ダイヤを無事に家まで送り届けた俺はさっきの一件で落ち着かなくなり缶コーヒーを買って近くの公園でブランコに座りながらチビチビとコーヒーを飲みながら先ほどのダイヤの笑顔を思い出していた。凄くかわいい笑顔だったなぁ、と思い返してみては顔が赤くなる・・・。俺はいったいどうしたんだろう?今までだってダイヤの笑顔はいっぱい見てきているのに今日に限ってはなぜこんなにもドキドキするんだろうか?ん~自分で自分がわからん・・・。
答えが見つからないまま頭の中で?がグルグルしていると俺の背中に物凄い衝撃が走り気がつくと俺はブランコから吹っ飛んでいた。
「いって~・・・何なんだ?」
先ほどまで俺が座っていたブランコの方に振り向くとそこにはなんと、なわなわと震えている智也の姿があった。
「いってーなっ!!いきなり現れて何しやがんだ!!」
「これはどういうことだいったいっ!?」
「いや、それは俺のセリフだからっ!!何なんだよ本当に?」
「俺は見たぞ!悠っ!誰だ?あのものすっごい美人は!!しかも女子高生!!さらに付け加えるなら浦女!!彼女なんていないって昼間言ってたじゃんか~!!あれはウソだったのか?俺を裏切ってリア充の仲間入りか?魔法使い見習いは卒業したってか?それとも何か?あれは妹です。とでも言うのか?そんなわきゃねーだろ!!お前一人っ子じゃんか!!てかあのタイの色は一年生だよな?どこでどういう接点があったらあんな美人と知り合えるわけ?てか俺にも紹介しろ!!って、聞いてんのか悠っ!!今すぐ俺にもかわいい女子こヴゴボァ・・・・。」
「うるせーっ!!矢継ぎ早にいろいろ言うな!!突っ込めんわ!!後、まずは俺を吹っ飛ばしたことを謝りやがれ!!」
物凄い勢いでまくし立てられて一瞬あっけにとられていたが我に返った俺はあまりのウザさに智也の鳩尾に綺麗なボディブローをお見舞いした。我ながら会心の一撃だった。その証拠に智也の体が一瞬宙に浮くほどだ。しかし何なんだこいつは?何を勘違いしているんだ?マジでウザい。てかなんで女子高のタイの色で学年がわかるんだ?・・・あ、こいつは変態だったw
「うぅぅ・・・・酷いぞ悠・・・俺のガラ空きの腹に見事なまでのボディブローなんて・・・。俺はただあの浦女の美少女一年生の正体を知りたかっただけなのに・・・それと、我を忘れて全力でドロップキックかましたことはごめんなさい。」
「いや、お前の方が十分酷いじゃないかっ!不意打ちで後ろから全力でドロップキックって・・・。だいたい、何を勘違いしてるか知らんが、ダイヤは彼女じゃないぞ。幼馴染で一人暮らしを始めるときにお袋が、俺はほっとくとろくなもの食べないからって、飯の面倒を頼んで言ったから作りに来てくれてるだけだって。」
「嘘だっ!幼馴染と言うのは本当だとしても、絶対彼女だろ!そうじゃないならなんで二人して赤い顔で出てくるんだよ?説明がつかないだろ?」
こんなやりとりが暫く続き、なんとか誤解は解いたものの、『彼女じゃないなら俺にも可能性があるってことだよな?頼む悠!!俺にダイヤちゃんを紹介してくれ!!』としつこくせがまれてしまい、最初は断っていたがしばき倒しても食らいついてくるので最終的に俺が折れてしまい、近いうちにダイヤと合わせるという約束をさせられてしまった。この情熱をもう少し違う方向へ向けたら彼女ができそうなもんだが・・・。すまんダイヤ・・・面倒事に巻き込みそうだ。
まぁ、この件については後でメールでも入れて謝罪して覚悟しておいてもらうとして、ダイヤを家まで送り届けているときにスクールアイドル活動のことで『私一人では恥ずかしいし、何よりパフォーマンス面などどうあがいてもクリアできない壁にぶつかると思うので明日学校で友人を誘ってみます。』と言っていたが、うまくいくといいなぁ・・・。がんばれダイヤっ!!
