問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変) 作:皇たる機械龍
今回、恐れ入りながら、この作品を投稿させて頂きます。
ちなみに、作者名で気付いていらっしゃる方もいるかと
思いますが、私もやっております。
さてさて、前書きはほどほどにして、それでは本文をどうぞ。
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい。
とある日の夕暮れ時。
ヘッドフォンを付けた少年―――――逆廻十六夜は、高校から帰宅する最中だった。
「今日の夕飯は何にしよっかなぁ・・・。」
そんなことを呟きながら歩いていると、ふと何かの声が聞こえてきた、。声のした方に足を運ぶと、そこでは3人の不良が1人の少年をいじめていた。彼の顔は、暴行が加えられたことが一目で判断出来るほどに鼻水と泥で汚れており、見るに耐えない顔になっていた。
「はぁ・・・。またやってるよ・・・。」
十六夜はため息をつくと、彼らの元へ歩み寄って行く。
「おーい、そんなこと止めた方が良いと思うよ。」
十六夜がそう話しかけると、不良たちは一斉にそちらに振り返り標的を変える。
「あぁ?何だてめぇ?」
「邪魔すんじゃねぇよ。」
「引っ込んでろ。」
三者三様の反応をしながら、彼らは十六夜に対して凄む。
十六夜は、それを気にすること無く発言する。
「そういう訳にはいかないな。悪いけど、邪魔させてもらうよ。」
そう言って、十六夜は持っていた鞄を足元に置き、近くにあった小石を拾う。
それを見た不良たちは、僅かに苛立ちを募らせる。
「おい、そんなもんでどうしようってんだ?」
「ふざけてんのか?」
「まあ、そう慌てるなよ。今から見せてやるからさ。」
そう言うと、十六夜は手に持っていた小石を親指で弾く。
普通ならば特に大したことのない行為だが、今回は違った。
十六夜の手から弾き出された小石は、第三宇宙速度に匹敵する速度で不良たちを通り抜け、そのまま遥か彼方へ飛んで行った。
不良たちは理解が追い付かず、呆けた表情をするが、十六夜が次の小石を拾おうとする動作を見て一瞬で意識が覚醒した。
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
「ば、化け物だ!」
「こんな奴勝てっこねぇよ!」
そう叫びながら、不良たちは一目散に逃げて行く。
「まあ、これで当分は大丈夫だろ・・・。」
不良が叫んだ一言で昔の嫌なことを思い出しかけたが、何とかそれを振り払い、いじめられていた少年に声をかける。
「ねえ君。大丈夫かい?」
すると、少年は、
「ヒィッ!」
と怯えた声を出して、自分の荷物を持って走り去っていった。
しかし、十六夜はそれに気付かずただただ硬直していた。
なぜなら、今の十六夜の頭は昔の記憶で一杯になっていたからである。
(やっぱり、皆は俺をそんな目で見るのか・・・・・。)
そんなことを思いながら、彼は昔の思い出に浸っていた。
十六夜は、昔からあらゆる人に怖れられて育ってきた。だが、それも至極真っ当な話である。人間では有り得ない並外れた身体能力のせいで、不意に掴んだ人の腕をへし折ったり、ちょっと怒りを見せるだけでありとあらゆる物が壊れた。しかし、それでも話しかけてくれたり、一緒に遊んでくれる人がいた。だが、彼らは次々と不慮の事故に遭っていなくなっていった。それらを見た周りの人は、彼を疫病神と呼んだ。十六夜も、その状況を進んで受け入れ、今日まで誰とも関わらずに過ごしてきた。
そんなことを思い出しながら、彼は呟いていた。
「この世界は・・・辛いな・・・・・。」
そして、夕焼けに染まる空を見上げた。
しばらく空を眺めた後、
「帰るか・・・。」
と言って再び歩き始める。
すると、十六夜の足元にどこからか手紙が落ちてきた。
十六夜はその手紙を拾い上げる。
それから辺りを見回すが、周りに人影らしきものは無く、風が吹いた形跡もない。
「奇妙なこともあるもんだな。」
そう呟いて、手紙を観察する。手紙の裏側には、達筆で「逆廻十六夜殿へ」と書かれている。
自分宛てであることを確認してから、封を解き、内容を確認する。そこには、こう書かれていた。
「悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能[ギフト]を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産の全てを捨てて、我等の"箱庭"に来られたし。」
「なっ!?」
十六夜の視界は突然開けた。
彼が投げ出された場所は、上空4000メートル付近。近くには、見知らぬ女性が二人いた。
そして、断崖絶壁や未知の都市が広がるそこは、どうみても異世界だった。
お読み頂き、ありがとうございました。
まずは十六夜君の改変っぷりから。
いや~酷いです。もはや原形を留めていません。
原作の十六夜君ファンの皆さん、本当にすいません。
お願いですから、虐めないで下さい。
さてさて、そろそろ次回予告を。
次回は、問題児三人の出会い&黒ウサギの登場です。
できれば、今週中に更新したいと思っています。
それでは、さいなら~。