その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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Aqoursのライブ行きたかったなぁ・・・


第4話 ~自覚したら その1~

 俺は今黒澤家の前に来ている。昨日の一件以来頭の中がごちゃごちゃしてあまり寝れなかったが、ダイヤとの約束があったので約束の時間にはこうして赴いたものの、どんな顔をして会っていいのか分からずチャイムを押せないまま10分ほど固まっていた。周りから見たらたぶん、てか絶対に不審者だよなぁ・・・。チャイムを押そうとしては押せずチャイムとにらめっこをしている若い男が長時間いる、これだけでも十分通報ものだ。

 

「はぁ・・・早くしないと・・・。ダイヤ待ってるだろうし・・・。だぁ~~~~~~~~~~!!こんなの俺らしくない!!何だかわからんことでウジウジと!!よし、気を取り直してサクッと行こう!」

 

ドンッ・・・

 

 気合を入れてチャイムを押そうと軽くストレッチ的なことをしたら伸ばした腕が何かにぶつかった。何にぶつかったのかと思いその方を見ると赤い髪の女の子が尻もちを着いていた。どうやらこの女の子にぶつかって転ばせてしまったみたいだ。

 

「ご、ごめん!!大丈夫?」

 

「ピ、ピ、ピ、ピ・・・・・・」

 

「ピ?」

 

「ピギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

「うぉぉ?!?!」

 

ゴンッ!!!

 

「はうあ!?」

 

 俺は転ばせてしまった女の子を起こそうと手を差し出したら物凄い音量で叫ばれてしまった。超音波かと思うほどの声の大きなに驚いて耳をふさぎ後ずさったら石か何かにつまずいて黒澤家の門の角に後頭部を打ちつけてしまい俺は気を失ってしまった・・・。きっと変質者か何かと勘違いされたんだろうなぁ・・・。あぁ・・・意識が遠のく・・・・・。

 

 

 

 

 

 ん・・・ん?ここどこだ?なんか見覚えのある天井のような・・・てか、頭いて~・・・。

 俺が目を覚ましたらそこには昔見たことのある天井が映し出されていた。どうやらあの少女の奇声により頭をぶつけた気絶した俺は、ダイヤの家の中へと運び込まれたらしい。結構でかいたんこぶでもできたんだろうと思い確認しようと手を頭の方にやると何か柔らかいものにあたった・・・てか俺の頭が柔らかいものの上に乗っている?

 

「アンッ♪以外と大胆なのね?」

 

 俺の手が何か柔らかいものにあたったと同時に頭上から女の人の声が聞こえてきた。その時俺は誰かに膝枕で介抱されているのだと理解できた。しかし起きたばかりの頭で深く考えることができずその誰かが当然この家にいるダイヤだと勝手に思い込んでいた。

 

「あ、悪いダイヤ。すぐに・・・ど・・く・・・」

 

 しかし見上げた先に移った人物はダイヤではなくこの和風の家に似つかわしくない金髪の美女だった。

 あ、あれ?ここダイヤの家だよな?てか誰この金髪の美女は誰?なんで見知らぬ金髪美女に膝枕されてんの!?え?え?え?

 

「鞠莉さん悠さんはだいじょう・・ぶ・・です・・・か・・?」

 

 鞠莉さんと呼ばれた金髪の美女に膝枕されたまま混乱して固まっていたところにダイヤがふすまを開けて部屋へと入ってきたが、俺が鞠莉さんとやらに膝枕されているとこ見たダイヤも俺と同様に混乱したのか固まってしまった。

 

「ち、違うんだダイヤ!!これは俺にもよくわからないんだけど起きたらこの子に膝枕されていて、この子誰?とか考えていたらダイヤが入ってきて、えぇっと・・・・。」

 

 と慌てて起き上がりダイヤに弁明をする俺。てか、なんで俺はこんなに慌ててるんだ?とにかく今はダイヤの誤解を解かねば!!