~~ダイヤside~~
昨日の夜、悠さんに送ってもらってから、お風呂に入っている間に悠さんからメールが入っていました。何か忘れものでもしたかしら?と思いメールを読んでみると『今日はありがとう。明日の勧誘がんばれよ!!』といった内容の後に『それとごめん、俺の友達にダイヤと歩いてるところを見られて、興味を持った友達に紹介しろって頼まれて断れなかったから今度会ってもらえるか?」と書かれていたので、悠さんのお友達なら喜んで、と返信したところ『ありがとう・・・。一応覚悟はしておいて。』と返信が・・・。お友達に会うだけでどんな覚悟がいるのでしょうか?よくはわかりませんでしたが、分かりました、とだけ返しておきました。少々緊張しますが当日が楽しみですわ。さて、このことも大事ですが今はもっと大事なことをしなくてわっ!!昨日悠さんにも背中を押してもらいましたし、勇気100倍ですわっ!!
というわけで、さっそく登校中の生徒の中によく知った後ろ姿を見つけてので勧誘開始です!!
「おはようございます果南さん♪」
「あ、ダイヤ~♪おはよ♪どうしたの?なんか今日はご機嫌だね?」
この方は松浦果南さん。小学校以来の私の親友の一人で、この近くの島のダイビングショップの一人娘さんで青味がかったロングヘアをポニーテールにしているスポーツ少女でとてもサバサバした性格の持ち主ですがその性格に似合わずグラッマラスな体の持ち主なんです。少しくらい分けてほしいですわ・・・。そしたら悠さんもきっと・・・んっん~!!とにかく流石は私の親友の一人ですわね。挨拶だけで私の機嫌が分かるとは・・・。
「そうなんです!!実はこの間の統廃合のうわさを聞いて何かできないかずっと考えていたのですがやはりこれしかないと、昨日ついに決心がつきまして・・・私スクールアイドルを始めようと思います!!」
「へ~そうなんだ♪ダイヤは昔っからアイドルとかに憧れていたし、いいんじゃないかな。ダイヤの好きなμ’sみたいだし♪」
「はい♪そこで果南さんにお願いしたいことがあるのですか・・・」
「なぁに?」
「果南さんも一緒にスクールアイドルをやっていただけませんか?」
「えぇ~~!?わたしも?ん~~まぁいっか。いいよ一緒にやろうか♪」
あ、あれ?ずいぶんあっさりOKが貰えてしましたわ。何日か考えさせてと言われるつもりでしたのに・・・折角考えていた口説き文句が無駄になってしまいましたわ。
「ホントにいいんですの?」
「誘った張本人が驚いてどうすんの?」
「い、いえ。ただ、ずいぶんあっさりとOKが貰えたので驚いてしまって・・・」
「まぁ、確かに私なんかがアイドルなんて務まるかは分かんないけど、面白そうだし折角の親友のお誘いだね♪それに・・・ダイヤ結構おっちょこちょいだから誰かが傍でフォローしてあげないとね♪」
「最後の方はなんだかとっても引っかかりますが・・・とりあえずありがとうございます♪」
「で、私を誘ったてことは・・・」
「当然鞠莉さんもお誘いしますわ!!」
そう、私は果南さん以外にもう一人の親友がいます。名前は小原鞠莉。小学校の途中から転校して来てからの付き合いで昔はよく果南さんと鞠莉さんの三人でいろいろな遊びをした仲なんです。
「だよね♪じゃさっそく鞠莉の勧誘へ教室までダッシュしようか♪」
そう言うや風のごとく物凄い勢いで果南さんは走り出したかと思うとあっという間に見えなくなってしまいました。流石はダイビングショップの一人娘。毎日家の手伝い兼趣味で海に潜っているので自然と体が鍛えられているんでしょうね。
