特典を貰った純粋な男がいつの間にかチーレム作るだけの話。 作:冷めたフライドポテト
初めまして⊂(^ω^)⊃
「おはよう」
「え?ここどこ?」
目を開けると縮んでしまっていた!みたいなコ〇ン展開ではなく、普通に全く知らない場所にいた。いや、全く知らない場所に気づくといたんだから普通ではないな。
「すまない!」
そこまで考えたところでいきなり目の前にいたお爺さんが俺に頭を下げてきた。
「え、ちょ、どういうことですか?」
現状を未だに理解出来ていない俺はお爺さんに問いかけるかお爺さんは頭を下げたままだ。
「あの、取り敢えず説明してもらわないと」
「そ、そうじゃな」
〜カクカクシカジカ〜
「なるほど、俺は貴方のせいで死んだってことですね」
「そうじゃ」
お爺さんの話によると、俺たち人間には『命の蝋燭』というのがあり、それが無くなると死ぬらしい。そしてこのお爺さんは俺の蝋燭に向かってクシャミをして消してしまったそうだ。
というか、神様もくしゃみするんだね。
「てことは、俺は天国か地獄に行くんですか?」
「いや、君には異世界へ行ってもらう」
ん?異世界?
異世界!?
「い、異世界!?本当ですか!?」
「そ、そうじゃが……いきなりテンション上がったのう」
「そりゃそうですよ!一度は夢見ますよ!」
うわー!異世界転生とか本当にあるんだな!
「ごほん、知っているなら話が早い。この箱から紙を一枚…いや二枚引いてくれ」
お爺さんに言われた通り黒い箱から二枚紙の取る。その紙には、
『うえきの法則に纏わる全能力』
『金色のガッシュベルに纏わる全能力』
「これは!」
お爺さんは、俺が持っていた紙を取り上げて見る。驚愕したような表情になると思えば直ぐに困ったような顔をした。
「どうかしましたか?」
「うむぅ…ここだけの話なんじゃが、特典はその本人の
「てことは……」
「もう一枚引くが良い」
っし!
ワクワクるんるん気分のまま再び紙を引く。
『ペルソナに纏わる全能力』
Oh...
「よし、これでオーケーじゃな」
え?本当に?チートだよ?本当にこの特典いいの?世界壊しちゃうよ?
「あ、あの…因みに何処に転生するんですか?」
「ん?それはのう、ハイスクールDxDとかいう世界じゃ。それに勘違いしてるようだから言うが転生ではないぞ。転移させるのじゃ」
あ〜あのパワーインフレで有名な世界か……。それならこの特典でも大丈夫、なのか?
「主人公兵藤一誠と同い年にして転移させるがよいか?」
「分かりました」
「では、転移させるぞ」
お爺さんは目を瞑ると何が呪文を口ずさみ始める。するとお爺さんの目の前に赤色の魔法陣が現れた。
厨二心を擽るような魔法陣だな。
「では!行くぞ!」
「はい!」
これから異世界に行くのか。楽しみだ。
魔法陣の中に入ると直ぐに目の前の景色が歪み出した。
「あ、そうそう言ってなかったが能力を使う時にリスクがあるやつは全て解除しといたからのう。安心して使いなさい」
あ、もっとチートになった。
そのお爺さんの言葉を最後に俺は異世界へと転移した。
***
「ここが……異世界…!」
空気がおいしく……ないですね。
だってさ、
『『グオオオオオオオオオオオ!!!!』』』
すぐ横に巨大なドラゴンが二匹いるんですもの。
「危ない!セラフォルー!」
そのドラゴンの赤い方がセラフォルーと呼ばれた女性に向かい炎の玉を飛ばす。
こんな所にいるんだからそれくらい避けられるだろうとその女性の様子を伺うが全く避ける様子がない。
避けられないのか?いや、あれは……避けることが出来ない!?
微かに見えた足の震えでそう推測する。
くそっ!間に合うか?いや、間に合わせる!
