その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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第1話 ~私スクールアイドル始めます~

 

 早いものであのドタバタから2週間が過ぎていた。その間に何度かダイヤが来てくれてご飯を作ってくれたり軽く掃除をしてくれたりしていた。ただ、毎日来てもらうのも気が引けるし、何よりせっかくの高校生活、ダイヤにも思いっきりエンジョイしてもらいたいのでダイヤと話し合い週に3日ほど放課後に来て手伝ってもらうことにした。本当は来なくても大丈夫と言いたいところだが、お恥ずかしい話、料理は一応出来るが、手の凝ったものは作れないし、面倒なので丼ものとかカレーで何日か楽をすると言った偏った食事になるが自分でも分かっているのでお言葉に甘えさせてもらうことにしたのだ。で、今は大学の学食で智也と昼飯を食べているところだ。

 

「なぁ、悠よ?」

 

「なんだ?唐揚げならやらんぞ?俺の好物だからな。」

 

「別にいらねぇよ!!てか、俺も同じの食ってるしっ!!じゃなくて!!虚しくならないか?男二人で同じ飯食っててさぁ。もっとこう潤いっていうか華っというかさぁ・・・。」

 

 はぁ、また始まった。智也とは中学からの付き合いで、親友というか悪友といった関係だが、こいつには困った習性がある。それは異様に女性への執着が凄いということだ。基本的にはいい奴で弄りがいのある面白い奴なんだが、何せかなりのベースケなので女性が近寄ってこない。近寄ってこないのでさらに執着するという悪循環に陥っている。

 

「俺は別に気にならないぞ?そりゃ、彼女でもいれば楽しいキャンパスライフを送れそうだけど、無理に彼女作ろうとは思わないし。それに付き合うんならちゃんとお互いを知った上で、好き同士でないとさぁ。」

 

「そりゃそうだろうけど、このままじゃ俺ら魔法使いになっちまうよ~。折角大学生になったっていうのに出会いなんて全然ないし。」

 

 いや、出会いはあるはずなんだ。普通はな・・・。だがこいつの場合自業自得で自分で自分の首を絞めていた。

 

 遡ること2週間前。そうダイヤと再会した日のことだ。入学式には遅れなかったものの智也との約束に遅れて会場に到着した俺だが、そこにはなんとナンパにいそしむ智也の姿があった。声をかけようとしたところ智也は奮戦むなしく女子から苦情があったらしく警備員さんに拉致られていってしまった。俺に気付いた智也は助けを求めていたが、恥ずかしかったので他人のふりをしておいてあげた。

 後で聞いた話だが、入口に入る女性のほとんどに声をかけかわいい子にはしつこく声をかけていたようだ。なもんだから大学に全体に噂が広まり、尾ひれ背びれがついて、智也はど変態の女泣かせの最低野郎として大学中にその名を轟かせたのだった。

 

「まぁ、自業自得だ。諦めて魔法使う練習でもしてれば?」

 

「おまっ!!それは酷くないかい?」

 

「全然。むしろ酷いのはお前の頭の中だw」

 

 などとくだらない会話をしながら昼食を終えた俺は帰り支度を始めた。このままダラダラしててもいいのだが、今日はダイヤが来てくれる日なので、やば気な物を隠すという使命があるのだ。てか、俺のじゃないが・・・どこぞの智也が『一人暮しなんだから置かせろ』と勝手に昨日の夜に置いていきやがったせいで手間が増えた・・・。捨ててやろうかな?

 

「そう言えば、最近お前帰るの早くない?高校の頃は何かにつけてだらだら駄弁ってたのさぁ。まさかお前!!彼女でもできたんじゃないだろうな!?」

 

「はぁ?何言ってんお前?さっき「いたらいいね」的な会話してただろうが?何忘れたの?鳥頭なの?馬鹿なの?てかよく大学に入れたな?」

 

「ねぇ、さり気にひどくないそれ?」

 

「馬鹿なこと言ってるからだ!!別に彼女とかじゃないから安心しろ。ただ、まだ部屋が片付いてないから片すだけだ。そんじゃまた明日まな。」

 

 『なら俺も手伝うという』智也をとりあえずシバいてから帰宅した。誰のせいでいらん苦労してると思ってるんだ?それになんとなくだけど智也とダイヤを合わせたくなかった。確実にダイヤを見た智也はナンパをするだろうし、ダイヤはダイヤであの手のタイプは苦手だろし、ダイヤの精神衛生上よろしくはないだろうからな。しかし、このトレジャーはどこに隠そう・・・本当に捨てようかなぁ・・・?

