多分、近いうちに違う没ネタを投稿するか、続きが思い付かなくて書けなかった本ネタを投稿すると思う。
目が覚めると、全裸で布団に寝ていた。
可笑しい、昨日は部屋の隅で泣いていた筈なのに、俺は全裸で布団で寝ているのだ。しかも、布団の中には俺以外の暖かさがあるのだ。
「......あの、糞猫がッ!」
多分、布団の中に居る人物は白音だ。だって、床で転がっている黒歌の姿が布団から見えるのだ。俺はそのまま泣き疲れて眠ったのだろう。そして、あの白音は俺のファーストキスを奪うだけでは飽きたらず、そのまま俺の処女を......野郎ぶっ殺してやる!
俺は、布団を勢い良く捲り上げようとした。そして、部屋の扉が開いて挨拶が聞こえた。
「おはようございますダーリン(笑)!朝ですよ!」
「えっ?」
「えっ?」
「「......。」」
部屋に入ってきたのは、布団の中に居るであろう人物だった。そして、俺は現在全裸な訳で......。俺は急いで胸元を隠した。
「キャア!エッチ!」
「わあぁぁ!隠すところそこじゃないですよ!うわあぁぁ!早く隠してください!」
番組内で不適切な描写がありました。
しばらくお待ちください。
現在落ち着きを取り戻し、俺は体にシーツを巻き付けていた。白音の方は顔を真っ赤にして俺の事をチラチラ見ていた。
「朝からいきなり何てモノを見せるんですか...。確かに、私は少し位ならエッチなこともさせてあげますとは言いましたけど、いきなりそんなセクハラされるとは思いませんでしたよ......。」
「ちげぇよ。朝起きたら全裸にひん剥かれていたから、お前の仕業かと思って布団の中に居る筈のお前に文句を言ってやろうと思ったんだけど......。」
「何言い訳してるんですか、それでも男の子ですか!現に、私は部屋にいませんでしたし、姉は床に転がっています!なのに布団の中に誰もいる筈がないじゃないですか!」
「えっ?じゃあ今俺の布団の中には正体不明の存在がいて、俺はそんな不審者に全裸にされて一緒に寝てたのか?何それ怖い。」
俺と白音は、布団を見る。布団は人一人分程の膨らみができていた。俺は、布団を掴んで勢い良く捲り上げた。布団の中には黒くて長い髪をした俺より少し年上に思える幼女がいた。そんな幼女を見て白音が顔を青くしていた。
「こ、こいつは!」
「知っているのか、雷電!?」
「誰がサイボーグ忍者ですか!多分ですけど、こいつはウロボロスドラゴンのオーフィスですよ!」
「えっ、ウロボロスってバイオの?」
「あっすいません。私、4から先のバイオはやったことないんで、ネタがわかりません。じゃなくて、この子は原作で世界で二番目に強いドラゴンですよ!」
「2番目って、パッとしない強さだな。来るなら世界で一番強い方が良かった。」
「えっ、なんでそんな落ち着いてるんですか?この子は原作で、テロリストの親玉やってたりしてるのに。」
「何それ怖い。」
知らないよそんなこと。だって、俺が知ってるのはアニメの一期だけだもん。こんな幼女がテロリストの親玉とか言われても、正直信じられない。
「どうやらそこまで原作を見てないみたいですね。この子は、世界で一番強いドラゴンを倒すために仲間を集めて、テロを起こす厄介なキャラなんです。こんな幼女みたいな成でも、中身は数千、数万年生きているドラゴンですからね。合法ロリを通り越して、ババアですからヒロインとして見ない方がいいですよ。」
「酷い言われようだな。まぁ、早く起きてもらって出ていってもらおう。おーい、起きてください!」
俺は、幼女もとい世界で二番目に強いドラゴンの頬を叩いた。それを見ていたその状況を見ていた白音が、俺を羽交い締めにする。
「何考えてるんですか!叩いて起こすなんて!パワーインフレの激しいこの世界で、彼女が本気を出したらこの辺りは核を落とされた後みたいに焼け野原通り越して更地にされますよ!」
だが、白音の注意も虚しく世界で二番目に強いドラゴンは目を覚ました。幼女目を擦りながら回りを見て、最後に俺たちを見た。
「ドライグ、久しい。」
「俺はドライグじゃない。」
「違う、お前はドライグ。」
「ドライグは、俺の中に居るドラゴンだから俺はドライグじゃない。俺はイッセーだ。」
「イッセー?ドライグじゃない?」
「うん、俺イッセー。ドライグ違う。」
「何ですか?この、日本語覚えたての外国人と、英語のできない日本人のコミュニケーションみたいなものは?」
