12歳の悪役幼女に転生しましたが、菅原様を籠絡して助かります 作:ないしのかみ
今後は一日1話。『エロエロンナ物語』と同様のペースになると思いますが、ご了承下さい。
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色々あってカーゼル候と共に、無事に翡翠宮へ辿り着いています。菅原様が保護を決断してくれたお陰ですね。
戦端は開かれてしまいましたが、取りあえず今は小康状態を保っています。
到着した帝都は酷い有様でした。講和派議員は殿下の私兵に有無を言わさず引っ捕らえられ、拠点となりうる建物は放火されました。
幸い、私兵の他に帝都防衛軍でゾルザル殿下側に加わった部隊は近衛中心で、周辺に駐屯する竜騎兵部隊とかは将軍達の離反で中立を保っています。
これは時間稼ぎの間に行った講和派議員の工作が実を結んだ形ですね。
ただ、このせいで帝都に有り得ざる化け物が徘徊しているのを目にしてしまいました。
ジャイアントオーガ。鎧に身を包み、鉄の棍棒を持った怪物。皇子は兵力不足を補う為、こんな物を動員したのです。
前にも言いましたけど、何を考えているのでしょうか?
「あれをこっちにも投入する可能性が出てきましたね」と菅原様。
あたしの知る『史実』ではそれはなかったのですが、私は歴史を改編させていますから充分に有り得る事態です。薔薇騎士団の精鋭も、あの怪物相手ではどうなるか分かりません。
他に意外だと言えるのが、翡翠宮に自衛隊がいる事です。
ゲームでは主人公の伊丹率いる分隊とハーレムが取り得る選択肢に、『部下と共に翡翠宮へ』『ハーレム率いて資源調査へ』『即売会に備えてアルヌスでゴロゴロ』の三つが出た筈だと記憶していますが、伊丹の姿はなく、代わりに朝霞一尉って人が指揮してます。
これも改変の結果なのでしょう。
正直、伊丹主人公編で出会うとシェリーが菅原様ルートに入っていも、好感度が上がって、私が伊丹のハーレム仲間になってしまうので、出会わなくて良かったと胸をなで下ろします。
確かここで亜人を差別して虐める高慢なシェリーに伊丹がビンタを食らわして諭し、伊丹のハーレム女達に出会った結果、今までの価値観を改めて性格が矯正されるんでした。
って、マゾですか私。
それはともかく。自衛隊と言ってもやはり分隊で、準備万端で装備を整えて来ている訳では無いので装備は軽装。保有する弾薬を節約する為か、無闇に発砲しません。
つまり余り戦いに関与は出来ないって事です。
ただ軽装甲車だけは勇ましく走り回って、芝生に足を踏み入れた掃除夫達を跳ね飛ばしています。
運転手は「おらおらぁ、轢かれたくなけりゃ、直ちに日本国領土から退出しやがれ!」とか拡声器で怒鳴ってますね。あそこだけ世紀末バリバリ伝説みたいです。
弾薬と違って、ガソリンには余裕があるんでしょうか。他人事ながら、心配してしまいますね。
「ピニャ殿下と皇帝陛下が気になるな」
籠城三日目。カーゼル候は情報途絶に渋い顔です。日本側は菅原様すらも情報統制して、こちらへ話を伝えてくれません。
でも仕方ありませんね。外交とは本来、友好的な顔をしつつ、後ろ手に短剣を握って隙を見せずに交渉する物なのですから。
<ここで解説>
軽装甲車。多分『パト労働者』の太〇みたいのが運転してますね。
調べたんですが、あれに車載してるミニミの予備弾倉数って分かりませんでした。まさか、銃側に付いてる一個だけって事は無いよね。
でも、自衛隊ならありそうで怖いんですけど。
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エロエロンナ物語(オリジナルファンタジー)方も良かったらご覧下さい。