問題児たちが異世界から来るそうですよ?(十六夜君改変)   作:皇たる機械龍

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どうも皆さん、ご無沙汰しております。皇たる機械龍です。
今回は、やっと十六夜君のオリギフト(ほぼ名前だけ)が明らかになります。他にも小さなイベントがありますが、それは本編にて・・・・・。
さてさて、それではどうかゆっくりとお楽しみ下さいませ。


第8話

目を覚ますと、そこは白夜叉が個室として利用している和室だった。敷き布団で寝ていることを見ると、どうやら誰かが看病してくれていたらしい。

(そうか・・・・・。俺は気を失ってたのか。)

十六夜はそんなことを考えながら、最後に受けた白夜叉からの一撃を分析していた。

(最後の一撃の時、白夜叉の動きが全く見えなかった。それに、あの威力は尋常じゃ無い。さすがは元魔王ってところかな。)

すると、白夜叉が入室してきて、十六夜の近くに腰を下ろした。

「気分はどうじゃ?」

白夜叉の問いに、十六夜は軽く笑いながら、

「特に問題は無いよ。それと、様子を見ててくれてありがとな。」

「別に構わんよ。元々ゲームを仕掛けたのもおんしをそのようにしたのも、全部私が原因じゃからな。」

十六夜が礼を言うと、白夜叉は笑みを浮かべてそれに応じる。その後、白夜叉は何かを思い出した様子を見せ、再び話を始めた。

「おっとそうじゃ、忘れておった。まだおんしにギフトカードを渡して無かったのう。」

その言葉に、十六夜は疑問をぶつける形で応答する。

「あれ、ちょっと待って。それって、俺がゲームに勝ったらの話だろ?さっき俺はゲームに負けたのに、なんでだ?」

「なに、私を楽しませてくれた礼じゃ。まあ、黒ウサギ達のコミュニティの復興の前祝いも兼ねておるがな。」

そう言って、白夜叉は一度柏手を打つ。すると、十六夜の手元にコバルトブルーのカードが表れた。十六夜の手元にカードが納まったのを確認したあと、ギフトカードの説明を始める。

「それがおんしのギフトカードじゃ。そこには己の体に宿るギフトと所持している恩恵[ギフト]、そして所属するコミュニティの名前と旗印が刻まれておる。まあ、おんし達は"ノーネーム"だから少々味気無いが、まあ我慢してくれ。」

十六夜は、白夜叉の説明を聞きながら自分のギフトカードを眺める。しかし、十六夜は突然顔をしかめた。それを見た白夜叉は十六夜に質問する。

「どうかしたのか?」

それに、十六夜は困惑した表情で答える。

「いや、ここのところなんだけど・・・・・。」

白夜叉は座り込む十六夜の後ろからカードを覗き込む。十六夜が指差す場所はギフト名が記される場所だった。しかし、二つの名前のうち、片方には"正体不明[コード・アンノウン]"の文字が刻まれていた。

「・・・そんな馬鹿な。」

白夜叉は十六夜からカードを取り上げてまじまじと刻まれた文字を見る。そこには確かに正体不明の文字が記されていた。

「いいや、有り得ん・・・。エラーを起こすなど今まで無かったことじゃ。まさか、ギフトのキャンセル?いや、それでは大きく矛盾する・・・・・。」

そんなことを呟きながら、白夜叉はふとカードに視線を落とした。正体不明の文字の下に刻まれたギフト名を見ると、白夜叉が今まで見たことの無いギフト名が存在した。

("運命の湾曲"じゃと!?なんだこのギフトは!?こんな物は今まで見たことが無い!!)

