没ネタ詰め合わせセット(白目)   作:ジャック・ザ・リッパー

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モノクロな猫姉妹

俺の腕を持っていかれたその後、オーフィスはまた来ると言って家から出ていった。もう二度とくんな疫病神。

竜化した腕については、念じれば元の人間の腕に戻った。だが、右腕が勝手に喋って五月蝿いのだ。それに、勝手に動いたりする。改めて、この腕が自分の腕じゃないと実感する。

 

 

『相棒。大丈夫か?』

 

「大丈夫じゃない、大問題だ。俺自身は戦う事なんかしたくないのに、他人に無理矢理訳のわからない物を入れられて腕力が少し強くなったけど、自分勝手に動いたりする右腕がある時点で地獄だよ。」

 

「最早、新手の○ギー状態ですからね。」

 

『嫌、力は無いよりはある方がいい。最終的には、白いドラゴンと決着をつけないといけないからな。』

 

「えっ、何それ。俺はそんな事は聞いてないぞ。」

 

「一誠さんは、知らないみたいなので説明しますね。古来より赤龍帝は、白龍王という相手の力を半減させるドラゴンと争っていて、その歴代神器所有者達はお互いに殺しあっているんですよ。」

 

「何それ、物騒。」

 

『そういうことだ。相棒には、来るべき戦いの時までには強くなってもらわないと困るんだ。平和に過ごしたいなら、白いドラゴンの神器所有者を殺すしかない。』

 

「ふざけんな。」

 

 

俺は平和な日常を望んでいるが、誰かを殺してまで欲しいとは思わない。人は、話し合うことの出来る生物だ。お互いをわかり会えば、争いをする必要はないと思う。

 

 

「でも、一誠さんは高校二年に白龍王と戦うことになるので気を付けてくださいね。強くならないと、家族を殺される可能性があります。あっ、殺される対象に私も入るかもしれないので、絶対に強くなってくださいね!」

 

「未来に夢も希望もない。」

 

 

俺は、自分に訪れる未来の出来事について考えながら、落ち込み続けるのだった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

イリナ君が引っ越した。

その話を両親にいきなり伝えられた。昨日イリナ君は、突然急ぎの予定が入り引っ越したそうだ。教会で剣がとか、子供たちが等と言いながら急いで旅立ったらしい。せめてイリナ君とお別れを言いたかった。残念である。

 

 

そして現在、俺は少し年上の女の子に首を絞められながら押し倒されていた。相手は興奮しながら俺に質問した。

 

 

「白音を何処にやった!この屑野郎!」

 

「あっ、がっ......!」

 

 

女の子、黒歌は何やら勘違いしているようだ。なので説明しようと思うのだが首を絞められてるせいで答えることができない。

 

 

「ふんっ、そうか。話す気がないのか。なら死ね!」

 

 

いえ、話す気はあります!首を絞められて声が出せないだけです!なので早く手を離し......あっ、どんどん意識が薄れていく......。

 

 

「何、私達の恩人に向かってヤってんですか!このバカ姉様は!」

 

「みにゃゃあ!?」

 

「ゲホッ、ゲホッ!」

 

 

いきなり黒歌の後頭部に日本の足が突き刺さり、黒歌はぶっ飛んでゴミ箱に頭から突っ込んだ。足の正体は、部屋に入ってきた白音のドロップキックだった。

 

 

「一誠さん!大丈夫ですか!?首に絞められた跡がくっきりついてますけど!?」

 

「白音!無事だったのね!安心して、早くこいつを殺して逃げましょう!」

 

「姉さん、落ち着いてください!この人は、私たちを助けてくれた人で、姉さんの傷を手当てしてくれた恩人ですよ!襲ってきた悪魔は、もういません!」

 

「そんな事、信じられるわけ―」

 

 

その瞬間、黒歌は糸の切れた人形のように倒れた。そして、俺の意識も断たれた。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

「姉さん!?」

 

 

黒歌の背後には、針のような形状をした何かがいた。その何かはゆっくりと一誠の右腕に近づくと右腕に同化していった。そして、右腕が喋る。

 

 

『相手が興奮状態だったようなので沈静化させるホルモンを打ち込みました。数時間後には目覚めると思うので、あなたが相手をしてください。視た感じ、記憶の混乱が見受けられます。』

 

「あっはい。って一誠さんは大丈夫ですか!?」

 

『問題ありません。既に回復を行っています。この回復速度なら、首の跡も5分以内に消えるでしょう。』

 

「回復って、あなたには能力が無いのでは?」

 

『はい、なので覚えました。宿主が擦り傷等の怪我をすることが多かったので、自然治癒能力を無理矢理活性化させているだけです。』

 

「......もう、それは1つの能力なのでは?」

 

『いいえ、能力とは呼べません。回復力を無理矢理活性化させているだけなので、栄養のあるものを食べさせてください。お願いします。』

 

「わかりました。何から何まですいません。」

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

その後、意識の無い俺は白音に担がれて白音の部屋のベットに寝かされたらしい。白音は、姉が目覚めたので記憶の混乱をどうにかして、現状についての説明をしたそうだ。

その日の夜、俺と両親の前で黒歌が正座をして頭を下げた。

 

 

「助けていただいて、ありがとうございます。叔父様、叔母様、一誠さん。」

 

「別にいいのよ!白音ちゃんのお姉さんなら大歓迎よ!」

 

「そうだぞ!ここでは自分の家のように過ごすといい!私も娘が増えたみたいで嬉しいよ!」

 

 

両親は、黒歌がここに住むのを嬉しそうにしているが、俺はあまり嬉しくない。別に、首を絞められたことを怒っているわけではない。黒歌は、綺麗で大きくなれば絶対に美人だとわかるが、どう考えても厄介事の種にしか思えない。このまま白音を連れて、何処か遠くに行ってもらいたいと思ってしまう。もう一度言うが、別に首を絞められたことを怒っているわけではない!

 

 

「叔父様、叔母様。大事なお話があるのですが。」

 

 

俺はそんなことを考えていると、黒歌は両親に話しかける。その内容は、俺を驚かせた。

 

 

「実は、白音が一誠さんとお付き合いをしているのは、嘘なんです。」

 

「ええっ!?」

 

「本当なの、それは。」

 

 

両親が動揺している。正直言うと、俺自身も動揺していた。もしかして、黒歌は白音と一緒にここを出ていくのか?......何故だろう、寂しいより先に安堵してしまった俺は、心が歪んでいるのだろうか?

しかし、黒歌は俺に近づいて俺を抱き締めた。そして、黒歌は俺にしか聞こえない小さな声で耳元に囁いた。

 

 

「余計なことを言ったり、白音に手を出したら、殺す。」

 

 

俺を脅した黒歌は、笑顔で振り替えって両親に嘘をついた。

 

 

「この通り、お付き合いをしているのは私達なんです。白音は、私達の関係が羨ましくて嘘をついたんです。本当にすいませんでした。」

 

「一誠、そうだったのか?」

 

「そう言うことなら、ちゃんと伝えてくれれば良かったのにね。」

 

「そうなんです、これからもよろしくお願いします御母様!御父様!」

 

 

黒歌達は、笑顔で両親と話していた。

俺は部屋に帰って布団に入る。......めっちゃ怖かった、少しチビりそうになった。もうやだ、癒しがほしいよぉ。




次回予告

黒歌に利用される可哀想な転生者一誠。そして、ついにあの男、原作の一誠を変態に変えた男がやって来た。そして始まるエロ語り。果たして、一誠に希望はあるのか!?

次回、『エロとは何か?何が許されるのか?』......続く?
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