「というか私を置いてかないでくださいな~!!」
私は慌てて果南さんの後を追って走り始めまたものの、追いつけるわけもなく息を切らしながら何とか校門までたどり着くと苦笑いをした果南さんが待っていてくださいました。
「ごめんごめん、これから面白くなりそうって思ったら楽しくなってつい思いっきり走しっちゃったよ。」
「い、いえ、お気になさらずに・・・そ、それだけ乗り気になっていただけたのはうれしいことですから。」
私は息を整えながらなんとか返事をすると果南さんは手を差し伸べてきて『一緒に行こう』と言ってきたので、彼女の手をとり一緒に鞠莉さんのいる教室へ向かいました。
教室にはすでに鞠莉さんが席に着いて本を読んでいました。
「おはよう鞠莉♪」
「おはようございます、鞠莉さん。」
「あ、果南、ダイヤ♪シャイニー☆」
この方が先ほど話した小原鞠莉さん。お父様が海外の方でつまりはハーフ。まぶしいほど綺麗なブロンドの髪をしており誰とでもすぐ仲良くなれる気さくな方でとても明るい性格の持ち主ですの。鞠莉さんの実家はこのうち浦で一番大きなホテルを経営しており私以上にお嬢様。口癖は『シャイニー☆』で鞠莉さんも果南さんに負けず劣らずのナイスバディー持ち主で、羨ましい限りですわ・・・。なぜ私だけこんなに・・・。
「ねぇねぇ鞠莉!!さっきダイヤから誘われたんだけど、わたし達と一緒にスクールアイドルやらない?」
「School・・・Idol?」
「そうですわ!!学校を廃校の危機から救いにはっそれしかありませんの!!」
「鞠莉スタイルいいし絶対注目浴びるって♪」
「Sorry、そういうの興味ないの。」
果南さんとは打って変わって鞠莉さんにはばっさりと切り捨てられてしましましたわ・・・。こうなったら鞠莉さん用に用意した口説き文句で・・・。
「ハグっ!!」
と今まさに私が決め台詞を言おうとしたとき隣にいた果南さんが鞠莉さんに抱きついていました。
「ちょ!?果南なにするの?」
「うん、て言うまでハグするっ!!」
「もぉ離してよ~。」
「いやだ♪止めないよ~♪」
などと少し強引な果南さんでしたが鞠莉さんも本気で嫌がったおらず、気がつけば私たち三人は声を出して笑っていました。でも、二人だけで楽しんでいるのはずるいですわ!!
「二人だけでずるいですわ!!私も混ぜなさ~い♪」
「よ~し、まとめてハグしちゃうぞ~♪」
と三人でじゃれていたら担任の先生が来てしまい、HRが始まるのでいったんお開きに。次の休み時間に鞠莉さんが『しょうがないから一緒にしてあげる』と一緒に活動することをOKしてくださいました。そして昼休みにさっそく問題が生じました。それは三人でお昼を食べながら今後のことを話しているときのこと・・・。
「ところでダイヤ、SchoolIdolで学校を救うって、一体何をするの?。」
「それは普段はライブをしたりスクールアイドルのランキングサイトにPVを載せたりして知名度を上げて、目指すはスクールアイドルの甲子園!!ラヴライブ全国大会決勝で優勝ですわ!!あのμ’sのように!!」
「ふぅん。で、Liveって何をするの?」
「なにって決まっていますわ!!自分たちの曲を披露する場ですわ!!」
「だよね?ワタシ歌うのは好きだけど作曲は出来ないわよ?」
あ・・・曲作りことをすっかり忘れていましたわっ!!!
