なんか旦那に憑依したみたいですね(仮)   作:ちきんなんばん

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ころしやものがたり書いてるけど、こんなんじゃ満足できねぇ!ってことでこっちを更新しました。


前回のあらすじ

ダイナミック轢き逃げ。

※私はロリコンです。そして下ネタ注意。


全く、人妻は最高だぜ!

「ヒギィィィィィィィ!!」

 

 あ、どうも、ジル・ド・レェです。車に轢かれました。そこそこ痛いです。身体がビクンビクンってなってます。っていうか、サーヴァントにダメージを与えられるのって神秘性を持ったものだけなんじゃなかったっけ?なんで神秘性のカケラも無い高級車にぶつかって俺ビクンビクンなってんの?

 

 

 あ、心当たりが一つある。アイリさんの暴走カーだ。もしもの時の為に魔術で狂化(※誤字にあらず)していてもおかしくは無いだろう。あれ?時間軸ズレてね?まあ、多少前後したりはするのかな?

 

 

 というか、そんな危険な物をただでさえオモチャ扱いして危険運転する人妻さんに運転させちゃダメだ。いずれ死人が出る。というか現在進行形で俺が死んじゃいそうです。

 

 

 俺は痛む体をおさえてゆっくりと歩き出した。

 

 

 一時間くらい歩いただろうか?俺は漸く人がいそうな場所へ出た。もう日が登り始めている。時計を確認していなかったが、かなり深夜に活動していたようだ。そりゃ人がいない筈だ。

 

 さあ、今から捜索を再開しようと思った矢先、俺の体に力が入らなくなった。体を構築する物がもう無くなりかけているみたいだ。

 

 

 感覚的に失っていっているものは分かるのだが、最小限に抑えるなんて方法を俺が分かるはずもなく、ついに四肢に力が入らなくなり、俺は倒れた。痛みが全くないし、苦しくもない。なんとも不思議な感覚だ。しかも、感覚も無くなってきて、目の前の視界すらボヤけてきている。

 

 

 今更だけど、俺はこれが夢なんかじゃないことを理解した。この、自分自身の存在が希薄になって行く消失感がどう考えても偽物とは思えない。

 

 

 これが俺の現実なら、この世界で俺が消えたらどうなるのだろう?俺は"元の俺"に戻れるのだろうか?当然、試すことなんて出来ない。だけど、何となく理解できた。

 

 

 ああ、俺は死ぬのか。

 

 

 神様とやらを呪いたくもなる。俺の人生をこんな風にしやがって。ああ、一度でいいから可愛い女の子とイチャイチャしたかったなぁ。

 

 

 そんなことをボヤいて、俺は感覚が薄れて行く手で、使い方も分からない穢れた宝具を力一杯握りしめた。こんな時に使えなくて何が宝具だ。笑わせる。

 

 

 そんなことを考えている俺の霞んだ眼にボンヤリと人の形をしたものが映っていた。誰だろう?この際、もう誰でもいい。誰でもいいから助けてくれ。俺は死にたくない。

 

 

「へるぷ……みー……」

 

 

 そこまで言って俺の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 かと思ったら、意識がそこそこハッキリした。

 

 

「うぇ?」

 

 

 体が動く。前が見える。イキテル……ワタシイキテルヨォォォォ!

 

 

 それよりも、今まで抜けるだけだった何かしらが止まったこの感覚、恐らく誰かがマスターとして俺と契約してくれたのだろう。一体誰が?そう思って俺は周囲を見渡そうとした。すると、痛っ!という綺麗な声が聞こえた。俺は声がした方向……すぐ後ろを振り向く。女性が右手の甲を見て眼を白黒させていた。

 

 

「こ、これって……令呪……?」

 

 

 髪は緑がかった黒…だろうか?前髪は切りそろえられており、後ろ髪は腰らへんまである。なんというか、優しそうな雰囲気がめちゃくちゃ溢れてる。

 

 

 あれ?この人、もしかしなくても遠坂葵じゃね?この状況から察するに、彼女が俺のマスターになったっぽい。

 

 

 

 でも確かこの人って母体としては優秀すぎるんだけど魔術回路無いんじゃなかったっけ?確かに一般人でも契約すれば魔力の流出は止まるらしいが、魔力は決して増えない。なのに何で俺の意識はこんなにしっかりしているんだ……?

 

 

 まあ、マスターがふつくしいからどうでもいいかな?wwwwかな?wwww

 

 

 いや、人妻で二児の母だと言われなければ気づかないね。マジで美人です。

 

 

 クッ、鎮まれッ…!俺は紳士だ!確かに俺は妖精で、葵さんは見たことの無い程の美女であるが、見ただけでふるおっきなど末代までの恥だ!俺は再び葵さんを見る。

 

 

 葵さんはキョトンとした表情で小首を傾げた。

 

 

 

息子

「やばいとは思ったが、海綿体を抑えきれなかった」

 

 

 

 どうやら致命傷で済んだようだ。

 

 

 

 さて、旦那はアッチの方も元帥だったようで、下半身がヤバくてマトモに振り返れないが、契約してくれたのだしそれっぽいことは言っておいた方がいいよね?

 

 

 セイバーっぽく、貴方が私のマスターか、って言うのもいいけど、旦那が最初に召喚された時と似た感じのやつでいこう。今、俺は旦那なわけだし、そっちがしっくりくる筈だ。

 

 

「問おう」

 

 

 葵さんはちょっとビクッとした。かわいい(断言)。

 

 

「我と契約を結び、我、キャスターを現世に留めしマスター、貴殿の名を此処に問う。其は、何者なるや?」

 

 

 葵さんは暫し動揺して、気を落ち着けるために息を吸い込んだ。

 

 

「え、えぇっと……れ、令呪を持って命じる。自が「ストップゥゥゥゥッ!待って!お願いだから待ってェェェエッ!まだ死にたくないから!お願い!自害以外だったら何でもするからァァァアッ!」

 

 

 何を言い出すんですかこの人妻?!マトモな部類かと思ったらいきなり自害命じようとしてきたよ!

 

 

 やべぇ、一気に不安になってきた。

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