【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】 作:Pyromane
今回も試験的に三人称にします。あと、どうせなら番外編というか一誠サイドをこれとは別に出そうかなと思ってます。活動報告でアンケートを取ろうと思っています。書いた方がいいと思う方は1、書かなくてもいいという方は2という方式です。できれば理由もあると嬉しいです
天は部屋を出てから九重に捕まってしまい、どうせ暇なのだしと遊んでいたのだが、遊ぶだけではいけないと九重が勉強を見てほしいと言い出した。天は快く了承し、勉強を見ていた。まあ、天は国語などが得意なのだが、九重も日本の妖怪ということもあって読み書きそろばんは普通以上にできてしまう。なので
「九重、ここ間違ってるぞ」
「むぅ・・・本当かの?」
「ああ、ここのrightは正解とかの意味じゃなくて右だ。ほら、そのTurn right at City Hallって文、最後の2つの単語で市役所、最初の単語で曲がるって意味だ」
「なるほどのぅ・・・。やはり英語はむつかしいのじゃ、なんで文字が同じなのに意味がこんなに違うのじゃ」
「いや、日本にも同音異義語だとかいろいろ面倒な違いがあるだろう?世界で一番難しい言語は実は日本語って言われてるんだぞ?」
「そんな馬鹿な!?日本語は発音もしやすくわかりやすいじゃろう!?」
「まあ、日本人の発音とかより外国の発音の方があっちからしたら一般的だってことだろ」
とまあ、英語のお勉強をしていた。耳と尻尾を隠せば、普通人間の美少女にしか見えない容姿である九重は、外国の普通の観光客なんかからたまに声をかけられるらしい。人間世界に興味を持っているのはまあなんとなくわかるようで、天が同じ立場なら、確実に九重より周りに心配をかける行動をとるだろう。(生まれと育ち的な意味で)純日本妖怪の九重は英語が大の苦手なのだが、同じ世代の子供たちや、親世代なんかでも普通に英語ができないらしい。なので人間界の普通の高校に通っている普通じゃない天に英語を教えてもらっているのだ。
「道案内くらいはできた方がいいな、確かに」
「そうじゃろう?内緒で人間界に行っているから母上たちには教えてもらえなくての」
「役に立ったか?」
「うむ!たまに教えに来てくれると嬉しいのじゃ!」
「あいよー、アーシアにもたまに手伝ってもらうかな」
天がそう言ったタイミングでちょうど準備ができたからと玉藻が天を呼びに来た。それに従い、天は八坂の部屋に歩いていき、3度ノックしてから入った。
「八坂、アーシア。話は終わったんだな?」
「はい、楽しかったです」
「アーシア殿にはいろいろ聞いたがの、さすがに乙女の秘密じゃ。天殿、思考を覗くでないぞ?」
「わかってるさ」
「それとアマテラス様があと5分後にいらっしゃる。できるだけ粗相のないようにするんじゃぞ?」
八坂がそれだけ言うと部屋の中から会話がなくなった。主にアーシアが慌てていたが、雰囲気が悪くなったわけでもないので天も八坂も苦笑しているが何も言わない。
そして、5分が経過し、アマテラスが神々しく現れた。天は思ったことだろう、「まぶしいからわざわざ後光をさしてんじゃねえよ」と。なぜわざわざ室内だというのに神々しさを出すために後光を使ったのかは本人(神?)のみが知るところだろう。八坂は膝をついてアマテラスに歓迎の言葉を送っている。
「アマテラス様、今日はこのような場にお越しいただき誠、恐悦至極」
「あー、そういうのいいわよ。それで?その子達が例の?」
「何が『例の』かはわからんが多分そうだ。俺があんたを呼んでもらった張本人だ」
「なるほどね、それで?要件はできるだけ手短に頼みたいんだけど」
「要件は3つほどあるんだがとりあえず最優先で個のアーシアを日本勢力で保護してやってほしい」
「なんでかしら?日本人どころか日本育ちですらない子を保護してほしいってことがどういうことかわかってるのよね?」
「わかってないわけないだろう。だからこうやってトップに来てもらったんだよ。下っ端に承認されたとしても、トップのあんたが駄目だと言えば日本勢力からの保護はないものになる。それを知らずに生活してしまったら死の危険があるんだからな」
「なるほどねぇ。もしその子を日本勢力で保護したとして私たちにどんな利点があるのかしら?」
アマテラスは少しの動揺も見せない。普通なら無礼だと言って話も聞かない神の方が多いだろう。だが、日本のトップであるアマテラスは、基本的に祭りや神無月(一部地域では神有月)に日本人や自分以外の神たちとバカ騒ぎをするのが好きな方なので多少言葉使いがアレだとしてもキレたりはしない。そして冷静にアーシアを保護した時の利点を聞いてくるあたり、厄介な相手になるだろうと天は考える。
