スクールシンデレラアイドルマスター活動 作:てこの原理こそ最強
握手会も終わってこれでようやく今日の盛大なステージが幕を閉じた。これからは会場設営のスタッフさん達がステージを分解して元どおりの会場に戻すだけだ。スタッフさん達の力なくしてアイドルは成立しないだろう
さて、その今日の主役であるアイドルの諸君はどうしているかというと、各自自分達の控え室に戻りアイドルの衣装から私服へ着替えを済ましプロデューサーや関係者の車でとあるホテルに向かっている最中である
地下駐車場から地上へ出るとそこにはさっきまで会場にいたと思われる大勢のファンが出待ちしている。ある人は自分の推しの子の団扇を高く掲げ、ある人はスマホ片手に手を降り続けている。これだけでも沢山のファンに応援されていることがわかることだろう
アイドル達がホテルに着きそのホテル自慢の宴会場に案内されるとその中には既に円形のテーブルが十数台設置されその上には様々な料理やデザートといったものが揃えられている。アイドル達の中には今にもその料理に飛び出しそうにしているのをプロデューサーや先輩が必死に止めている
みんなはそれぞれ飲み物を受け取る。もっともここにいるのはほとんどが未成年であるためジュースだが…そして各々好きなテーブルの前に立つ。普通ならそれぞれのチームで集まるのだろうが今日は折角の交流できる機会ということでバラバラにさせているらしい
そんなみんなを横目に765プロのプロデューサーである赤羽根Pが壇上に上がりスタンドに取り付けられているマイクに向かって声を発する
「みんな!今日は最高のステージだった!!これは俺達からのささやかな気持ちだ!楽しんでいってくれ!それじゃあ、乾杯!!!」
『かんぱーい!!!』
赤羽根Pの言葉と共にそこかしこからグラスがぶつかる音がして数人の子達は待ってましたと料理に飛びついた
「おいひぃ〜!」
「いちご!そんな慌てないで!」
「いちごは食いしん坊だからな」
「穂乃果もです!もっとゆっくり食べてください!」
「穂乃果ちゃん、さっきからヨダレ垂らしてたから…」
「美味しいの〜」
「本当に美味しいね!でもこの味…」
「えぇ、どこかで…」
「あ、卯月もそう思います!」
「でもどこだろう…」
「どこでもいいじゃん!美味しいんだから!」
このテーブルにはそれぞれのグループの仲良し三人組が揃っている。乾杯の声と共に真っ先に料理に手を伸ばしたいちご、穂乃果、美希、未央に付き添っている葵と蘭、海未とことり、春香と千早、卯月と凛(渋)であった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ハラショー…すごく美味しいわね」
「хорошо(ハラショー)…Очень вкусно、トテモオイシイデス…」
「ククク…これは闇の力を感じる!これを生成した者を我が眷属としようぞ!(これすごく美味しいですね!これを作った人に
会って見たいです!)」
「良い血を持ってそうね」
「なんか会話がすごいですね…」
「うふふ、いいじゃない。私達はこっちで楽しく飲みましょ?」
「あずささん…飲みすぎないでくださいね…?」
「う、うちは未成年なので…」
こっちのテーブルには日本とロシアのクォーターである絵里とロシア出身であるアナスタシアがロシア語トークに花を咲かせる一方で蘭子とユリカがカオスなやりとりに興じている。それを美波、あずさ、律子の未成年でない組がお酒を嗜みつつ心配している中、それに付き合わされている希がいた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うまー!」
「うまー!」
「うっうー!とっても美味しいですー!」
「こっちも美味しいよー!」
「あ、私にもちょうだい!」
「んー!うまうまうっまー!」
「とっても美味しいのですー!」
「はい!しかしこの味には覚えがありますわ」
「みんな子供なんだから」
「そういう伊織ちゃんも、ほっぺにあんこついてるにぃ〜☆」
こっちのテーブルでは亜美・真美とやよい、みりあと莉嘉、きいにおとめとさくらととても賑やかになっている。その中でも何かと大人ぶりたい伊織とみんなを可愛がるきらりがやりとりをしている
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これも美味しい!」
