その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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第10話 ~俺の彼女になってくださいっ!~

 私こと蒼谷悠は戸惑っていた。何故ならばダイヤからの手紙により俺とダイヤの思い出の場所をあちこち回った後、最後の場所であろう場所でダイヤが待っていると思っていて『ほら、やっぱりね』なんてクールに決めてみたものの、そこで俺を待っていたのは予想しなかった人物だったからだ。

 

「あ、やっと来た!もぁ、遅いぞ!」

 

「あ・あぁ悪い・・・って!!なんでだよ!!なんでお前がここにいるんだ?ダイヤは!?」

 

「え?ダイヤはここにはいないよ?」

 

「なんですと!?え?じゃぁこの手紙は?これは果南が出したってのか??」

 

「ううん、それは間違いなくダイヤからの手紙だよ。」

 

 そう、この場所で俺を待ち構えていたのは松浦果南だった。しかし何故彼女がここに居るのだろうか?ダイヤがいなくて果南がここにいて、でもこの手紙はダイヤからで・・・・もう訳がわからん・・・・。

 

「さすがにこんがらがってるみたいだね。今の状況説明しようか?」

 

 今日のこの出来事をダイヤを巻き込んで果南とマリーが画策したのはなんとなくわかるけど、今の状況がまったくの見込めない・・・。ここは素直に話を聞くしかなさそうだな・・・。

 

「タノミマス・・・」

 

「何で片言?まぁいいか。鈍感で無神経で意外にお子様な悠君でも流石に気付いてると思うけど、今日のこの手紙によるダイヤとの思い出ツアーを考えたのは鞠莉でそれにわたしとルビィが乗ったのね?それでダイヤに悠君の本当の気持ちが知りたいならこの手紙を書くように鞠莉がおど・・・じゃなくてお願いして書いてもらったの。」

 

 ねぇ、今何か言いかけてやめたよね?ダイヤ何されたの!?てか、果南さん、俺のこと嫌いですか?物凄い言われ方したんだけど・・・・。

 

「それで、鞠莉が悠君をスタート地点に誘導してここまで来てもらったってわけ。それで、ダイヤに合わせる前に悠君が直前でヘタレないように私がここで悠君の覚悟を確認する為にここで待ってたってわけ♪」

 

 なるほどね。ここで果南からOKが出ないと俺はダイヤに合わせてもらえないってわけか・・・。まったくとことん手の込んだことを・・・。

 

「で、ここに来るまでにどれだけダイヤが悠君の事を想い続けてきたか分かったと思うけど悠君はどうだった?悠君はそんなダイヤをどう思った?一人の女の子として見ることが出来た?それともやっぱり妹だった?」

 

 ん?何で今さらそんな事を聞くのだろうか?俺は果南達の前でちゃんと一人の女の子としてダイヤの事が好きだと宣言したはずなんだけど・・・。肝心なところでヘタレたからこんな聞き方をしたのか?もしそうなら、もう一度ビシッと言わないとダメだよな。

 

「そんなのは決まってる!!俺はダイヤの事を一人の女の子として好きだっ!!今回こうやってダイヤと思い出の場所を回ってみて改めて気付いたけど、俺は本当は昔からダイヤの事が好きだったんだ!!でも子供だったから妹として見てるんだと思い込んで自分の気持ちに全く気付いてなかったし、ダイヤがどれだけ俺を見ていてくれたのかも分かってなかった。でも今ならはっきりとダイヤが好きだって言える!」

 

「そう。なら、わたしに悠君の本気を見せて。」

 

「本気って?」

 

「それは悠君が考えて♪」

 

 えぇ!?肝心なことはノープランですか!?いや、それともこれも込みで試されてる?ん~どうしたもんか・・・ここはやはり回りくどいものよりもストレートが一番だよな!!ありきたりだけど、これでいこう!!

 

「俺はダイヤが誰よりも好きだっ!!」

 

「悠君の気持ちはそんな物なの?」

 

「ダイヤが大好きだっ!!!!」

 

「もっと大きな声でっ!!」

 

「俺は黒澤ダイヤを誰よりも愛してるっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!」

 

「悠さん・・・・」

 

「え!?」

 

 俺は果南に促されるまま思いのたけを叫んだ。ダイヤに逢いたい一心で・・・するとここにはいないと思っていたダイヤの声が聞こえ振り返るとそこには顔を真っ赤にして目に涙を浮かべているダイヤがいた。

 

「な?えっと・・・今の聞いてました?」

 

「え、えぇ・・・・・」

 

 俺とダイヤは夕日に負けないくらい真っ赤にして見つめあったまま固まってしまった。あれを聞かれたかと思うと物凄い恥ずかしさがこみ上げてくるんですけど////

 しかもさっきまで果南が居た方をチラッと見てみたらなぜかさっきまで居たはずの果南の姿が無くなっていた。これはもしやはめられた!?どうせこの後告白に行くつもりだったしこうなりゃ今言うのも後で言うのも変わらないか!!