そして、白夜叉はある結論に至った。もしや、このギフトが何かしらの影響を及ぼしたのではないかと。

そして、白夜叉は十六夜に問う。

「おんし、このギフトの能力は理解しておるか?」

その名前を見た瞬間、十六夜は顔をしかめて俯いてしまう。

「・・・・・・・・悪いけど、言いたく無いんだ。」

その様子を見て、白夜叉はバツが悪そうに頭を掻く。

「すまん・・・・・。野暮なことを聞いたのう。」

「いや、良いんだ。・・・・・・・・ところで、黒ウサギ達は?」

十六夜がこの空気の払拭を図るべく話題を変える。

「ああ、あやつらなら自分達のコミュニティに帰ったぞ。あと、おんしのことも頼まれておる。今晩はここで泊まっていけ。最低でも明日までは安静じゃ。」

「待ってくれ。明日はガルドとのゲームがある。休んでる訳にはいかない。」

しかし、白夜叉は、

「ダメじゃ。ゲームのことはあやつらに任せろ。なに、心配はいらんよ。あやつらも中々やるようじゃし。それに、おんしはもう少し仲間を信じろ。これから先一緒にやっていくならなおさらじゃ。」

と続ける。それに対して十六夜は、

「・・・分かった。じゃあ、ご好意に甘えさせてもらうよ。」

と言った。その返答に白夜叉は満足げに頷いたあと、そういえばと言って再び話を切り出す。

「おんし、風呂に入らぬか?」

「いや、さすがにそこまでは・・・・・。」

「遠慮することは無い。私も入るつもりじゃったし、ついでじゃ、ついで。」

十六夜は、やや押される形で承諾した。そのあと、白夜叉が浴室の場所や着替えなどの説明をして、十六夜を送り出した。

「それじゃあ、入ってくるよ。」

「ああ、ゆっくりと疲れを癒してくるがいい。」

その言葉を聞いたあと、十六夜は浴室に向かうためにゆっくりと起き上がり、身を翻して歩き始める。しかし、十六夜は気づけなかった。白夜叉が、ニヤニヤとした笑みを浮かべていることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって浴室。現在、十六夜は広すぎる湯船に一人で浸かっていた。

(やっぱり、風呂はいいなあ・・・。)

そんなことを思いながら、湯船の心地よさを堪能する。

すると、浴室(浴場?)の扉が開く音がした。そちらに目を向けると、バスタオルを巻いた白夜叉が入って来ていた。

「うおおおおい!?な、ななな何してるんだよ!?」

十六夜は激しく動揺しながらもしっかりとその場で反転する。

「何って、入浴しにきただけじゃが?」

さも平然と答える白夜叉に、十六夜は更に動揺する。

「だからって、一緒に入ること無いだろ!?」

「そっちの方が効率がいいじゃろ?」

その問答を終えて無意味だと悟った十六夜は、

「俺はもう上がるよ。」

と言って湯船から出ようとする。

「もしおんしが風呂から上がるなら、私は今ここで大声を上げるぞ?」

しかし、白夜叉の死刑宣告ともとれる発言に、十六夜は仕方なく湯船に浸かり直す。すると、白夜叉が手招きしながら、

「そこの縁に足を揃えて座ってくれぬか?」

と言った。十六夜は怪訝に思いながらも、逆らえないと悟ったのか大人しく言う通りにする。そして、十六夜がそこに腰掛けると、白夜叉は揃えられた足の上に座り込む。

「やはり、こちらの座り心地もたまらんのう・・・。」

だが、十六夜にとっては全くの逆である。ただでさえ整った顔立ちの美幼女が座っているのだ。それに女性特有の柔らかさがプラスされれば、たとえそっちの趣味が無くてもかなり魅力的に見えるだろう。

その状況に十六夜が必死で耐えていると、唐突に白夜叉に話し掛けられる。

「なあ十六夜よ。もしおんしがよければ、あのことを話してはくれぬか?」

その言葉を聞いた十六夜は迷った。だが、誰かに話せば少しは心が軽くなるかもしれない。そう思って、十六夜はゆっくりとした重々しい口調で話し始めた。

「・・・・・・・・あの力のせいで、俺の友達は死んだんだ。」




次回は十六夜君のちょっとした昔話です。
それでは皆さん、さいなら~。
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