問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変)   作:皇たる機械龍

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どうも皆さん、ご無沙汰しております。皇たる機械龍です。
今回は都合上、vsルイオス戦を全て投稿出来ませんでした。本当に申し訳ございません・・・・・・・・。
さてさて、それでは本文です。皆さん、どうかごゆっくりとお楽しみ下さいませ。


第14話

「ぐあっ!」

 

喉元を斬られた兵士が鮮血を撒き散らして倒れる。その姿を一瞥したあと、十六夜は再び刀を構えて対峙した。

 

(・・・・残りは約二十人か。まあ、これだけ減れば素手でも遅れを取ることは無いだろう。刀の切れ味も落ちてきたしな・・・・・。)

 

そして、十六夜は血に染まった刀身を見る。それと同時に、兵士達が突撃してきた。

 

十六夜もそれに倣って身を投じる。そして、先頭にいた兵士を斬り伏せた。そして、次々と敵兵を斬り倒していく。しかし、七人目の兵士に刃を浴びせた時、今までとは違う感覚が走った。

 

(とうとう切れ味を失ったか・・・・。)

 

そう結論付けた直後、

 

「くたばれ!」

 

後ろから剣で兵士が襲い掛かってきた。しかし、十六夜は左手に刀を持ち替え、"確認することなく"兵士の腕を掴んで止めたあと、腹部に刀を突き刺す。

 

「ごはっ!?」

 

十六夜はその男を蹴り飛ばし、再び徒手格闘にスイッチする。そして、続けざまに攻撃して来る兵士の急所を穿ち、確実に命を奪っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥達は、十六夜の戦いぶりに唖然としていた。だが、それもそうだろう。どこか優しい笑みを浮かべていたはずの表情は冷徹なものに変貌し、彼の纏う空気が殺気を押し出したものになっているのだから。

 

「これは・・・・・本当に十六夜君なの?」

 

飛鳥がポツリと呟く。

 

「・・・・これが、奴の言っていたものか・・・・。」

 

白夜叉もそれに続く。だが、その言葉を春日部は聞き逃さなかった。

 

「それは一体どういう意味?」

 

白夜叉はしまったと言わんばかりの表情を作り、口を紡ごうとするが、飛鳥達の視線と十六夜のこれからの付き合いに対する不安に押し負け、心の中で彼に謝罪したあと、話し始めるのだった。

 

「さっきのは、簡単に言えば奴の戦い方の変化のことじゃ。おんし達も、十六夜の戦いぶりは見ておったじゃろ?」

 

その問いに飛鳥が答える。

 

「ええ。でも、一体何が違うというの?」

 

「端的に説明すれば、一人を相手にするか多数を相手にするかじゃ。私と闘った時は、奴は一対一の武術を選択した。まあ、十六夜曰く"個人的な戦闘に用いるもの"らしい。だから、相手の急所となる部分への攻撃は避けているのじゃ。だが、今し方の戦いで見せたものは恐らく多対一の武術。奴は"緊急時又は仲間を守る時に用いるもの"と言っておった。そして、多対一の武術の原理は-----」

 

「どれだけ素早く確実に相手の急所を攻撃するか・・・・・でございますね?」

 

「その通りじゃ。」

 

沈痛な面持ちの黒ウサギから発せられた言葉に飛鳥と春日部は再び驚愕する。しかし、飛鳥はその反応を見せながらも疑問を持った。

 

「・・・・でも、どうしてそこまで仲間を守ることにこだわるのかしら?そんな相手の命を奪わずとも、彼ならそうしなくても他の方法があったはずなのに・・・・・・・・。」

 

「怖れておるのじゃよ。」

 

飛鳥の疑問に白夜叉が答える。すると、飛鳥が再び問いただす。

 

「それはどういうこと?」

 

「言葉の通りじゃ。奴は、大切な者を失うことを怖れておる。」

 

「十六夜君に何があったの?」

 

「さすがにそれは私の口からは話せん。奴の過去を話すことになってしまうからの・・・・。このことは、十六夜から直接聞いてくれ。」

 

白夜叉の言葉に一瞬納得がいかない表情を作る飛鳥だが、そこは自重する。その様子を見た白夜叉は、すまなそうな表情を作ったあと、その場で立ち上がって部屋の扉へと歩いていく。

 

「白夜叉様、どこに行くのですか?」

 

黒ウサギが聞くと、白夜叉はこちらに振り返りながら、

 

「"サウザンドアイズ"の本部じゃよ。」

 

と答えた。そして、白夜叉は続ける。

 

「ちょっと上の者と話をしてくる。おんし達は、ここでゲームの行方を見ていてくれ。」

 

そう言い残して、白夜叉は部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮮血が、ほとばしる。

 

「ぎゃあ!」

 

心臓の位置に膝蹴りをくらった兵士が、口から大量に吐き出したものだ。

 

心臓を破壊された兵士は、そのまま力無く倒れ込む。

 

「あとは、ルイオスとアルゴルの魔王だけか・・・・。」

 

そう呟いて骸となった兵士を見、最奥の間への入口となる扉を開けた瞬間-----

 

「なっ!?」

 

褐色の光が十六夜に向けて放たれていた。

 

「くっ!」

 

十六夜は間一髪でそれを避け、中の闘技場を見据える。そこには、全身に拘束具を付けた灰色の乱れた髪の女性と、空に浮かぶルイオスがいた。

 

「いきなりの不意打ちとは、やってくれるね。」

 

十六夜が話し掛けると、ルイオスはおどけた様に笑う。

 

「フン、要は勝てばいいのさ!行け、アルゴール!!」

 

アルゴールと呼ばれた女性は、自分の身体に巻き付いた拘束具を鞭の様にしならせ、十六夜を攻撃する。対する十六夜は、その攻撃を左手で払う様にして受け流し、アルゴールに突貫する。途中、同じように攻撃が行われるが、それらを全て避け、受け流す。そして、アルゴールに肉薄し拳を叩き込もうとしたとき、横から炎を纏った矢が飛来した。

 

「くそっ!」

 

十六夜が身をよじってそれをかわすと、それに合わせるかの如くアルゴールが蹴りを放つ。

 

(ダメだ、避けられない!)

 

そう思った十六夜は、その蹴りをガードするが、勢いを殺せずに吹き飛ばされ、壁に激突する。その様子を見たルイオスはつまらなそうに吐き捨てた。

 

「所詮は人間か・・・・・。」

 

しかし、

 

「まだ、落胆するには早いと思うよ?」

 

聞こえてきた声にルイオスは驚愕する。傷一つ無い体で十六夜が瓦礫の中から立ち上がったからだ。十六夜は、そのままルイオスに言う。

 

「俺は正直、あんた達のことを侮ってたよ。何せ、兵士達があれだからね。でも、あんた達は別だ。だから、俺も心置きなくギフトを使わせて貰うよ。」

 

そして、再び十六夜はアルゴールへと突進していった。




次回は今度こそ対ルイオス戦です。
多分十六夜君が無双します。
それでは皆さん、さいなら~。
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