 

「えっと・・・・聞いていたなら分かると思うけど・・・・俺ダイヤの事が好きだっ!!もちろん妹としてじゃなく一人の女の子として大好きだっ!!この間はその・・・ごめんな。言ってから恥ずかしくなって照れ隠しに妹としてなんて言って傷つけて・・・。でも本当にダイヤのことが好きなんだ。この気持ちを自覚したのは最近だけどそれでも誰よりもダイヤの事が好きだって自信を持って言える。」

 

「悠さん・・・。私は幼い頃からずっと悠さんの事を見てきました。悠さんが私の事を妹としてしか見ていないかと思うたび何度も辛い気持ちになりました。それでもまだ可能性はあると思い私なりにアピールしているつもりでした。それなのにこの間はっきりと妹としてしか見ていないと言われどれだけ悲しかったか・・・。でも、これは仕方のない事なんだと何度も自分に言い聞かせました。それでも諦める事も嫌いになることも出来なかった・・・・。それが余計に辛くて・・・。」

 

「うん・・・ごめんな。」

 

「でもあの日、鞠莉さんと会って悩みを打ち明けると、悠さんの本当の気持ちを知りたくないか?と言われました。正直悩みました。もし先ほど悠さんが言った事は何かの間違いでちゃんと私を女性として見てくれているのかもしれない。でも、もしあの言葉通りだったら?そんな考えがグルグル頭の中を駆け巡りました。でも、やはり諦めきれない自分がいて、だから、これを最後にしよう、鞠莉さんの提案にかけてみようと・・・。悠さんの本音をちゃんと聞けたとして、それでも私を妹としてしか見ていないのなら諦めようと・・・。だけど鞠莉さんの提案にかけてよかった・・・。諦めないでよかった・・・。」

 

 ダイヤは涙を流しながら、でも嬉しそうにほほ笑んでいた。その笑顔を見た俺はドキッとした。今まで見たダイヤの中で一番綺麗で愛おしくなる笑顔だった。

 

「悠さん・・・。ずっとお慕いしておりました。私と『まったっ!』

 

 俺はダイヤが言おうとした言葉を遮ってとめた。これ以上先は俺が言わないといけないと思ったからだ。こんなに俺を想っていてくれて傷つけて、それでも俺を待っていてくれたダイヤの想いにこれで報えるとは思わないけど、それでもこれは俺が言わないといけない事なんだ・・・。

 

「ダイヤ、そこから先は言わなくていい。」

 

「え・・・?」

 

「今までダイヤの気持ちに気づかなくてごめん。ダイヤが俺の事を見ていてくれてことに気づけない鈍感な俺だからこれから先もダイヤの事を怒らせる事が沢山あるかもしれない・・・だけど、ダイヤの事が誰よりも好きだっ!!!こんな俺でよければ俺の彼女になってくださいっ!!!」

 

「っ・・・はい♪ふつつか者ですが私を悠さんの彼女にしてください♪」

 

「ダイヤっ!!」

 

「ちょ!?悠さん?////」

 

 俺の精一杯の告白にダイヤは笑顔で頷いてくれた。そんなダイヤが愛おしくて俺は思わずダイヤを抱きしめていた。俺がダイヤを好きだと気付いてからまだ一カ月と経っていないのに告白するまでとても長く感じられたのに、これでやっと恋人同士なれたんだと思うとあっという間だったような気がするなぁ。

 

 パチパチパチ

 

 俺がダイヤを抱きしめていると後ろから拍手の音が聞こえてきた。振り返るとそこにはに、ニコニコしながら拍手をしているマリーとばつの悪そうな顔をしている果南とルビィがいた。

 

「ごめんねぇダイヤ。止めたんだけど鞠莉が聞かなくってぇ。」

 

「お姉ちゃんごめんなさい・・・。ルビィ覗くつもりはなかったんだけど鞠莉さんが離してくれなくて・・・」

 

「///////」

 

 あぁ、ダイヤが恥ずかしさのあまり俯いちゃったよ・・・。

 まぁ、マリーの画策なら、なんとなくこうなる事は予想で来てたから俺はいいけど、大方ダイヤはマリーに『最後はその場を離れるからガンバッテネ☆』なんて言われてそれを鵜呑みにしたんだろうなぁ・・・。

 

「これでようやくSteadyな関係になれてよかったわね☆おめでとう☆ところでお二人さん?いつまで抱き合ってるのかしらん?」

 

 マリーに言われてまだ抱き合っていた事に気づいて慌てて俺たちは離れた。

 

「あ・ありがとうございます/////」

 

「あ・ありがとう。そ、それよりマリーこれはどういうことだ?説明してもらえるんだろうな?」

 

「説明も何もここまできたら最後まで結末を見届けないなんてありえないでしょ?だから見てたんだけど?それともなぁに?文句でもあるのかしら?」

 

