ブレイブウィッチーズ-prière-   作:しがない物書き。

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3話 正座、です!

管野はぐんぐんとネウロイへ突進せんばかりに急降下を行う、その反動で足が気流に持っていかれそうになるがなりふり構わず動作を続けた。

みるみる照準いっぱいにネウロイが映る。

管野はまだ引き金引かず目一杯に近づこうとする。

ネウロイは漸く管野に気づいたのか奇怪な声を上げ、いや、それは悲痛な声だったのかもしれない。

抗いがたい場面に直面した時、生きるものは大抵発声することにより逃避を行おうとする、ネウロイが生き物かどうかはさておき…それはー

 

 

「ここだっ!」

 

管野の間合いに入ったと言うことだ。

 

タン!タン!タン!とリズミカルに発砲音と殻薬莢が雨霰のようにネウロイへ降りかかる。

やられてはたまらない、とばかりにネウロイも赤い光線を2条ほど出しながら逃避を図ろうとするが、

 

「逃がすかよ!この野郎!」

 

あわてふためきながら逃げるネウロイを管野は嬉々とし追いかける。大体の光線は当てもない所に外れるため有効射になりそうな攻撃だけシールドで受け止める。

 

ガン、パキャアアァン!

 

弾が一匹のネウロイへ命中しコアを破壊した。

ここで管野は反転し再び高度を取る。その左手には小さくガッツポーズが握られていた。

急降下から反転し急上昇…体に掛かるGがこれほど気持ち良いと思ったことはない。

 

「もう…一丁!」

 

高度を十分に取り再び反転する。今度は逆落としの姿勢で最後のネウロイを喰らおうという訳だ。

 

「うわぁ!!」

 

突然管野は追随姿勢を崩した。

それは、もう片方のネウロイから発された奇声からだった。

上空にいる管野でさえも耳元で発声されているかように聞こえるのだから相当なものだ。機関銃を持つ右手の肩と左の手のひらで耳をふさぐが、あまり変わらない。

 

「うっせぇんだよ!えっ!?」

 

管野は頭に青筋をたてて降下を再開しネウロイへ襲いかかろうとしたがまた元の体勢へ戻った。先程まで青筋をたてていた所には冷や汗が浮かび出ている。

地上には黒い点を作るかのように、2匹しかいなかったはずの所は他のネウロイが終結しているのだ。

おおよその数、30。

残りの残弾も少なく偵察任務のため予備の弾倉もない。

これでは倒せないが、おめおめと逃げ帰るのは管野の性に合わない。

 

「くそっ…!」

 

管野は悪態をつき、姿勢を変える。

 

「くそったれ!」

 

暴言を吐きながら破れかぶれのようにネウロイへ突っこむ。今度は2条ではなく、さらにネウロイも停止しているため管野へ攻撃が一点に集中する。

魔方陣を発動させ防ぎ、降下。防ぎ、降下。というのを繰り返すがこれでは埒が明かない。

度々赤熱化するシールドからジリジリと熱波が体を覆い魔法力を酷使し疲労が溜まり、冷や汗は普段流す汗へ戻った。

 

「これじゃあ…」

 

管野はぐっ、と眉間に皺を寄せる。

 

パシュンーパシュンーパキャアァアァン!

 

「命令違反に、逸脱行為…サーシャさんがまた胃を痛めそうですね」

 

眼下にいたネウロイはロスマンの武器、フリガーハマーの手によって跡形もなく破壊されたのだった。

 

「あのネウロイは番をつくる、いえ、番の様なものね。どちらかがやられると仲間を呼ぶ厄介なネウロイよ。」

 

まあ、これも長年の経験からね。と一言溢し、背を向けた。

時計を見ればほぼ活動限界の制限時間を越えている。

この時間は巡航速度での指標なので、つまり…

 

ボスンッ、ボスンッ

 

「はあっ?まじかよ!?」

 

管野のストライカーには基地へ帰る燃料は当然ないのだ。

 

 




この後でアウロラねーちゃん出す予定だったけど本家さん出るから書けない…です。

お久しぶりです。連休もありストックを書き出してみました。新刊楽しみですね!
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