某晴風の副艦長ぐらいついてない…
…それではどうぞ
よし…落ち着け。
落ち着いて今の状況を整理するんだ。
夕日の差し込む生物学室に野郎が二人。
手負いのもやしの俺に対して、目の前には
その教師から発せられた、性的なニュアンスを含んだ発言。
そこからシュミレートされる俺の未来図___
…うん、終わったな。
ナニがとは言わないが…掘らr…想像したくもない地獄が頭を
気が付けば俺は、犬を助けようとした時よりも遥かに早いスタートダッシュを決めていた。
左足に力を込めて一気に解き放つ。
体幹を前傾させることで空気抵抗を減らし、尚且つ自分の体重を前に進む為の運動エネルギーとして変換する。
両腕は「てこの原理」を使い、肩関節の軸を固定し三角筋(肩の筋肉)を収縮させることによって、肘から先の部分を高速で振ることを可能とする。
あれ?俺、意外と物理できるな…と自画自賛。
とにかく今の俺なら、陸上部のエースにだってひけをとらない。
つまり…俺は、音速のソ〇ックだ!!(嘘ですごめんなさい)
心臓の鼓動すらも置き去りにして俺は加速する。
そして俺は、俺の人生史上最高の速度で____
___扉に激突した。
ギプス着けてるの忘れてた…。
滑って転んだ。
ただ、それだけのこと。
だがしかし!!
…うう…痛いよう…(涙)
「ふんふんふーん♪せんせーいるっかなー♪」
小鳥が
スラリと伸びた脚に、着崩したカッターシャツの胸元から覗く絹のような肌が、彼女の魅力をより一層引き立てる。
頭のてっぺん、両サイドに纏めた髪がまるで小動物の耳のように感じられ、人懐っこい愛らしさを想起させられる。
そんな上機嫌で廊下を歩いている彼女の名前は、
全校生徒の内、僅か4人しかいない、亜人の中の一人である。
彼女は『ヴァンパイア』
つまり、吸血鬼の性質を持つ亜人である。
吸血鬼と聞くと文字通り夜になると人を襲い、その首筋に牙をたてて血を吸っているイメージがあるが、本人によるとそれは少しばかり間違った風評ということだ。
確かに彼女には、映画などでよく見る吸血鬼らしい八重歯が備わっていて、吸血行為は可能だが人の血を吸ったことは一度しかないらしく、国から支給される輸血パックを摂取すれば健康的に問題は無いらしい。
伝承にある吸血鬼は銀の十字架に弱かったり、鏡に姿が映らない、などの情報もすべて宗教的にねつ造されたものでしかない。
たまに歯がソワソワして何かに噛みつきたくなったり、極端に暑さに弱いといった難点はあるが、感覚が人よりも鋭敏で夜目が利くので真っ暗なところでも問題なく活動できるといった利点もあるらしい。
彼女が高橋先生と出会ったのは入学式の前日の夜のことだった。
__と、どうやらひかりが目的の場所に到着したようだ。
彼女が扉の取っ手に手を掛けた瞬間___
ばんんんんっっっ!!!!!
___と、扉に何か重たいものが投げつけられたような衝撃が走る。
「うわっ!?何!?ちょっ、先生!!だいじょう……ぶ……」
急いで扉を開けると私の足元に何かが倒れこんできた。
初めに目に入ってきたのは足についている真っ白なギプス。
(この人…確か今日の表彰式に壇上へ上がってた、ゾンビみたいな目をした人だ……よ………ね……)
…と、そこまで考えたところで私は今自分の置かれている状況にようやく思い至った。
私は重くなっていてなかなか開かない扉を開けるために、両足を肩幅以上に開いていた。
そして、遠くにギプスをはめた足が見えるということは、彼の頭部は私に近いほうを向いているということ。
さらに言えば、相手は仰向けの体勢で倒れ込んでいる。
それって…つまり…………………っ!!!!?
私はスカートを両手で押さえて後ろに飛び退く。
案の定、そこには顔を真っ赤にした
彼と目が合うと、彼はそのゾンビのような目を左右に泳がせながら必死に弁明しようとする。
「これは…アレだ。不幸な事故だ。な?話し合えばきっと解る。だから、その振りかぶっている足を一旦、降ろして_____」
私は羞恥に燃さかるこの感情を右足に込めて_____
「ばかああああああああああああああ!!!!!!」
変態
この出会いが、小鳥遊ひかりと比企谷八幡にとって大きな転機となることなど、この時の二人にはまだ知る由もない______
どうも、スクフェスのメドレースコアがようやく二百万を超えてきて、頑張ってきた実感を噛み締めている九条明日香です。
来ました小鳥遊ひかり!!
入学早々、不幸の連続だった八幡にちょっとした癒しをあげたかったのですが、案の定ですね(笑)
これから二人をどう動かしていこうか…今から楽しみです!
また読んでくれたらうれしいです。
感想まってます。
それではまたの機会に