比企谷さんの堕落生活
雪ノ下から比企谷へ
今日も退屈な学校が終わり、校門の前で待っている都築の所へ行き車に乗った。しかし、都築は私の住むマンションに行くのではなく、住宅街の方へ向かっていた。そう、この話は不幸から幸せへ。そして、また不幸になる話だ
雪乃「都築、何処へ向かっているのかしら?どう見てもマンションへの道では無いのだけれど?」
都築「はい?それはそうですよ。雪乃さんが住んでいたマンションは奥様が解約していましたので、もうあそこで暮らすことは出来ませんよ?」
雪乃「い、意味が分からないのだけれど!?どういうこと!?」
都築「私の口からはそう簡単にお伝え出来る事では無いのですが……そうですねぇ、どうしても知りたいと言うのでしたら奥様にお聞きしてはどうですか?」
雪乃「どうして都築は私に言えないのかしら?」
都築「それは勿論、奥様に口止めされているからです。なので、どうしても知りたいのでしたら奥様にお聞きしてください。」
雪乃「……わかったわ」
Pi Prrrr Prrrr Pi
ママのん『……もしもし』
雪乃「もしもし?マンションを解約したってどういうこと!?」
ママのん『解約したって事は住めないって事ですよ?』
雪乃「そう言う意味ではなくて、何故そんな事をしたのかしら?」
ママのん『貴方は私の事が嫌い?雪ノ下家の全てが嫌い?』
雪乃「……別にそんな事『正直に言ってみなさい、いつまでも逃げてないで』……嫌いよ、母さんも、姉さんも、勿論、雪ノ下家の全てが」
ママのん『そう、だからよ。私の事が嫌いな子は私だって嫌いです。だから縁を切りましょう。今日から貴方は雪ノ下を名乗る必要はありません。』
雪乃「い、意味が分からないのだけれど!?では、私はどうなるのかしら!?」
ママのん『話は最後まで聞きなさい。……私はね?ずーっと、男の子が欲しかったの、それでね?とあるお家の男の子を養子に迎えることになったのよ……それでね?そのお家のご両親に言っちゃったのよ「この子が居なくなったら、あなた方も寂しくなると思いますから、うちの次女を此方に向かわせます」って言っちゃったら、向こうのお父様が「よっしゃ!娘が増えるぜ!」って喜んじゃってね?だから今日から貴方は雪ノ下ではなく……』
都築「着きましたよ、此処が今日から雪乃さんの住む家です」
雪乃「こ、ここは?」
ママのん『比企谷です』
雪乃「な!?」
ママのん『それでは、お幸せに……さようなら雪乃さん。』Pi
雪乃「あ!?切られた!えっ?なに?私は今日から比企谷さんになるの?」
都築「えっ?そこを気にするんですか?」
雪乃「?って事は私は自由になったって事?」
都築「え、えぇ……まぁそう言うことですね。」
雪乃「やったわ!これで私は自由よ!」
都築「……雪乃さん。幸せになってくださいね。それでは私は失礼します。」
雪乃「えぇ、今までありがとう都築。貴方も幸せになってね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ピンポーン ガチャ
小町「……はい、どちら様です…か?」
雪乃「こんにちは、小町さん。なんて言えば良いのかしら?やはり……『ただいま』かしら?」
小町「そ、そうですね。ただいまで良いんじゃないですか?立ち話も何なんで上がってください。」
雪乃「えぇ、それではお言葉に甘えて失礼するわ」
小町「それで、雪乃さんにお聞きしたい事があるんですけど……」
雪乃「何を聞きたいのかしら?」
小町「えーっと……お兄「たっだいまー!!」……いえ、なんでも無いです」
父「君が雪乃ちゃん?可愛いね!あの、馬鹿と交換して本当に良かったよ。それでね?俺の事はちゃんと『お父さん』って呼んでね!」
小町「ねぇ、お父さん?お母さんは?」
父「ん?母さんはまだ仕事してるぞ?帰ってくるのちょっと遅くなるって」
小町「ふーん」
雪乃「えーっと、お父さん。これからよろしくお願いします。」
父「うん。こちらこそよろしくね、俺達はもう家族なんだから遠慮なんかしないで良いからね?」
雪乃「はい、よろしくお願いします。小町さんもよろしくね」
小町「……はい、よろしくお願いします」
こうして私は比企谷雪乃になったのだった
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
