問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変) 作:皇たる機械龍
今回は私用で投稿が滞ってしまっていました。期待されていた皆様には心からお詫び申し上げます・・・。
さてさて、お詫びは一旦切り上げて、本編です。
しばらく書いていなかったせいか、以前よりもさらに酷い文章になってしまったので、後書きに補足説明を入れました。
それでは皆様、どうかごゆっくりとお楽しみ下さい。
「"火龍誕生祭"っていうのに行くの?」
「はい、その通りでございます!」
聞き返した十六夜に、喜々として黒ウサギが声を上げる。
「北と東の階層支配者(フロアマスター)が共同で開催する祭典か。確かに面白そうだけど、ここから結構な距離があるんじゃないの?」
十六夜が尋ねると、黒ウサギは今までと変わらない調子でそれに答える。
「その点は心配御無用です!目的地には境界門(アストラルゲート)で行きますから!」
その答えを聞いた十六夜は、僅かに難色を示す。
「でも、あれって確か一人につき金貨一枚が必要でしょ?うちのコミュニティにはかなりきついと思うんだけど・・・」
「その点もご心配無く!十六夜さんのおかげで、こんなに貯えを増やすことが出来ましたから!」
そう言って、黒ウサギは布製の袋から七枚の金貨を取り出す。
これは、十六夜が様々な手助けをして集めたものだった。そ
して、それらは無論子供達にあてた物だ。
十六夜が言わんとすることを理解してか、黒ウサギが十六夜を制して発言する。
「十六夜さんが何を言いたいのかは分かっています。ですが、子供達はいつも頑張ってくれてる十六夜さんのために使ってと言って受け取ろうとしませんでした。子供達の思いを無駄にしないためにも、是非とも使って下さい」
十六夜は困ったような表情を浮かべた後、
「でも、子供達を残していくのはまずいよ。俺はここで留守番してるから、黒ウサギ達で楽しんできてよ」
と言った。すると、今度は黒ウサギが困惑した表情を浮かべる。
「それでは意味がありませんよ。十六夜さんに楽しんで頂くことが目的ですし。・・・・・うーん、どうしましょう・・・」
二人して考え込んでいると、
「お困りのようだか、何かあったのか?」
突如第三者の声が思考に割って入る。二人が声のした方に視線を向けると、
「し、白夜叉様!?」
"サウザンドアイズ"の幹部にして彼らの恩人がそこにいた。
「・・・なるほど、そういうことか」
十六夜達から事情を聞いた白夜叉は、そう相槌を打った後に自分の考えを切り出した。
「よし、ならば私がそこまで送っていってやろう。ちょうど私も参加するのでな。それと、ここには私のコミュニティから信頼出来る者を数名派遣する。それで問題無かろう?」
「で、でも、そこまでしてもらうのはさすがに・・・」
黒ウサギが渋ると、白夜叉は右手をヒラヒラと振りながら、
「気にするでない。これは私が独断でやることだ」
と答えた。それに対して、黒ウサギが丁寧に頭を下げる。
「ありがとうこざいます!!」
「だから良いと言っておるのに・・・。お、そうだった。忘れるところだった。十六夜よ、おんしにちと話があるんだが、今は大丈夫か?」
白夜叉が尋ねると、十六夜は軽く首を傾げる。
「俺は別に構わないよ。けど、一体何を話すの?」
「この前おんしに頼まれたギフトの鑑定結果を報告しようと思ってな」
白夜叉の返答を聞いた十六夜は、驚いたような表情を見せる。
「ずいぶんと早いな。もう少し時間がかかるかと思ったけど」
「"サウザンドアイズ"を侮るでないぞ?」
白夜叉がそう言いながら小さい胸をはっていると、黒ウサギが発言を始める。
「あの・・・、白夜叉様、黒ウサギはどうすれば・・・・・?」
「そうだな・・・。今から三十分程席を外してくれぬか?十六夜のギフトの件で話があるんだが、本人以外に話せるものではないからの」
「分かりました。では時間になりましたらまたここへ伺います。」
「うむ、すまんな」
そのやり取りを終えた黒ウサギは部屋から退室する。足音が完全に聞こえなくなったのを確認した後、白夜叉が切り出す。
「それでは、鑑定の報告を始めるとしよう」
「その前に一つ質問があるんだけど、なんで黒ウサギにこれを聞かせようとしないんだ?」
「まあ、そう慌てるでない。今からそれを含めて説明する」
白夜叉が十六夜を宥める。
「まずはあの日本刀からだな」
白夜叉が前置きをする。そして-----
「結論から言おう。あの刀は、今まで見てきたものの中で最大級の妖刀だ」
さてさて、では補足を。
子供達は十六夜が今まで頑張っていたことを知っているため、せめてものプレゼントとして自分達の食事にあてられた金貨を彼らに返し、自分達は邪魔にならないように留守番するという設定です。
ではでは次回予告を。
次回では十六夜君が拾った刀の詳細が明らかになります。
それでは皆様、さいなら~。