俺はトルコのイスタンブールに来ている。イラクで大怪我してから、3週間経っていた。あれから、俺はノヴとモラウに助けられて病院で回復していた。
たまたま通りがかったとか言ってたけど、多分じーさんが前日の電話で俺の事を心配して、寄越したんだろう。結局相手にしたのは、妖怪の類では無く、念能力者だったけど。それでもボコボコにやられてしまったな〜。
傷は回復の能力を持った強化系能力者に治してもらった。結構な出費になった。
そして2週間の安静の後、トルコに飛行機で渡る事になった。
「こっちはやっぱりいいな。イラクなんかよりよっぽど、活気がある。」
トルコの街並みは古代のローマ帝国の名残やオスマン帝国の名残を色濃く残しており、ヨーロッパとイスラムの文化が融合した、独特な文化の街だ。
アクサライ駅でイスタンブールミュージアムカードを購入。
「いざ!トプカプ宮殿へ!」
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すげー人の数だな。ここまで混んでるとは。
予想以上に人が多くて驚く。普通に平日のはずなんだけど。やっぱり有名な観光地はいつでも人が多いのかな。
イスラム教の建物らしく、モスク型の建物が多い。
そういえば、昼飯まだだったな。
俺は宮殿内の食堂に入る。
意外とここは人が少ないんだな。
空いていたので、海の景色が綺麗な席に座る。そして、適当に食べ物を注文。お金は「組織」のカードがあるから、大丈夫。思いっきり頼もう。
それにしても、ここは素晴らしい。眼前にはマルマラ海。ダーダネルス海峡からボスポラス海峡に繋がる海だ。このトプカプ宮殿は滅茶苦茶広い。今日一日で周り切るのは無理だな。
お!飯が来た!どれどれ?ピザとケバブにナンや、あとピデにキュネフェ。本当に食文化も中東と西洋の両方の影響を受けてる感じだな。
おお〜!美味い。さすがは、世界三大料理。
俺は海の景色と料理を堪能した。
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イスタンブールの郊外の廃ビル。そこに集う11人の男女。1人は、糸を弄る者。1人は、笛を吹く者。1人は、トランプでマジックをする者。1人は、聖書を読んでいる者。それぞれが個性的な面子だ。その中のスマホを弄る男が口を開く。
「あれから3週間。結局クアンとセーチは帰って来なかったね。」
「そーね。すぐに帰るって、話だったと思うのだけど。」
「やっぱり、やられちゃったのかな?」
男は顔を曇らせる。
「私達団員を、ましてや2人がかりで相手にして、生き残れる訳無いわ。普通ならあり得ない..................と言いたいけど、多分返り討ちにあったんじゃ無いかしら。」
「根拠は?」
「勘よ。」
「勘ね〜。マチの感は当たるからな〜。はあ〜。クッソー!僕も参加すれば良かった!」
「どーだかね〜。それほどの使い手なら1人増えた程度じゃ更に被害が拡大したかもしれねぇぜ。」
「なんだとぉ!僕を舐めてるのか!?あぁあ!?」
茶々を入れた男と、スマホを弄る男の間の空間がオーラの圧力で歪む。一触触発の緊張感が高まる。
「団員同士のマジギレ禁止。」
両者の間に糸が走る。
「ちっ。悪かったよ。」
緊張感が飛散する。
「で、クアンとセーチは何しに言ってたんだっけ?」
「お前あいつらの話聞いてなかったのかよ。ネテロに秘蔵っ子がいるのは知ってるだろ。」
「ああ、知ってるよ。」
「そいつが、育ての親を離れて旅に出たんだとよ。行き先はイラク。」
「へぇ。そんな情報があったんだ。」
「情報をキャッチしたのは、セーチだったけどね。ネテロの秘蔵っ子なら、かなりの使い手じゃないかと思って、捕らえにセーチはクアンを誘って、一緒に向かったんだ。団員になって成長すれば戦力が増えるし、断ればネテロへの脅しの材料になる。2人でいけば確実だと俺達も思って特に気にしてなかったんだ。相手はまだ5歳だったからな。」
バアンっ!