 

「す、すみません、私としたことが取り乱してしまいましたわ。悠さん分かっていますわ。おそらく起きた時に驚かせようと、鞠莉さんが自分からしたのでしょ?」

 

「別に変なことじゃないでしょ?男の人はみんなこうやって介抱されたいんでしょ?まさかこんなに驚くとは思わなかったけどね☆」

 

 は?まぁ確かにされたいか、されたくないかで言えばもちろん前者だが、それだけの理由で見知らぬ男に膝枕をしたと?最近の子は危機感がないのだろうか?これが俺じゃなく智也ならどうなっていたことか・・・。

 

「まったく・・・。介抱するなら普通にしてくださいな。すみません悠さん。私の友人が驚かせてしまって。それと・・・」

 

 と言ってダイヤは、先ほど自分が入ってきた方に振り返る。その視線の先には先ほど門のところでぶつかった赤い髪の少女がばつの悪そうに顔を半分だけ出してこちらの様子をうかがっていた。

 

「ほらルビィ、いつまでもそんなところに隠れてないでこちらにいらっしゃい。」

 

「ピ、ピギッ!?」

 

「ほら早くなさい!!ちゃんと悠さんに謝るんでしょ?」

 

「うゆ・・・は、はい・・・」

 

「そっか、さっきぶつかった子はルビィだったのか。さっきはごめんな?いきなりぶつかってびっくりさせちゃったな。」

 

「う。ううん!!ル、ルビィこそごめんなさい・・・。知らない男の人だと思ったら怖くなって叫んじゃった・・・。まさかお兄ちゃんだったなんて・・・。」

 

「気にしなくていいよ。俺の不注意が原因だし、むしろ今のご時世それくらい警戒心があった方がいいかも・・・。」

 

「?」

 

 俺はルビィの頭をなでながらちらっと鞠莉さんの方を見た。警戒心がなさすぎるのも考えもんだしな・・・。

 ちなみにこのルビィ、以前にも少し話したと思うけど、ダイヤの妹で極度の人見知り&男性恐怖症の持ち主で、昔から自分の父親と俺以外の男性にはなぜか怯えていた。大きくなって少しは改善されたかと思ったが、数年ぶりに会った俺にこれだから変わってないんだろうなぁ・・・。しかし久しぶりにルビィを見たけどダイヤ同様綺麗に成長しているのにもったいない。鞠莉さんほど警戒心がないのも問題だが、これさえなければモテモテのリア充人生だろうに・・・。

 

「それはそうと、ダイヤ。こちらさんは?」

 

 一応話しの流れでこの金髪さんが鞠莉さんだというのは分かったが、まだちゃんとお互い紹介されていないのでダイヤにその旨を促してみた。ちなみに俺はまだルビィの頭をなでていた。なんでだか癖になる触り心地だ。ルビィも嫌がってないどころかむしろ目を細めて気持ちよさそうにしているし、まるで犬か猫を撫でているようなそんな感じだ。顎下をごろごろしたらニャンとか言わないかな?

 

「すみません。紹介がまだでしたわね。こちらは以前お話した小原鞠莉さんですわ。」

 

「シャイニー☆小原鞠莉よ♪気軽にマリーって読んでね♪アナタがユウね?」

 

「あ、あぁ。蒼谷悠だよろしくな、マリー?」

 

「Yes!!で、話はダイヤから聞いてるわよ?なんでも曲作りを手伝ってくれるんですって?」

 

「まぁね。どこまで力になれるかはわからないけどね。」

 

「NoProblemよ♪少なくとも私たちじゃ何の役にも立たないしネ。」

 

「お兄ちゃん作曲できるの!?凄い!!」

 

 先まで気持ちよさそうに撫でられていたルビィがマリーとの会話を聞いて目を輝かせていた。俺は苦笑いをしながら優しくルビィの頭を撫で続けながら、

 

「残念ながら作曲はあんまり得意じゃないんだ・・・。まぁ、ヒントくらいならあげれるかもだけどね。むしろ俺はその後の編曲の方が得意でね、曲さえ出来たら俺が頑張って仕上げてみせるよ♪」

 

 と俺はルビィを撫でつつダイヤの方を見た。ダイヤは笑顔で「よろしくお願いいたします♪」と返してくれた。

するとチャイムが鳴りダイヤは玄関の方へと行き、ほどなくしてポニーテールの女の子と一緒に戻ってきた。これまたダイヤやマリーに負けず劣らずの美人さんだ。なんだこの空間は?みんな美少女とかマンガの世界かここは?