 

 などと悩んでいるうちに時間が来てしまい、ダイヤの訪問を告げるチャイムが鳴ってしまった。ダイヤには少しだけ待ってもらい慌ててとりあえずトレジャーは押入れの中に投げ入れ、隠し忘れがないのを確認してからダイヤを迎え入れた。

 

「おじゃまします。なにやらドタバタしてましたが、何かありましたの?」

 

「い、いや何でもない!何でもないから気にするなっ!」

 

「はぁ・・・。あ、そう言えば、今日は駅前のスーパーが特売日ですのでこれからの買い出しに行きたいのですが悠さんはお時間大丈夫ですか?」

 

「あぁ、大丈夫だよ。なら、今から買いに行くか。」

 

「はい。あ、でもその前に冷蔵庫の中身とか確認させてもらいますね?」

 

 冷蔵庫の中を確認し終えたダイヤは買い足すものを素早くメモを取り、二人で駅前のスーパーまで買い物にでかけた。駅前のスーパーはウチのアパートからは歩いて15分程の距離にあり品揃えもなかなかでよく利用させてもらっている。

スーパーに着いた俺たちはカートにカゴを乗せ足りない食材やら日用品などを店内を回りながら買い足して行く。

 

「しかし毎度毎度悪いな。こっちのスーパーの安い日まで調べてもらって。」

 

「いえ、お気になさらないでください。好きでやっていることですので。」

 

 この二週間で分かったのだが、ダイヤは良いものを少しでも安く買うためには手間を惜しまないタイプだった。俺は面倒だから休みの日に纏めて買えば良いやと思っていたのだが、その事をダイヤに話したら、『親御さんがお金を出してくれているとは言え、無限ではないのですから、きちんと節約しないのはブッブーッですわっ!』と、怒られてしまった。家事はキチンとこなすわ、節約上手だわ、どこに嫁に出しても恥ずかしくないな。立派に育って兄ちゃん嬉しいぞ。

 

「ダイヤはいい奥さんになれそうだな。」

 

「へっ?!そ、そんなぁ、いい奥さんだなんて・・・照れてしまいますわっ!!それに、私なんてまだまだ・・・」

 

「そんな謙遜することないぞ?もっと自信を持っていいぞ!俺が保証してやる!」

 

 そんな話をしながらお会計を済ませ真っ赤になっているダイヤと帰宅した。しかし真っ赤になってモジモジしてるダイヤを見てると何故だろう、なんかドキドキする・・・あ、俺のS心をくすぐるのかな?

 

 帰宅すると、ダイヤはすぐに夕飯の支度を始めてくれた。流石にテレビを見て寛ぐのは気がひけるので、野菜の皮むきなど、俺でもできる事を手伝って支度をして行く。ちなみに今日のメニューはブリの照り焼きとサラダ、豆腐とワカメの味噌汁とキュウリの浅漬けとなっている。その他にも日持ちする簡単なおかずを作ってタッパーに入れて保存してくれた。おかげでこの二週間充実した食生活を送れています。

 

「さてと、これでお終いですわ。」

 

「ありがとうなダイヤ。おかげで毎日うまいもん食えて助かるよ♪なにかお礼しなきゃだけど何がいいかなぁ?ダイヤは何か欲しいものでもあるか?」

 

「い、いえ、お礼なんてとんでもありませんわ。それに私が好きでやっている事ですし、それに・・・。」

 

『それに、悠さんの為にご飯を作れるだけでも夢の様なんですもの。悠さんが私の作ったご飯を食べてくれる事こそが最高のお礼ですわ。なんて恥ずかしくて言えませんが///』

 

「それに?」

 

「い、いえ、何でもありませんわ・・・。あ、なら一つだけご相談が有るのですが聞いて頂けますか?」

 

「おう。俺で良ければいくらでも聞くぞ。それで相談って?」

 

「実はですね、私の通っている浦の星女学院高校に統廃合の話が持ち上がっているらしいのでが、お母様もお祖母様も通っていた伝統ある学院ですし、私自信まだ日は浅いですが今の学院生活がとても気に入っているんです。まだ噂の域は出ていないので確定ではないのですが、確かに年々生徒数は減っているみたいで近いうちに統廃合の話が現実味を帯びて来るのは目に見えていますし、一学生の私に何ができるのか最近考えてまして・・・」

 

 なるほど、確かにそいつは難題だなぁ。たかが学生一人に出来ることなんて皆無に等しいし、そもそも内浦は凄く綺麗な海があったり、町に住んでる人は皆んなあったかくて良いところなんだけど、いかんせん周りに何もないんだよなぁ。やつぱり最近の学生は周りに遊びや買い物が出来る環境がある学校を選ぶだろうから、生徒を集めるのは至難の技だよなぁ。

せめて、そういった娯楽施設よりもインパクトのある魅力的なものでもないとなぁ・・・。例えばμ’sみたいなスクールアイドルでも居れば良い宣伝に・・・!!!

