問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変)   作:皇たる機械龍

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どうも皆さん、ご無沙汰しております。皇たる機械龍です。
今回、作者の都合上時系列を変更しております。どうか御了承下さい。
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい。


第2話

「あ、有り得ない・・・。有り得ないのですよ・・・。まさかお話を聞いてもらうのに小1時間もかかるなんて・・・・・。」

「だから悪かったって。謝るから許してくれよ、な?」

現在、怒りをあらわにする黒ウサギを前に十六夜が謝り続けていた。理由はもちろん、十六夜たち3人が黒ウサギの耳を引っ張り続けたからである。だが、飛鳥も春日部も全く謝る気配を見せないため、十六夜が代表して謝っていたのである。

「・・・、今度からは勘弁してくださいよ?」

黒ウサギが釘を刺すように問い掛ける。それに対して十六夜は、

「ああ、分かったよ。まあ、あっちの二人は何とも言えないけど、少なくとも俺は引っ張らないと誓うよ。」

と答える。

すると、黒ウサギは多少の不満を残しながらも「分かりました。」

と言って十六夜たちを許す。その返答に十六夜は、

「許してくれてありがとな。」

と言って黒ウサギに笑顔を向けた。

すると、黒ウサギは突然頬を赤らめて十六夜から視線をそらす。

「ん?どうかした?」

「い、いえ別に!何でもありませんよ!?」

十六夜がそう聞くと、黒ウサギは取り乱しながらも何も無いとアピールし、急いで飛鳥たちの方に行ってしまう。十六夜は疑問に思いながらも、黒ウサギの後に続いていった。二人が飛鳥たちの元に行くと、待っていたとばかりに飛鳥が切り出す。

「さあ、それじゃあ早速説明してくれるかしら?」

その問い掛けに、黒ウサギは頷いた後、両手を広げる。

「それでは、場を改めて説明させて頂きます。それでは、まずは定番の台詞を言いますね?言いますよ?それでは、ようこそ!"箱庭の世界"へ!我々は御3人様にギフトを与えられた者達が参加することが出来る「ギフトゲーム」に参加して頂こうと召喚させて頂きました!」

「ギフトゲーム?」

「そうです!皆さんはもう既にご存知かと思いますが、御3人様は普通の人間ではありません。その特別な力は様々な修羅神仏や悪魔、精霊、星から与えられた恩恵です。「ギフトゲーム」とは、その"恩恵"を用いて他者と競い合う場であり、この箱庭はギフト所有者がそうやって過ごすために作られた場所なのです♪」

そう言って黒ウサギが箱庭をアピールしていると、質問をするために飛鳥が挙手する。

「質問をいいかしら?貴女が言った"我々"とは、貴女を含めた誰かのことなの?」

「YES! 異世界から召喚されたギフト所有者は、箱庭で生活する際に数多あるコミュニティに必ず属して頂きます。」

黒ウサギがそう言った後、十六夜がからかうように言う。

「嫌だと言ったら?」

「ダメです!必ず属して頂きます!」

すると、黒ウサギは語気を強めて答える。そして、彼女は再び話を始めた。

「そして、その「ギフトゲーム」の勝者は主催者[ホスト]から様々な賞品を得ることが出来るという仕組みです。」

「へえ、その賞品には一体どんなものがあるの?」

「それは様々ですね。まあ、代表的なものは金銭や土地ですね。それに、自分のギフトを賭けることも出来ます。ですが、そのゲームに負ければ当然ギフトは失われるのであしからず。あと、補足になりますが、主催者[ホスト]は様々です。暇を持て余した数多の修羅神仏や、自分の力を示すためにコミュニティが独自開催などがありますね。」

「そう。色々と教えてくれてありがとう。」

飛鳥がそう言って話を終えたあと、次に春日部が挙手する。

「・・・私からも質問いい?」

「はい、何なりと。」

「ゲームはどうやったら始められるの?」

「期日内に登録して頂ければOKです。ただし、コミュニティ同士のゲームは例外となります。ちなみに、商店街でも小規模のゲームが開催されているので、良かったら参加して下さいね♪」

「・・・・・つまり、ギフトゲームはこの世界の法みたいなものかな?」

十六夜の言葉に、黒ウサギは少し驚く。

「お?中々鋭いですね。ですが、それは少し違います。この世界にもちゃんと罰則がありますしね。」

そう言って一通りの説明を終えたのか、黒ウサギは1枚の封書を取り出す。

「さて、あなたたちを召喚させて頂いた黒ウサギには、全ての質問に答える義務があります。ですが、ここでこのまま話すのも忍びないので、ここからは我々のコミュニティでお話させて頂きたいのですが、よろしいですか?」

「ちょっと待ってくれ。最後に俺から質問いいかな?」

「はい、どうぞ?」

黒ウサギがそう言うと、十六夜は僅かに不安を含んだ表情で、

「この世界は・・・・・辛く無いよな?」

と聞いた。その質問に黒ウサギは一瞬怪訝な顔をするが、すぐに笑顔を作って、

「はい、もちろんでございます♪」

と答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱庭2105380外門。ペリベッド通り・噴水広場前。

