問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変) 作:皇たる機械龍
今回はいよいよ戦闘シーンです。ですが、あまり期待はしないで下さい。駄文を極めた駄文になってしまっているので・・・・・・・・。
それでも構わないという方は、どうかゆっくりとお楽しみ下さいませ。
白夜叉は先ほどまでの緩い構えとは正反対の、しっかりとした構えを取っていた。理由は簡単である。先ほど、十六夜が見せたあの動き。あれは、白夜叉の予想を大きく超えるものだったからだ。彼女は、多少手加減をしても彼に勝てると考えていた。しかし、それは全くの思い違いであった。そのことを反省し、彼女は本気で決闘に臨む意志を表すためにこの構えを取ったのだ。
対する十六夜は、戦闘が始まる前と同じように力を抜いた感じで直立していた。だが、これにはちゃんとした理由がある。具体的には、先ほどの動きに大きく関係することだ。
その理由を知ってか知らずか、白夜叉は構えを崩すことなく思案を巡らせる。
(先ほどの動き、何か仕掛けがあるようじゃな?次の一手で確かめてみるか・・・・・・・・。)
そんなことを考えていると、十六夜が動き始めた。先ほどのように地面を踏み付けるのではなく、ゆっくりと右足を上げていく。その動きを確認した白夜叉は、一層警戒を強くした。
白夜叉の警戒を受けた右足は動きを止め、次の瞬間、再び地面を強く踏み抜いた。そして、彼女はまたもや驚愕の表情を浮かべた。
「なっ!?」
だが、白夜叉が驚くのも無理は無い。先程と同じ感覚で、十六夜が彼女の"真横"にいたのだから。
そして十六夜は、前に放った拳打よりもさらに速く鋭い拳打を打ち込んだ。反応する時間も無かった彼女は、咄嗟に下半身に力をこめ、十六夜の拳を真正面から受け止めた。
「ぐっ!!」
放たれた拳の衝撃が彼女を貫通するほどだったが、白夜叉は一歩も後ずさることなくこれを受ける。その様子に、今度は十六夜が驚愕する。
十六夜は確かに多少の手加減をしたが、彼は"岩を砕く力"で殴ったのだ。ダメージは少ないにしろ、体は後ろに吹き飛ぶだろうと予想していた。しかし、現実は違った。彼女は動くことなく拳を受け止めていた。
白夜叉は、そんな十六夜の様子に構うことなく言う。
「お返しじゃ。やられっぱなしは性に合わないからの!」
その言葉と共に、白夜叉が十六夜に拳を放つ。その拳は、十六夜の体をいとも簡単に吹き飛ばした。
「ぐはっ!」
吹き飛ばされた十六夜は、何とか受け身を取って素早く立ち上がる。姿勢を立て直すと、白夜叉が十六夜の顔面に目掛けて飛び蹴りをしようとしていた。それを察知した十六夜は飛び蹴りを最小の動作で素早く避けると、白夜叉の飛び蹴りが放たれた足を掴み、大地に叩き付ける。
「ごふっ!」
叩き付けられた白夜叉は一瞬視界がぼやける。しかし、本能的に危険を感じたのか、彼女はバク転をする形で素早くその場から離れた。刹那、十六夜の左足が先程の場所を穿っていた。白夜叉が叩き付けられたことで生じたクレーターは、十六夜の左足によってさらに大きなものに変貌した。その様子に若干ひやひやしながらも、白夜叉は十六夜に問う。
「おんしのその動き、ただのセンスだけではないようじゃな。何か武術を心得ておるのか?」
その質問に、十六夜は苦笑しながら、
「さすがにばれたか・・・・・。ああ、その通りだよ。俺の恩人が武術をやれってうるさくてね。渋々やってたんだよ。」
無論、彼が武術をやっていたのは護身用では無い。より正確に言えば、彼の恩人は"十六夜の驚異的な身体能力に制限をかけさせる"という目的で彼に武術をやらせていたのだ。
そんなことは露知らず、白夜叉はさらに聞く。
「ほう・・・。それは一体どんな流派じゃ?」
その答えとして、十六夜は首を横に振る。
「この武術に流派や決まったスタイルは無いんだ。師匠----俺の恩人は、いくつかの武術を組み合わせて一つの技を作ってるのさ。」
この武術に型が無いと言うのは、先ほどの動きからも明らかだった。
超速歩行術、初ノ型、"刈足[かりあし]"。
この技は、八極拳で用いられる震脚と彼ら自身が編み出した特殊なステップを組み合わせて行う。原理としては、震脚動作を行うと同時に低姿勢に移行して相手から一瞬姿勢を外させた後、爆発的に加速するという方法である。初撃で白夜叉が消えたと認識したのもそのせいである。同類の技としては、二ノ型、"霧足[きりあし]"などがある。これは先程十六夜が行ったもので、低姿勢になるのでは無く真横に平行移動してから加速するという違いしかないが、これも牽制には十分効果的だ。
しかし、元魔王としての血が騒ぐのか、白夜叉は嬉々とした表情だった。だが、それもそのはず。まさか、"全力"で無いとはいえここまで楽しめるとは思っていなかったからだ。そして、楽しさを噛み締めながら十六夜に言う。
「楽しい・・・。こんなに楽しいのは久方振りじゃ。」
「そうか、それは良かったよ。」
「私としてはもっとやりたいところじゃが、お互いに都合もあるようじゃし、次で決めさせて貰おう。」
「それは楽しみだ。」
そう言って構え直す十六夜。それを特に構えを取らない姿勢で見ながら白夜叉は、
「死ぬで無いぞ、十六夜よ。」
と言う。その直後、十六夜の視界から白夜叉が消えると同時に、後頭部に走った激痛と衝撃によって意識を失った。
白夜叉様の強さってこのくらいで良いんですかね・・・・・?
自分で書いたものを見ると、何か十六夜君も含めてどチートになってしまってる部分がありますが、そこはご容赦下さい。
さてさて、それでは次回予告を。
次回は、今度こそギフト鑑定の結果発表です。
それでは皆さん、さいなら~。