堕落した生活 過去
比企谷雪乃になってから数日が経ち、1つ困った事がある。お父さんが私を全力で甘やかすのだ。ちょっと体調が優れない、と言ったら救急車を呼んだり。欲しいもの勿論買って貰えるし、お小遣いも使いきれないほど渡される。何よりも1番困るのは、食事だ。食べきれないとかなら良いのだけれど、そうでは無い。栄養バランス等を全部無視して、毎日毎日、高たんぱく、高カロリーの食事だ。毎日の朝食と、お弁当は小町さんが作ってくれているからだけれど、夕食は毎日、出前か外食だ。最初の頃はこんな生活ではダメと思っていたのだが、人間とは残念なことに、こんな生活でも直ぐに慣れてしまったのだ……
雪乃「小町さん!おかわり!」モグモグ
小町「え!?またですか!?もう3杯目ですよ!?」
雪乃「困ったものね……最近は食べてないと落ち着かないのよ」
小町「ま、まぁ。しょうがないんじゃないですか?今まではストレスのたまる生活だったから……その生活から解放されれば、そうなりますよね」
雪乃「そう言って貰えると助かるわ。それで、おかわりはまだかしら?」
小町「ど、どうぞ」
雪乃「ありがとう……あら?もうこんな時間?急いで行かないと遅刻してしまうわね」バクバク
小町「す、すごい……」
雪乃「ふ~、ごちそうさまでした。満足満足、それでは行きましょうか。小町さん、また学校までよろしくね?」
小町「げ……また小町が学校まで自転車を漕がないといけないんですか!?」
雪乃「いえ、別に私が漕いでも良いのだけれど、そうなると確実に遅刻することになるわよ?」
小町「……小町が漕ぎます」ゲンナリ
雪乃「よろしくね」ニコッ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
学校 放課後 奉仕部
雪乃「お腹が空いたわ……」
結衣「ゆきのん……最近さ、太ったよね」
雪乃「え?私が?太った?」
結衣「うん、太ったよ。ブクブクのデフのんだよ!」
雪乃「私が悪いわけでは無いわ!悪いのは美味しいご飯のせいよ!」
結衣「責任転嫁!?」
雪乃「あらビックリだわ、由比ヶ浜さんが責任転嫁なんて言葉を知っていることに」
結衣「うわぁぁぁん!デブのんのバカー!」
雪乃「ふふっ」
雪ノ下から比企谷になったお陰で私は幸せです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
堕落した生活 現在
私が比企谷になってから2ヶ月程が経った頃、皆は勿論、自分でも自分の変化が目に見えて分かるようになった。その変化とは……体型は、どう見てもデ、デブ……髪の毛はボサボサになり、今までの周囲の目は男子からは憧れ、女子からは嫉妬と言う眼差しだったのだが、現在は、男女から『可哀想』『同情』と気の滅入るような眼差しを受けている。そうなると嫌でも目が濁ってくる……そう、散々馬鹿にしてきた、あの男と同じ目だ……生活習慣を改善すれば全てが元通りになるのだろうが、今の快適な生活をそう簡単に手放すことは私には無理だと思う。そう、無理だ。何故ならば……
父「ほら、雪乃ちゃん!おかわりは?」
雪乃「はい、いただきます」
……そう、断れないからだ。
母「……雪乃ちゃん?少しダイエットでもした方が良いんじゃない?」
雪乃「そ、そうですよね。わかり「母さん!!」……」
父「女の子は少しくらい太ってた方が可愛いじゃないか!このままでいいんだよ!な?雪乃ちゃん」
雪乃「……はい」
小町「いや、でも……これは少しってレベルではないと小町は思うな~」
父「小町は分かって無いな、女の子はこれくらいの方が良いんだよ。だって、男に言い寄られなくなって。ずーっと俺だけの娘でいて貰えるんだから」
母「……はぁ、勝手にしなさい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
雪乃「うぅ……今日もお風呂に入りたくないわ。でも、頭が痒いし……」
父「別に今はお風呂に入らないで、朝、学校に行く前にシャワーでも浴びればいいじゃん」
雪乃「えぇ、そうします。じゃあ、寝るわ。おやすみなさい」
父「あぁ、おやすみ」
こうして、私の堕落生活は続くのであった。
続けたい
ひっどい話を書いてしまった……評価に響くかな…