問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変)   作:皇たる機械龍

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どうも皆さん、ご無沙汰しております。皇たる機械龍です。
今回は、vs白夜叉戦とはまた違った戦闘です。とてつもなく分かりにくい描写になってしまいましたが、どうかご勘弁を・・・・・・・・。
さてさて、それでは本文です。
皆様、ごゆっくりとお楽しみ下さいませ。


第13話

「がはっ!!」

 

ある者は心臓を拳打によって破壊され、

 

「ぐあぁぁぁ!!」

 

また、ある者は膝の関節を砕かれ、

 

「がっ・・・・・。」

 

そして、別の者は首の骨を折られて叫び声を上げる間もなく絶命する。

 

現在、十六夜は白亜の宮殿の最上階へと続く階段で、約三十五~四十人の兵士と戦闘を繰り広げていた。しかし、ほとんどの兵士は屍となってそこら中に転がり、膝の関節を砕かれた者がその場で身動きを取れずにうずくまっている。

 

「奴を止めるぞ!」

 

そう言って、生き残った八名の兵士が彼に突進していく。

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

正面から来た兵士が十六夜に槍を突き出す。十六夜はそれを右手で掴んで止めると、そのまま兵士ごと槍を持ち上げ、地面に叩き付ける。

 

「ぐあっ!」

 

そして、十六夜はその槍を奪い取ると、後ろから斬りかかる兵士を見ることもなく槍で貫く。

 

「があっ!!」

 

槍で腹部を貫かれた兵士は十六夜に鮮血を撒き散らし、階段を転げ落ちる。しかし、その隙を狙って前後から二人の兵士が襲い掛かった。

 

「ハッ、隙だらけだぞ!」

 

「くたばれ!」

 

普通ならば反撃はおろか回避することさえも出来ない状況。しかし、十六夜は微塵も動じない。

 

「・・・・・運命よ。」

 

十六夜がそう呟くと、兵士達の武器の軌道が突然変化し、十六夜を避ける様に武器が振るわれる。

 

「な、何だ!?」

 

「なぜ当たらないんだ!!」

 

兵士達はその現状に混乱するが、そんなことはお構いなしに後ろの兵士の首元に首刀を振り下ろす。

 

「ご・・・・・。」

 

その攻撃を受けた兵士は首の骨が砕ける音と共に壁に叩き付けられる。そして、前から襲い掛かって来た兵士と相対した。

 

「く、くそぉぉぉぉぉ!!」

 

仲間が死ぬ姿を見た彼は、半ばヤケクソ気味に突進し、横薙ぎに剣を振る。十六夜はしゃがんでそれをかわすと、そのままの体制で兵士の腹部に拳を打ち込む。

 

「ごふっ!」

 

あまりの衝撃と痛みに殴られた兵士は十六夜に倒れ込む様に崩れ落ちる。十六夜は、その倒れ込む直前の兵士の顎を蹴り上げた。

 

「がはっ!!」

 

蹴り上げられた兵士は顎を砕かれ、そのままの勢いで天井に頭からぶつかる。しかし、勢いは衰えず、兵士は頭から天井に突き刺さり、そのまま息絶えた。

 

その様子を見た残りの兵士達は恐怖し、数歩後ずさる。だが、十六夜は逃げる隙を与えないために、素早い移動で兵士達との距離を詰める。

 

「く、来るなぁ!」

 

兵士は恐怖のままに鉄球を振るう。十六夜はそれを跳躍して避けると、兵士の脳天に踵落としを放った。その一撃は相手の兜と頭蓋骨を破壊した。

 

「ぐほっ!」

 

兵士はそのまま崩れ落ちるが、十六夜は構わずに次の兵士に向かう。その兵士は刀を振り下ろすが、十六夜の左手によって右腕を捕まれ、呆気なく止められる。そして、十六夜はその兵士に足払いをかけ、その場で組み倒した。そして、腕を掴んだまま、兵士の右肘に膝蹴りを叩き込む。

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

あまりの激痛に兵士は刀を手放し、肘を抑えてうずくまる。十六夜はその刀を拾い上げ、兵士の首に突き刺した。そして、刀を素早く抜き取ると、高速で階段を駆け上がり、反応が遅れた兵士の脇腹を通りすがりに斬り、そのまま最後の兵士に斬りかかる。兵士は何とか防御するが、十六夜に腹部を蹴り飛ばされ、最上段まで吹き飛ばされる。

 

(刀を振るっておいて正解だったな。)

 

そんなことを思いながら、十六夜は自分が握る刀を見つめる。

 

十六夜が修める守神毀芹流は、己の肉体だけで戦う武術ではなく、武器などを利用して戦闘を行う場合もある。いくら十六夜の身体能力が優れていても、一対多数では手数で不利になることは少なくない。だから、それを補うために武器を用いた修行を行っていた。

 

(まあ、馬鹿力で吹き飛ばしてもいいけど、派手にやると後々面倒なことになりそうだしな・・・・。)

 

そんなことを考えつつ、十六夜は大きく跳躍して数十段はあろう階段を一気に飛び越え、ルイオスの待つ最奥の間への通路となる最上段に着地する。そこには、さらに百人ほどの兵士が集っていた。

 

(ボスまであと少しだな。)

 

そう思いながら、十六夜は刀を左手に持ち替え、敵陣へと切り込んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、十六夜を除くノーネームの皆は、白夜叉の計らいによって居住区画で十六夜のゲームを見るための準備を進めていた。

 

「よし、こんなもんじゃろ。」

 

そう言って、白夜叉は配線を繋ぎ終わったブラウン管のテレビの電源を入れる。しかし、画面は砂嵐以外映らない。

 

「映らないじゃない。」

 

飛鳥が不満を漏らすと、

 

「まあ、待っておれ。・・・・・お、写ったぞ。」

 

白夜叉が苦笑しながら飛鳥を宥める。そして、しばらく待つと白亜の宮殿が映し出された。そして、画面の風景はどんどん移動し、階段へと移る。しかし、階段を上っていくと、白夜叉達は兵士が倒れているのを見た。

 

「気絶してるみたいね。」

 

「いや、違う。」

 

飛鳥の発言に白夜叉は反論し、恐るべき言葉を投下する。

 

「ここに倒れている者達のほとんどが・・・・・・・・、死んでおる。」

 

その言葉に一同が驚愕する中、階段を一人の兵士が転がり落ちてくる。しかし、その兵士は右腕の肘から下が無く、腹部から大量に出血していた。

 

「これ・・・・十六夜君がやったの・・・・・・・・?」

 

「間違い無いと思う。」

 

飛鳥の問いに春日部が答え、彼女は続ける。

 

「前に十六夜が言ってた。自分の手を血に染めてでも大切な者を守り抜くっ、て。」

 

春日部の言葉を聞いた白夜叉は、以前十六夜から聞いた話と照らし合わせて考察する。

 

(これが奴の言っておったもう一つの武術か・・・・・。確かにこの様子を見れば、使用を制限されるのも頷けるのう。)

 

そして、画面に映る修羅の如き十六夜の姿を見つめていた。




ここでちょっとした解説を。
十六夜君が使用する武器は刀(日本刀)です。また、武器を持ち歩いていない理由は単に十六夜君が武器を用いた戦闘が嫌いだからです。
ではでは、ここで次回予告を。
次回は兵士達との戦いが少しと、対アルゴール戦です。
それでは皆さん、さいなら~。
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