「そんな事はどうでもいい!セーチは、俺の相棒だったんだ!俺は今すぐ仇を取りに行く!」
髪の毛を丁髷に束ねた男が刀を地面に叩きつける。
「まあまあ、ノブナガ。ここは団長に聞こう。団長どうする?」
聖書を読んでいた男は、本から顔を上げる。
「そうだな。あと3日待って戻って来なければ、このメンバーでトプカプ宮殿を襲撃する。その後、イラクへ向かおう。できれば、生け捕りが好ましい。俺もこの目で見てみたいしな。そのあとの判断次第では、ノブナガの好きにさせる。」
(有能であれば、仲間にする。でも、そうじゃなかったら、ノブナガの不満の捌け口になってもらうって感じかな)
「ちっ。わかったよ。」
場は、団長と呼ばれる男の声で鎮静化して行く。しかし、1人例外がいた。トランプで遊んでいる男。顔を不気味なそれでいて、狂気的な笑みを浮かべ、ねっとりとした殺気を纏っている。
(旅団のメンバーを相手に返り討ちにする実力♣︎しかも、まだ5歳♠︎まだまだ、成長できるね♦︎ああ〜〜いいね〜〜♥とても、いい♥その子も美味しそうだ♥)
男は恍惚の表情を浮かべていた。
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ふう〜。食った。さて、時間はまだあるし、ハレムへ行くか。
ハレムの中には、綺麗なステンドグラスが目に入る。
すげぇな。「凝」で見れば、ソファーや絨毯、ベッド。ありとあらゆる物がオーラを発している。それだけでも十分価値が高いことがわかる。
「ハーレム」の語源にもなったこの場所は、オスマン帝国の権威の強さを物語り、男が女を何人も侍らせているどこまでも堕落した世界だ。また、女は奴隷の身分から一躍、王侯貴族の身分になれるチャンスから、女は同士でも激しい権力争いが起こった場所だ。
中東では、いまだに一夫多妻制の国も多い。ここトルコでは違法になるが。でも、理解できないね。5歳の俺じゃ、まだ人を好きになるとかよくわからないけど、一夫多妻制って女からして見れば、1番大事にされたいって想うと思うんだけど。
まあ、それは置いといて。金箔ばっかりで眩しいな。ゴテゴテし過ぎかな。別の場所に行くか。
向かった先はアヤソフィア。1450年前に完成した建物。宗派が正教→カトリック→正教→イスラムと変わりまくってる。そのお陰で様々な文化を取り込んだ歴史的価値の高い建物だ。現在は博物館になっている。
外観は赤い感じが他の聖堂と比べて、重厚感を出してるね。ドームがなかったら、要塞に見えるかも。
こっちも内装は金箔でゴテゴテしてるね。オスマン帝国の皇帝さんはこうゆうのが好きなのかな。オーラが出ている物も目に付く。こういった古い工芸品とかは、魔術師やエクソシストとが欲しがりそうだな。礼装や宝具にできそうだし。
そして、アヤソフィアを抜けると少し開けた広場とベンチがあり、ひと休憩。前を見るとブルーモスク、後ろを見ればアヤソフィア。最高に贅沢な眺めだな。夕日も綺麗だな。
じゃあ、ブルーモスクに行くか。
ブルーモスク。正式名称スルタンアフメットモスク。オスマン建築の傑作や世界一美しいモスクとも呼ばれており、イスタンブール観光の目玉でもある。
ふーん。こっちは金ピカじゃなくて、何と無く青いんだね。俺はこっちのが好きかな。床は赤い絨毯で土足厳禁。俺は、靴を脱いで寺院の中を歩く。俺みたいな観光客も多いが、真剣に祈りを捧げる人達もいる。さすがは現役のモスクだな。祈りを捧げる人達はイスラム教徒だな。
腹減ってきたな。夕食の事も考えないと。そろそろ帰って、ホテルで飯食うか。
金ピカよりは青の方がいいけど、青過ぎるとそれはそれで気分が悪くなりそうだな。
「おい!外で暴徒が暴れているぞ!」
「なんだと!それは本当か!」
俺が飯のことを考えていたら、外から男の人が入って来た。そして、暴徒が暴れていると叫んだ。
なんだよ〜。まさか、また俺をターゲットにした襲撃とかじゃないだろうな?いい加減にして欲しいぜ。
俺が自身の境遇に呆れている間にも、モスク内の人間は皆避難して行った。
俺も走って外に出る。
外に出ると、もう既に人気が無くなりつつあった。
みんな逃げ足速いな〜。つい3週間前に隣国でテロがあったしな。陸続きな国なだけに馬鹿ではないか。
俺は周りを見渡す。
で、どこで暴れているんだ?
