その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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第17話 ~この三人で歩いていたい~

~~果南side~~

 

 東京のイベント参加の許可をとってから1週間がたった。あれからわたし達は毎日遅くまで基礎体力作りからダンスに歌と猛特訓をしている。昨日あたりは流石に疲れがたまったのかダイヤも鞠莉も少しヘバッていたけどラブラブに出ようと思ったらこれくらいは頑張らないとね♪とはいえ、無理は禁物だから今日あたりは軽く体を動かしたら後は休みにしようかな?そうしよう♪休むのも大事なトレーニングだもんね♪この授業が終わったら二人に相談しよっと♪

 

 

「ねぇ、ダイヤ、鞠莉・・・ってあれ?ねぇダイヤ、鞠莉は?」

 

「さぁ?授業が終わったら足早に教室から出て行かれましたがどこに行ったかまでは・・・。おそらくお手洗いだとは思いますが・・・」

 

「そっか。まぁ鞠莉には後で話せばいいか。」

 

「どうしたんですの?」

 

「あのね、今日の練習なんだけど・・・」

 

「松浦、ちょっといいか?」

 

 ダイヤに今日の予定を離そうとしたら今まで授業をしていた先生に呼ばれてしまった。ダイヤに後で話すと断りを入れて先生のもとへ行くと、先ほど集めたノートを職員室まで運んでおいてと言うことだった。まぁ、今日は日直だから仕方ないか。

 わたしはさっき集めたクラス全員のノートを抱えて職員室へと向かった。そして職員室に入ろうとしたら中から鞠莉と担任の先生の話し声が聞こえてきた。普段なら気にせず中に入るのだけれど、なぜかこの時のわたしは職員室に入ることができず二人の話を盗み聞きをしてしまった。一体何を話してるんだろう?

 

「本当に断るの!?ご両親も先方もぜひっておっしゃってるの。もし向こうで卒業すれば大学の推薦だって・・・」

 

「いいんです。ワタシSchoolIdol始めたんです!学校を救うために!!」

 

これってまさか留学の話!?確かに鞠莉は凄く頭いいしそんな話が来ても不思議じゃないけど・・・・。

 

「そうかもしれないけど、これはあなたの将来に大きくかかわってくる話なのだからもう少しよく考えてみてくれないかしら?折角先方も何度も話をくれているのだし・・・」

 

「ありがとうございます。だけど何度言われても考えは変わりません。ワタシは将来の事よりも今が大事ですから。」

 

 話からすると留学の話は今回が初めてではないみたい。これってやっぱりわたし達のせい・・・なのかな・・・?わたし達がスクールアイドルをやろうって誘ったから?だから将来よりもわたし達をとったの?鞠莉は本当にそれでいいの?鞠莉くらい頭が良かったらなんになってなれるのに、そんな簡単に将来の可能性を潰していいの?

 

「とにかく、先方はもう少し待つと言ってくれているからよく考えて。」

 

「・・・分かりました。考える事だけはしてみます。では、失礼します。」

 

 鞠莉は担任の先生と話し終えると職員室から出ようとしたのでわたしは慌てて別のドアから入れ違うように職員室に入って頼まれたノートを先生の机の上に置いてわたしも職員室を後にしようとしたら、わたしを見かけた担任の先生に呼びとめられてしまった。

 

「あ、松浦さん丁度いいところにいたわ。小原さんの事でちょっと話があるのだけれど放課後少し時間を貰えないかしら?出来れば黒澤さんにも来てほしいのだけれど・・・」

 

「・・・分かりました。わたしからダイ・・黒澤さんには伝えておきます。」

 

「悪いわね。それじゃ放課後二人で職員室に来てね。」

 

 わたしは担任の先生にお辞儀をして教室に戻った。鞠莉の事の話とは間違いなく留学の事だろう。でもその話を聞かされてわたし・・・わたし達はどう答えたらいいのだろう?折角ラブライブへの希望が少し見えたと言うのに解散しないといけないのかな?でも鞠莉の将来を考えたらそうすることが最善なのは分かる。でも・・・。

 わたしは答えの出ぬまま教室に戻ると、ダイヤと鞠莉が楽しそうに話していた。

 

「あ、果南☆遅いよ~。今日の練習どうしようかってダイヤと話してたんだけどさ~」

 

「ごめん、わたし用事があって練習できそうにないから今日は休みにしない?この1週間結構ハードにやってたし丁度いいから休養も兼ねて休みにしよ。」

 

「えぇ~!!」

 

「ごめんね?ダイヤはどう?」

 

「そうですわねぇ・・・本当は練習をしたいところですが、果南さんが居なくてはフォーメーションの確認ができませんし休む事も大切な練習ですものね。今日はお休みにしましょう。」

 

