どうも、三浦優美子です。突然ですが今日はあーしの誕生日です。しかし、あーしは一人きりの誕生日なのです。それは何故かと言うと。
~~~回想~~~
優美子『もしもし、ヒキオ?明日、暇?』
八幡『ん?あ~……すまん、明日はちょっと用事があってだな』
優美子『どうしても無理なん?』
八幡『…すまん、どうしても外せない用事だから』
優美子『…そっか、無理言ってごめんね』
~~~回想終了~~~
と、こんな事があったのです。オマケに両親までもが残業で帰ってくるのが遅くなるという。こんなにも寂しい誕生日は初めてだ。
ピンポ~ン
優美子「もしかして結衣だったりして、それとも姫菜かな?」
急いで玄関まで行き、扉を開けるとそこには
「こちらは三浦さんのお宅でよろしいでしょうか?」
宅急便だった…
優美子「…はい、そうです」
「では、こちらがお届け物です。あとコレに印鑑かサインをお願いします」
優美子「あっ、今、印鑑がないからサインで良いですか?」
「はい、ではこちらにサインをお願いします」
受取人の欄に三浦と書き、宅急便のおじさんは帰った
優美子「結衣でも姫菜でも無くて、まさかの宅急便…はぁ、寂しい」
誕生日を独りで過ごすのは初めてで、しかも、こんなにも寂しいとは思はなかった。
優美子「つーか、ヒキオの奴なんなんだし!あーしの誕生日なんだから一緒に居てくれてもいいじゃん!」
あーしはどんどんイライラしてきて、この怒りをどこにぶつければ良いのか分からないから、取り敢えず独りで出かけることにした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そこからあーしは独りでショッピングモールやカラオケに行って、時刻は午後5時、あーしは最後に自分で自分のケーキを買うことにした。
優美子「ん~、どれにしようかな~。モンブランもいいし、チョコケーキも食べたいな。でもやっぱり普通のケーキ買って帰ろう」
あーしはケーキを買って家に帰ろうとしたその時
Prrrrr
携帯が鳴り、画面を見るとそこには八幡と書いてあった。今日は寂しい思いをさせられたから少し意地悪をしてやろう
優美子「…もしもし」
八幡「あ~、もしもし?三浦か?」
優美子「…誰?」
八幡「うっそ!マジか、番号間違えたか?えっと、番号を間違えたみたいです。すみませんでした。」
そう言って、ヒキオは電話を切った。そして数秒後にまたヒキオから電話がかかってきて、電話に出ると
八幡「…もしもし、こちらは三浦さんの携帯であってますか?」
優美子「ふふっ、どうしたんヒキオ?変な喋り方して」
八幡「おおぅ、今度は間違えなかった。いやな?さっきお前に電話したつもりだったんだが、知らない人が出たから焦っちまったよ。だから次も間違えても良いように丁寧に喋ったんだよ」
優美子「ふふっ、そうなんだ。それで何で電話してきたの?」
八幡「いや、今お前さ自分の家に居る?」
優美子「ううん、今、出かけてる」
八幡「マジか、今すぐ帰ってこられるか?」
優美子「まぁ、帰れるけど…何で?」
八幡「いや、何でって、今日はお前の誕生日・・・だろ?」
あーしは「今すぐ帰る」とだけ言って電話を切り、家まで急いで帰った
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
電話を切ってから約15分、家の前にヒキオが立っていた。
八幡「よぉ」
優美子「…なんで?」
八幡「なんで?って、なんだよ?」
優美子「…今日、ヒキオは用事があるから暇じゃないって言ってたじゃん!なんで家の前に居るの!?」
八幡「言い方が悪かったな、すまん。でも普通な言えねぇよ。お前の誕生日プレゼントを買いに行くとか本人に」
優美子「うっ…確かに……でも!それでも!あーしは寂しかった!折角の誕生日だからヒキオと美咲とあーしで過ごしたかった!」
八幡「悪かったって「でも!あーしの誕生日を憶えていてくれたのは嬉しかった!」…」
優美子「ありがと」
八幡「俺の方こそ、ありがとう。俺の彼女になってくれて。美咲の母親になってくれて、本当にありがとう。あとコレ、お前にプレゼント」
そう言ってヒキオはあーしにプレゼントを渡してきた。あれ?そういえば…
優美子「美咲はどうしたん?」
八幡「ウトウトしてたから寝かせてきた。今はもう起きてると思うから電話してみるか?」
そう言ってヒキオは美咲に電話をして、あーしに電話を渡してきた。あーしは美咲と20分くらい話して美咲が最後に
美咲「ママ!おたんじょうびおめでとー。みさきのママになってくれてありがとー」
と言ってくれて、そこで電話を切った。
優美子「電話ありがとう、返すね」
八幡「おぅ。んじゃ、俺も帰るわ。じゃあな…」
ヒキオは帰り際にボソッと「誕生日おめでとう」と言ってくれた。少し顔を赤くしながら。だからあーしも小さな声で答えた「ありがとう」と
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
あーしは自分の部屋に戻り、プレゼントを見てみた。
美咲からのプレゼントは、美咲が書いた絵で、ヒキオからのプレゼントは美咲の絵を飾るための額縁、それと写真だった。その写真には、あーしと美咲、あとヒキオが笑っている写真だった。
そのプレゼントを見た瞬間に寂しかった誕生日は幸せいっぱいの誕生日になった。その瞬間あーしはこの言葉を口に出していた「あーしをママにしてくれてありがとう」と
続けたい