キョロキョロしていると、目の前の建物がいきなり吹っ飛んだ。
びっくりした〜。なんだよいきなり。
あいつか。なんか空飛んでね?
暴れているであろう暴徒を発見するが、そいつは空に浮かんでいた。
とりあえず「隠」で気配を消して、背後から思いっきり殴って、地面に落とすか。
俺は「隠」で気配を消して、建物の間を縫うように走る。
かなり遠回りだけど、これならバレないはず。それにしても、あいつは一体何者だ?オーラの感じから見るに念能力者じゃ無さそうだし。魔術師かエクソシストとかの類だろうけど。こんな目立つこと、普通はしないだろうし。まあいいか。
「ヒャハハハ!」
暴徒はゲラゲラ笑いながら、両手から何かを出している。それが、建物を破壊している。
破壊活動を楽しむイカれ野郎か。どうでもいいけど、雑魚ならさっさとくたばらせるか。強けりゃ、3週間で鈍った体を叩き起こすトレーニングになるな。
「オラオラ!誰も反撃できないのかぁ?オラァ!」
次々と壊される街並み。
「凝」で見てるけど、何も見えないな。よくわからないけど、掌がこちらに向いたら警戒と防御の体制を取ればいいかな。
「はあ。せっかく抜け出して来たのに、外の世界ってこんなものなのかよ。」
俺は暴徒の背後に付く。「隠」のまま、足にオーラを溜める。そのまま跳躍。そして、手にオーラを溜める。
民間人はもう居ないな。それに「隠」のお陰でバレてない。いける。
俺は暴徒を思いっきり殴った。
「ぐあぁぁ!」
暴徒が吹っ飛び、地面に激突する。
死んだかな?
しかし、すぐに地面が爆発し、中から暴徒が這い出てくる。
地面に激突する瞬間に手から、何か出して衝撃を吸収したか。
暴徒は血を吐きながらも立ち上がる。
「イッテェな。クソ野郎!」
「あのパンチ受けて、生きてるなんて運がいいな、あんた。」
「テメェか、このクソ野郎!」
「ぎゃあぎゃあ、うるさいよ。犬みたいに吠えやがって。」
「ああぁぁん。俺は犬じゃねぇ。エンヴェル・ダウトオールって名前があんだよ。」
「あっそ。別に覚える気ないけど。」
「テメェ、いちいち堪に触るクソ野郎だな。いっぺん死ねや!」
「!?」
エンヴェルが右手を俺に向ける。すかさず「堅」で体を覆う。次の瞬間、俺の体に衝撃が走り、吹っ飛ぶ。そのまま建物に激突。建物を壊して止まる。
「そうそう、教えてなかったなぁ。俺は「機関」所属................いや、元「機関」所属の序列第6位の人工
なるほど。
俺は狂気的な笑みを浮かべる。が、すぐに引っ込めて土煙りから出てくる。
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(馬鹿な!?無傷だと?いくら、全力でなくても俺の攻撃を生身で受けれる訳がねぇ。)
「今の攻撃。まさか全力か?」
エンヴェルの額に青筋が浮かぶ。
「面白くもねぇ、冗談だな。安心しろ。6割程度だ。次は容赦しねぇ。俺の『物を動かす程度の能力』。その力でブーストした俺の
「あーそー。さっきから、名前とか能力とか、簡単に教えてるけどいいの?」
「あ?そんな事も教えれないくらいテメェは弱いのか?」
(こいつ馬鹿だな。簡単な挑発にも引っかかるし。)
「じゃあ、試してみる?」
シャーキャは足にオーラを溜めて、地面を蹴る。
そのまま一気に間合いを詰めて、殴りかかる。