 

「おじゃましまーす。」

 

「あ、いらっしゃい果南♪シャイニー☆」

 

「やっほ~鞠莉♪」

 

「悠さん紹介いたしますね。こちら松浦果南さんですわ。」

 

「どうもこんにちわ。松浦果南です。どうぞよろしく♪私のことは気軽に果南って呼んでくださいね♪」

 

「あぁ、よろしくな果南。俺は蒼谷悠。呼び捨てでも何でも呼びやすいように呼んでくれ。」

 

「なら、悠君って呼ばせてもらおうかな♪」

 

「それで、悠さんこの方たちが以前お話しした、私と一緒にスクールアイドルを始めたメンバーですわ♪」

 

「そっか、改めてよろしくな!しかし、三人とも美人だからきちんとした歌さえ出来たらかなり人気でそうだな♪これはますます頑張らないといけないな!」

 

 俺が褒めると三人とも少し恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべていた。うむ、初々しくていいね♪

 

「しかし今日はもともと三人で集まる予定だったの?昨日話した感じじゃ、ダイヤ一人で作業する感じだったけど?」

 

「なぁに?ユウってばダイヤと二人っきりがよかったの?イヤラシ~♪」

 

「んなわけあるかっ!!あ、いや別にダイヤと二人っきりが嫌とかじゃないぞ?ただ、二人が来るって聞いてなかったからびっくりしただけだっ。」

 

「よかったねダイヤ♪嫌じゃなって♪」

 

「ちょ、鞠莉さんなに言ってるんですの!?」

 

「アハハハ~、ごめんごめん♪」

 

「実はですね、今朝ダイヤに鞠莉が進み具合を確認するのに電話したら悠君が曲作りを手伝っくれるって聞いて『お礼も言いたいし、どんな人か気になるから見に行きましょ♪」』って鞠莉に誘われたんでお邪魔かなぁとは思ったんだけど、わたしも悠君に興味があったんで来ちゃいました♪」

 

 俺とダイヤがマリーにからかわれて話が進まないので果南が代わりに答えてくれた。ふむ、この中で一番しっかりしてるのは果南みたいだな。みんなのお姉さん的存在かな。ダイヤもしっかりしてしてるけどマリーの前ではいじられキャラみたいだしなぁ。あ、俺もか・・・。

 

「なるほどね・・・。で、会ってみてどう?どこにでもいる普通の男だろ?」

 

「そうですか?イケメンっ!!てほどじゃないですけど、かっこいい方だと思いますよ?それにルビィがこんなに懐くくらい優しい人みたいですし。」

 

「それに面白い人だしネ☆」

 

「それはどうも。お世辞でもうれしいよ♪」

 

「それに納得もしました。」

 

「納得って何に?」

 

「それは秘密です♪ね、鞠莉♪」

 

「Yes!!これは乙女の秘密デス♪」

 

 果南とマリーは俺の何を見て何に納得したのかはよく分からないが、まぁ、かっこいいと言われたからよしとしておくか。かっこいい”方”ではあったが、脳内変換しておこう。

 

「ねぇダイヤ~、ワタシ喉乾いた~!!お茶飲みたい~。」

 

「まったく仕方ありませんわね~。今用意して来ますから少し待っててください。」

 

 そう言うとダイヤは台所の方に行ってしまった。ダイヤが部屋を出るのを見送り、ダイヤが部屋から完全に離れたのを確認したマリーたちは目を輝かせながら俺の方に向き直った。なんか怖いんだけど・・・・俺何されるの?

 

「ところでユウ、聞きたいことがあるんだけどイイですか?」

 

「な、なんだよ?」

 

「ダイヤとユウはどこまで行ったのかしらん?♪もうキスはした?まさかそれ以上!?♪」

 

 といきなりマリーは俺の方に寄ってきたかと思うと、ニヤニヤしながらとんでもないことを聞いてきた。

 

「あ!それ、わたしも聞きたい♪実際のところどうなんですか?♪」

 

「ル、ルビィも!!お姉ちゃんとお兄ちゃんはいつ結婚するんですか?」

 

 マリーの切り出した話題に残り二人も凄い勢いで食いついてきた。目を輝かせた三人に詰め寄られジリジリと壁際まで追いつめられつい逃げ場が無くなってしまった・・・。流石は年頃の女の子と言ったところか、恋バナ大好きだよなぁ・・・てかルビィよ飛躍しすぎたぞ?しかしまいったなぁ、昨日の今日でまたこの話題か・・・自分がダイヤに今どんな感情を持ってるか分からず混乱してると言うのに・・・。しかしこんなかわいい子三人に詰め寄られるとドキドキしてしまうなぁ///

 

「なななな、なにをいきなり言ってんだ!?俺とダイヤが?いやいやいや、俺たちそんな関係じゃないし、ダイヤだって俺となんかじゃ嫌だろうし・・・」

 

「えぇ、そうかなぁ?少なくともダイヤはユウのこと嫌ってはいないと思うけど?」

 

「そりゃ、嫌われたはいないだろうけど、ダイヤにとって俺は兄貴みたいなもんだと思うから恋愛対象じゃないんじゃないかな?それにダイヤにはもっとふさわしい男がいると思うぞ?」

 

 なんだか自分で言ってて心が痛い・・・。なんでこんなに胸が苦しくなるんだ?

