没ネタ詰め合わせセット(白目)   作:ジャック・ザ・リッパー

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没ネタ2です。
1の続きもそのうち書きまーす。


没ネタ2
型月転生者達が多すぎる!


「そろそろご飯作らなきゃ。」

 

僕は、そんな事を言いながら布団から体を起こした。一階に降りると、誰がシャワーを浴びる音が聞こえる。きっと彼女が浴びているのだろう。もう一人の方はまだ寝ているが、もう少しすれば起きてくるだろう。

 

僕は、フライパンに油を引いて火をかける。フライパンが温まるまではパンをオーブントースターに入れて焼き、野菜を洗う。キャベツをパンで挟める程度に分けたら、ハムを切っていく。そろそろフライパンが温まっただろうと思い、卵を割って目玉焼きを作る。こしょうをかけて目玉焼きが焼き終わる頃には、オーブントースターからチンッと音が鳴った。後は、オーブントースターからトーストを取り出して、ハム、目玉焼き、キャベツを挟んで完成だ。

後は、お湯を沸かして紅茶を入れればモーニングセットの完成である。

 

僕が紅茶を飲む頃には、シャワーを浴び終わった彼女がタオルを巻いただけというあられもない格好で出てきた。濡れた髪が肌に張り付いて、余計に刺激的すぎる。だが、こんな姿を何年も見ていると耐性が付いてしまった。

 

「全く、毎朝そんな格好で出てこないでください。」

 

「仕方無かろう。そなたの作る料理は、余にとって最高の料理なのだぞ。その料理を待たずにいられる訳がなかろう?」

 

僕は、そこまで言われるような料理を作った覚えはないんだがなぁ。すると、2階からもう一人の同居人が降りてきた。もう一人の同居人が彼女を見ると、彼女は階段を飛び降りて彼女の胸を鷲掴みにした。

 

「テメェ!こんな贅肉をこいつに見せつけてんじゃねぇ!もぐぞコラァ!」

 

「痛い痛い!ヤメロォ!取れる!本当に余の胸が取れてしまう!」

 

そんな風にじゃれ合う二人を尻目に、僕は朝食を取る。この二人が我が家に住み着いてから数年、毎日こんな風景を目にしている。僕は朝食を食べ終わったので、部屋で着替えて学校に行く準備をする。準備が終わったので二人を見に行くと、まだ喧嘩をしていた。

 

「二人とも、そろそろ準備しないと学校に遅刻するよ。僕は、準備終わったから先に出るよ。」

 

「ちょっ!待てよ!」

 

「まっ待つのだ!」

 

やっと二人は喧嘩をやめて、やっと準備を始めた。僕は、家を出て家の前を見る。家の前には石でできた壁があるのだが、壁に頭が生えていた。正確には、身長が壁の高さとほぼ同じなので、少し頭が見えてしまい出待ちしているのが丸わかりである。僕は、これを高校に入ってから毎日見ている。毎日出待ちご苦労様である。

 

「行ってきます!」

 

僕がそう言うと、壁から見える頭がビクッと反応しまるで偶然通りかかったように装いながら歩き始めた。今日もその人物に挨拶をする。

 

「おはよう、今日も一緒に学校に行かない?」

 

「......別にいいけど。」

 

こうやって一緒に登校するのも、自分から言えないので僕から誘わないといけない。直ぐに後ろから、朝から喧嘩をしていた二人が朝食を食べながら走ってくる。

 

「待てって言ってんだろ!何で先に行っちまうんだよ!」

 

「そうだぞ!余があそこまで頼んだのに、そなたは何故無視して行ってしまうのだ!余は悲しい!」

 

「君たちが朝から喧嘩してなければ一緒に出れたと思うよ。それと、食べながら歩くのは行儀悪いよ。」

 

僕は二人にそう言うと、二人は急いで朝食を食べる。僕と一緒に登校していた人物が、その光景を見てイライラしたのかはや歩きになり、僕たちと距離を広げる。

僕は急いでその人物の後を追いかけた。

 

「待ってよ、オルタ(・・・)!」

 

僕の追いかける彼女の姿は、fateのジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の見た目をしている。そして、僕の後を追うように急いで朝食を詰め込むのは、fateのネロ・クラウディウスとモードレットの姿をしている。

 

彼女達がfateキャラの姿をしているが、別に僕はfateキャラの誰にも似ている訳ではない。だが、僕たちは転生者という繋がりを持っている。しかも、転生者は僕達だけじゃない。今から行く学校にも、沢山の転生者がいる。おまけに全員、型月系と来ている。

 

僕は、こんな濃い面子に囲まれ生活しているが、結構幸せである。




次回予告

大量に出現する型月キャラの転生者達。しかし、全員全然英雄っぽくない!そして、堕天使に襲われる原作主人公。その時、彼の手の甲が光を放つ!

型月だらけの生徒達

次回、『令呪をもって我が肉体に命ずる!』...続く?

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