箱庭の内と外とを繋ぐ階段で、子供たちが遊んでいた。

「ねえジン~!黒ウサギの姉ちゃんまだ戻って来ないの~!?」

「私もう疲れちゃったよ~!」

子供たちは揃って不満を口にする。その姿にジンは苦笑しながら言う。

「そっか・・・。じゃあ先に帰ってて良いよ。僕は新しい仲間を待ってるから。」

ジンは子供たちに指示を出す。

「じゃあ先に帰ってるぞ~。お~い、皆帰ろうぜ~。」

指示を聞いた子供たちは、ワイワイと騒ぎながら帰っていく。

その姿を見届けたあと、物思いにふける。

(召喚した人達が使える人材だったらいいな・・・。)

そんなことを考えていると、

「ジン坊ちゃーん!ただいま戻りましたー!」

黒ウサギの声が聞こえてくる。顔を上げると、見知らぬ2人の女性も一緒だった。

「おかえり、黒ウサギ。そちらの御2人が?」

「はいな。こちらの御3人様が-----」

後ろを振り返り、黒ウサギは固まった。

「あ、あれ?もう1人いらっしゃいませんでしたっけ?いかにも優しそうな雰囲気をまとう殿方が。」

「ああ、彼なら"好奇心に身を任せてくるよ。"って言ってあっちの方に行ったわ。」

そう言って指を指した方角は、断崖絶壁だった。

「な、何で止めてくれなかったんですか!?」

「"できれば止めないでほしい。"って言われたから・・・。」

「そこは普通止めるべきでしょう!?」

「「だって面倒くさいわ(もん)。」」

その返答に、黒ウサギはうなだれる。だが、それも数秒のことで、彼女は髪の色を淡い緋色に変化させる。

「皆様は先に箱庭へ行ってて下さい。黒ウサギは十六夜さんを連れて一刻ほどで戻ります!」

そう言い残して、黒ウサギは地面に亀裂を生じさせるほど大きく跳躍し、あっという間に3人の前から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーもう!一体何処まで行ったんですか!?」

そんなことを言いながら十六夜を探していると、遠くの方で爆音とともに水しぶきが上がった。それを見た黒ウサギは、不安を募らせる。

(確か、あそこには水神の眷属がいたはず・・・。これはまずいのです・・・・・。)

そして、黒ウサギは森を抜け、大河の岸辺に出る。するとそこには、

「あれ、どうしたの黒ウサギ?」

びしょ濡れの十六夜がいた。

十六夜の姿を確認した黒ウサギは、怒りをあらわにして叫ぶ。

「もう、勝手にいなくならないで下さい!!」

「ああ、悪い悪い。それにしても驚いたよ。まさか、半刻で追いつかれるなんてな。」

「当たり前なのです。黒ウサギは箱庭の創始者の眷属ですから。」

しかし、黒ウサギはそこまで言って首をかしげる。

(・・・・・黒ウサギが半刻もの間、追いつけなかった・・・・・?)

そんなことを思うが、すぐに振り払う。

「とにかく、ゲームを挑んでいなくてよかったです。」

黒ウサギは安堵するが、

「ああ、そのことなんだけど・・・。」

十六夜がそう言った瞬間、

「絶対に許さんぞ、小僧ォ!」

その言葉とともに、水面から蛇神が姿を現す。

「何でこんなに怒ってるんですか!?」

「いや、何かいるならおびき出してみようかと思って手頃な"岩"

を投げ込んだら当たっちゃったみたい・・・。」

「何やってるんですかこの御馬鹿様!」

黒ウサギがそう言うが、十六夜はそれを聞き流して考えを巡らせる。

(さて、どうするかな・・・。あの様子じゃ、まともに話を聞いてはくれなそうだし、手荒だけど力ずくで何とかするか。)

十六夜は、黒ウサギから離れるように対岸に向けて跳躍する。しかし、蛇神はそれを見逃さず十六夜の着地を待つ。

「これで終わりだ!」

十六夜が着地するのと同時に、蛇神が作り出した水の渦が襲いかかる。

「十六夜さん!」

黒ウサギが悲鳴を上げる。だが、十六夜は少しも動じること無く呟く。

「・・・・・運命よ。」

刹那、渦が急に方向を変え、あらぬところへと飛んでいく。

「何!?」

「うそ!?」

2つの驚きの声が上がる。そして十六夜は、

「許してくれよ!」

と言って、蛇神の腹部を跳躍とともに蹴り抜いた。

蹴りによって穿たれた蛇神の体は浮き上がり、そして着水して大きな水しぶきを上げた。




今回もお読み頂き、ありがとうございました。
そして、予告地点まで進めることが出来ず本当にすいませんでした・・・。どうかお許し下さい。
そして、ここでもう一つお詫びを。戦闘描写が短くみっともなくてすいません・・・。

さてさて、次回は自称紳士のガルド君の話がメインです。
それでは皆さん、さいなら~。
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