...すんません、調子に乗りました。
ども、作者のジャッキーです。
随分と長い間更新せずに申し訳ありませんでした。
久しぶり...の更新なのですが、非情に申し訳ないことに、今回はかなり短いです。
前話から、どう話を続けるか推敲していたのですが、なかなか思い浮かばず出来ている範囲のみの公開となります。
私としても、このような形での投稿は消化不良なのですが、Bパートでその分を巻き返したいと思う所存にございます。
教室でのいざこざが終わった後…俺は、姉貴に襟首を掴まれて無理矢理生徒指導室に連行された。
あの直後、教室に他の教師が慌ただしくやってきたが、姉貴が自分が指導しておくって事で追っ払っていた。
「…海動、私が何を言いたいか…解っているな?」
向かい合うように座る姉貴が、鋭く睨みつけながら俺に問いかける。
「なんで教室で発砲したか、と…なんであんな発言をしたかだろ?」
姉貴の視線を真っ向から受け止めながら、俺は短く返事を返した。
「実際に見てきたからな…中東じゃISを内乱の道具に使っているし、軍事目的での実験をしているのも知っている」
「…私設兵団WSO…無国籍の傭兵集団か」
俺の言葉を聞いていた姉貴は、暫くして口を開いた。
「お前のことは調べた。各国の内戦、紛争地に現れては金を稼ぐ傭兵達…それが、今のお前か」
「あぁ。其処に居たからこそ言えるんだよ…どんなに綺麗事を抜かそうが、武装を積んでる時点でISは人殺しの道具だ」
姉貴の言葉に返事を返しながら、俺は席を立つ。
面倒な事に、あのドリルとクズ野郎だけの筈だったいざこざに巻き込まれたんだ…対策を考える必要がある。
「一夏」
扉を開け、指導室から出ようとした俺を姉貴が呼び止める。
「…なんだよ」
「……やりすぎるなよ」
何かを言おうとして…漸く出た言葉を聞いて、俺は指導室を出て行った。
「…っ」
一夏が出て行くのを止める事が出来なかった私は、一人指導室の机に置かれた手で拳を握った。
先ほどの言葉が、私の頭の中を何度も何度も反芻する。
実際に見てきた…それが意味する内容を、私は何処かで否定したかった。
だが…調べた結果が、それを事実だと非情に突きつけてくる。
私設兵団WSOには…ある部隊が存在している。
曰く、戦場を駆ける死神。
曰く、髑髏を掴むもの。
曰く…第四の騎士。
出会ったものに待つのは死であり…彼らもまた、死へと駆けて行く。
彼らが歩んだ道には血の轍しか残らず、生き残るのはたった二人。
その部隊の名は…デスカプリース隊
一夏は…その部隊に所属している。
それが意味しているのは…一夏が戦場で人を殺してきたという真実だった。
姉貴と別れてから、俺は宛てもなく校内の廊下を歩いていた。
これから住む場所がどうなるかも解らないし、そもそも此処に居れるかも甚だ疑問だからな。
仮に此所を退学したら...姐さんは呆れるだろうし、兄貴に至っては腹を抱えて爆笑する事必至だろう。
小さく溜め息を吐きながら、俺じゃどうにもならん事を考えていた時だった。
「だーれだ?」
背後からいきなり聞こえてきた声と同時に、視界が真っ暗になった。
声音からして女...つか、此所は女子校だから女しか居ないのは当たり前か。
暫く考える振りをしながら、俺は後ろに居る奴に神経を集中させる。
背格好は俺より小さいな...それに、今のところ殺気や敵意の類は感じられない。
だが、どこか探るような気配を感じる。
からかっているような声を使ったのも、自分のペースに引き寄せる為の手段としてだろう。
「此処に初めて来たのに、誰かなんて解るわけねぇだろ。お前馬鹿か?」
そう言いながら目元を隠す手を退かし、後ろを振り返る。
其処に立っていたのは、水色の髪の女だった。
リボンの色からして、同学年ではない...つまりは、上級生だ。
そこまでしか解らないが...同時に、あと一つだけ解った事が一つ。
コイツは、場数を踏んでいるという事だった。
それも、戦場を歩んできた俺とは違う、また別の感覚。
それを、見ただけでも感じ取れる出で立ちをしていた。
「初対面の女の子に馬鹿って、お姉さん哀しいわ」
そう言って、懐から取り出した扇子で口元を隠す女は、悲しむような表情を見せずに余裕の表情で俺を見て
「海動一夏君だったかしら...ちょっとお姉さんとお話しましょ?」
どこか牝狐のような笑顔を浮かべて、そう言ってきた。