「ならイッセー、我に協力してグレートレッド倒す。」
「慎んでお断りさせてもらう。」
「むぅ。」
俺は幼女の頼みを断ると、幼女が頬を膨らませた。
俺は、テロリストになりたい訳じゃない。テロリストに成るくらいなら、原作通りに人生を進める方が楽である。なので、遠回しにお断りさせてもらおう。
「何で協力しない?」
「俺には力もない。ドライグも目覚めてない。だから足手まといにしかならないから諦めてくれ。」
「わかった。なら、我の力を与える。」
「えっ?うわっ!」
幼女がそう言うと、幼女の手から物凄くグロい蛇が出てきて俺に向かって襲い掛かってきた。その蛇を見て白音が慌てる。
「一誠さん!その蛇はオーフィスの力の一部です!体内に取り込めばオーフィスの魔力を自分のモノにすることができます!」
「つまり、もしこれを受け入れたら俺は強くなるんだな!そんなのお断りだ!只でさえドラゴンは力を呼び寄せるとか言われるのに、これ以上争い事の種を増やされてたまるか!」
俺は、左腕で蛇を受け止める。その瞬間、左腕から籠手が出てきた。受け止められた蛇は、籠手などお構いなしに噛みついてきた。
「ちょっと白音さん!?この蛇、活きが良すぎませんこと!?籠手越しに噛まれる痛み有るし、籠手が掛けてるっぽいんですけど!」
「ちょっとオーフィス!止めてください!一誠さんは嫌がってますから!」
「ん?お前誰?」
「えっと、私は―」
白音もまた、オーフィスと俺と同じように話そうとする。俺は必死に耐えるが、蛇は目標を何もない右腕にして右腕に噛みついてきた。
「いってぇぇぇ!この蛇、右腕に噛みついてきた!離せって!?何か、どんどん右腕の中に侵入してきた!?白音!早く机にある縄跳びの紐かロープみたいな縛れる物持ってきて!倍加してもどんどん侵入される!オーフィス!早く蛇を止めてくれ!お前が勝てないのにお前の力を貰っても、勝てるわけないだろうが!」
「持ってきました!右腕を縛ります!」
格闘すること5分、右腕を縛った事で何とか体内に侵入してくる蛇の進行を止め、落ち着いた。嫌、今の俺の腕が血が止まって真っ青じゃなければ本当に落ち着けるんだが。
「オーフィス、早く蛇を取り出してくれ。今世の赤龍帝は、争い事が嫌いなんだ。無駄な力は要らないから、頼むよ。」
「わかった。......ん?......ん?..................無理っぽい。」
「はぁ?」
「蛇が取り出せなくなってる。もう、我の蛇じゃない。我の力の一部をそのまま持っていかれた。」
『嘘じゃないみたいだぞ、相棒。』
突然、左腕から声が聞こえた。あの、あなたが目覚めるのって、原作の後の方なのでは?
「えっと、ドライグさんですか?あなたはまだ眠っているんじゃ?」
『大きな力に叩き起こされたんだ。今のお前の右腕からは、オーフィスと同じ力と、俺と同じ力が感じられる。右腕を見てみろ。』
「......何じゃこりゃ!?」
数秒目を離していると、右腕が人の腕じゃなくなっていた。縛った二の腕より下の腕が、左腕の籠手のように形を変えていたのだ。見た感じからは、まるで獣のような腕だった。
『もうその腕は、完全に竜化していて人の腕じゃなくなっている。だが、あのまま蛇を受け入れていたら、肉体も竜化していたぞ。あそこで縛るという方法は懸命な判断だったな。』
「ちくしょう......右腕持ってかれた!」
俺は、泣いた。昨日だけで、家族とファーストキスを白音に奪われたのに、今日はいきなり右腕を世界で二番目に強いドラゴンの幼女に持っていかれた。
「ま、まぁ、良かったじゃないですか!元々一誠さんはご飯を食べるときに見た感じ右利きだったし、オーフィスの力を持った右腕です!きっとすごい力が―」
『ゼロです。』
「へっ?」
俺の右腕からオーフィスと同じ声が聞こえた。そして、その声は更に俺を地獄に追いやった。
『能力はありません、『ゼロ(無能力)』です。』
「......御愁傷様です。」
白音は、俺に向かって手を合わせて頭を下げていた。まるで、仏様に挨拶をするように。俺は、もう俺の腕ではない右腕を睨み付けて泣いた。
次回予告
兵藤一誠は、右腕をオーフィスによって改造されてしまう!しかも、改造された右腕には、何の能力も無いらしい!諦めないでイッセー!
そして、別の場所では傷付いたあの少女が動き出す!
次回、『モノクロな猫姉妹』...続く?