「もおおろびとおぉ!こぞーりーてぇぇ!!」
「いやあああ!!」
「主はああぁ!主はあ~ああ、来まっせりいいい!
アリルイヤ、アリルイヤ、アリルイヤアァァ!!!」
「あと4年!あと4年で行方不明の提督が法律上死亡扱いになるはずだったのに!
……ああうるさい!なんでクリスマスソングなんですか!12月まであと何ヶ月あると思ってる!」
「これを季節外れのクリスマスプレゼントと言わずして何と言うんだい、三日月君!
艱難辛苦を乗り越えて、俺達の、俺達の悲願がっ!うおぉぉん……」
「もうすぐ40のオッサンがマジ泣きしないでくださいよ気持ち悪い!
泣きたいのは私の方なんですよ!?
この3年間、静かな秘書艦勤務を全うできていたのにそれももう終わり!
これほどまでにDMMに裏切られたと思ったことはないです!
あと、しょーもない悲願に私を含めるな!!」
「ぐすっ、うう…そうなんだ。
今日はハーメルンのみんなに報告しなきゃいけないことがあるっ!」
「どうしてこんなことに……」
「最後にこのプレイ日記を更新したのは2017年6月27日。
提督としての限界を感じていた俺は、正直に言うと半ば艦これを引退していたんだよ」
「半ばと言わず全部引退していいんですよ?今なら間に合う、ほら、ブラウザを閉じて」
「だが、艦娘への憧れを捨てきれず、
攻略Wikiのタブを残して時々彼女達の画像を眺めていたんだ」
「本当に未練がましい男ですね。
やるならやる、やめるならやめ……ああ、やめてください完全に」
「幸せでもあり、辛い時間でもあった。次々追加される新型艦。特に海外艦は美女揃い。
だけどその度に現実を突きつけられるんだ。
この娘たちが俺の艦隊に来ることは決してないんだって……」
「当時も口を酸っぱくして言ってましたけど、まだ理解できてなかったんですか?
彼女はイベント報酬艦で、建造可能になるのを待つしか……しまった、三日月の馬鹿!」
「そうなのだぁ!!ある日俺は見てしまった!
Wikiの左側にこんなことが書かれていたのだよ!見てくれ三日月君!」
【期間限定邂逅】
卯月、明石、神威、秋津洲、Gotland
Commandant Testeドロップ
「私の目か提督の頭にバイキンが入ったみたいですね。見たくないものが見えています」
「たまげたね!レシピに追加ではなくドロップ艦として再び不毛の荒野に降り立ったんだよ!
天使が、女神が、コマンダン・テストさんがああ!!DMMも粋なことをするもんだ!
俺はさっそく一度は脱いだ軍服に身を包み再び提督として着任したぁ!」
「夢です、こんなの夢に決まってます……」
「ああ。まさに彼女と出会いまでは悪夢のように険しい道のりだったよ。
なんでも?彼女がドロップするのは3-1のボスマス。
なんか敵が強くて周回するには微妙にしんどい。
強い艦娘6人で固めたから出撃の度に燃料弾薬がガンガン減っていく。
っていうか俺、こんなに育成してたっけ?」
「これっきりだと約束するなら、もう大声を出さないと誓うなら、続きを聞いてあげます」
「よくぞ聞いてくれた!日向改、金剛改、蒼龍改、飛鷹改、愛宕改、
そしてっ…スウェーデン生まれのニューカマー、Gotlandゥ!!」
「おいちょっと待て。いきなり約束破るし、最後のはなんだ。
あんたは、コマンダン・テストさん一筋じゃなかったのか!!
ブサイクで息臭い上に浮気者とか生きる価値なし!お前にレクイエムはないんだよおぉ!」
「やめてくれ!キャラを戻して両手に持った爆雷をしまってくれ!しょうがなかったんだ!
あまりにもコマンダン・テストさんがドロップしないから、
気分を変えるために同じ海外艦のゴトランド君探しにチャレンジしてみたんだよ。
心に決めた人はコマンダン・テストさんだけだから安心してくれたまえ!」
「うるさい!何回だ!?」
「え?」
「ゴトランドさんは出撃何回でドロップした!?」
「……50回くらい」
「しっかりターゲットに収めてるでしょうがアホンダラぁ!!よく資材が保ったなアホ!」
「そんなにアホアホ言わなくてもいいじゃないか……
3年位ほぼ放置状態だったから資材が各17000くらい貯まってたんだよ。
いやしかし、最初は単に海外艦の珍しさで狙ってみたが、
ゴトランド君もなかなか魅力的じゃあないか。
美人系とカワイイ系の間みたいな端正な顔立ちに泣きぼくろがアクセント。
中性的な喋り方も男心をくすぐる。とどめにナイフを差した太もものベルトでもう大興奮……
痛だあっ!」
「これは、あんたのクソ以下の采配で死んでいった赤城さんの分です!
