真剣でサスケ(偽)に恋しなさい。 作:体は大人!!心は中二!!
転入生の度肝を抜く登場に驚かされた後、一体どういう流れがあったのだろうか?
転入生と一子ちゃんの決闘がグラウンドにて行われることになった。
「へぇ、中々美しい女性ですね。
結構興奮してしまいます」
「それを態々俺に報告するのは止めてくれないか?」
「そう、サスケは私達を見ていればいい」
「サスケ…浮気?」
「おいおい、うちははまだ結婚していないから浮気でもなんでもないと思うぞ?
美しい物に惹かれるのは男の本能みたいなものだ許してやれよ。
そして、俺もまた美しい少女達に惹かれた哀れな被害者。
犯罪者や変態と罵られる理由はないんだぞ?」
京と小雪から俺を擁護する井上。
しかし、悲しい事に二人には彼の声は届かなかった。
いや、届いているが無視を決め込んでいるようだ。
「ねえ、反応してくれない?変態とか言ってもいいから無視はやめようよ。
かなり心に響くんだぜ?」
心に傷をつけられた井上は、話をしようと縋りつくも二人に徹底的に無視される。
最後は葵に慰められていた。
「さて、サスケ君。
早速ですが彼女たちの戦いを実況してもらえますか?
彼女たちの戦闘データは必要になる可能性があるので」
「それくらいなら井上でも出来るだろう」
「準は……」
「ああ、癒される……小学生は最高だぜ」
慰められた井上はまだ、本調子に戻らなかったのだろう。
俺達から少し離れた所でとてもいい表情で幼女の写真を眺めていた。
「このような有様になっているので……」
「分かった」
俺の仲間がやらかした事が原因なので素直に協力をすることにした。
………。
俺達の会話が終わり、数分の時が流れると学園長である爺さんが現れた。
爺さんが今回の決闘の議の審判のようだ。
「これより川神学園伝統の決闘の議を執り行う。
二人とも、前に出て名乗りを上げるがよい!」
爺さんの言葉によって湧き上がる歓声の中、爺さんの居る野次馬達の中心に現れた二人の女子。
「二年F組 川神一子!!」
「ワン子ーー!頑張れーーー!!」
「大和撫子の力を見せつけてやれーー!!」
一子ちゃんの名乗りに声を出して応援するF組アイドルの小笠原 千花と島津。
彼女の努力を知っているので、俺も心の中で応援させてもらおう。
「今日より二年F組!クリスティアーネ・フリードリヒ!!」
「クリスちゃーん!気を付けるんですよー!!」
「ああ、委員長。俺も応援されたいぜ」
「期待しているぞ新入りーーっ!!」
そして、自分の名乗りを上げる転入生。
クリスティアーネか日本語が上手だな……美人だし可愛いし記憶しておこう。
そんな彼女はロリな甘粕ちゃんと風間に応援されていた。
一部変な言葉が聞こえたが無視しよう。
「ワシが立ち合いのもと、決闘を許可する。
勝負がつくまでは何があっても止めぬ。
しかし、勝負がついたにも関わらず攻撃を行おうとしたら、ワシが介入させてもらう。
良いかな?」
「承知したわ!!」
「承った」
爺さんの確認に承諾する二人。
いよいよ決闘が始まる。
「ん、スカートで戦うんだよなクリスちゃんは……
少しワクワクとした気持ちで開始の合図を待っていた俺に小さな声だが決して聞き逃せない島津の声を、俺は拾った。
そしたら何故だろう?
視界が滅茶苦茶クリアになりました。
「おや?わざわざ写輪眼を使って観察していただけるとは…後で僕の尻を差し出す必要がありますね」
「ッ!?」
「いらん」
どうやら条件反射で写輪眼を発動させてしまったらしい。
それを葵は何を勘違いしたのか自分の為にやっているのだと思いやがったので尻を差し出そうとしたが俺は当然拒否した。
背中に張り付いていた京の喜びと絶望をなんとなく感じた。
「……」
「あれ?お姉ちゃん。どうしたの?悲しい事があったの?マシュマロ食べる?」
仲の良い二人の姉妹を放置しつつ、二人の少女に視線を集中する。
「では……尋常に、はじめいっ!!!!」
「勝負!!」
「いっけぇぇぇぇぇぇえ!!!