 くそっ!今回の件で借りができてしまったから強く言い返せない・・・。それはダイヤも同じようでダイヤを見ると苦笑いをしていた。

 

「鞠莉もその辺にしておいてあげな?まぁ、なんにせよ落ち着くところに落ち着いてよかったよ♪おめでと♪」

 

「うん、お姉ちゃんもお兄ちゃんもおめでとう♪」

 

「果南さん、ルビィありがとうございます。おかげさまで悠さんとお付き合いすることができましたわ♪」

 

「あぁ、本当にありがとうな。」

 

 この三人には本当に色々迷惑をかけちゃったなぁ。いつかちゃんとお礼をしないとなぁ。まぁそれはそうとなんだか不思議な感じだなぁ。妹のようにしか見てなかったダイヤを好きだって自覚したのがつい最近の事なのに今は彼女なんだよなぁ・・・。

 

「ん?どうかしましたか?」

 

「俺の彼女は可愛いなぁって♪」

 

「なっ!!/////」

 

 照れちゃって可愛いなぁ♪こんな可愛い子が俺の彼女だなんて俺は幸せ者だなぁ♪

 

「はいはい、いちゃついてるとこ悪いけど、ラブラブタイムはここまでよ☆」

 

「ラブっ!?べ、別にそんなつもりはありませんわ!!」

 

「そうだぞマリー。それになぜここまでなんだ?」

 

「別にいちゃついてるのは構わないんだけど、二人とも肝心なこと忘れてない?」

 

 ん?何かあったけ?ちゃんと告白をして返事は貰ってるし・・・・後これ以上何がある?

 

「鞠莉、肝心なことってなぁに?」

 

「うんうんっ!」

 

 果南とルビィも思い当たらないのか果南がマリーに訪ねてくれた。すると、マリーは大きなため息をついてこの場にいる全員を見渡してから口を開いた。

 

「ライブよ、ラ・イ・ブ!!」

 

「「あ・・・」」

 

「もぉ、肝心なこと忘れないでよね。曲ができたんだからライブをやらないとダメでしょ?」

 

「そうでした・・・」

 

「で、ライブは来週の土曜日に学校の体育館でやるわよ☆」

 

「「え!?」」

 

「ちょ、鞠莉!?それわたし初耳なんだけど!?」

 

「私もですわ!!」

 

「だって、さっき生徒会長に相談したら来週の土曜なら体育館空いてるって言うからおさえちゃった☆」

 

 おさえちゃったって・・・練習とか大丈夫なのか?ほら、ダイヤと果南が頭を抱えてるぞ。

 

「振り付けは大体考えてあるし何とかなるなる☆」

 

 マリーは頭がいいのか、何も考えてないのか時々よくわからなくなるなぁ・・・。本当に大丈夫なんだろうか?まぁ、俺が心配してもここから先はほとんど何もできないと思うからダイヤと果南に任せるしかないけど・・・。

 

「もぉ仕方ないなぁ。決まったものはしょうがない!明日から一週間のんびりしてる暇はないね!気合入れていこうっ!!」

 

「そうですわね。鞠莉さんのむちゃくちゃは今に始まった事ではありませんし、下手に時間があるとダラダラしてしまうかもしれませんし逆に良かったかもしれませんわね。」

 

 おぉ、みんなポジティブ~。ま、この調子なら大丈夫そうだな。

 しかし告白したというのに余韻に浸る暇ナシでなんだか少しさみしい気もするなぁ・・・。それに折角付き合ったのに1週間まともに逢えなさそうだ・・・。

 

「よ~し!!シャイニーなライブにするわよ~!!」

 

「「おぉー!!」」

 

 マリーは右手を差し出しそれにダイヤと果南も手を重ねた。三人は見つめあって楽しそうに笑うと気合を入れる掛け声を出した。・・・まではいいんだけど何だろう、何か物凄い違和感を覚えるんだけど・・・なんだろう・・・何か忘れている気が・・・。分からないなら軽く流してもいいんだけど、今回は流しちゃいけない気がする・・・。

 

「ねぇお兄ちゃん、ルビィ何か大切なことを忘れている気がするんだけど・・・」

 

「奇遇だな俺もだ。なんだったかなぁ・・・」

 

 ルビィも俺と同じく何か引っかかるらしく首をかしけていた。なんかこうライブに関係することのような・・・。

 

「「あぁ!!」」

 

「な、なんですの急に!?」

 

「大変だダイヤ!!物凄く重大な事を俺たちは忘れているぞ!!」

 

「え?」

 

「「グループの名前っ!!」」

 

「「「あ・・・・」」」

 

 そう、まだこのグループの名前がないのだ。物凄く大事で初歩的な事を忘れていた。ライブまであと一週間。前途多難だな・・・。




やっとダイヤとくっつけられました。

ない頭を使って少しでもイイ感じにしようとしたので疲れました~・・・


さて、次はグループ名の命名です。どうなる事やら・・・


では、また次も宜しければ読んでやってください。
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