どうしてあの人は死んで、こんな人でなしが生きてるのかっ……!」
「いたいよー!12cm単装砲の砲身でスネを殴られたぁ!!
休載前にも言ったかもしれんが、そうやってすぐ暴力に訴えるのは君の良くない癖だ!
心配しなくてもちゃんとその後コマンダン・テストさん捜索に戻ったさ!
燃料確保のために遠征も並行で進めつつ!」
「そのやる気をどうしてリアル世界の仕事に活かせないんですか?」
「あ、仕事で思い出した!彼女をお迎えする準備をしなくては!手伝ってくれたまえ三日月君!
大掃除をして高級なお茶を用意しなくては!
……いや待てよ。彼女は紅茶コーヒー緑茶。どれが好きなんだろう。君はどう思う?」
「可愛そうなコマンダン・テストさん。こんなクソ狭い執務室じゃ3密が避けられません」
「檀蜜が避けられない?ちょっと何を言っているのかわからないな。
済まないが三次元には興味がないんだ」
「提督の場合、ギャグとしてボケてるのか脳障害的なボケなのか真剣にわからないんですよね。
今、世間が騒がしいじゃないですか。あれに対する対策は出来てるんですか?」
「ちゃんとファブリーズを撒いている何も問題はない」
「本気で言ってるなら今すぐ鎮守府を辞めてください」
「も、もちろん冗談だとも。
なんとか買えたアルコールのウェットティッシュで色んな所拭いてるし」
「本当でしょうね?対策としてはそれでも不十分なんですが」
「信じてくれたまえよ。さて、彼女の到着までは差し当たっての問題として
ゴトランド君の運用方法について議論しようではないか」
「あなた本当にコマンダン・テストさんのこと好きなんですか?」
「彼女はもう我が艦隊の水上機母艦のエースとして集中的に育てることが決定している。
問題はゴトランド君だ。攻略Wikiを参照したが、何というか……
限界まで改造した場合、苦労に見合った戦果を上げてくれるかどうかは疑問符がつく、というのが
先人達の意見だった。
ま!俺はキャラ愛で使うタイプだからあんまり気にしないけどね!
既にゴトランド君も軽巡のエースとするべく演習に精を出す毎日さ!」
「人の意見を聞かず初めから出ている結論を垂れ流す行為を議論とは言わないんですよ?
私としては改のまま使い続けることを……あー、何言ってんだろ、私」
「あとコマンダン・テスト君のことだがね」
「話があっちこっちに飛びますね。脊髄反射で喋ってるから馬鹿なんですよ」
「レベルアップの目的は当然戦力アップのためでもあるんだがね。
……我がPCを見てくれたまえ。フシシ」
「画面もキーボードも油まみれで汚いです。
パソコン周りも専用のウェットティッシュで拭いてくださいよ。えーと、アイテム一覧?」
「そう。これ、なーんだ!」
「うーわ、最悪……書類一式と指輪。提督、ひょっとしてまさか」
「ケッコンカッコカリ!艦これにおいてこれ以上深い愛情表現はあるまい!!ファーッハハハ!」
「コマンダン・テストさん逃げて~……どうしよう、このままじゃ彼女まで難聴に」
「しかし二人共図鑑で見るとより魅力的だ。No.291とNo.374は神の領域。
立ち絵だけじゃなくて季節限定グラまで見られるのだよ。
彼女達はこんなに美しい声をしていたんだなぁ。これからの育成の日々が楽しみでならん!
幸せすぎて俺達は戦争をしているという事実を忘れそうだよ!」
ジリリリ……
「はい、こちら執務室です。あ、お世話になっております。はい、はい。ああそうですか。
大変な時期ですからね。え?もちろん構いません。伝えておきますので。失礼します、はい」
「ん?どしたの三日月君」
「コマンダン・テストさんの来日が安全のために無期限延期になりました。ゴトランドさんも」
「ノオオォォオオ!!」
*コマちゃんは40回くらいで出ました