「えぇ、私の家でもここまでのお菓子を食べたことがありません」
「私もよ。でもこれ、どこかで…」
「やはりそう思われますか?私も思い出そうとしているんですが…」
「どのような方がお作りになられているのでしょうか…」
こっちでは甘いものには目がないかな子と家がお金持ちでああるマリアと真姫、そしてお嬢様オーラを漂わせているそらと貴音がそこにあるお菓子について議論している
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「3・2・1、ハーイ!」
「にゃー!!!」
「にゃー!!!」
「すごいぞ!」
「うぅぅ…寝かせてくれー」
「これでもダメかー…」
こっちではかえでのマジックショーに見入いる猫コンビのみくと凛(星)、それにマジックを初めて見たのか興奮している響に全く見ようとしない杏。どうやらかえでは杏の気を引かせようとしているらしい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ…今日もフリフリのスカート履けなかった…」
「今日もロックには程遠かったな…」
「ふ、二人ともあれだけすごいステージだったんだから大丈夫だよ」
「そうです。私にはとてもとても…」
「皆さんすごいですよね」
「アイドルならもっと自信を持ちなさい!花陽も!にこみたいになれないわよ!?」
「ロックってのも見方を変えればいろんなロックがあるんじゃないか?」
ここのテーブルでは真と李衣奈が自分の思ったことができず凹んでいるところを雪歩、智絵里、花陽の少しオドオド組みが励まし、にことセイラのポジティブ組みがさらに励ます様子となっている
こんな風に様々なテーブルで様々な会話が起こっている中、再びマイクから声が発せられる
「みんな楽しいでもらえてるかしら?」
\モチロン/
今度壇上に上がったのは織姫学園長だ
「それはよかった。じゃあここでスペシャルゲストに登場してもらうわね」
織姫学園長がそう言った瞬間部屋は真っ暗となり、それを合図にオレは壇上の裏から外に出てあらかじめ壇上の中央に貼られていた蛍光テープのところまで行く。そしてその直後壇上だけがライトアップされた。オレの今の格好はさっきの握手会のときと同じなのでそのときに気づいたやつらは目を見開き、気づかなかったやつは「誰あれ?」とでも言うようにポカーンとしている。オレには変装の才能があるのかな
「みんな久しぶり!いいステージだったぞ!」
オレは帽子とメガネをとりみんなに向かってそう言い放った
\アーーーーーーーー!!!!!!!!/
すると全員からたちまち驚くような声がどっとあがった。サプライズ成功だな
「改めて今日のスペシャルゲストは大瀬良 拓実よ!」
織姫学園長の紹介と共に部屋に明かりが戻る。そして壇上に武内Pもあがってくる
「数名の方はお気づきかもしれませんが、今回の料理の中に大瀬良さんに作っていただいた料理も何点かあります」
\エーーーーーーーー!!!!!!!!/
それを聞いてみんなはどれがその料理なのかキョロキョロと探し始める
「みんな落ち着け。みんなが食べるだけの量は用意したから慌てるな。それとオレも今日はこれから仕事がないため参加させてもらう。よろしくな」
そんでプロデューサーや今回の関係者からの拍手が終わると同時に何人かの子達がこっちに向かって駆け出してきた
「「兄ちゃーん!」」
「おにいちゃーん!」
「たっくーん!」
「たくちんにゃー!」
「ハニー!!!」
「おー!」
亜美・真美とみりあちゃん、莉嘉に凛(星)といった面々がこっちに走ってきてオレに飛びついてきた。美希はダメだろ!!!
「お前らいつまでたっても子供だな」
「えへへ〜♪みりあ、お兄ちゃんに頭撫でられるの好き〜♪」
「莉嘉も莉嘉も♪」
「それは嬉しいね。このこの」
「ぶー!兄ちゃん、亜美達にはー?」
「そうだそうだ!不公平だー!」
「凛もナデナデされたいにゃ!」
「ハニー!美希を待たした罰なの!これから美希といてくれなきゃイヤなの!」
「オレに手は二本しかないんだよ。それにお前らもう中学生と高校生だろ?ふたりはまだ小学生だぞ?」
と年齢的にみりあちゃんと莉嘉の頭を撫でていると他の四人の頰が膨らんでいた。仕方なく四人にも平等に撫でたやった。でも歓迎されてるようで嬉しいな