」

 

「ここら辺だったよな。プラモ屋あるの」

 

真樹は以前リアルタイプゲルググを買った玩具屋を探す。

 

「あった!」

 

「これか!青い星と赤い星って!」

 

リゼは驚きながら紙と看板を何度も見る。

 

「地図通りならここら辺にあるはずなんだけど」

 

真樹は店周りを探す。

 

あった。

 

古びた宝箱を模した小箱を見つけ出し、開く。

 

 

そこを開けると空であった。

 

 

「空ですな。・・・なんだ紙が貼ってあるよ。」

 

箱の内側に新たな紙を発見する。

 

紙には幾つかの図形が書いてあった。

 

「この図形はなんだ?」

 

「これは大通りのお菓子屋さんの看板じゃないか?。行ってみよう!」

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

店前に来たが何も無い。

 

「と思ったら、紙の裏に地図があったでござる。」

 

そこにはこの店の路地裏に続く地図が書いてあった。

 

◆◇

 

裏に周り、地図に記されているところに来たが、子供1人入るぐらいのサイズであり、とてもじゃ無いが高校生が入るにはキツすぎる。

 

「ここだ。」

 

「ちょっと狭く無いか?」

 

「だな、だから上からよじのぼってみよう。」

 

よっ!

 

と、真樹は壁をよじ登り、そのまま壁の向こう側に落ちた。

 

 

「大丈夫か〜?」

 

「あったぞ宝箱。」

 

そう言いながら塀の穴から宝箱を渡す。

 

リゼと真樹は待ちに待った宝箱を開けた、その中には・・・

 

甘兎庵の割引券、肩叩き券、おもちゃの勲章、ウサギの置物などが入っていた。

 

「いろいろ入ってるもんだな」

 

「これ昔私が入れたやつじゃないか?」

 

そう言うとリゼさんはおもちゃの勲章を見ながら言った。

 

「いつの頃だい?」

 

「そうだな・・・大体10年ちょっとになるか?」

 

「年代物だね」

 

「懐かしいなぁ、あの頃は私も小さかった・・」

 

そう言い、リゼさんは遠い所を見ているが現在でも充分若いのだ。

 

「何故そんな昔を懐かしむような顔をしているん?」

 

 

「・・・はっ!」

 

遥か彼方に飛んでいた意識を戻したリゼは真樹の方を見る。

 

「おっといけない、思い出に深く浸ってしまっていた」

 

そういい箱の中に自分が持って来た宝物を宝箱の中に入れる。

 

「そんでは、自分も」

 

真樹も宝箱に景品のガンダムの生首を入れた。

 

 

「それじゃ、また素の場所に戻そうか」

 

そうして宝箱は元の場所に納められた。

 

◆◇◆◇◆

 

気が付けば既に4時を回っていた。

 

「どうだ真樹?楽しかったか?」

 

「んむ、まぁ1日部屋で転がるよりかは有意義だったかな」

 

「つまらん奴だなぁお前は」

 

そう言いながらリゼさんは笑う。

 

「さぁそろそろ帰ろうか。もう直ぐご飯の時間だしな」

 

◆◇◆◇

 

その日の夜。

 

真樹はリゼさんから貰った昔の勲章を壁に飾った後、満足そうな顔をして眠りについた。

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