高校生でパパになりました   作:クマのPohさん

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ホワイトデーは家族団欒 前編

今日は『ホワイトデー』…そう、2月14日にチョコや愛情を貰った人はこのホワイトデーの時にお返しをしなくちゃいけないのだ。

しかし、バレンタインデーでは、ちょっと「あれ?これは変だぞ?」って言う出来事があった。それは、彼氏の目の前でチョコを家でチョコを作ると言う、まさかの事態。普通なら自宅で「あいつ、喜んでくれるかな…」みたいな事がある筈なのだが、俺の場合は無かったみたいだ。

まぁ、バレンタインデーの時の事はもう良いとしようでは無いか。

でも、これは許せん。なぜなら…

 

優美子「あんさぁ、ヒキオ~。ホワイトデーなんだし美咲たちと一緒に出掛けない?」

 

八幡「おい、こら。確かに今日はホワイトデーだよ。だから、後で呼ぼうとしたのにお前マジで何なの?いい加減にしてくれない?」

 

優美子「つってもぉ、どうせヒキオはろくなもの用意しないんしょ?」

 

八幡「ねぇ、それ本人の前で言っちゃう?普通は言わないよね?」

 

優美子「うし、遊びに行くし!」

 

八幡「ねぇ、俺の話し聞いて?お願いだから」

 

優美子「美咲!出かけるよ!早く来な!」

 

美咲「はーい!」

 

八幡「頼むよぉ…俺の話をちゃんと聞いてくれよぉ」

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

     千葉駅周辺 PM 3時

 

優美子「ここまで来たのは良いけどどうする?」

 

八幡「ノープランかよ…」

 

美咲「みさきはおなかがへったなぁ」

 

八幡「ん?腹へったのか?サイゼ行く?」

 

優美子「ホワイトデーにサイゼとか……はぁ」

 

八幡「え?なにサイゼ嫌なの?じゃあ、吉野屋?」

 

優美子「吉野屋……ならサイゼで良い」

 

八幡「うっし…んじゃあ、サイゼに行くか」

 

美咲「おー!」

 

優美子「ろくなもの用意しないだけじゃなくて、ろくなところにも行かないじゃん」ボソッ

 

八幡「何か言ったか?」

 

優美子「なんでもねーし」ムスッ

 

美咲「はやくはやく!」ピョンピョン

 

八幡「おぉ、待て待て。今行くから」

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

     サイゼ

 

店員「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

 

美咲「3つ」

 

八幡「3人です。」

 

店員「喫煙席と禁煙席どちらにしますか?」

 

優美子「あんさぁ、たばこ吸うように見える?」

 

店員「も、申し訳御座いません!では、こちらへどうぞ」

 

美咲「パパ!ママ!はやく!」テテテッ

 

優美子「こらっ!美咲。走んな!他の人の迷惑になるっしょ!」メッ

 

八幡「ほら、美咲。ママにごめんなさいしなさい」

 

美咲「はぁい。ママごめんなさい」

 

優美子「ん…今度っから気を付けるんだよ?」

 

美咲「うん!」

 

店員「では、こちらの席へどうぞ」

 

八幡「あっ、すんません。ありがとうございます」

 

店員「いえ、では注文がお決まりになりましたら、こちらのボタンを押してください。ごゆっくりどうぞ」

 

八幡「ほら、美咲。食べたいの選びな」つメニュー表

 

美咲「ありがとー」

 

八幡「おう。お前も早く選んじゃえ」

 

優美子「わーってるし」

 

美咲「パパもコレみる?」

 

八幡「んー?俺は大丈夫、もう、決まってるから」

 

優美子「はぁ?見ないで決めたん?」

 

八幡「おう」

 

優美子「ほぇー。本当によく来るんだね。サイゼに」

 

八幡「まぁな。サイゼ大好きだからな。誰かさんと誰かさんの次くらいに」

 

優美子「へぇー」

 

八幡「え?誰と誰?みたいに聞いてくれないの?」

 

優美子「聞くわけ無いじゃん。分かりきってるし」

 

八幡「ですよねぇ」

 

美咲「パパ!みさきはコレ食べたい!」

 

八幡「ん?あぁ、ドリアね。他は?」

 

美咲「ん~、いまはいい」

 

八幡「じゃあ、また後で食べたい物があったら言えよ?」

 

美咲「わかった!」

 

八幡「ん…で?お前は?」

 

優美子「あーしもドリアだけでいいかな。なんかあったらまた後で頼むし」

 

八幡「あいよ。んじゃあ、店員さん呼ぶぞ?」

 

 ピンポーン

 

優美子「お昼食べた後はどうする?」

 

八幡「お前が決めろよ」

 