「ダイヤまでそう言うなら仕方ないか・・・」

 

 わたしは改めてごめんと言うと次の授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。わたしは席に戻るとさっとダイヤに、放課後鞠莉の事で大事な話があるから鞠莉に気付かれないよう職員室に来てほしい、とだけ書いたメールを出した。

 

 

 

 そして放課後、わたしとダイヤは担任の先生の前にいた。

 

「色々忙しいのに放課後に呼び出してごめんね。」

 

「いえ、それは構わないのですが、鞠莉さん事で大事な話とはなんですの?」

 

「その事なんだけど、実は今小原さんに留学の話が来てるの。」

 

「え!?そうなんですの?」

 

「えぇ。しかもかなりいいところからぜひ来てほしいと言ってくれているのだけれど、当の本人は留学しないの一点張りで・・・。」

 

「・・・・・。」

 

「それで、私たちに説得しろということですか?」

 

 流石はダイヤ。先生の言いたい事をすぐ理解したみたい。でもダイヤは一体どうこたえるのだろう?正直わたしはどうしたらいいのかさっぱり分からない。鞠莉は大切な友達で、だからこそ明るい未来が待っているのならそこに迷わず進んでほしいと思う。だけどそれと同時に、わたしはまだ、この三人で歩いていたいとも思ってしまう。

 

「流石は黒澤さんね。話が早くて助かるわ。単刀直入に言うわね。黒澤さんと松浦さんには小原さんの事を説得してほしいの。三人がこの学校の為にスクールアイドルとして頑張ってくれている事はよく知っているわ。でも、通過点にしか過ぎない高校生活の為に将来を棒に振ってほしくないの。」

 

「先生のおっしゃっている事はよくわかります。確かに鞠莉さんのは才能のある方ですわ。その才能は世の中の為に使うべきだとも思います。ですが・・・」

 

 やっぱりダイヤもこの話を聞いて迷ってるみたい。そうだよね・・・。将来も大事・・・だけど、それと同じくらい二度とこない”今”と言うこの時間も大事だもんね・・・。

 

「松浦さんはこの話を聞いてどう思う?」

 

「わたしは・・・正直迷っています。鞠莉はとても大事な友達です。明るい未来へ進んでほしいと思います。でも、それと同じくらいまだそばにいたいと思う自分もいて、だけどわたし達のせいで鞠莉の将来の色々な可能性が無くなるのも怖くて・・・・。」

 

 わたしとダイヤは同じ気持ちだった。当然と言えば当然だ。わたし達は小学校の頃からずっと一緒で遊ぶ時には大体この三人で遊んで今まで来た仲だもん。

 

「そうよね、変なこと言ってごめんなさいね。仲のいいあなた達に酷な事お願いしてごめんなさい。」

 

「い、いえそんなことありませんわ。先生のお立場を考えれば仕方のない事ですし・・・」

 

 先生は無言になってしまったわたしとダイヤに謝ってくれた。たぶん先生も困っていたんだと思う。先生としての立場もあるし、でも謝ってくれるくらいわたし達の今も考えてくれてるんだと思う。

 

「でも、小原さんったら転校や留学の話があるたびに断っていたものだから、もったいないと思ってね。」

 

「そうなんですか!?」

 

「えぇ。でも肝心の本人にその気がないからずっとこんな感じなのよ。・・・さて、この話はもうお終いにしましょうか。これ以上はあなた達を暗くさせてしまうしね。変な話をしてごめんね。」

 

 わたし達は話が終わると帰る準備をして学校を後にした。

 

「ねぇダイヤ。わたし達はどうしたらいいのかな?」

 

「分かりませんわ・・・鞠莉さんは今まで何も言ってくださいませんでしたし・・・」

 

「そうだよね・・・。」

 

「でも、今はイベントに集中しないとですわ。鞠莉さんの留学の話は気になりますが参加すると決めた以上情けないパフォーマンスは出来ませんわ。」

 

「そう・・・だよね。鞠莉の事はまずイベントが終わって一段落したらちゃんと考えればいいよね?」

 

「えぇ・・・。」

 

 わたしとダイヤは無理やり自分達を納得させてイベントの事に集中しようとした。そうすることでしか、このどうしていいかわからない不安を誤魔化す事が出来なかったから。

 

 そしてわたし達の今後を左右するその日はもうすぐそこまで来ている事にまだ誰も気づいていなかった・・・・。

 

 

~~果南side END~~




いかがだったでしょうか?

ダイヤと果南の優しさを少しでも書けていたらいいなぁ

でも優しさって難しいですね。一歩間違うとそれは独善的になったりわがままになったり・・・

さて、少しづつ歯車が狂い始めた中いよいよ次回東京に向かう話になります

よかったらまた見てやってください♪
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