さて、いよいよイベント当日。今はイベントの流れなどの説明を受け簡単なリハーサルが行われている。パフォーマンスの順番は先ほどくじ引きで決めており、パフォーマンスの順番は30組中19番目。微妙な順番だが、まぁ、こればっかりは運だししかたない。ちなみに俺は何をしているかというと、只今会場の前でポツンと待ちぼうけを食らっております。なぜそうなったかと言うと、会場の中には当然ながら事前申請したものしか入れず、俺は申請をしたダイヤ達のミスにより俺の名前が書かれておらず、警備員さんにストップをかけられてしまったのだ。ダイヤ達が俺の身元を証明しても入れてくれないので、今は会場の前でスマホをいじりながら時間を潰しているのであった。
「はぁ・・・・暇だ・・・・」
~ダイヤside~
「悠さんには悪いことしてしまいましたわ・・・・」
「仕方ないよ、まさか申請書の後ろに同伴者の名前を書くところがあるなんて思わないもん。」
「そうそう、愛しのdarling傍にがいないからって落ち込まないの☆」
「別にそう言うわけでは・・・・」
私たちのリハーサルが終わり袖で私のミスで悠さんを外で待たせることに落ち込んでいると果南さんと鞠莉さんが慰めてくれましたが、悠さんはこの暑い中一人で待っているかと思うと悔やんでも悔やみきれませんわ・・・。というか、鞠莉さんのは慰めでしょうか?
「ほら元気出して!!悠君に申し訳ないと思うなら最高のパフォーマンスをしないとね♪」
「そうですわよね!!ここで結果を残して悠さんをラブライブと言う最高のステージに連れて行きましょう♪」
「ダイヤ、ラブライブに出る目的変わってるから・・・」
「私とした事が///」
「この際どっちでもいいんじゃない?ラブライブに出るのは変わらないんだし、学校も救って草葉の陰から見守ってくれてるユウにも最高の舞台を見てもらうってことで☆」
「ちょと鞠莉さん!!勝手に悠さんを殺さないでください!!まったく・・・鞠莉さんは頭いいのに何で時々こう・・・・ん?」
「どうしたのダイヤ?」
「い・いえ・・・」
私が鞠莉さんに呆れていると後ろの方から鋭い視線を感じて振り返りましたが、そこには私たちを見ている人は誰もいなく私の気のせいかと思ったその時でした。今度は別の方から小さな声でしたが、でもはっきりと私たちの事を話してる声が聞こえてきました。
「ラブライブに出るですって?なにそれ、わたし達の事なんて眼中にないってこと?」
「しかも男の為みたいよ。」
「えぇ?それって本気でラブライブ目指してるわたし達の事馬鹿にしてるよねぇ?」
「たまたまランキングが急上昇したからって何か勘違いしてるんじゃないの?」
などといった私たちを中傷する発言がちらほらと聞こえてきました。それは果南さんと鞠莉さんにもにも聞こえてた様で二人の顔が険しくなっていました。それでもこんなところで騒ぎを起こしてこのイベントどころかラブライブの予選にも出場できなくなっては困るので周りの発言を流していると、それが癇に障ったのか最悪の事態が起こってしまったのです。
ドンッ
「キャ!?」
「あ、ごめんなさい。でもそんなところでつっ立てるのが悪いのよ。」
出場者の一人がワザと果南さんにぶつかってきたんです。そしてよろけた果南さんは壁に立てかけてあった資材にぶつかってしまいました。そして次の瞬間・・・
「いったー・・・」
「果南危ない!!」
「え?」
ガッシャーン
果南さんがぶつかった資材が果南さんめがけて倒れてきたのです。それにいち早く気付いた鞠莉さんが果南さんを助けるために果南さんを突き飛ばしましたが、そのかわり鞠莉さんの足が下敷きになってしまいました。
「鞠莉!!」「鞠莉さん!!」
私と果南さんはすぐに鞠莉さんを助け出しました。幸いにも資材の重さは大したことなくすぐに物はどける事が出来、騒ぎに気付いたスタッフの方たちに連れられて鞠莉さんは医務室へ向かい、私と果南さんは状況説明の為この場に残る事になりました。
状況説明が終わるとぶつかってきた方達が謝罪に来てくれました。まさかここまで大事になるとは思っていなかったらしく、ちょっとした嫌がらせのつもりだったとの事でした。
イベントの運営側も、お客さんがかなり待っているので中止にはできないのでこのままイベントを行うが、彼女達は今日のイベントには参加を辞退してもらい後日何らかのペナルティを与えるとのこと。私達は鞠莉さんの怪我の具合を見て酷いようなら今回は見送ってもらうとを言われました。
そして私達は鞠莉さんの様子を見に医務室に行くと医務室の前でスタッフの方と鞠莉さんが話をしていました。
「鞠莉!!」
「あ、果南☆それにダイヤも☆」
「鞠莉さん、怪我の具合はどうなんですの?」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ☆軽い打撲はあるけど問題ないって☆今その事をこのお兄さんに伝えていたところよ☆」
「とりあえず本人が大丈夫と言っていたのと、軽いジャンプなどしていたので問題ないと思いますので、Aqoursさんの出演は予定通りでお願いします。」
そう言うとスタッフの方な軽くお辞儀をして去って行きました。
「もぉ、無茶して!!心配したんだからね!!」
「Sorry☆」