「っち」
エンヴェルはシャーキャの速度に面食らいながらも、ギリギリで空中に飛び回避する。
「いい反応だね。」
(これが、あたれば確実にトドメさせたけどな。)
「はっ!俺は空にいる!さっきは不意打ちだったが、もう近づけさせねぇ。これから行われるのは、一方的な惨殺だ。せいぜい、踊り狂って俺を楽しませろ。クソ野郎。ヒャハハハハ!」
エンヴェルは空から、
シャーキャは全身を「堅」でガードする事で致命傷を避ける。しかも、全くのノーダメージではない。
(全力だと、僅かにこちらの攻防力を超えてくるな。結構体力持ってかれて疲れる。)
「本当に頑丈だな。いいぜ、イジメ甲斐のある奴は好きだぜ!もっと悲鳴をあげろ!クソ野郎!」
(折角の景観が台無し。俺も反撃したいけど、近づけないしね〜。まあ、最初に殴って相手に触れてるから、条件はクリアしてるし、いいか。)
シャーキャのオーラが透明なものから紫色に変わる。
(近づけないなら、近づいて貰おうかな!)
シャーキャが左手を翳す。オーラが集中し、紫色から青色に変わる。また、エンヴェルの色が赤色になる。しかし、念能力者でないエンヴェルには、ただ左手を翳した様にしか見えない。
(「
エンヴェルがシャーキャに急接近する。
(!?地面に吸い込まれる!?いや、奴に吸い寄せられている!?)
(左手をS極、エンヴェルをN極に設定。あとは磁性を強めれば、引き寄せられる!)
「うおおおぉぉぉぉ?」
そして、シャーキャは左手でエンヴェルの首を掴む。
「キャッチ!」
シャーキャは攻防力40で右手にオーラを集中させる。
「トドメだ!」
「舐めるなよ!クソ野郎!」
「!?」
エンヴェル咄嗟に
(やっぱり、反応速度が速いな。でも、狙いは成功かな。)
「お前も能力持ってるみたいだが、それでも俺は負けねぇ。俺が最強だぁ!」
(仕込みは完了。あとは耐えるだけ。おっといけねー。オーラを「隠」で隠さねーとな。)
「さっさと出て来やがれ!それともこちらから..............あ?」
エンヴェルは自身の変化に気づく。
(なんだこれ?俺の体から湯気みてぇのが出て来やがる。それに力もいつもよりも出てくる。)
(上手く精孔が開いたみたいだな。精孔は前座や瞑想で開けるパターンとオーラで無理矢理開けるパターンがある。今回は無理矢理開けるパターンだ。オーラで攻撃すれば、稀に精孔が開く事があるが、本当にレアケースだ。1000人に1人いるか居ないか。でも、精孔を開ける意志を持って、殴るのではなく、オーラを流し込めば確実に開ける事が出来る。多量のオーラを消費するけど。左手でキャッチした瞬間から、流し込んでやった。右手を振りかぶって、「トドメだ!」と叫んだのも、相手の視線を右手に集中させ、左手から意識を逸らすブラフ。あとは耐えれば、勝手に生命エネルギーを出し尽くして死に至る。)
「テメェ、俺に何しやがった?」
「何が?」
「惚けてんじゃねぇ!ころs.....うっ。」
エンヴェルにシャーキャの殺気が襲いかかる。
(精孔が開いても、「纏」が使えなきゃ。念の圧力には耐えられない。)
(な、なんだ。こいつ。急に)
エンヴェルの顔から汗が吹き出る。同時に怒涛の如く押し寄せる不安の波。肌の表面から細胞の隙間を浸透し、肉と骨をグズグズに侵していくような、生まれてから一度も感じた事の無い悍ましい感覚がエンヴェルを隅から隅まで一瞬にして蹂躙した。