レイピアを引き抜き、一子ちゃんに突っ込むクリスティアーネ。
それを薙刀で応戦する一子ちゃん。
「間合いに入らせないわ!」
その言葉と共に繰り出される斬撃の嵐。
刺突武器であるレイピアを使わせないつもりなのだろう。
視線はスカートに集中しつつ、葵への解説を行うことにした。
「一子の攻撃が単調だ。
読まれて完全に回避されている。
転入生のクリスティアーネは様子見って所だろう」
「へぇ。僕から見たら川神さんはハイレベル過ぎて単調には見えないのですが……。
さすがですね。
そして、川神さんの攻撃をよけて金髪を躍らせる彼女にはとても興奮を覚えます」
葵の言葉の通り、俺も金髪には多少の興奮を覚える。
しかし、パンチラが見えない。
「ほー。わざわざ写輪眼を使って決闘を見るなんて珍しいな。
転入生の技をコピーする気か?」
「……クラスメイトの解説に使っているんだ」
「ま、お前ならそうだろうな。
そもそもレイピアをお前は使わないし」
俺の横に現れたのは百代だった。
頼むから集中させてほしい。
俺はパンチラを拝むのに忙しいんだ。
「転入生の目が慣れてきたみたいだな」
「…ああ、ここから反撃だ」
百代の言葉通り、彼女の高まる気を腰回りから観測すると反撃が始まろうとしてのが予想出来る。
さあ、パンチラの時は今ぞ!!
「やー!!」
「は、疾いっ……!?」
クリスティアーネから繰り出された素早い突きをかろうじで避ける一子ちゃん。
くそぉ!!スカートが翻らない!!
「お前はどう見る?」
「転入生が優勢」
「だな」
「いやー。早い突きでしたね。
僕も驚いてしまいました。
ああ、モモ先輩。今度お茶でもいかがですか?」
「断る」
「残念」
葵が百代に振られたと同時に間合いを取る二人。
どうやら仕切りなおすつもりらしい。
「次で仕留める」
「上等よっ!!」
クリスティアーネの勝利宣言に気合を入れる一子ちゃん。
彼女は薙刀を頭上で高速回転させる。
どうやら川神流の奥義でケリをつけるようだ。
そして薙刀の風圧でクリスティアーネのスカートがゆっくりとフワフワ浮き上がろうとしている。
「大事な瞬間だな」
「ああ、ここで勝利をもぎ取れるかはワン子次第なんだが……」
「おや?お二人共川神さんが負けると予想されるのですね」
「ああ、ワン子はミスを犯す」
百代の言葉と共に振るわれる薙刀の刃先は、クリスティアーネの足へと向かったが……。
クリスティアーネはそれを軽々と避けた。
そして、一瞬だけお目見えしたアヴァロン。
彼女のアヴァロンは純白だった。
「終わったな」
俺の言葉と共に繰り出される素早い突きによって肩を突かれた一子ちゃんは、敗北した。
「スゲー試合だった!!」
「感動したぜ!!有難う!!」
観客たちが二人に惜しみない拍手と歓声を送る。
しかし、すっかり終わりのムードは一子ちゃんの行動で木っ端みじんに粉砕される。
「クリス!!今度は本気でやろうじゃない!!」
そう、宣言をすると共に、装着していたリストバンドを外して地面に捨てる。
捨てられたリストバンドはズンという音を立てて地面に落ちた。
「な…あのリストバンド何キロあるんだ?
「今まであんなハンデを背負って戦っていたというのか!?」
終わりのムードからすっかり少年漫画の空気になるグラウンド。
俺的には初めから本気で戦えばいいのにと思う。
「あほかっ!もう勝負はついておるわ!」
「いたっ……!?じーちゃん…」
「情けない声を出してもダメじゃ!!初めから全力でいかんからこうなる」
一子ちゃんがアホをやらかして説教をされた後、なんやかんやで転入生はF組に歓迎され微笑ましい光景になった。
うんうん。仲がいいのはよい事だ。
仲良くなった一子ちゃんとクリスティアーネはあだ名を決めるようだ。
俺も混ざりたいぜ。
「えーと…クリスだから……クリ!!
「く、クリ?」
「ヤベェ立った!!」
俺も少し立った!!
「股間の反射神経凄すぎだろ……。
まぁ俺様もなんだがな」
「あの二人は相変わらずの変態だね。
サスケは…立たないよね?」
「立ってない」
少しだけだからセーフだ。
「ってヨンパチ!!今がチャンスじゃねか!?
「え?何が??」
「馬鹿っ!例の計画に決まっているだろう!!」
「おお!?そうだった!!」
二人がお互いにクリと犬と呼び合うライバルになった所で島津とヨンパチと呼ばれた男が直江を連れて俺の前にやって来た。
なんの様だろうか?もしかして写輪眼を使ってアヴァロンを見た事がバレたのか?
そう思っていると……。
「うちはサスケぇ!!お前に決闘を申し込む!!」
「ん?」
俺はヨンパチと呼ばれた男に決闘を申し込まれた。