「でも、大した事がなくてよかったですわ♪」
「ダイヤにも心配かけてゴメンネ。さて、それじゃ、準備しないとね☆ワタシはお手洗いに行ったから控室に行くから、二人は先に行っててね☆」
そう言うと鞠莉さんはお手洗いへと向かいました。とにかく無事で何よりです。
「わかった♪時間ないからなるべく早くね~♪」
「OK☆」
「果南さんすみません、私少し悠さんに連絡して来たいのですが・・・」
「早くしておいで♪悠君もダイヤの声聞きたがってると思うよ♪」
「ありがとうございます♪」
「ダイヤもなるべく早く戻ってきてね♪」
「わかってますわ♪」
鞠莉さんが無事で安心したら、今度は一人外で待ってる悠さんの事が心配いになり私は連絡を取るために外へと向かいました。しかし、まさかこの後に果南さんが苦しむ事になるとは全く想像していませんでした・・・。
「君は小原さんのグループメンバーかい?」
「え?あ、はい、そうですけど?」
「悪いんだけ少し時間いいかな?大事な話があるんだ・・・」
~ダイヤside END~
~鞠莉side~
-30分前-
「ここじゃレントゲンとれないから骨に異常があるかまでは分からないけど、おそらく捻挫と打撲かな。なんにせよこれじゃ、今日のライブに出るのはちょっと許可できないよ。」
あの後ワタシは医務室に運ばれてきて、医務室の先生に診てもらったんだけどこれが痛いのなんの・・・。果南が無事だったのはよかったけど、もう少しうまく助けられると思ったんだけどなぁ・・・。それにしても、あの人たちは酷いよね!!あんな人たちにワタシ達の夢を邪魔されたくない!!意地でも踊ってみせる!!
「大丈夫だよ先生☆テーピングしてもらえたら、これくらいどうってことないよ☆」
「しかし、そうは言うが相当痛いだろ?それに捻挫でもこれ以上無理したら最悪の場合手術しないといけないかもしれないし、もし骨に異常があるならそれこそ歩けなくなってしまう可能性だって・・・」
「それでもお願い先生。ワタシ達はこのライブに賭けてるの。学校を救うために・・・。それに、なにより大切な友達の・・・ううん、親友の夢だから!だからこんな形で終わらせたくないの!!」
小学生の時転校してきた時のワタシは最初は孤独だった。小原家の娘と言うだけで周りはお嬢様扱いをして遠巻きに接するだけ。でも果南とダイヤは違った。二人のおかげでクラスのみんなとも打ち解ける事が出来たし、今こうして大好きな親友と同じ夢を追う事が出来るのも全部二人のおかげ。だからこんなところで躓きたくなんかない!!
「でも君達はまだ1年生だろ?それなら次の機会だって・・・」
「それじゃダメなのっ!!!!今は確かに少し注目してもらえているけど、来年にはどうなっているか分からない。ワタシも最近まではあまり詳しくはなかったんだけど、先生は今のスクールアイドルの数を知ってる?」
「いや、詳しくは・・・」
「去年のラブライブのエントリーグループは約6千・・・物凄く多いんだよ。これだけいるのに今でも毎年沢山のスクールアイドルが生まれてるの。その中でも上位として輝いてるグループは実力もそうだけど奇跡のようなチャンスをつかむ事が出来たグループなの。確かに今がダメでも次頑張ればいい。でも、今できる事をしないで次を期待する事はしたくないの!!」
「君の気持ちはよくわかった。でもね、やはり許可は出せないよ。君がプロのならばどんな無理や無茶を通してでもやらないといけない時はあるけれども、君はそうではない。確かにスクールアイドルではあるけれども、プロではないし、ましてや今が無茶を通さないといけない時だとは思えない。だから・・・」
ダメ、話がずっと平行線にしかならない。先生の言っている事は十分わかったいるつもりだけど、ワタシにも譲れない物がある。だから!!
「ワタシが踊っているとき危険だと思ったら止めてくれていいから!!だからお願い・・・1曲だけ・・たった1曲だけでいいのっ!ワタシにステージに上がるチャンスをちょうだい!!」
「どうしてそこまで?」
「さっきもイッタデショ?大切な親友のずっと憧れていた夢だから。ダイヤの夢に引っ張られるようにその夢は果南の夢にもなった。だからよ☆」
そして、それはワタシの夢にもなった。最初はまったく興味なんてなかったのにフシギよね☆でも、そんなフシギな魅力があるのがSchoolIdolなんだと思う。だからこんなにも人気があるのね☆
「だから、君はその二人の夢の為にどうなってもいいと?」
「別にそうは言ってないわ。ただ、自分達の実力がないなら諦めもつく。次に向けて頑張ればいいんだって・・・。でも、他人に夢の邪魔されて挑戦できないのもチャンスをなくすのも嫌なの!だからお願い!!」
「はぁ・・・。分かった。そこまで言うのなら運営側には私からは何も言わない。ただし、パフォーマンス中でも危険と判断したら容赦なく止めさせてもらうからね?」
「ありがとう先生!!」
コンコンっ
「小原さん、怪我の具合はどうですか?」
「ダイジョウブデス!!やれます☆」
~鞠莉side END
いかがだったでしょうか?
今回は鞠莉の2人を想う気持ちを大事に書いたつもりです。
次回は真実を知った果南がどういう思いであの決断をしたか書けたらと思います。
よければ次回も読んでやってください♪