うめ地下ダンジョン!~~なぜか梅田の地下街が異世界のダンジョンにつながった件~   作:忍者小僧

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3、地上階はダンジョンでございます

 

見たこともない生物。

……生きているんだよな、これ。

そのアメーバ状の物体におぞましさを感じた。

いうなればファンタジーのゲームやアニメに出てくる「スライム」だ。

俺も仕事で何度か塗ったことがある。

俺が勤めていたエロゲ会社が何をとち狂ったのか、異世界ファンタジーRPGを作ったことがあったからだ。

慣れない作風で、インターフェイスがひどすぎる、コマンドが意味不明、と各所で罵られたっけ。

あいつらスライムは、うっすらと水色にしつつ、透過させるのがコツなんだ……ってンなことはどうでもいい!

目の前にいるアメーバ状の生物は、いうなれば「スライム的な何か」だが、造形が気持ち悪すぎるっ!

まず、真核生物とでもいえばいいのか?

ぶよぶよの外郭の中心にあるコロコロとした黄緑色のたまに、血管のようなものが集まっていて、それがどくどくと脈打っている。

その血管のようなものが、球の真ん中で収集されていて、黒くなっているから、目玉のように見える。

ぶよぶよとした外殻は、動くごとにぬめりとした液体のようなものをしたたらせていて、べちゃり、べちゃりという音を立てている。

や、やばい!

 

俺はくるりと後ろを向き、その場を逃げ出した。

とりあえず、あんなものの前にはいたくない。

それが正直な気持ちだ。

 

あんな生物が、梅田にいるはずがない。

いや、梅田どころか、大阪にも、日本にもいないだろう。

アマゾンの奥地とかに未確認でいるかもしれないが。

とにかく、この世のものとは思えない。

これってまさか。

流行りの異世界転生ってやつじゃないだろうな。

そうだとしても。

造形がリアルでグロテスクすぎる。

うれしくねぇ!

 

かなり走って気が付いたが、警備員控室とは逆の方向に逃げてしまっていた。

再び阪急3番街に逆戻りしている。

しまった。

俺は後ろを振り向く。

とりあえず、あのアメーバ状の奴は追ってきてはいない。

ただ単に足が遅いだけかもしれんが。

だが、あいつがあのあたりにいる以上、引き返す気にはなれない。

俺は頭の中で、地下街の構造を思い描いた。

どうにかして、H41階段の付近を通らずに東梅田の警備員控室にたどり着く道筋はないものか。

俺が今いる位置は、阪急3番街の地下二階、風流田舎そばのあたりだ。

谷町線に向かうには、どうしてもホワイティ梅田を通らなければならない。

ホワイティ梅田も、阪急3番街みたいに地下一階とかがあれば、違う階層から抜けられるのだが。

あ、いや、まてよ。

そうか。

シャッターが開いているんだ。

地上を通ればいいだけじゃないか。

そうだ。

そうだよ。

上にあがって、阪急梅田あたりから曽根崎警察のほうに行けばいい。

なぁんだ。

 

俺は意気揚々と、階段を上る。

地下一階を抜け、地上へ。

へ。

 

へ!?

 

地上であるはずのその先は。

 

真っ暗闇のダンジョンだった。

 

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