問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変)   作:皇たる機械龍

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どうも皆さん、ご無沙汰しております。皇たる機械龍です。
今回は、あのお坊ちゃまが登場します。ですが、作者の文章力が皆無なためあまりゲスぶりが発揮されていませんが、ご了承下さい。そして最後の方で、十六夜君が言っていたもう一つの武術の片鱗が・・・。
さてさて、それでは本文です。それでは皆さんどうかごゆっくりとお楽しみ下さい。


第11話

現在、黒ウサギと飛鳥は白夜叉の店へと向かう最中だった。

「じゃあ、さっきのはそのペルセウスというコミュニティの仕業なの?」

飛鳥の問いに、黒ウサギは頷く。

「間違い無いです。あの石化のギフトを持っているのは、ペルセウスを除いてはこの近境にはいません。」

そんなことを話している内に、黒ウサギ達は白夜叉の店に着く。そして、店の前に立っている女性店員に話しかけた。

「すいません。白夜叉様に合わせていただけますか?」

女性店員は、首を横に振る。

「現在、オーナーは面会中です。すいませんが、お取り合いは出来ません。」

しかし、黒ウサギは尚も食い下がる。

「お願いします!今、緊急事態なんです!ほんの少しの時間でも構いませんから、お願いします!」

そう言って、頭を下げる。女性店員は困惑した表情を浮かべた後、

「・・・・・わかりました。御案内致します。」

と言って、店の中に入っていく。そして、黒ウサギ達もそれに続いた。二人は、以前案内された白夜叉の私室と案内されていった。そして、白夜叉の私室が視界に入った瞬間、

「ふざけるなこの戯けが!」

白夜叉の怒声が響き渡る。一触即発の空気を感じ取った三人は、慌てて部屋へと向かい襖を開け放つ。

部屋の中には、怒気を放つ白夜叉と、飄々とした笑みを浮かべる男がいた。男は、黒ウサギを見た後口を開く。

「おっ、噂をすれば何とやらだな。」

その男を見た黒ウサギは、彼に近づいて開口一番に言う。

「ルイオス様、単刀直入に申します。レティシア様にかけた石化を解いて下さい。」

しかし、ルイオスは、

「嫌だね。」

と即答する。そして、さらに続けた。

「あれは僕の"所有物"だ。なのに、所有者の許可無く外出するのは大罪だよ。むしろ、石化だけで済ませてあげたことに感謝してほしいくらいだね。まあ、ああいう奴は嫌いだからすぐに売り飛ばすけど。それに、なんで僕が下層の、しかも"名無し"風情の願いを聞き入れなきゃいけないんだ?」

この日物言いに、白夜叉が怒りをあらわにする。

「聞いておれば図に乗りおって、この若僧が!いい加減にせんとおぬしの息の根を止めるぞ!!」

だが、ルイオスは少しも臆することなく、

「おお、こりゃ怖い。確かに、元魔王様のあんただったら俺を容易く屠れるだろうね。でも、死ぬ前にあんたの大切なものを全部奪い去ってやるよ。第一、同胞殺しはまずいんじゃない?あんたにも立場ってものがあるんだからさ。」

その言葉を聞いた白夜叉は、奥歯を噛み締める。その様子を見て、ルイオスは嫌味を全開にした笑みを浮かべ、

「それに、もう遅いよ。僕の部下が回収に行ってるはずだ。"箱庭の貴族"である君がいなければ、あの名無しの戦力なんてゴミみたいなもんだろ?まあでも、あいつらにはあのヴァンパイアの回収しか命じてないからね。もしかしたら、君らのお仲間、もう死んじゃってるかもよ?」

その言葉に飛鳥が激怒しそうになった瞬間、

「それは無いよ。」

第三者の答えが返ってきた。そちらに視線を送ると、先程と違ってブレザーを脱いだ十六夜がそこに立っていた。

「お前、一体誰だ?それに、それはどういう意味だ?」

ルイオスがそう聞く。十六夜は、その質問に答え始めた。

「俺は逆廻十六夜だ。それで、さっきの言葉の意味だけど、そのままの意味だ。あんたのお仲間は、今頃寝てるんじゃないか?」

「・・・・・フン、使えない奴らだな全く。まあ、そんなことはどうでもいい。問題はこれから先だ。このままじゃ、お互いに不便だ。そこで提案だけど、取引をしないか?あのヴァンパイアを、君達の言い値で買い取ろうじゃないか。」

しかし、十六夜はそれを断った。

「断る。いくら面目を繕ったところで、そちらが有利になるように持っていかれるのは明白だしね。ここは、公平にギフトゲームで決着を付けよう。」

それを聞いたルイオスは、小馬鹿にするような笑いを浮かべて、

「おいおい、なんで僕が"ノーネーム"なんかとゲームをしなきゃいけないんだよ?」

と言う。だが、十六夜の次の一言でルイオスの纏う空気が一変する。

「怖いのか?」

「・・・・・何だと?」

「だってそうだろ?あんたらのコミュニティは俺達のコミュニティより上層にいるんだ。世間からみたら、あんた達のコミュニティの方が強いに決まってるだろ。それなのに下層コミュニティからの挑戦を断ったりしたら、そう見られるのが普通じゃないか?」

「いきがるなよ"名無し"が。良いだろう、その挑戦を受けてやる。仮にお前が勝ったら、ヴァンパイアの石化を解いてお前達に譲ってやるよ。ただしお前が負けたら、ヴァンパイアと一緒にウサギも頂いていく。ついでにお前を晒し首にしてやるよ。

あ、言っておくけど、参加者はお前一人だ。」

「構わないよ。元からそのつもりだ。」

「威勢だけは一人前だな。ゲームの日取りは明日の夜。内容は今日中に遣いを寄越して伝える。せいぜい、楽しませてくれよ?」

ルイオスはそう言い残すと、店を後にした。

「十六夜さん、大丈夫なんですか?」

黒ウサギが心配そうに聞くが、十六夜は軽く微笑みながら、

「大丈夫だよ。それに、前回ガルドのゲームに参加出来なかったからね。今回のゲームは、その時の分だよ。」

「しかし、奴は侮れんぞ。認めたくはないが、あやつもそれなりの実力はある。」

白夜叉もそう言うが、十六夜は顔色を変えず、

「大丈夫だよ。俺にも、切り札くらいあるしね。」

「それは一体何なの?」

飛鳥が質問する。しかし十六夜は、

「それは企業秘密だ。でも、いつか必ず見せるよ。」

「・・・約束よ?」

「ああ。」

飛鳥とそんな約束をした後、黒ウサギが、

「では、一旦帰りましょう。耀さんが待っているはずですし、十六夜さんのゲームの準備もありますしね。」

「そうだな。じゃ、また今度来るよ。」

「うむ、何時でも来るがいい。」

そう言って、十六夜達は帰路へと着いた。だが、白夜叉は気付くことが出来なかった。十六夜のズボンの裾に、血痕が付着していることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、春日部は十六夜が先程入っていた森を探索していた。

(もしかしたら、まだ残ってるかもしれない・・・・。)

そんなことを考えて歩いていると、ふと血の臭いが漂ってきた。。春日部は、それを確かめるためにギフトで嗅覚を強化し、臭いを辿っていく。そして、茂みを抜けて開けた場所に出ると、そこには、

「・・・・・・・・何、これ・・・・・・・・・・・。」

胸を貫かれ、首や関節があらぬ方向に曲がった十数人の死体が転がっていた。




次回は十六夜君のもう一つの武術の心得みたいなものと、ゲームの初めの方を投稿したいと思います。
それでは皆さん、さいなら~。
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