ぼっちは語れない   作:苺ノ恵

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記念すべき第一話。

勢いだけで書いちゃいました(笑)

文章が雑ですが精一杯書いたつもりです。

それではどうぞ


第一話:座右の銘

 

 

 

 『押してダメなら諦めろ』

 

 これは俺の座右の銘である。

 

 例えば、ちょっといいなあと思っていた女の子に偶然連絡先を教えてもらえたとする。

 

 あれやこれやと理由を付けてはその子にメールを送り、その返信が来たらどう返そうかと一喜一憂する毎日。

 

 完全な暖簾(のれん)に腕押し状態。

 

 まさに素晴らしき勘違い。

 

 一向に返事が返ってこないことに痺れを切らし、なけなしの勇気を振り絞って、「あ、あの…返信なかったんだけど…もしかしてアドレス変えた?」…とその子に直接聞きに行く。

 

 帰ってきた言葉は___

 

 

 

 

 「えっ…?ごめん…誰だっけ?」

 

 

 

 

 

 ………な?

 

 死にたくなるだろ?

 

 因みに泣きたくなったときは枕じゃなくてクッションの方をオススメする。

 

 クッションは口から零れる音(荒れ狂う感情の叫び)をよく吸収してくれるからな。

 

 布団に潜り込んでってのも悪くないが、現場を家族に見られるとアレをアレしててアレになってると邪推される危険性があるので注意が必要だ。

 

 …まあそんなわけで、仮にクラスの女子と連絡先を交換できたとしても舞い上がってはいけない。

 

 あいつ等はただ自分のアドレス帳にどれだけの人数、名前が載っているのかを競い合って遊んでいるだけだ。

 

 あいつ等にとって、お前等の名前は記号、ただの数字としか認識されていない。

 

 そんなものにグイグイ押していこうと思える酔狂な人間はいないと思うが一応警告しておく。

 

「押しても無駄だ。諦めろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんて…中学の頃の俺はほざいてたっけな?)

 

 妙に時間の流れが遅く感じる。

 

 その中で俺の身体と、一台の高級車だけが少しずつ距離を縮めていくのが分かる。

 

 リードを引き摺る目の前のバカな犬は「どうしたの?」…とでも言いたげな目でこちらを見つめてくる。

 

(ふざけんな。お前がどうしたって話だよ)

 

 俺は横断歩道に飛び出すとその犬を抱きかかえて、必死に反対車線へと駆ける。

 

 飼い主らしき女の子が悲鳴を上げていたがそんなものを気にしている余裕はなかった。

 

 俺と車との距離はもうほとんど無かった。

 

(あー、間に合わねーな…。…くそ、犬なんて諦めて見捨てとけば良かった…、俺は猫派なんだよ…。) 

 

 俺は飼い主に目がけて犬をアメフトのボールのように投げ飛ばす。

 

 こんなところで、1人エベレストパスの練習が役に立つとは思いもしなかった。

 

 ア〇シー〇ド21観といて正解だったわ。

 

「大事なもんならちゃんと握ってろや。このリア充が___

 

 そうつぶやいた瞬間、右足に強い衝撃を感じた。

 

 そこからのことはよく覚えていない。

 

 ただ、妙な達成感と舌に感じる血の味だけが俺を満たしていった。

 

 そして俺は意識を手放した______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「___それで、怪我は右足の小指を骨折しただけで、精密検査でも脳への異常は診られなかったと?」

 

「………ええ…全くもってその通りですよ」

 

 ホントにふざけんなって話だ。

 

 救急車で病院に運ばれ、意識が戻った俺に伝えられた検査結果は小指の骨折のみ。

 

 近くにいた風邪で咳き込んでいる爺さんの方がよっぽど重症に思えた。

 

 三日後には松葉杖をつきながら学校に登校させられ、表彰式と称した晒し者の公開処刑(ぼっち生活の開会式)が行われるアフターサービス(残業)付き。

 

 壇上へ有無を言わさず上げられた俺に、加齢臭のキツイ小太りのおっさん(校長)が賞状に書かれた文章を読み上げる。

 

 勇敢な行動?

 

 重傷を負いつつ?

 

 犬を助けるために道路に飛び出したバカな行動がか?

 

 いっそタンスの角に小指をぶつけたからと言われたほうがマシな、こんな怪我で?

 

 お前ら教師は俺を晒し者にすんのか?

 

 お前らのこの身勝手な俺への評価の方がよっぽど傷つくわ。

 

 そのせいで「ヒキタニ君すごい(笑)」みたいな空気になってんだろうが。

 

 治療費と慰謝料よこせ。

 

 傷ついた俺の心は、はした金程度じゃ癒せねえぞ? 

 

 そんなことを思い出し、荒んだ気持ちで生物の授業を受けていると授業後、高橋先生に声を掛けられ、放課後の現在、ここ生物学室で相談と言えば聞こえの良い、(てい)のいい尋問が行われていた。

 

「なんにしても軽傷で良かったじゃないか。」

 

「どこがですか…。」

 

 もう俺のHPゲージは赤くなってんだぞ?

  

「お前の勇気ある行動には俺を含めた教師全員が関心しているんだ。今や学校内じゃあ、お前の話題で持ちきりだよ」

 

「それが問題だって言ってんだよ…」

 

 デバフで毒状態までやられた。

 

 何?君たち死体蹴りするのが趣味なの?

 

 そういう生き物なの?

 

「?何か言ったか?」

 

「いえ、何も」

 

(何なのこのおっさん。こんな見た目で難聴系主人公キャラなのか?誰得だよ?)

 

 因みに俺は博多弁で金髪オッドアイ系中二病少女が一番好きだ。

 

 幼馴染のボーイッシュな女の子も悪くないが…やはり妹は最高だぜ。

 

 個人的にシンパシーを感じる作品だしな。

 

 m〇文庫もたまにはいい作品を出す。(※極めて主観的な感想です)

 

 高橋先生はカップに口をつけ喉を湿らせる。

 

 俺も後でマッカン(MAXコーヒー)飲もうと思っていると、先生が真剣な面持ちで話し始める。

 

「…それでお前をここに呼んだ理由なんだけどな__」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「比企谷…お前には性的欲求はあるか?」

 

 

 

 

 

 

  

 俺は足が折れているのも忘れて扉へ駆けた

 

 

 

  

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

  




どうも、小説情報を見ると、既にお気に入り登録者数が7名もいて、朝から驚きを隠せていない九条明日香です。

俺ガイルの原作では物語が二年生の時から展開されているのですが、今回は亜人ちゃんとのクロスということで、八幡とひかりちゃんが同級生の関係性で進めて行きたいと思います。
(学年が異なると奉仕部のことがメインになり、八幡が亜人だという設定が生かしきれないと思ったので…でも、後輩のひかりちゃんアリだな………ゴクリ)

さて、第一話はあのシーンですね。

本来は足を骨折して入学式から三週間学校に行けなかった八幡ですが、この作品では彼は亜人というなので、多少の補正を入れました。

身体が丈夫…というわけではありません。そのことについては次話でお話できたらと思います。

早くひかりちゃんを登場させたい!!

お気に入り登録ありがとうございます。

とても励みになります。

また読んでいただけたら嬉しいです。

それではまたの機会に
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