「利点は2つほど。まずは三大勢力のどの勢力にも属させないことで回復系の神器を自分の手元に置いておくことができることだ。おそらく欠損部位も直すことができる強力な神器だ。それがあのクソ悪魔どもに無理やり転生させられてみろ。下手に三大勢力が徒党を組んで来たら、三大勢力が体力とか魔力が回復したら、死なない限り何度でも前線に戻ってくるんだ」
「・・・確かにそれは厄介ね。それでもう1つの利点は?」
「もう1つの方は無理やり悪魔に転生させられたときなんかに攻め滅ぼすための理由づくりと、俺が個人的に日本勢力に協力するってくらいだな」
「あら、確かに攻め滅ぼすための理由になるのは魅力的ね。でもあなたが日本勢力につくことがメリットかどうかわからないわね」
「俺はいろいろと特殊でな。後天的にいろんな異能に目覚めたんだよ」
「へぇ?例えばどんな異能があるのかしら?見せてもらっても差し支えないかしら?」
アマテラスは胡乱げな表情で天を見つめた。それもそうだ、後天的に目覚めるような異能は神器か努力によって得られる仙術や魔術、魔法の類だ。それで自分たちのメリットになるわけがない。それに高位の魔法使いでも自分たちが力を使えばたとえ数100相手だろうと魔法を使われる前に対処できる。そのためアマテラスは天にほとんど期待していなかった。アーシアさえ保護すれば天の協力がどうとかはどうでも
「じゃあとりあえず、アリバイブロック」
そういって天はアマテラスに触れて、富士の樹海に飛んだ。正直春先なので富士の山頂に飛ぶような自殺行為はしなかった。まあ、死んだとしても手のひら孵しの能力で生き返ることはできるのだが。
「ッ!?いったい何をしたのかしら?あなたがよくわからないことを呟きながら私に触れたと思ったら富士の樹海に転移してるなんて」
「まあ、そういうスキルだよ。まあ、相手に触れる必要もスキル名を言う必要もないんだけどな」
「便利な能力ね・・・。兆候すら読めなかったわよ」
「まあ、ほかにもスキルの掛け合わせで回避不能の攻撃もできるんだけどな。あとはあんたが兆候を読めなかったのはすべての感覚を乱すスキルも併用したからだな。」
「何それ・・・誰に使ったのよ。というかどういう能力なのよ。あと後半はぜひとも詳しく聞きたいわね」
「使った相手に関しては北欧神話の
「なかなかやるわね・・・知識欲におぼれたとはいえ仮にもかなり信仰を集めて実力も十分なあの爺さんに攻撃するとか・・・」
「感覚を乱すスキルについては例えば触覚を乱して立っているのか寝転がっているのかわからなくしたり、もっと実用的な使い方なら、魔力、妖力、神力、あと天使とかが使うらしい光力だっけか?あれを操る感覚を乱して使えなくさせたり暴発させたりとかな」
「聞くだけで恐ろしいわね・・・。他にも能力‐‐‐‐‐スキルだっけ?‐‐‐‐‐はあるんでしょうけど聞かなくても十分ね」
こんな会話をしているがアリバイブロックを使って八坂の部屋に戻っている。そして、北欧の主神に攻撃したということもだが回避不能という時点で全員顔を引きつらせていた。なお、顔を引きつらせている理由はそれだけでなく、イラついたからという理由で主神に喧嘩を売って生きていることも要因である。
「それはつまりアーシアを保護してくれるってことでいいのか?」
「保護することを約束するわ」
「そう言ってくれてありがたい」
「そちらも忘れないでよ?私たちに協力するって約束を」
「わかってるよ。スキルのちゃんとした説明はしてほしいならまた日を改めてだが、どうする?」
「そうね、ほかの勢力にさとりみたいに、心が読める力を持っている者がいるかもしれないし、聞かないでおくわ」
それだけ言って会談と呼べるのかどうかわからない天とアマテラスの話し合いは幕を下ろした。
・・・余談ではあるがアーシアは聖書の神を信仰したままでいいということであった。
正直、九重とか日本妖怪たちは江戸のちゃんと寺子屋に通える富裕層くらいの学力だと思います。というか日本の学力ピークはゆとり前だと下手をすれば江戸くらいになるのではないかと戦々恐々としています。あの時代は勉強の本とか寺社仏閣とかに数学の問題解いては次の問題を解いた人間が描くみたいなことやってたらしいし
あ、あとアマテラスの容姿はパズドラのアマテラスオオミカミ(光究極)です。ついでに性格は大体八雲紫と博麗霊夢を足して2で割ったような感じです