その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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さて、ここから第二部のスタートとなります♪

とは言えど今回は第二部のプロローグになりますがww

では本編をどうぞ♪


第二章 〜新しい輝〜
第33話 ~輝きへのPrelude~


 ダイヤ達がやっていたスクールアイドル『Aqours』が解散してから約一年半たった3月末。俺は夜中だというのに意外な人物からの電話でたたき起こされていた。

 

「・・・はい、もしもし?」

 

「チャオ~☆もしかしてまだ寝ていたの?相変わらのお寝坊さんだねぇ。そんな寝てばかりだとすぐにブヨブヨの体になってダイヤに愛想尽かされちゃうよ~?」

 

「あのなぁ、毎度毎度言っているが時差を考えろ時差を!!そっちの丁度いい時間帯に電話されてもこっちは、深夜だったり早朝なんだって言ってるだろ!!それにお生憎様、体もちゃんと鍛えてるよ!!」

 

「そうなの?まぁ、そんな事はどうでもいいわ☆」

 

「どうでもいいって・・・。お前が振った話題だろ。・・・で、わざわざ電話してくるくらいだから大事な用なんだろ、マリー?」

 

 そう、電話の主はマリーこと、小原鞠莉だった。マリーが留学してからも俺とマリーはたまにお互いの近況報告みたいな事をしていた。まぁ、あんな別れ方をしたからダイヤと果南とはあれ以来連絡は取っていないらしいが、それでも2人の事が気になるのか、ダイヤ達には内緒で俺に色々と聞く為電話やらメールをよくしてきていた。まぁこれ自体はなんかスパイみたいと言うか、そんな感じで面白いからいいんだけど、先ほども言ったが変な時間に電話してくるから困る。メールなら気付いた時に返信すればいいのだが、電話の時は大事な用だったり急いでいたりする時なのだが、俺が出るまでずっとコールし続けて来るから困る。しかも、すんなり本題に入ればいいものを、必ず俺の事をいじってから本題に入るから手に負えない。

 

「分かってるじゃないのユウ☆伊達に長い付き合いじゃないわね☆」

 

「そんなのはいいから要件を言え要件を!俺はまだ眠いんだから早く寝かせてくれ・・・。」

 

「えぇ?まだ寝るつもりなの?」

 

「まだも何も、こっちはまだ朝の3時だぞ?寝るに決まってるだろうが!!」

 

「つれないわねぇ。久し振りに電話したんだから付き合ってくれてもいいじゃない☆」

 

「切るぞ?」

 

「Wait!Wait!言う!言うから機嫌直して~」

 

「なら最初からちゃんと言えよ・・・。で、どうしたんだ?」

 

 俺は勇さんの課題をやっていて寝たのが1時を過ぎていてあまり寝ていなかった事もあり、少々機嫌が悪かった。とはいえ、機嫌が悪くなくてもマリーに付き合っていては下手すると本題に入るまでに2・3時間かかったりするから堪ったもんじゃないけどな・・・。

 

「んとね、絶対にダイヤ達には言わないでほしいんだけど、ワタシそっちに帰るわ。」

 

「なんでまた突然?」

 

「まぁ色々理由はあるんだけど、こっちでやらないといけない事は全部やったからね。卒業は浦の星でしたいなぁっていうのと、浦の星でやりたい事があってね。」

 

「そっか。そんで、いつからこっちに帰ってくるんだ?」

 

「いろいろ手続きがあるから、来月の終わりくらいになるかな?」

 

「そっか。しかしまたずいぶんと急な話だなぁ。」

 

「言ったでしょ、浦の星でやりたい事があるって☆」

 

「言ってたけど、それは何かって聞いていいか?」

 

「ん~・・・それはまだ秘密☆」

 

 さいですか・・・。まぁ、マリーが言わないってことはよほどの事情があるんだろう。

 この一年半マリーと電話やメールでやり取りをしていてわかったが、マリーは何でも抱え込む癖がある。人懐っこく、オープンな性格をしているくせに、人に甘えるのが実は物凄く下手・・・というより苦手だった。

 まぁ、マリーの家の事を考えると分からなくもないけどさ・・・・。あんな性格なのに実は結構厳しく育てられて、お嬢様なうえにハーフってのもあって周りの人間もあまりかかわらない様にされていたみたいで、ダイヤ達と出会うまでは1人で何でもこなしていたらしい。

 

「わかったよ。何するつもりか分からないけど、なんかあったらちゃんと頼って来いよ?」

 

「Thank Youね☆その時は遠慮せず頼らせてもらうわね☆」

 

「おう!そんで、要件はそんだけか?」

 

「Yes☆」

 

「そっか。そんじゃお休み。」

 

「えぇ!?本当に切っちゃうの??」

 

「あのなぁ。さっきも言ったけどまだ夜中だぞ?マジで眠いんだって。」

 

「仕方ないわねぇ。それじゃ、また近くなったら連絡するから、それまでに何かあったら色々教えてね?」

 

「はいはい、わかりましたよ。そんじゃな。」

 

「SeeYou☆」

 

 しかし、あの時に『一年半で帰ってくるから』と言っていたけど、本当に実現してくるんだから恐ろしい奴だ。また騒がしい日々が来るのかな?それとも・・・。

 俺はそんな事を考えながら再び夢の世界に旅立っていったのだった。




いかがだったでしょうか?

今回はプロローグになるので短めなうえにアニメのところにも入ってません。話を書くにあたりアニメ1期を見なおしていたら、鞠莉はどこから千歌達の情報を得たのだろう、とか疑問に思ったのでその疑問を解決できるよう急遽第二部のプロローグを書きました。

と言うわけで次回からが本当にアニメの部分に入ります。

基本アニメ基準ですが、アニメ二期で明らかになった設定を知るより先に、既にここで書いてしまっていた設定とかもあるので、その部分はこっちを優先しますので、多少のアニメとの違い、矛盾はご了承お願いします。

では、また次回宜しければ読んでやってください♪

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