「"ドラグナー・ナグル"!」
体が軽くなり、更には感覚も研ぎ澄まされた。行ける。
ドンッ!と軽くなった足で地面を踏みしめてロケットスタートを着る。あと少し…!
足を早く動かすことに集中して、ただ走る。
女性の目の前まで来て、炎の玉と対峙する。
受け止めるか!?いや…もし受け止めきれなかった時後ろの女性も巻き込んでしまう。相殺だな。
「"ラギコル・ファング"!」
手をかざし高らかと叫ぶと、巨大な氷の獣が目の前に現れる。炎の玉は容赦なく氷の獣を襲うが、その氷の獣は全く微動だにしなかった。
「かき消せ!」『グルルルオ!』
自分の言葉が伝わったのか、今度は氷の獣が炎の玉に突っ込んだ。するとみるみるうちに炎の玉を蒸発させていく。
「これでトドメだ!"ザケルガ"!」
手から放たれた電撃は、ドラゴンの片翼を貫き炸裂する。何かを焼き焦がしたような匂いが漂う。
『グルルルルアアアアアア!』
『なっ!貴様!よくもドライグを!』
え、貴方喋れたの!?待て待て、冷静になれ俺。
「お前もこいつのようになりたくなければ……失せろ」
『ぐっ、くそっ!』
白い方のドラゴンは悔しそうに鳴くと赤い方のドラゴンを連れて何処かへ飛び去っていった。
うお、持っていけるのかそれ。すげーな。
「ふう……疲れた」
先程の女性の安否を確認するために後ろを向くと、ラギコル・ファングを使った時かザケルガを使った時かどちらか分からないが、破片が腕にかすり血が出ていた。
「あ、あの!」
女性が話しかけてくるが取り敢えず今は治療だ。バイ菌とか入ったら大変でしょ?
「じっとしていてください」
「は、はい」
「『ディア』」
淡い緑色の光を放ち、その光が腕を包み込んだかと思うと一瞬でかすり傷が塞がる。
「よしっ、とこれで大丈夫ですね」
「あ、ありがとうございます///」
「では俺はこれで」
早く何処かへ行かないと色々と面倒くさくなりそうだし。
「ちょっと待ってくれないか」
ダメでした〜。
一番最初にセラフォルー!と叫んでいた男の人が話しかけてくる。うわっ!この人超イケメン。
「君は何者なんだ?」
「柊 瑞希、ただの一般人ですよ」
え?名前が女っぽい?うるさいやい!
イケメンに答えると、突然自分の体が光に包まれ始めた。え?異世界に来たばっかなのに成仏でもさせられるの?
『すまんのー、転移させる場所間違っておったわい!今からちゃんと転移させるぞー』
やっぱりね。どう考えてもおかしかったもんね。
「柊君!その光は?」
「俺がいるべき時代に帰るための光です」
なんてね。
「そうか…君は私たちのために」
んんん?何か勘違いしてない?まあいいか。
「あ、あの!瑞希君!」
セラフォルーさん?がいきなり話しかけてきたかと思うと、何かを渡してきた。これは、髪飾り?
「それ、持ってて!あと、助けてくれてありがとう///」
「はい、大事に持ってます」
「うん!」
セラフォルーさん?の笑顔を見たあと、目の前の景色が歪み出した。
あれ、なんか
***
「やっとか……」
空気がおいしい。
周りを見渡すと桜が満開に咲いており、頬を撫でる暖かな風が春だということを伝えている。
目の前には神社。
神社!?
「早く渡せ!そのガキは悪魔と堕天使の血を引く忌み子だ!」
神社から男女が争っているような声が聞こえる。
「いいえ!朱乃は絶対に渡しません!」
「そうか……だったらお前を殺してでも渡してもらう!」
おっとぉ?不吉な言葉が聞こえたぞ?
なんて心の中でふざけていると、神社から何かの力を感じる。
あれ?これってまたさっきと同じパターン?
次も読んでくださると作者が狂乱します。嘘です。