 

「なら、ダイヤがスクールアイドルとして有名になるってのはどうだ?あのμ’sのようにさぁ!!」

 

μ’s・・・いまから三年前に第二回ラブライブ!で、優勝候補のA-RISEを破り優勝したグループで三年経った今ではA-RISEと並びμ’sは伝説となっている。昨今のスクールアイドル人気の礎を築き、ドーム大会が開かれるほどスクールアイドルに可能性を示したグループだ。当時高校一年生だった俺は智也に誘われてラブライブ!決勝を見にいったが自分と同い年くらいの可愛いけど何処にでもいそうな女の子たちがとても輝いていて衝撃を受けたことを今でも覚えている。そんなμ’sも実は廃校を阻止する為に立ち上がったグループであり、実際に廃校を阻止したと言うのだから真似をして見て損はないはずだ。

 

「えぇぇぇ?!確かに私も考えましたが、私みたいなのがあの、スクールアイドル全ての聖域、聖典、宇宙にも等しき生命の源のμ’sの様にだなんて恐れ多いですわっ!!」

 

「いや、凄いのは分かるし認めるけど、そこまで神聖視しなくても・・・」

 

「何を仰っているのですか悠さんっ!!今やスクールアイドルの殆どがA-RISEやμ’sに憧れ、少しでも彼女達に追いつこうと次々とスクールアイドル生まれているのですよ?彼女達は正にスクールアイドル会の聖母マリアっ!その名のごとく女神と言っても過言でありませんわっ!それなのに、神聖視しなくても、ですって?!」

 

「す、すまん悪かったっ!俺が悪かったから落ち着けダイヤっ!」

 

 俺はいきなり鼻息を荒くして興奮したダイヤに詰め寄られ、俺は壁際まで追い込まれてしまった。子供のころからアイドルやらかわいいものが大好きだったダイヤだが、この数年の間にここまで好きに磨きがかかっていたか・・・。まぁ、俺もあの決勝を見てμ’sにハマったから気持ちはわかるけど、ダイヤさん・・・物凄く近いですよ?

 

「はっ!!す、すみませんっ!!μ’sのこととなるとつい・・・本当に申し訳ありませんっ!!」

 

「いやいや、確かに俺もμ’sは好きだから気持ちはわかるから気にしなくていいよ。でも、そこまで神聖視しなくていいと思うぞ?彼女たちだって、ともとはただの女子高生だったわけだし誰にだってμ’sのように輝ける可能性はあるんだからさ!!」

 

「そ、そうでしょうか?」

 

「おう!!やりたい気持ちはあるのに迷ってたり悩んだって始まらないぞ?まずは始めてみないとな!悩んだりするのは壁にぶち当たってからでいいと思うぞ?その度思いっきりあがいて一つずつ壁を乗り越えていけばいいんだ。一人で無理なら周りを頼ればいい。少なくとも俺はいつでも力になるからさ♪」

 

「そうですね・・・。やりたいと思っていても何もしなければ何もしないのと同じ・・・確かに動き出さなければ何事も始まりませんわよね?私スクールアイドルを始めてみます!!」

 

「おう!!がんばれ!!そしたら俺はスクールアイドル黒沢ダイヤのファン第1号だな♪」

 

「っ!!!///・・・うふふっ、そうですわね!!では応援お願いしますね?悠さんっ!!」

 

「お、おうっ!!任せておけっ!!」

 

 真っ赤になりながらもとても嬉しそうにほほ笑むダイヤの顔を見て俺の心臓が、ドクンッ!!ど跳ね上がった。あ、あれ?何だろうこの気持ち・・・・物凄くドキドキする・・・今までこんなドキドキ感じたことないぞ?緊張でもなくダイヤに再会したときに詰め寄られた時のドキドキに似てなくもないがやはり違う・・・何なんだ?病気かなぁ?

 

 俺がこのドキドキの正体に気付くのはもう少し先のこととなる。

 

 そして、ダイヤの帰宅時間になってしまったため、ダイヤを送るためにアパートを出た。なんだか顔が熱かったかめ夜風がとても心地よかった。

 そして俺とダイヤが赤い顔をしてアパートから出ていくところを電柱の陰から見ている人影が・・・。

 この人物が今後の俺の人生を大きく左右することになるとはこのときの俺はまだ知る由もなかった・・・。




いかがでしょうか?
ダイヤさんのかわいさやポンコツ度合いをうまく書けないです・・・orz

もっと精進せねば!!

次あたりで果南と鞠莉だせたらいいなぁ・・・
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