優美子「はぁ?あんさぁ、ちょっとは一緒に考えてくれても良いんじゃないの?」

 

八幡「いやいや、俺が考えたって良い事なんか思い付かねぇぞ?」

 

優美子「はぁ……美咲は何処か行きたい所とかある?」

 

美咲「ん~……みさきはねぇ。パパとママがいっしょならどこでもいい!」

 

優美子「あぁ、美咲可愛すぎるっしょ。マジなんなの?あーしらの娘超可愛くない?」

 

八幡「可愛すぎるって言うか、最早、天使だよな」

 

優美子「……天使。はっ!お昼食べ終わったらドンキに行くし!」

 

八幡「コレまた何で?」

 

優美子「ドンキで天使のコスプレ衣装買うし!」

 

八幡「!よし、行こう!」

 

店員「おまたせ致しました。ご注文をどうぞ」

 

八幡「えーっと、ミラノ風ドリアを3つとミックスグリルを単品で…あとドリンクバーを3つで」

 

店員「かしこまりました。では、ご注文を繰り返させていただきます。ミラノ風ドリアを3つ、ミックスグリルを単品で1つ、ドリンクバーを3つで宜しいですか?」

 

八幡「はい、大丈夫です」

 

店員「かしこまりました。では、少々お待ちください」

 

美咲「はぁい」

 

優美子「可愛い」ニヘラ

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

       10分後

 

店員「おまたせ致しました。ミラノ風ドリアを3つと、ミックスグリルは」

 

八幡「あっ、俺です」

 

店員「では、こちらを前に失礼します。ご注文の品はお揃いですか?」

 

八幡「はい、大丈夫です」

 

店員「では、ごゆっくりどうぞ」

 

美咲「パパ!たべていい?ねぇねぇ」

 

八幡「おう。食べて良いぞ」

 

美咲「いただきまぁす!」

 

優美子「ほら、美咲?ゆっくり、ゆっくり食べんだよ?ふぅふぅしてね。火傷しちゃうから」

 

八幡「いや、過保護すぎんだろ」

 

優美子「じゃあ、なに?ヒキオは美咲が火傷しても良いって言うわけなん」

 

八幡「いや、別にそこまでは言ってねぇだろ……お前らなに飲む?持ってくるけど」

 

優美子「あんたのセンスに任せる」

 

八幡「一番キツイ注文だな……美咲は?」

 

美咲「パパといっしょのやつ」

 

八幡「あいよ…んじゃあ、ちょっと待ってろよ」

 

美咲「はぁい」

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

      ドリンクバー前

 

八幡「三浦の飲みもんはどうすっかなぁ……まぁ、無難にミルクティーで良いか……んで、俺と美咲はカルピスソーダで良いよな。うし、戻ろう」

 

………

 

 

 

………

 

 

八幡「おう、戻ったぞ。三浦、飲みもん取ってくれ」

 

優美子「ん……ほら、美咲。ジュース来たよ」

 

美咲「ママ、ありがと」ニコッ

 

優美子「ん、どういたしまして」

 

八幡「あれ?持ってきたの俺だよね?」

 

優美子「ヒキオも早く食っちゃえ」

 

八幡「へいへい」

 

優美子「返事くらいちゃんとしろ」

 

八幡「……はい」

 

美咲「ママつよーい」

 

優美子「だしょ?」

 

八幡「はぁ」

 

優美子「早く食べてドンキ行くよ」

 

八幡「了解」

 

美咲「パパ!ママ!おいしーね」

 

優美子「ねぇ。でも、美咲と一緒に食べてるから美味しいんだよ」

 

美咲「そっか!ママとパパがいっしょだからおいしーんだ」

 

八幡「美咲。ゆっくり噛んで食べるんだぞ?」

 

美咲「うん!」

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

       レジ前

 

店員「おまたせ致しました」

 

八幡「あれ?紙、テーブルに忘れてきちまった」

 

優美子「なにやってるの?」

 

美咲「パパ、これ?」

 

八幡「あぁ、それそれ。持ってきてくれたのか、ありがとな。んじゃあ、その紙をおねぇさんに渡して」

 

美咲「はい、おねーさん」

 

店員「はい、ありがとう……えーっと、こちら7点で2093円になります」

 

八幡「はい……んじゃあ、えーっと……ありゃ、一円玉ねぇな。すんません、2100円からで」

 

店員「はい、2100円からですね?お預かりいたします。では、7円のお返しになります。ありがとうございました。またお越しくださいませ」

 

美咲「パパ、ママ。おいしかったね」

 

優美子「うん、おいしかったね」

 

八幡「うっし。ドンキに行くか」

 

美咲「うん!」

 

                    後編に続く

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