毒を盛られたように段々と息が荒くなる。心臓は全力で走り回ったかの如く自己主張が激しくなる。
「う、うわあああああああああああああ!」
エンヴェルが
「ぐっ!」
(オーラの力が相まって、威力が上がってるな。まあ念を飛ばせば恐怖に駆られて、いっぱい力を使ってくれるだろう。今みたいに。あとは耐えるだけ。)
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
シャーキャは吹っ飛びされる。
「は、ははは。な、なんだ。大した事ねぇな。そ、そんなもんか?」
(なんだかよくわからなねぇが、力が上がってる気がする。まさか、俺の力が覚醒したのか!?..............この湯気のようなものも、俺の力って訳だ!そ、そうだ。そうに決まってる!俺があんな奴に負ける訳がねぇ!)
「逃げてばかりじゃつまらねぇぞ!オラァ!」
「ぐぅぅ。」
シャーキャは苦悶の表情を浮かべながら、エンヴェルの
(いい感じで調子に乗ってくれてるなら、こっちでもいいか。)
「ヒャハハハハ!オラオラオラァ!...................ッ!?」
エンヴェルの攻撃が突如止み、地面に落ちる。
「な、なんだこれ?体が......」
(生命エネルギーが切れたかな?)
地面に倒れもがくエンヴェルに近くシャーキャ。
「ど、どうなってやがる!?」
「あんたは暴れ過ぎた。暴れ過ぎれば疲れる。あんたは疲れて立てなくなった。それだけだ。」
「つ、疲れたぁ?そ、そんな訳があるか!?まだ、霊力も十分残ってるはずだ!」
「知るかよ。そんな事よりも、あんた。今ピンチだと思うけど。」
シャーキャは笑みを浮かべる。
エンヴェルの顔色がどんどん白くなっていく。
「ま、待ってくれ!お、俺は!?」
エンヴェルの言葉はそこで途切れる。シャーキャがオーラを集中させた右足で、エンヴェルの頭蓋を踏み砕いた。
「オーラ切れで死ぬのは、水を与えられずに死ぬような感覚なんだ。とても苦しい。あんたは、俺を楽しませてくれた。せめてもの礼だ。」
シャーキャは再び「隠」を使いながら、その場を走って逃走する。
(念能力者同士の闘いとは違って魔術師とかは、闘いの直後に何かしらのおこぼれを狙って来る可能性が多いからな。まるでハイエナだ。とにかく、すぐに逃げるのがいいだろう。「機関」から逃げて来たのなら、「機関」の魔術師が追いかけて来る事だってあり得るんだ。オーラを消費したから、連戦は勘弁。)
シャーキャは瓦礫と廃墟と化した街を駆け抜けた。
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イスタンブール郊外の廃ビル。今もそこには11人の男女が集って居た。
「誰かが街で暴れてるみたいだけど。」
「そうなのか?何も聞こえないけど。」
「そりゃあ、郊外だからね。」
「ネットの情報だよ。さすがに写真とか映像は無かったけどね。」
「写真と映像が無い?撮る事ができない位、激しく暴れまわってた事か?」
「多分ね。鎮静化してからようやく警察も駆け付ける事ができたみたいだし。」
「こちらとしては、そっちに目が行ってるのは好都合だ。すぐにこの盗みを終わらせ、イラクに向かおう。」
「了解。ボス。」