 

「あのね、ルビィ恋愛のことはよくわからないんだけど、お兄ちゃんはお姉ちゃんのことどう思ってるのかなぁって・・・」

 

「え?」

 

「そうだね。さっきから悠君自分の気持ち一つも言ってないでしょ?さっきから『ダイヤが・・・』とか『ダイヤには・・・』とか言ってるけど悠君のダイヤに対する気持ちはどうなの?」

 

「いや、だからそれは妹みたいなもんで・・・」

 

「それは嘘デスネ。」

 

 さっきまでニヤニヤしていた顔とは打って変わって真剣な表情のマリー・・・。よく見ると果南もルビィも同じ表情をしている。なんだろう凄く空気が重い・・・。悪いことなんて何もしてないけど、悪い事をした気になるような、子供のころ親に怒られた時のようなそんな居心地の悪さを感じる。

 

「嘘も何も本当のことだぞ?俺はダイヤのことを妹として・・・」

 

「だからそれが嘘だって言ってるのよ。ワタシ達についている嘘ではなく、自分自身についている嘘・・・。」

 

「え?」

 

「ねぇ悠君なんでそんなに頑なにダイヤのことを妹として見てるの?本当の妹でもないのに。」

 

「いや、だって俺はすげー小さいころからダイヤのこと知ってるんだぜ?そりゃ血は繋がってないけど、やっとしゃべりだした頃に『おにいちゃん』って言われた時から俺は兄貴でダイヤは妹だったんだぜ?」

 

「なるほどね・・・。よくわかったわ。」

 

「ならこの話は・・・」

 

「いいえ、ユウがおバカさんだということがよくわかりました。」

 

 なぜそうなる?今俺変なこと言った?何が何だか分からずポカーンしている俺を無視してマリーは話を続けてきた。

 

「ユウは確かにダイヤの事を妹として見ていたのは間違いないと思うよ?でもソレハ子供の頃の話でしょ?今はどうなの?もし今でも本当に妹として見てたんならそんな言い訳みたいなセリフ出てこないんじゃないかしら?」

 

「そうだね。ねぇ、悠君さ本当はダイヤの事一人の女の子として好きなんじゃないの?でも、今まで妹として見てきたのにいきなり女の子として見てる自分に驚いて無意識に妹に恋するなんておかしいって、妹だからあり得ないって、自分に言い聞かせて誤魔化してない?」

 

「それは・・・」

 

「ねぇ、お兄ちゃんルビィねお兄ちゃんの事すごく好きだよ?でもそれはお兄ちゃんとして。もしお兄ちゃんとお姉ちゃんが付き合ったら、ううん違う人と付き合ってもお兄ちゃんが幸せならルビィうれしいよ。お兄ちゃんはどう?お姉ちゃんがほかの人と付き合うの嫌じゃない?」

 

「嫌だ・・・と思う。・・・・・うん、ダイヤが俺以外の男と居るのは凄く嫌だな。」

 

 俺は三人に言われたことを考えてみた。すると驚くことにここしばらく感じていた胸のもやもやがすっきりとして今まで分からなかった感情に向き合うことができた。

 

「俺ダイヤの事が好きだ・・・一人の女の子として・・・」

 

 そう、俺はずっと妹だと思っていた女の子に恋をしていたんだ・・・。たぶん数年ぶりに再会したあの日から。いや、もしかしたらその前からかもしれない・・・・。それなのにずっと分からないふりをして、ずっと自分を誤魔化していたんだ。妹だからって・・・。

 まずい、自覚したらダイヤへの気持ちがどんどん溢れてくる・・・。どうしようもなくダイヤが愛おしい・・・。でかこの状態で、この後戻ってくるダイヤとどんな顔をして会ったらいいんだ俺っ!?




てな訳で悠君自覚しました。

どうでした?ちょいまじめ過ぎたかな?みんなの妹ルビィも登場しましたね♪

さて、もう少しこのお話は続きます♪


UAを全然気にしてなかったですが、もうすぐ2000なんですね。皆さまありがとうございます♪

お気に入りに入れていただいた方もありがとうございます♪
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