「まぁ何とかなるんじゃない?作詞は私と鞠莉で何とかして・・・作曲はこの中で楽器で演奏できるのはダイヤだけだからダイヤに何とか頑張ってもらうとして・・・衣装と振り付けは三人で考えよう♪」
「わ、分かりましたわ。作曲はしたことありませんが、とりあえずやってみますわ!!」
私のうっかりをしっかり果南さんがフォローをしてくださいました。さっそく今朝の果南さんの予言が当たってしましたわ・・・。果南さんと鞠莉さんの口説き文句を考える前にもっと考えることが山のようにありましたのに悠さんに応援してもらえたことに舞い上がって重要なことが見えなくなっていましたわ・・・。それにしても作曲とは難しいですわね・・・。でも、せっかく果南さんと鞠莉さんが一緒にやってくれると言ってくださったんですから絶対にいい曲を作ってみせますわ!!
「なら、まずは果南とワタシで詩を作らなくちゃね♪シャイニーな歌詞を作っちゃうわよ☆」
「そうしてもらえると助かりますわ。やはりイメージがわかないとゼロから作るのは難しいと思うので・・・。」
「あと、わたしからも質問があるんだけどいい?。」
「なんですの果南さん?」
「スクールアイドルの活動って勝手にやっていいものなの?」
「そう言えば・・・おそらくダメということはないと思いますが、やはり学校に部活動として申請した方がいいでしょうか?」
「たぶんその方がいいんじゃないかしら?その方が部費も使えるだろうからその方がオトクよね♪それに、学校を救う名目で活動するならなおのことじゃないかしら?」
確かに鞠莉さんの言う通りですわね。スクールアイドルをして行く上で衣装やら何やらでお金がどうしても掛かってくることは避けられませんし、PV撮影など学校からの許可も取りやすくなるうえに、学校を救うという目的がある以上学校の名前を出すことが多くなるでしょうから、学校側の許可が必要ですわね・・・。それにしてもこうも大事なことがいくつも抜け落ちていたなんて私としたことがどれだけ浮かれていたんでしょうか・・・。
「先ほどから肝心なことを何も考えていなくてお恥ずかしいですわ///」
「ほんとダイヤはおバカさんなんだから♪」
「ホントお・ば・さ・ん♪」
「一文字抜けてますわ~~っ!!」
~~ダイヤside END~~
「というようなことが今日ありましたの・・・もう穴があったら入りたかったですわ。それにしても鞠莉さんのあれは酷いと思いませんか!?」
今俺はダイヤと電話をしている。どうやら勧誘には成功したものの色々ごたごたがあったみたいだなぁ・・・。まぁ、仲がいいようで何よりだがw
「まぁ、言い間違いやカムことは誰にでもあるからさ?」
「いいえ、鞠莉さんのあれは絶対ワザとですわ!!私をからかって楽しんでいたに違いありませんわっ!!」
あ、絶対なんだw普段は落ち着いてるのにふとした時に年相応の反応が見えたりすると何だか微笑ましいなぁ・・・。
そんなことを考えながらダイヤをなだめていたら結構いい時間になったので今日のところはお開きとなった。これからいろいろ大変そうだけど頑張れよダイヤ!!主に鞠莉さんとやらからのいじりとか、いじりとか・・・。
ちなみにこれは余談だが、放課後生徒会に部活動申請に行ったら、あっさりと許可が下りたそうな。しかも部としての許可だとか・・・。三人しかいないから同好会としてしか許可が下りないと思いつつ、鞠莉さんとやらがノリで部としての申請をしたら生徒会長さんもスクールアイドルが大好きだとかで部として許可が下りたそうな・・・。まぁ、おそらく理由はそれだけではないような気もするが今は気にしないようにしておこう・・・。
いかがでしたか?
果南と鞠莉を出せましたね♪
アニメの名台詞?wもちょいちょい入れて昔からこんな感じだったのよ的な雰囲気を出せてたらいいなぁ・・・。
しかし悠君はもっと穏やかな性格にするつもりだったのに思いのほか智也君が暴走してくれちゃうので結構激しい突っ込みをするキャラになりつつあるよな・・・
ではではまた次回に。